カテゴリー別アーカイブ: 症例報告

運動不足になってから発症した後屈時に生じる腰痛 30代男性

【症例】30代男性

【初回日】2017年11月21日(施術回数1回)

【現病歴】
2014年頃から常に筋肉痛の様な腰痛がある。
発症と同時期に転職してデスクワークが多くなり、運動不足になったことが原因として思い当たる。
痛みは入浴したり、少し運動した後などは軽くなり、長時間同じ姿勢でいると悪化する。
整形外科ではロキソニンテープを処方された。

【副訴】
左肩にコリ感がある。

【症状の確認】
〈腰〉
前屈(±)
後屈(+)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

〈左肩(頚)〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(-)左(+)

【施術】
鍼施術を希望されたので、ご希望通り鍼での施術を試みました。
まずうつ伏せになってもらい、左脛肩部と左右の屈伸穴周囲と帯脈穴に単刺術を施しました。
次に仰向けになってもらい、左曲池穴と左右の太衝穴と足臨泣穴に単刺術を施しました。
ここで起き上がってもらい、最初と同じように後屈してもらうと、痛みが無くなっていました。
腰の痛みが無くなったので、左肩についても確認したところ、右側屈での違和感、左回旋での痛みがまだ残っていました。
左の肩井穴と天牖に単刺術を施したところ、左回旋での痛みが和らぎました。
最後に「運動不足によって筋肉が凝り固まってしまったことによる痛みの部分が大きいので、なるべく体を動かすこと」を指示して初回を終了しました。

眼を動かしたり首を前に曲げると生じるめまい 30代男性

【症例】30代男性

【初回日】2015年3月17日(施術回数1回)

【現病歴】
2015年3月1日から体調が悪化したせいか、やけにまぶしさを感じるようになり、テレビやPCで白く発光した画面を見るとめまいが出るようになった。
寝ている時はめまいは出ない。
内科に掛かったが、片頭痛と言われ胃薬を処方された。
3月12日に別の内科に掛かって、血液検査とエコー検査を受け、同月15日にはMRIも受けたが問題は見つからなかった。

【症状の確認】
〈頚部の運動〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
斜め前:右(-)左(-)

頚を前屈させた際にのみめまいが出ます。

〈眼球運動〉
動く物体を目で追ってもらうとめまいが出ます。

【触診】

〇:圧痛あり

後頭部と側頭部に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法の希望はありませんでしたが、鍼施術の経験は無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し了解を頂きました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した後頭部とその周辺にマッサージを施しました。
筋肉が柔らかくなったのを確認してから起き上がってもらいました。
施術前よりも「周囲が見えやすくなった」そうです。
ここで最初と同じ様に眼球を動かしたり、頚を前屈してもらいましたが、めまいは出なくなっていました。
更に仰向けになってもらい、圧痛を検出した側頭部に加え頭頂部、眼球周囲にもマッサージを施しました。
起き上がってもらうと、先ほどよりも更に周囲が見えやすくなったそうです。
最後に「今回のめまいは、眼精疲労によるものの可能性が高い」と説明し、「眼科で検眼を受けてみるよう」アドバイスして初回を終了しました。

【その後】
初回の施術から8日後の3月25日に首の痛みを訴えて来院されましたが、その間に眼科に行かれたそうで、やはり「めまいは眼精疲労によるもの」と言われたそうです。
また、この頃には「めまいはだいぶ楽になった」そうで、その後も腰痛などで来院されましたが、めまいを訴えることはありませんでした。

【雑感】
丁寧に話を聞けば、それだけで眼精疲労がめまいに大きく影響していることがわかりそうなものですが、血液検査やエコー、更にはMRIまでした判断はいかがなものでしょうか?
患者が検査を要求したのかもしれませんし、経営上は問診だけで終わるよりも検査を多くやった方が儲かるので「正しい判断」なのかもしれませんが、それにしても医療資源の無駄遣いも甚だしいかと思います。

モートン病と診断された左右の足趾の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’18年1月22日(施術回数2回)

【現病歴】
’17年11月末頃から左足第3・4指(中指、薬指)がピリピリするようになり、その後ビリビリと痛むようになった。
’18年1月に整形外科で「モートン病」と診断され、ビタミンB12を処方された。
薬のおかげか症状は改善したが、その後右足も同様な症状が出始めた。
’17年11月末頃に普段履かない高さのハイヒールを履くことが多く、やや我慢しながら履いていた事が原因として思い当たる。

【症状の確認】
つま先立ち:右(-)左(-)

〈歩行〉
右足:離地時に第3・4指の裏側にコリコリした感じとピリッとした痛みがあります。
左足:離地時に第3・4指甲側にピリッとした痛みがあります。

〈触覚異常〉
左右共に異常なし

【施術】
仰向けに寝てもらい、左右の足の甲の骨間部に単刺術とマッサージを、更に足指にもマッサージを施しました。
足の筋肉が十分にほぐれたのを確認してから、更に臀筋にストレッチを施しました。

起き上がってもらい症状を確認したところ、歩きで左足離地時に「コリっとした感じが残る」ものの、左右の足趾共、離地時の痛みは無くなっていました。
「筋肉を刺激して柔らかくしたら、症状が軽くなったので、筋肉のコリが主な原因として考えられます」と説明。

更に左右の足趾の関節部分の形状を確認したところ、横から触ると左足趾の方が骨が側方に隆起していていることが触知できたので、「この骨の隆起が減るか無くなるかしない限り、コリっとした感じは無くならないかもしれません」と説明し、初回を終了しました。


《第2回》’18年1月29日(初回の7日後)

【経過】
「ピリピリとした痛みは取れてきた」
「1月28日にスニーカーを履いて歩いた時にピリピリとした痛みを感じたが、今日は痛みはない」

【症状の確認】
つま先立ち:右(-)左(-)
歩行:右(-)左(±)

初回終了時と同様、左足のみ離地時にコリっとした感じがあるそうです。

【片脚立ちでの動揺】
右>左

左右共に片脚立ちで上体を真っ直ぐに保持できません。
特に右脚で立った際の動揺が大きいです。

【運動指導】
痛みがそれほど酷くなかったので、まずは片脚立ちでの安定性を高めるための運動としてスプリットスクワットを指導しました。
臀筋に負荷が掛かるフォームを習得してもらった後に、前回同様の施術を行いました。

【施術】
左右の足の甲への単刺術と足のマッサージ、更に下肢のストレッチを施しました。
ここで状態を確認すると、まだ歩きで左足に違和感が出るものの、「脚が軽くなった」そうです。

スプリットスクワットを毎日左右10回ずつ行うよう指示して施術を終了しました。

足底筋膜炎と診断され半年患った踵を中心とした左右の足底の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’18年1月10日(施術回数1回)

【現病歴】
’17年7月から左の足裏が痛くなり始め、その後右も同様に痛くなりだした。
足の裏全体に痛みがあるが、特に踵の痛みが気になる。
’17年になってからよく歩くようになり、疲労が溜まったことが原因として思い当たる。
医者には「歩きすぎ」「靴が悪い」と言われたが、ハイヒールなどは履いていないので、靴が原因とは思えない。
診断は足底筋膜炎だった。
「歩かないのが一番いい」と言われたが、仕事との関係もありそうもいかない。
数年、又は一生痛みが取れない人もいると言われたが、そんなことになったら困るのでどうにかしたい。

家で裸足で歩く時が特に辛い。
よく歩く時は、ウォーキングシューズを履いたり、インソールを使って対応しているが、根本的に解決したい。
歩き方が何となくおかしい気がする。

【副訴】
’18年元旦にもたくさん歩いた影響か、右腰にも痛みがある。

【症状の確認】
両脚立ち:右(-)左(-)
片脚立ち:右(-)左(-)
両脚つま先立ち:右(+)左(+)
片脚つま先立ち:右(+)左(+)
※右は足の甲に、左は足底に痛みを感じます。
踵荷重:右(+)左(±)
歩行::右(+)左(+)
※150cmほどの距離を7~8歩掛けて歩きます。
※片脚立ちの際、左右共にフラツキが非常に大きいです。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる踵の底面には目立った圧痛は検出できませんでしたが、踵の両脇には圧痛が検出できました。
左の足底も圧痛は検出できず、むしろ左右の足共に、足の甲と爪の付け根辺りに圧痛を検出できました。

【施術】
触診時の反応から、やや痛みに敏感なように見えたので、ハペパッチとピソマⅠでの施術を試みました。
圧痛を検出した左右の踵の両脇、僕参穴と水泉穴の辺りにハペパッチを1枚ずつ計4枚貼付。
更に左右の足の第1・2・3・4趾の爪の付け根の角にピソマⅠを1枚ずつ計16枚貼付してタッピングを施しました。
改善具合を確認するために、立ち上がって施術前と同様に動いてみてもらったところ、以下の様になりました。

両脚つま先立ち:右(-)左(-)
片脚つま先立ち:右(±)左(-)
踵荷重:右(+)左(-)

右踵の痛みがやや強く残ったので、更に同部位に施術を追加しました。
自覚的には右踵の底面のやや外側に痛みがあるそうです。
再度、座位になってもらい、右踵を触診したところ、後方やや外側に圧痛を検出できたので、同点にハペパッチを1枚貼付。
これでもう一度右踵に荷重してもらうと、痛みが和らいだそうです。
歩行も歩幅が広がり、150cm程の距離を6歩で移動できるようになりました。

最後に徐々に日常生活に復帰することと、足の甲側の筋肉が固いのでストレッチ等でほぐすようアドバイスして初回を終了しました。

【その後】
予約を入れてもらっていた1月13日(初回から3日後)の朝に電話をいただき、「想像以上に痛みが改善し、外出にも大きな支障が無くなったので、予約をキャンセルしたい」との連絡をいただきました。

立ったり座ったりすると生じる腰痛 60代女性

【症例】60代女性

【初回日】’17年2月22日(施術回数1回)

【現病歴】
’17年2月15日頃から立ったり座ったりする際や、くしゃみ、寝返りなどで腰に痛みを感じるようになった。
思い当たる原因は特にない。
医者には掛かっていない。
仰向けになるのが辛い。
お風呂に入って温まっても、痛みは変化しない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(-)左(+)

座位→立位(+)
立位→座位(+)

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる腰(腰部脊柱周囲)には圧痛は検出できませんでした。
一方、臀筋の起始部や側腹部には多数の強圧痛と圧痛を検出できました。
左右の鼡径部にも圧痛が検出できました。

【施術】
鍼での施術を希望されたので、ご希望どおり鍼で施術を行いました。

まずうつ伏せになってもらい、左右の屈伸部、帯脈穴、崑崙穴、太谿穴、天柱穴に単刺術を施し、刺鍼部位周囲に軽くマッサージも施しました。
次に仰向けになってもらい、足の甲の骨間部に単刺術を施し、足全体にマッサージも施しました。
仰向けのまま下肢にペアストレッチを施し、更に帯脈穴にマッサージを施しました。

起き上がってもらい、最初と同様に症状の確認を行いました。
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

座位→立位(+)
立位→座位(+)

後屈と右側屈、左回旋での痛みは消失していましたが、前屈、左側屈、座位と立位の体位変換では最初と同様に痛みがありました。

最後に、体を保温して冷やさないよう指導して初回を終了しました。

頻回にくしゃみをした後に発症した左腰痛 20代男性

【症例】20代男性 舞台関連業

【初回日】’18年3月6日(施術回数2回)

【現病歴】
一昨日3月4日の昼頃、仕事で作業をしていた最中に腰の痛みで立てなくなった。
翌日5日は痛み止めを服用して仕事はなんとかこなした。
今日は休みをもらったが、早く痛みを改善したい。
思い当たる原因は特にないが、最近花粉症のせいでくしゃみをよくしていた。
仕事中は立った状態でスタンドを持った時に痛みが出た。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(+)左(±)
回旋:右(+)左(+)

スタンドを持つ体勢で、手を床方向に押す力に抵抗して立位を保とうとすると腰に痛みが出ます。

〈仰臥位〉
足上げ:右(-)左(+)
上体起こし(+)

痛みは全て左腰に出ます。

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じるという腰(腰部脊柱周り)と、私が腰痛で最重要視している臀部には圧痛が検出できませんでした。
鼡径部には左右同程度に圧痛を検出でき、左の側腹部のちょうど中央の帯脈穴付近から尾側には強圧痛を検出できました。
左足の甲の骨の間では、第4・5中足骨の間にのみ圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法については特に希望は頂かなかったのですが、鍼施術は数回しか受けたことがなかったのと、触診時のリアクションからマッサージの刺激は嫌いではなさそうだったので、マッサージとストレッチでの施術を提案し、了承いただきました。

まず仰向けになってもらい、左を中心に臀筋にストレッチを施しました。
十分に筋肉が軟らかくなったのを確認してから、膝を伸ばした状態で左脚を上げてもらうと、先程確認できた足上げでの痛みが無くなっていました。
しかし上体起こしではまだ痛みが出ます。

次に触診時に圧痛を検出していた左の鼡径部にマッサージを施しました。
鼡径部の筋肉が軟らかくなったのを確認して、再度上体起こしをしてもらうと、痛みが少し改善しました。
ベッド上で確認できる痛みが改善したので、起き上がってもらい、最初と同じ様に動いてもらい痛みを確認しました。

前屈(±)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(+)左(+)

腹圧が掛かる前屈での痛みは少し改善しましたが、その他の動きでは当初と比べてほとんど改善が見られませんでした。

次にベッドに腰掛けてもらい、触診時に強圧痛を検出した左側腹部を押したまま、左右に何度か体を捻ってもらいました。
同じ手順でもう1点刺激した後、立ち上がってもらい、再度痛みの確認を行いました。

側屈:右(-)
回旋:右(±)左(±)

先ほどまで痛みが強かった、右側屈での痛みは消失し、左右の回旋での痛みもかなり改善していました。

最後に、くしゃみをする際になるべく腹圧を高めず、力を逃がすように行うことをアドバイスして初回を終了しました。

《第2回》’18年3月14日(初回の8日後)

【経過】
「仕事は普通にできるようになってきている」
「前屈みになったり、重い物を持つときに痛みが出る」
「ベッドから起き上がる時にも痛みが出る」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(±)

〈座位〉
回旋:右(+)左(±)

【触診】
左の側腹部に強圧痛を、左の側臀部には圧痛をそれぞれ検出できました。

【施術】
側腹部の強圧痛を弱めるために、まずは左の側臀部と下肢全体、更には側胸部にマッサージを施しました。
このマッサージで左側腹部にあった強圧痛が改善したので、同部位に直接マッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、左右の臀筋にペアストレッチを施しました。
ここでベッドに腰掛けてもらい、まず回旋での痛みを確認しました。

回旋:右(+)左(±)

体幹部の回旋の角度は大きくなってはいるものの、痛みは施術開始前と同程度に残っていました。
左側腹部を触診し直すと、初回に刺激した側腹部の中央、帯脈穴付近よりも上の肋骨のすぐ下、章門穴付近に強圧痛を検出できました。
同点を押さえながら、初回と同様に左右に体を捻ってもらうと、座った状態での回旋での痛みが無くなりました。
立ち上がってもらい、立った状態での右回旋をしてもらいましたが、こちらも痛みは無くなっていました。
最後に座った状態で体幹部を側屈してもらうと、痛みが無い状態でも右側屈の可動域が左よりも小さかったので、同部位のストレッチを指導して施術を終了しました。

【雑感】
通常、腰痛の多くは股関節の動きが悪いことが原因である事が多く、臀部にマッサージストレッチを施すと、驚くほど痛みが改善することがあるのですが、本症例では臀部に刺激を入れてもほとんど症状に変化はありませんでした。
代わりに、左の側腹部を刺激すると痛みが大幅に改善しました。
これは問診段階で把握していた「くしゃみをたくさんしていた」ことによって、「頻回に腹圧を高めていたたに、腹斜筋が硬くなってしまっていた」ことが痛みの主な原因だったからだと考えられます。
発症後それほど時間が経過していないにも関わらず、左の腹斜筋だけが硬いのは、日頃の動きやくしゃみの際の癖などが考えられますが、はっきりとした原因はよくわからなかったです。

大腿部のシビレを伴う右腰痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’15年5月8日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年5月になってから右の腰が痛むようになった。
現在7kgの子供を抱っこしていることが原因として思い当たる。
仰向けに寝ると痛みは改善するが、横向けに寝ざるを得ない状況になっている。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)
靴下を履く動作:右(-)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばしても曲げている時と痛みは変わらない
足振り:右(+)左(-)
膝倒し:右(-)左(+)
足上げ:右(+)左(-)

※痛みは全て右腰に出ます

【触診】

〇:圧痛あり
×:圧痛なし
●:硬結あり

患部である右腰部では臀筋の起始部に右のみ圧痛を検出しました。
シビレを感じるという、右大腿部には硬結はあるものの、圧痛は検出できませんでした。
右膝窩に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望はありませんでしたが、鍼施術の経験が無いとのことだったので、「鍼、マッサージ、ストレッチのどれでも効果に差はありません」と説明すると、マッサージでの施術を希望されたので、鍼は使用せずマッサージとストレッチを行うことにしました。
まず、うつ伏せになってもらい、右の臀部と下肢に対し、圧痛を検出できた部分を中心にマッサージを施しました。
十分に筋肉が軟らかくなったのを確認してから仰向けになってもらいました。
ここで再度仰臥位での足振りと膝倒しをしてもらうと、それぞれ違和感程度まで痛みが改善していました。
仰向けのまま右臀部にペアストレッチを施し、右股関節の可動域を大きくしていきました。
すると、先ほどまであった足振りと膝倒しでの違和感が消失しました。
起き上がってもらい、最初と同じように右側屈と靴下を履く動作をしてもらいましたが、こちらの痛みも消失していました。
最後に臀筋のストレッチを指導して施術を終了しました。

発症当初は痛みで眠れなかったほどの左肩痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】’15年4月4日(施術回数1回)

【現病歴】
3週間ほど前に激しく野球(右投げ)をして以来、左肩が痛み出した。
当初は痛みで眠れない程だった。
整形外科でヒアルロン酸注射やステロイド注射を受けたが、ほとんど改善していない。
痛み止めをのむなどして少しずつだが痛みは改善している。

【症状の確認】
屈曲(+)120°
外転(+)60°
水平屈曲(±)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
※角度の表記は可動域です。

腕を体の真横から上げる外転動作で60°しか挙上できません。
また肩甲骨の可動域は左右で大きな違いはありませんでした。

【施術】
施術方法の希望は特にありませんでしたが、大胸筋や大円筋といった部分を施術しやすいマッサージでの施術を提案し、了承をいただきました。
まず仰向けに寝てもらい、左の大胸筋、大円筋、巨骨穴部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認した後、起き上がってもらい最初と同じように肩を動かしてもらいました。
体の前から腕を上げる(屈曲)での痛みが改善し、外転では90°まで挙上できるようになりました。
また勢いをつけて動かせば、外転では真上まで挙上できるようになりました。

次に座位のまま、左の巨骨穴、肩貞穴にパイオネックス・イエローを貼付しましたが、特に症状に変化はありませんでした。
更に患部周囲を触診し、左の肩髃穴と上腕二頭筋長頭筋起始部に圧痛を検出できたので、同点にパイオネックス・イエローを貼付したところ、わずかに痛みが改善しました。

以上で施術を終了し、極力患部を動かして血流を確保した方が治りは早いはずとお話しして、初回を終了しました。
施術後に着替えてもらった際、「服を着るのが、施術前よりも楽になった」とのことでした。

休養で改善するが投球するとすぐに悪化してしまう右肩痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】’14年3月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’13年1月に全くの素人にも関わらず、大したアップもせずに野球のボールを投げたら、右肩の前側に痛みが走った。
2~3か月休養すると痛みは改善するが、投球を再開すると悪化してしまう。
医者には掛かっていないが、自分で調べた限りでは「インピンジメント症候群」だと思う。

【副訴】
右大腿前面にも痛みがある。

【症状の確認】
屈曲(+)
外転(+)
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(++)

腕を上げる動作と、後ろに手を回す結帯動作で痛みが出ます。

【触診】
右肩周囲では肩髃穴に、右前腕部では尺沢穴に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かなかったので、座位でのパイオネックスでの施術から始めました。
まず圧痛を検出した右肩髃穴にパイオネックス・イエローを貼付してタッピングを施しました。
再び右肩を屈曲してもらうと、痛みが無くなっていました。
しかし、まだ結帯動作での痛みが残ります。
次に先程と同様に、圧痛を検出した右尺沢穴にパイオネックス・イエローを貼付しタッピングを施しました。
再び結帯動作をしてもらうと、痛みが無くなっていました。
投球動作をしても痛みが無かったので、外に出て軽くキャッチボールをしてみましたが、やはり痛みはありませんでした。

思いの外、右肩の痛みが早く取れてしまったので、残った時間で右大腿に対する施術も行って、初回を終了しました。

【その後】
約1年後の’15年4月に左肩の痛みで来院されました際に右肩の状態を伺うと、「あれからずっと野球を続けていて、今度投手を任されることになった」とのことでした。

投球動作で生じる右肩痛 10代男性

【症例】10代男性 運動部所属

【初回日】’16年7月30日(施術回数2回)

【現病歴】
7月の大会が終わって以来、右肩の違和感が取れない。
肘を上げて投げようとすると痛みが強くなる。
同様の違和感が6月頃から出たり出なかったりしていた。

【症状の確認】
結帯動作:右(+)
投球動作(±)

【触診】
右肩周囲を触診すると、肩外兪穴周囲、筋肉で言うと肩甲挙筋の停止部に著明な圧痛を検出できました。

プロメテウス解剖学コアアトラス』p.276より

青く囲っている部分が肩甲挙筋の停止部です。

【施術】
座位で圧痛を検出した右肩外兪穴の周囲にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったことを確認してから、再度結帯動作と投球動作を行ってもらうと、痛みと違和感が無くなり「さっきまで鳴ってた音がしなくなった」そうです。

《第2回》’16年8月9日(初回の10日後)

【経過】
「右肩はまだおかしい」
「投げる時に肘を前に出そうとすると、痛みが起きる」

【症状の確認】
屈曲(-)
外転(-)
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(+)
投球動作(+)

【触診】
初回同様、肩外兪穴部に圧痛を検出できました。

【施術】
初回同様、まずは肩外兪穴周囲にマッサージを施しました。
これで結帯動作での痛みが違和感程度まで改善しました。
更に、右の曲池穴周囲にマッサージを施したところ、結帯動作、投球動作での痛みが消失しました。
最後に左右の臀筋にペアストレッチを施して、第2回を終了しました。

うつ伏せでくしゃみをして発症した左腰痛 10代男性

【症例】10代男性 野球部所属

【初回日】’17年5月20日(施術回数2回)

【現病歴】
5月17日にうつ伏せの状態でくしゃみをしたら、腰に激しい痛みが出た。
それ以前からも違和感はあった。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(++)
後屈(+)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(±)左(±)

※前屈での痛みが激しく、立っただけでも違和感があります。

<その他>
投球動作でも痛みが出ます

【施術】
まず仰向けで左の臀筋にペアストレッチを施しました。
次に仰向けのまま、左の臀筋の起始部を触診すると、いくつか圧痛点を検出できたので、同部位にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、最初と同じように症状の確認を行いました。

〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
投球動作(-)

※投球動作での痛みの改善が主目的だったので、痛みがそれほど酷くなかった側屈と回旋は確認を省略しました。

投球動作での痛みがほとんど無くなったので、以上で施術を終了としました。
最後に「筋肉が硬くなったことによる腰痛の可能性が高いから、硬くならないようにこまめに動かすことと、冷やさないように気を付けること」を説明して初回を終了しました。

《第2回》’17年5月24日(初回の4日後)

【経過】
「5月21日に投球練習している時から痛み出し、その後、走った時に悪化した」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

〈その他〉
投球動作(+)
仰向け寝(+)

投球動作での痛みが初回と同様にありますが、前屈での痛みは初回ほどではありません。

【施術】
初回と同様に、まずは左の臀筋にペアストレッチを施しました。
しかし仰向け寝での痛みがほとんど改善しませんでした。
「このまま臀筋にアプローチを続けても、大幅な改善は見込めないだろう」と判断し、「どこか別の部位に大きな問題があるのかもしれない」と考え、臀部の次に腰痛との関わりが深いと考えている、鼡径部を触診してみました。
すると、腸骨窩部、筋肉で言うと腸骨筋の辺りに強圧痛を検出できました。
そこで仰向けのまま左膝を立てた体勢になってもらい、同部位に対して腸骨筋が軟らかくなり、かつ圧痛が改善するまでマッサージを施しました。

「腸骨筋(右)の位置」※骨盤を前から見ています。

『プロメテウス解剖学アトラス初版』より

マッサージ後に再び仰向け寝してもらうと、この体勢での痛みが無くなっていました。
次に起き上がってもらい、最初と同じように症状を確認すると、以下の様になりました。

〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
※回旋は当初から痛みが無かったので省略。

〈その他〉
投球動作(-)

投球動作での痛みが無くなっていたので、以上で施術を終了し、最後に鼡径部のストレッチの指導をして第2回を終了しました。

【その後】
同年6月12日(第2回の19日後)に別の症状で来院した際に腰の状態について伺うと、「腰の痛みは無い」とのことだったので略治としました。

施術前日に発症した側屈と回旋で生じる腰痛 30代男性

【症例】30代男性 ダンサー

【初回日】’15年2月7日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年2月6日から腰にズキズキとした痛みや、重だるい感じが出始めた。
仕事による疲労や、睡眠の質が悪いのか寝ても疲れが取れないことが原因として思い当たる。

【副訴】
首肩のコリ

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(+)

前後屈では痛みはありませんが、側屈と回旋では左右共に痛みが出ます。

【施術】
鍼施術の経験が無く、「鍼でもマッサージでも効果はそれほど変わらないと思います」と伝えたところ、マッサージとストレッチでの施術を希望されました。
まず仰向けになってもらい、左右の臀筋にストレッチを施しました。
臀部の筋肉が柔らかくなり、股関節の可動域が大きくなるまでストレッチを施しました。
次にうつ伏せになってもらい、副訴の頚肩部に対してマッサージを施しました。
ここで起き上がってもらい、一度腰の状態を確認しました。

側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)

右に側屈すると、左腰に痛みが出ますが、それ以外の動作での痛みは消失していました。
この時点で時間になってしまったので、施術自体は終了としましたが、「腰周囲をマッサージしてほしい」とのことだったので、腰と臀部に対してマッサージを10分間施しました。

【その後】
’15年2月12日(初回の7日後)に左足趾の痛みで来院された際に腰の状態について伺うと、「腰は調子が良い」とのことだったので略治としました。
その後も何度か来院されましたが、腰痛を訴えることはありませんでした。

肉離れ後に治りきらなった階段昇降で生じる右大腿痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】’17年5月25日(施術回数2回)

【現病歴】
’17年5月21日に運動していて走った際に、右太ももに「ブチッ」という感覚があり、それ以来攣った様な感じが続いている。
5月22日に整骨院に掛かり「軽い肉離れ」と言われた。
現在は平地を歩く分にはマシになってきたが、階段は昇降どちらも痛みが出る。
イスなどに座って、患部が座面に当たっても痛みがある。
6月11日に試合があり、できればそれまでにこの痛みを何とかしたい。

【既往歴】
ここ5年間で、左右の太ももの裏や右ふくらはぎをそれぞれ1回ずつ計3回肉離れしている。

【症状の確認】
前屈(+)指床間距離28cm
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(-)

ランジ:右(+)左(-)
階段:昇(+)降(+)
座位:(+)

【触診】
IMG_0336
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり

下肢の広範に渡って圧痛を検出できましたが、特に右の臀筋の起始部、膝窩、下腿外側に強圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かなかったのですが、鍼施術はかなり以前に2回程度受けただけということだったので、マッサージとストレッチでの施術を提案し、了解をいただきました。
まず、うつ伏せになってもらい、圧痛を検出した臀部と下肢に対してマッサージを施しました。
次に起き上がってもらい、下肢のストレッチを患側の右を中心に左右共に施しました。
筋肉が十分にほぐれたことが確認できた後、起き上がってもらい、最初と同じように状態の確認を行いました。

前屈(-)指床間距離12cm
回旋:右(-)

ランジ(+)
階段:昇(-)降(-)
座位:(-)

ランジでの痛みは残りましたが、それ以外の動作による痛みは無くなっていました。

最後に「今回の痛みの原因は、受傷前に筋肉が硬くなってしまっていたことの可能性が高いこと」と「回復を早めるためには、足を保温し血流を確保すること」、「6月11日の試合で怪我を再発させないためにも、無理の無い範囲で運動を再開すること」を指示して初回を終了しました。

《第2回》’17年6月1日(初回の7日後)

【経過】
「階段の昇りで多少痛みは出るが、平地の歩きでは全く痛みも無く、だいぶ状態は良くなっている」
「2日に一度、3kmの道のりを往復している」
「自重でのスクワットを週に3回、10回を2セット行っている」

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

ランジ(+)
階段:昇(+)降(-)

【施術】
前回の施術でかなり痛みが改善したようなので、同じ方向性での施術を試みました。
まず仰向けになってもらい、右臀部の筋肉をほぐすペア・ストレッチをほどこしました。
臀部の筋肉が十分に柔らかくなったのが確認できた後、起き上がってもらい、ランジと階段昇りをしてもらいました。

ランジは「10あった痛みが2~3に減った」そうで、階段昇りでの痛みは消失していました。

だいぶ痛みが改善したので、セルフケアとなる臀筋のストレッチを指導させてもらいました。
更に片足立ちでの動揺を確認すると、右の方が大きかったので、右片足立ちでのスクワットを指導して第2回を終了しました。

【その後】
’18年2月2日に首肩周りのコリ感で来院された際に、右太ももの状態を伺うと、「結局’17年6月11日の試合は出れなかったが、その後、右の太ももに痛みが再発することは無かった」とのことでした。

五十肩と診断された非利き腕側の左肩痛と挙上障害 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’16年7月8日(施術回数4回)

【現病歴】
2016年1月から不定期に左肩に違和感や冷えを感じるようになった。
同年4月から腕が上がらなくなった。
思い当たる節は特にない。
寝返り、起床時、不意に動かした際に痛みが走る。
5月に整形外科に掛かった際にレントゲン撮影をし、骨には異常が無く「五十肩でしょう」と言われた。
6月に整骨院に掛かった際には「姿勢の悪さが原因」と言われた。
利き腕は右。

【触診】
IMG_0337
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左右の頸部前面と前腕橈側部、更に左の前胸部、腋窩部(大円筋部)、合谷穴部に圧痛を検出できました。

【症状の確認】※°は可動域
屈曲(+)135°
外転(+)135°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)0°
結髪動作(+)
結帯動作(+)

http://www.study-channel.com/2015/06/ROM-upper-limbs.htmlより

http://www.study-channel.com/2015/06/ROM-upper-limbs.htmlより

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かず、鍼施術の経験は無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し了解をいただきました。
まず、うつ伏せになってもらい、左の腋窩部と頚部、手部にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい前胸部、腋窩部、前腕部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、可動域を測定すると下記の様になっていました。

屈曲:150°
外転:135°
水平伸展:10°

なお、結帯動作での痛みはまだ残っていましたが、結髪動作での痛みはかなり改善していました。
最後に触診時に圧痛を検出していた左合谷穴部にマッサージを施し、「肩痛の原因として、筋肉が硬くなってしまっていることが主な原因と思われる」と説明し、「極力、肩を動かすよう」指示して初回を終了しました。

《第2回》’16年7月11日(初回の3日後)

【経過】
「寝ている時がすごく楽だった」

【症状の確認】
屈曲(+)135°
外転(+)135°
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(±)
結帯動作(+)

初回の施術前に痛みがあった水平伸展が痛み無く行えています。
ただ、屈曲と外転の可動域は初回の施術前の状態に戻っています。

【施術】
初回同様に肩周辺と関係するであろう部位にマッサージを施すことに徹してみることにしました。
まず仰向けになってもらい、左の合谷穴部と前胸部、腋窩部にマッサージを施しました。
次にうつ伏せになってもらい、左の腋窩部と頚肩部、左右の臀部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、可動域と痛みを確認したところ、下記の様になりました。

屈曲:150°
外転:150°
結髪動作(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域が15°大きくなりましたが、結髪動作と結帯動作での痛みには変化はありませんでした。

《第3回》’16年7月15日(第2回の4日後)

【経過】
「7月12日の午前中に肩の前側に痛みが出た」
「寝起きのダルさもあるし、寝ている時にも痛むこともあった」

【症状の確認】
屈曲(+)135°
外転(+)120°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(+)
結帯動作(+)

初回の施術前に近い状態まで、状態が戻ってしまっています。

【施術】
この日はまずうつ伏せになってもらい、左の頸部、腋窩部、前腕、合谷穴部にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、腋窩部に更にマッサージを施しました。
筋肉がほぐれたことを確認してから起き上がってもらい、状態を確認すると以下の様になりました。

屈曲(+)150°
外転(+)150°
水平屈曲(-)
水平伸展(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域は大きくなり、水平伸展の痛みも減りましたが、結帯動作での痛みや可動域には改善は見られませんでした。

《第4回》’16年7月21日(第3回の6日後)

【経過】
「かなり調子が良い」
「高い所に腕を伸ばす以外はほとんど痛みは無い」
「寝ている時も大丈夫」

【症状の確認】
屈曲(+)150°
外転(+)150°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(-)
結帯動作(+)

患者からの報告のとおり、施術前の状態は前回の第3回の施術後の状態に近く、今までで一番いい状態です。

【施術】
この日は仰向けになってもらい、左の前胸部、前腕部、手のひらと手の甲、腋窩部にマッサージを入念に施しました。
起き上がってもらい、状態を確認すると下記の様になっています。

屈曲(+)160°
外転(+)160°
水平伸展(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域が少し改善し、水平伸展の痛みにも改善が見られましたが、結帯動作での痛みは変わりませんでした。

次に座位のまま、前胸部にストレッチを施しました。
すると、結帯動作での痛みがやや改善しました。

最後に前胸部のセルフ・ストレッチの方法を指導して施術を終了しました。

【所感】
当時は「肩関節の問題は、肩関節(肩甲上腕関節)周囲の筋肉の問題」と考えて施術していました。
本症例でも、大円筋や広背筋、大胸筋といった肩甲上腕関節をまたぐ筋肉をメインにマッサージを施しました。
この考え方でもある程度の改善は見られたので、大外れではないとは思いますが、現在(’18年2月現在)はもう少し違ったアプローチも採り入れています。

腕を上げる動作(挙上)は、肩甲上腕リズムの関係上、腕を90°以上挙上する際は肩甲骨が上方回旋するので、拮抗動作の下方回旋の主動作筋、特に肩甲挙筋に対するアプローチも重要になります。

下段中央が上方回旋です。

https://ameblo.jp/yoshi-hide0313/entry-12244453999.htmlより

https://ameblo.jp/apula-tokyo/entry-12298629003.htmlより

https://ameblo.jp/apula-tokyo/entry-12298626526.htmlより

本症例でも頚肩部にアプローチはしているのですが、明確に「肩甲挙筋」を狙って施術してはいませんでした。
別の症例で、首の寝違えと肩痛(肩関節屈曲の可動域制限)に関連がありそうだということを発見してからは、肩甲挙筋を狙って肩外兪穴部(肩甲挙筋の停止部)を刺激しています。
比較的早期に肩痛が改善することが多い印象です。

後ろに手を回す結帯動作が気になる右肩痛 60代女性

【症例】60代女性

【初回日】’17年3月31日(施術回数1回)

【現病歴】
’17年3月の始め頃から右肩が痛くなりだした。
思い当たる原因は特に無い。
肩を動かすと、その後に痛みが悪化する。
お風呂に入って体を温めても、痛みは特に変化しない。
医者には掛かっていない。
以前に左腕が上がらなくなったことがある。

【症状の確認】
前方挙上(±)
側方挙上(±)
水平内転(+)
水平外転(±)
結帯動作(+)

「結帯動作で生じる肩関節の上側の痛みが一番気になる」とのことだったので、この痛みを治療の効果判定の基準としました。

【触診】
IMG_0333
〇:圧痛あり
●:硬結あり
×:圧痛なし

肩関節周囲では肩峰外端の巨骨穴に圧痛を検出できました。
肩甲骨周囲では、肩甲骨内上角の肩外兪穴と肩中兪穴に圧痛を検出できました。
肩甲骨内縁には圧痛は検出できませんでしたが、鎖骨上窩には硬結が確認できました。
また上腕では、三角筋の筋腹部から停止部にかけて圧痛を検出できました。

【施術】
刺さない鍼「ピソマ」での施術を希望され、またうつ伏せの姿勢やジッとしているのが辛いそうなので、座位で施術を行いました。
圧痛を検出した、右肩外兪穴と巨骨穴にピソマⅡを貼付しタッピングを施し、再度結帯動作をしてもらうと、「腕に痛みを感じるようになった」とのこと。
これは「肩の痛みが減ったことで、今までもあった腕の痛みを感じられるようになったと思われます」と説明。
更に、右のH3・5・6にもピソマⅡを貼付し、タッピングを施しました。
再度、結帯動作をしてもらうと、「腕の後ろ(三頭筋)に痛みを感じる」とのこと。
肩周囲の痛みがだいぶ改善したようなので、以上で初回の施術を終了しました。

井穴刺絡図

腰痛と連動して悪化した頚痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’14年2月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’10年に腰が痛くなりだしてから、首肩も痛み出すようになった。
痛みはストレッチで一瞬だけだが改善する。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(±)
斜め前:右(+)左(+)
斜め後:右(+)左(+)

特に側屈で頭を横に倒した際に、倒したのと反対側の首に出る痛みが気になるとのことだったので、この痛みを効果判定の基準として優先することにしました。

【触診】
IMG_0335
〇:圧痛あり

左右の肩外兪穴と翳明穴に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無かったので、首肩の痛みで一番効果が出やすく、また効果の判定も容易な座位での施術を試みました。
まず側屈時の痛みだったので、経絡(皮膚のつながり)から左右の中渚穴にパイオネックス・イエローを貼付。
これで側屈時の痛みが少し改善しました。
次に圧痛を検出した左右の翳明穴にもパイオネックス・イエローを貼付。
これで側屈の痛みがほとんど無くなったので、その他の動きでも確認してみると、前屈、後屈、右斜め前屈&後屈での痛みも無くなっていました。
残った左斜め前屈&後屈に対しての施術を進めました。

まず、右合谷穴にパイオネックス・イエローを貼付。
これで左斜め前後屈の痛みが無くなりましたが、「左右の斜め後屈での詰まり感が残る」そうです。
触診の段階で圧痛を検出していた、左右の肩外兪穴にもパイオネックス・イエローを貼付。
すると、この左右の斜め後屈での詰まり感も消失しました。

【その後】
’14年3月1日にその後の状態について伺うと、「あれ以来調子が良い」とのことでした。

【所感】
この症例の時点ではそれほど気にしていなかったのですが、最近、首肩周りの動きの制限や痛みの原因として、肩外兪穴(肩甲挙筋)の辺りが非常に重要なのでは?と考えています。

捻挫と診断された左足首内側の痛み 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’14年2月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年1月26日に左足首を捻って痛めたが、2週間前の2月10日に再び同じ個所を捻って痛めてしまった。
整形外科では捻挫と言われた。
週に一度の休日の運動が楽しみなので、少しでも早く痛みを無くしたい。

【症状の確認】
片足立ち:左(-)
つま先立ち:両足(+)左(+)

【触診】
痛みを感じる部分は足首の内側だそうで、商丘穴に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無かったので、再発時にも患者自らで対応できるよう、ピソマでの施術を試みました。
つま先立ちで痛みが生じていたので、ちょうど負担が掛かる左のF1隠白穴とF2大敦穴にピソマⅡを貼付し、30~40回ほどタッピングを施しました。
再びつま先立ちをしてもらうと、両足では痛みが出なくなりましたが、左足だけだとまだ痛みが出ます。
次にF1隠白穴とF2大敦穴のちょうど中間(第2大敦or中央大敦)にもピソマⅠを貼付し、同様にタッピングを施しました。
すると、片脚つま先立ちでの痛みが減りましたが、まだ痛みは残るようです。
更に、より患部に近い太白穴と公孫穴にもピソマⅡを貼付して、片脚つま先立ちをしてもらうと「痛む場所が移動した」そうです。
最後に、ピソマの使い方を指導して(ピソマはテープさえ代えれば何度でも使用できます)、初回を終了しました。

【その後】
3月1日(初回の5日後)に電話で足首の状態を伺うと、「週末の運動にも復帰できたが、今日少し痛めてしまった」とのことでした。

「椎間板ヘルニア予備軍」と診断された腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’14年2月24日(施術回数1回)

【現病歴】
4年前の学生時代から、腰に痛みを感じるようになった。
’10年に整形外科に掛かった際には「椎間板ヘルニア予備軍」と言われた。
’12年にはストレスも多大だったせいか、足を引きずりながら歩くくらいに痛みがあった。
痛みは、入浴後にストレッチをすると一瞬だけだが楽になる。
しかし、ストレッチをしないと寝付きにくいので、ストレッチはよく行っている。
逆に座りっ放しでいると、痛みが悪化する。

【副訴】
腰痛の影響からか、首肩にも重だるいコリ感がある。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(±)左(-)

後屈のみ明確に痛みが確認できたので、こちらを効果測定の目安としました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かなかったので、セルフ・ケアが容易な体操でまずは改善を図りました。
後屈で痛みが出る一方、前屈では痛みが無かったので、操体法の考えから立位のまま前屈のストレッチを軽く行ってもらいました。
可動域が大きくなって、筋肉が多少ほぐれてきたことが確認できた後に、再度後屈してもらいました。
すると、先ほどまであった痛みが消失していました。
「痛みは体からの『その方向には動かさないで』というサインだと思って、反対方向にストレッチすると改善することがあります」と説明し、腰痛が再燃した際には、痛みが出る方向とは逆方向へのストレッチを行ってみるようアドバイスしました。
腰への施術は以上で終了し、その後、副訴の首肩の痛みに対する施術を行いました。

【その後】
同年3月1日(初回の5日後)にお電話で腰の状態を伺うと、「首肩も含め、状態はいい」とのことでした。

【所感】
問診の段階で、患者が「入浴後のストレッチで痛みが改善する」、「座りっ放し、ストレスで悪化する」と言っているとおり、本症例の腰痛の原因は筋肉のコリ(硬化)だったと思われます。
ストレッチで改善したという事実も、そのことを支持していると思います。
なお、整形外科医がよく腰痛の原因として説明・診断する椎間板ヘルニアなどによる「神経の圧迫」で痛みが出ることも無くはないですが、かなり限定的なケースです。
「ヘルニアと診断されて痛みの改善を諦めている」という方は、是非一度鍼灸やマッサージをお試しください。
詳しくは、痛みの生理学「椎間板ヘルニアについて」もご覧ください。

歩きで生じる右足甲の内側の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’17年7月3日(施術回数1回)

【現病歴】
2週間前から右足の甲の内側(第1中足骨当たり)に痛みを感じだした。
特に起床時に歩きで着地した際にポキポキ音が鳴るなど痛みがある。

【症状の確認】
歩行(+)
つま先立ち:両足(-)右足のみ(-)

【触診】
患部周囲を触診すると、太衝穴と公孫穴付近に圧痛を検出できました。

【施術】
圧痛を検出した太衝穴と公孫穴、更に右のF1・2にピソマⅠを貼付して、タッピングを施しました。
これで再度歩いてもらい、痛みの具合を10段階で評価してもらったところ(10が術前の痛み、0が痛み無し)、「10あったのが5まで減った」とのことでした。
次にベッドに仰向けになってもらい、下肢全体にストレッチを施して、筋肉をほぐしました。
最後に片脚立ちしてもらうと、右の方が動揺が大きかったので、「右脚の筋力が左より弱く、そのことが今回の痛みの原因の可能性がある」ことを説明し、「普段から右脚で立つことを心掛ける」ようでアドバイスして、初回の施術を終了しました。

【その後】
翌’18年に足底の痛みを訴えて来院されましたが、本症例の痛みを訴えることはありませんでした。

井穴刺絡図

起床時が辛く、午後に改善する背中全体の痛み 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’16年6月8日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年4月から背中に重だるい感じが出始めた。
ちょうどその頃に仕事に変化があり、疲労やストレスが溜まったことが原因として思い当たる。
症状は寝ると楽になる。
一日の中だと、起床時が一番辛く、午後には少し楽になる。
内科と整形外科に掛かったが「原因不明」と言われた。

【症状の確認】
《頚部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(+)

《立位での腰(股関節)との連動》
前屈(-)
後屈(+)
回旋:右(±)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛みが出ます
膝倒し:右(±)左(±)

【触診】
IMG_0332
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

後頭部では左天柱穴部に強圧痛があり、右の天柱穴部にも圧痛を検出できました。
前頚部や臀筋の起始部にも圧痛を検出できた一方で、背部には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼施術の経験が無かったので、ストレッチとマッサージでの施術をご提案し、了解をいただきました。
まずは仰向けで左右の臀筋をストレッチでほぐしました。
これで仰向けで膝を伸ばした時の背中の痛みが無くなり、膝倒しも左右共に違和感が消失しました。

次にうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した後頭部の天柱穴を中心に、頚部、背部、臀部、下肢にマッサージを施し、筋肉をほぐしました。
筋肉が十分に柔らかくなったのを確認してから、起き上がってもらい痛みの確認を行いました。

《頚部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
※回旋は、仰向けでの膝倒しで痛みが無くなっていたので、ここでは確認しませんでした。

《立位での腰(股関節)との連動》
後屈(±)
回旋:右(-)左(-)

立位で腰を後屈させた時だけ違和感が残りましたが、それ以外の痛みや違和感はほとんど消失していました。
最後に「今回の背中の痛みは、筋肉が硬くなってしまったことによるもの可能性が高い」ことを説明し、なるべく体を動かす事と臀筋のセルフ・ストレッチのやり方を指導して、初回を終了しました。

歩きやつま先立ちで生じる右足甲の外側の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’17年4月28日(施術回数3回)

【現病歴】
’17年3月10日に7cmのハイヒールを履いて歩いていたところ、右足首を捻って骨にヒビが入りギブス固定となった。
3月末日にギブスが取れ、骨折時のような痛みではなくなったものの、右足の甲の外側に痛みが残る。
整形外科ではノイロトロピン錠を処方され、自宅でのふくらはぎのマッサージを指示された。
痛みは、入浴中に足関節の運動やふくらはぎのマッサージをするせいもあってか、お風呂上りには楽になっている。
仕事(デスクワーク)後にはむくみと冷感とシビレが強くなる。

【症状の確認】
立位を取ると右足に痛みが生じますが、前後屈など腰部の運動に伴う悪化は確認できませんでした。
歩行で痛みが出ます。

【触診】
IMG_0330
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

右臀部に複数、右足甲の骨間部に1点だけ強圧痛を検出できました。
また左右の臀部と足甲部に複数の圧痛を検出できました。
臀部、足甲部共に左よりも右の方が圧痛点をより多く検出できました。

【施術】
鍼施術の経験が無く、マッサージでの施術を希望されましたが、痛みに多少敏感な様子だったので、場所によってはより刺激が少ない鍼を使わせてもらうことを提案し、承諾をいただきました。
まずうつ伏せになってもらい、右を中心に左右の足底と臀部にマッサージを施しました。
次に、仰向けになってもらい、圧痛を検出した右足甲の骨間部に単刺術を施しました。
その後、左右の臀筋にストレッチを施してから起き上がってもらいました。
最初と同じように足の痛みを確認すると、立位での痛みが無くなり、歩行での痛みも「最初が10だとしたら、6か7まで減った」とのことでした。
最後に足の甲と臀部のセルフ・ストレッチを指導して初回を終了しました。


《第2回》’17年5月12日(初回の2週間後)

【経過】
「5月9・10日に3cmのハイヒールを履いた影響か、痛みは出たり出なかったり」
「4月29・30日はダルさが出たが、その後は楽になった」

【症状の確認】
歩行(-)
つま先立ち:両(+)右のみ(++)
※前回、施術の指標とした歩行動作で痛みが確認できなかったので、更に負荷が高い種目を追加。

片脚立ちでのふらつき:右>左

【施術】
仰向けになってもらい、右足甲の骨間部に単刺術、マッサージ、ストレッチを施して、骨間部の筋肉をほぐしました。
次に右を中心に左右の下肢にストレッチをほぐしました。
起き上がってもらい、施術前と同じ様につま先立ちでの状態を確認しました。
すると、右片足では痛みが出るものの、両足であれば違和感程度にまで改善していました。
また右足だけで立った際に「踵に痛みを感じる」そうです。
ベッドに腰掛けてもらい、右の崑崙穴部2点と太谿穴部2点にピソマⅠを貼付し、タッピングを施しました。
これで再度右足で立ってもらうと、先ほどまで感じていた踵の痛みが「少し痛くなくなった」そうです。


《第3回》’17年5月19日(第2回の1週間後)

【経過】
「体重を掛けた時だけなど、痛みは減ってきている」
「昨日5月18日は仕事で立ったり座ったりすることが多く、夕方以降に膝下に疲労感が出た」

【症状の確認】
<右足甲>
歩行(-)
つま先立ち:両(+)右のみ(+)

<右踵>
片足立ち:右(-)

【触診】
患部周囲を触診すると、右京骨穴に圧痛を検出できました。
また右足の爪の生え際の両脇を押さえると、全ての指で圧痛を検出できました。

【施術】
座位のまま、圧痛を検出できた、右の京骨穴と全ての足趾の爪の生え際両脇にピソマⅠを貼付しました。
立ち上がってもらい、つま先立ちしてもらうと、両足だと違和感程度まで改善しました。
次に初回、第2回と同様に右足甲の骨間部に単刺術を施し、更に足部へのマッサージと下肢のストレッチを施しました。
ここで再度つま先立ちをしてもらうと、両足で違和感、右足のみで痛みありとそれほど大きな改善は見られませんでした。
しかし、右足でつま先立ちしてもらう際、施術前は腕の反動を利用してもわずかな時間しかつま先立ちできなかったのが、腕の反動を利用しないで行えるようになっていました。


【その後】
第3回から8日後の5月27日に来院していただきましたが、この時には「痛みがとても楽になって、地面を蹴って歩いても痛みは出ない」とのことでした。
実際に両足、右足のみでつま先立ちしてもらっても、痛みは確認できませんでした。
この日は、「下肢全体に違和感やシビレがある」とのことだったので、下肢全体にストレッチを施しました。
更に今回の右足甲の痛みの根本的な問題と思われる、「右片脚立ちでのふらつき」を改善させるためのスクワットと片脚スクワットを習得してもらいました。

就職後から出始めた腰痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’14年11月26日(施術回数1回)

【現病歴】
仕事をし始めた頃から腰全体に重だるい感じが出始めた。
特に長時間のPC作業で辛くなる。
医者には掛かっていない。
今は右腰が気になる。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(-)左(-)

ただ立っているだけでも、右腰に違和感があるそうです。

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛む

【施術】
以前に肩こりで来院された際に、体操で症状が改善したのを経験いただいていたので、この日はストレッチでの施術を提案させていただき了解をいただきました。
仰向けになってもらい、まず股関節揺らしを施しました。
次に左右の臀筋を入念にストレッチでほぐしました。
これで仰向けで膝を伸ばした際の痛みが軽減しました。
立ち上がってもらい腰の状態を確認してもらうと、立位と左側屈での違和感が当初よりも軽減していました。
更に、姿勢が改善しているのも実感してもらえたようです。
ご自宅でも行えるお尻のセルフ・ストレッチを指導して施術を終了しました。

階段を昇るのが辛い右腰痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’15年11月7日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年10月下旬から右の腰が痛み出した。
7年間やっているエアロビで捻ったことが原因として思い当たる。
発症当初よりは痛みは改善してきている。
痛みはマッサージを受けると改善し、動かないでいれば痛みは出ない。
逆に走ったり、階段を昇る動作で痛みが出る。
医者ではレントゲン撮影で「骨には異常が無い」「中臀筋の痛み」と言われ、湿布と鎮痛剤が処方された。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(-)

〈階段昇降〉
昇:(+)
降:(-)

〈仰臥位〉
足振り:右(-)左(+)
膝倒し:右(-)左(+)

【触診】
IMG_0325
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じている右腰には圧痛は検出できませんでした。
逆にお尻の横側(側臀部)の上方、筋肉で言うと「中臀筋の起始部」辺りに強圧痛と圧痛を検出できました。

【施術】
マッサージや体操での施術を希望されたので、まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した部位を中心に臀部全体にマッサージを施しました。
十分に筋肉がほぐれたのを確認して、施術前と同様に痛みの確認を行いました。
すると、階段を昇る動作でまだ痛みが残るものの、それ以外は痛みが無くなっていました。
階段を昇る動作での痛みも「10あった痛みが3まで減った」とのことです。

最後に、今回の腰の痛みの原因について「医者の診断どおり、筋肉、特にお尻の筋肉が硬いことが根本的な原因の可能性が高い」と説明し、筋肉を軟らかく保つために「意識的に体を動かすこと」をお勧めして、初回を終了しました。

デスクワークで悪化する右肩のコリ感 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’14年11月19日(施術回数1回)

【現病歴】
就職した頃から、右肩にコリ感を感じるようになった。
肩こりと同時に腰痛も出始めた。
デスクワークが多いことと、体の疲労が原因として思い当たる。
PC作業が多いと辛くなり、マッサージを受けたり、温めると楽になる。
歯ぎしりをしているせいか、就寝中に辛くなることもある。

【副訴】
就寝中に足が攣る事がある。
体質を改善したい。

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
斜め前:右(-)左(-)
斜め後:右(-)左(-)

動作時の痛みはありませんが、座っている姿勢で右肩にコリ感を感じるそうです。

【施術】
鍼施術、特に体質改善目的での施術に興味があるとのことでしたが、「体質を改善するには、食事と運動の方が確実で安上がりですよ」と説明し、納得してもらった上で、まずはセルフケアの効果を実感してもらうべく、首肩の体操を行ってもらいました。
首を左右に5回ずつ回してもらい、更に肩も前後に5回ずつ大きく回してもらいました。
直後に「右肩のコリ感はどうですか?」と伺うと、「楽になった」とのこと。
更にうつ伏せになってもらい、右を中心に首肩にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、コリ感について伺うと「更に楽になった」とのこと。

最後に、首肩を回す体操をコリ感を感じた際に行うこと、夕食での糖質を控えること、就寝時は暖かい服装にすることをご提案して初回を終了しました。

【その後】
’14年11月26日(初回の7日後)に来院された際に肩こりについて伺うと、「体操をしているせいか、耐えられないことは無くなった」とのことでした。
副訴だった就寝中の足の攣りも、寝間着を変えたところ和らいだそうです。

立ったり座ったり動作する際に生じる右腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’16年11月5日(施術回数1回)

【現病歴】
11月1日にぎっくり腰の様な痛みが右腰に出て、同3日に整骨院でマッサージを受けた。
翌11月4日に鍼施術も受けたが、痛みが取り切れない。
座った状態から立ち上がったりする際に痛みが出る。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(±)左(-)

〈体位変換〉
座位→立位(+)
立位→座位(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛む
足振り:右(+)左(+)
上体起こし(+)

動作時痛は全て右の腰に痛みが出ています。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左右の大臀筋の起始部に強圧痛、右の仙骨孔部と鼡径部に圧痛を検出できました。

【施術】
2年前の腰痛時と同様、施術方法に関して特に希望は無いとのことだったので、前回と同様にストレッチとマッサージでの施術を試みました。
まず、仰向けで右の臀筋にストレッチを施し、右臀筋をほぐしました。
股関節の可動域が増したのを確認してから、仰向けで膝を伸ばしてもらうと、先ほどまでこの体勢で生じていた腰の痛みが無くなっていました。
次にうつ伏せになってもらい、右の臀部を中心に腰下肢にマッサージを施しました。
十分に筋肉がほぐれたのを確認してから起き上がってもらうと、仰向けになる直前(=上体起こしの姿勢)で右腰に痛みが出ました。
次に触診時に圧痛を検出した右の鼡径部にマッサージを施したところ、上体起こしでの痛みが腰の中央に移動したそうです。
痛みがだいぶ減ってきたので、起き上がってもらい立った状態での痛みを確認させてもらいました。

体位変換では座位→立位、立位→座位共に痛みが無くなっていましたが、左側屈と右回旋での痛みが残っていました。
痛みの範囲が狭まっていたようなので、痛む場所を聞きながら触診すると、右の仙骨孔部の圧痛と自覚的な圧痛部位がほぼ重なりました。
立位のまま同部位にマッサージを施すと、左側屈と右回旋での痛みが消失しました。
最後に再発予防のための臀筋のセルフストレッチの方法を指導して、施術を終了しました。

フライパンを持つ動作で生じる左肘痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’16年9月3日(施術回数1回)

【現病歴】
’12年3月ことから首肩腕のコリが酷くなり、特に左肘には痛みが出るようになった。
ちょうど同時期から仕事で手をよく使うようになったことが原因として思い当たる。
手作業をしないと症状は改善するが、反対に作業量が増えると悪化する。
手がしびれたり、痛みで目が覚めることもある。
医者にも何件か掛かったが、湿布の処方と電気治療だけのところもあれば、マッサージをしてくれる所もあったりと色々あった。
仕事が忙しくなると通えなくなり、今に至る。

【症状の確認】
〈肘関節の動き〉
屈曲:右(±)左(±)
伸展:右(±)左(+)
回内:右(-)左(-)
回外:右(±)左(-)

フライパンを持つ動作※左(+)
※テニスラケットで代用

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

前腕橈側後面(曲池穴付近)と母指球部(魚際穴付近)とその後面(合谷穴付近)に、左右共圧痛を検出できました。
首肩にも強圧痛と多数の圧痛を検出できました。

【施術】
左肘の痛みの方がひどかったことと、フライパンを持つ動作は日常的に行うので、まずは左肘の施術に集中することにしました。
更に「頻繁には通えない」とのことだったので、まずはセルフケアが容易なストレッチでの改善を試みました。
座位のまま、肘を伸ばした状態で前腕部の屈筋と伸筋をストレッチしてみましたが、伸展時の痛みは変化しませんでした。
次に左曲池穴付近にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認して、再び伸展したもらったところ、違和感程度にまで痛みが改善していました。
フライパンを持つ動作も違和感程度にまで改善していました。
次にうつ伏せになってもらい、首肩、前腕部、手部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認した後に起き上がってもらい、再度フライパンを持つ動作をしてもらったところ、痛みは無くなっていました。

最後にストレッチなどで腕の筋肉を日頃から軟らかく保つようアドバイスして、初回を終了しました。

前屈すると生じる腰全体の痛み 20代男性

【症例】20代男性

【初回日】’16年6月16日(施術回数2回)

【現病歴】
’16年6月15日に中腰から起き上がった時に腰に痛みが走った。
直後は5分歩くのも苦痛だったが、現在は歩くのは痛みは無い。
前かがみになると、痛みが出る。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

前屈では腰全体に、左側屈で右腰に痛みが出ます。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

腰(腰椎)周囲には圧痛は検出できず、臀部に圧痛を検出でき、特に右臀部には強圧痛の箇所を検出できました。
他にも右の膝窩にも強圧痛、右足背部にも圧痛を検出できました。

【施術】
鍼とマッサージでの施術を希望されたので、まずは仰向けでの鍼施術から開始しました。
圧痛を検出した、右の足背部と崑崙穴、太谿穴、F4、F5に単刺術を施しました。
次にうつ伏せになってもらい、右の委中穴と左右の臀筋の起始部(屈伸穴)に単刺術を施し、更に鍼施術した箇所にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、最初と同じように動いてもらったところ、前屈、左側屈での痛みは消失していました。
物を持つ際などは腰の負担を大きくしないよう、腰をしっかり落として持ち上げるなど、しばらくは腰を労わるようアドバイスして初回を終了しました。

《第2回》’16年6月29日(初回の7日後)

【経過】
「歩けない程の痛みは無く、前屈でも痛みは無い」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
この日はマッサージでの施術を希望されたので、鍼は使用せずマッサージでの施術となりました。
最初にうつ伏せになってもらい、臀部を中心に背面全体にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、臀筋のストレッチと足部のマッサージを施しました。
起き上がってもらい、前屈をしてもらうと、施術前にあった違和感が消失していました。
椅坐位での臀部のストレッチを指導して第2回を終了しました。

帰宅後に悪化した腹痛 10代女性

【症例】10代女性

【初回日】’16年6月11日(施術回数1回)

【現病歴】
今朝、起床時からお腹が痛むようになった。
学校から帰宅したら痛みが悪化した。
帰宅後にコーンスープとマフィンを食べ、更に痛みが悪化したように感じる。
6月21日から旅行に行くので、それまでに痛みを改善したい。
以前にも精神的なストレスが掛かるとお腹が痛くなることがあった。
生活の変化としては、5月末ごろから玄米フレークを毎朝食べるようになったことくらい。

【症状の確認】
仰臥位、座位共にお腹に痛みがあるそうです。

【触診】
腹部、特に臍のすぐ上を押すと強い圧痛が検出できました。

【施術】
仰向けになってもらい、左右のF6にピソマⅡを貼付し、しばしタッピングを施しました。
お腹の状態を伺うと「少し楽」だそうです。
更に左F1、F2にもピソマⅡを貼付し、タッピングを施すと仰向けでは「楽」だそうで、起き上がってもらうと、座位での痛みが無くなっていました。

帰宅後に痛みが増悪したのは、「副交感神経優位になって、より痛みを感じやすくなったことが主な原因として考えられる」と説明。
腹痛の原因としては、ストレスももちろんですが、玄米フレークの摂取による食物繊維の過剰摂取が考えられるので、食物繊維が少ない食べ物を摂取してみるようアドバイスして、施術を終了しました。
井穴刺絡図

ボールを蹴る際に生じる右大腿前面の痛み 10代女性

【症例】10代女性 サッカー部所属

【初回日】’16年5月18日(施術回数1回)

【現病歴】
今年の4月22日に体力テストで1,000m走をした際から大腿前面が痛み出した。
今は部活動でボールを蹴る際に痛み、練習後は練習前よりも痛みが悪化する。
休息を取ると痛みは改善する。
医者には掛かっていない。
’15年11月と’16年2月にそれぞれ右足首の骨折、左足の捻挫をしていて、’16年4月からようやく練習に復帰したところだった。

【症状の確認】
屈伸動作(-)
フロント・ランジ(±)
片脚スクワット(-)

【触診】
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〇:圧痛あり
×:圧痛なし

大腿部前面は右にごく狭い範囲に圧痛を検出できましたが、左右共に著明な圧痛箇所は検出できませんでした。
右の脛部の筋肉が左とくらべて硬く張っていることがわかりました。
足の甲も左右同程度の圧痛が検出できました。

【施術】
鍼以外での施術を希望され、再発時のことも考慮して、ピソマでの施術を提案し、快諾いただきました。
座った状態で右F6にピソマⅡを貼付し、しばらくタッピングを施しました。
ここで再度フロント・ランジをしてもらうと、先ほどまであった違和感が消失していました。
ピソマの使用方法と、圧痛を検出していた足部のストレッチを行うよう指導して、初回を終了しました。

【その後】
約1か月後に腹痛で来院された際に右大腿の状態について伺うと、「初回の施術以来、痛みは出なかった」とのことでした。

井穴刺絡図

PC作業、ストレスで悪化する首痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’15年5月11日(施術回数2回)

【現病歴】
長年慢性的に頚肩にコリを感じている。
コリ感は日常のPC作業、ストレスで悪化する。
ヨガに通うとスッキリするが、ここ2ヵ月程多忙で通えていない。

【症状の確認】
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(±)左(±)
回旋:右(-)左(-)
斜め前屈:右(-)左(-)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
●:圧痛なしだが硬結あり

前頚部から側頚部の広い範囲に圧痛が検出できました。
後頚部では僧帽筋の起始部、天柱穴付近に硬結を検出できました。

【施術】
頭痛の施術が思いの外早く終わってしまったので、親指の施術と同時に本症状に対しても施術を開始。

伏臥位になってもらい、頚部で圧痛を検出した前頚部と側頚部、加えて天柱穴周囲、前腕部に対してマッサージを施しました。
起き上がって頚を動かしてもらうと、前屈、左右の側屈共に痛みが消失していました。
8日後に予約を入れてもらい、症状がどう経過するか観察するよう指示して初回を終えました。

《第2回》’15年5月19日(初回の8日後)

【症状の経過】
「前回ほどではないものの、まだ痛みはある」
「車の運転時に辛い」

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(-)左(±)

【施術】
伏臥位になってもらい、右の側頚部と左右の天柱穴周囲、更に右前腕部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい頚を動かしてもらうと、後屈、左側屈、左回旋での痛みが消失していました。
時間が余ってしまったので、「腰にも少し痛みがある」とのことだったので、股関節揺らしと臀筋のペア・ストレッチを施しました。
臀筋のストレッチを指導して第2回を終了しました。

バドミントンのクリア動作で生じる右肘痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’16年5月13日(施術回数2回)

【現病歴】
’14年からバドミントンをやっていて、’16年3月から右肘がズキズキと痛むようになった。
何もしなければ痛くはないが、クリアを打つ瞬間に痛みが出る。
医者に掛かってはいない。
3日後の5月16日に試合があるので、少しでも痛みを改善したい。

【症状の確認】
回内(-)
回外(+)
ドライブ動作(+)

訴えどおり、ドライブ動作を行うと右肘に痛みが出ます。

【触診】
IMG_0316
〇:圧痛あり

右前腕の橈側前後両面、右手の母指球とその裏側の合谷穴部に圧痛を検出できました。

【施術に関する要望】
今まで施術を受けたことが無いので、とりあえず怖い気持ちがある。

【施術】
鍼施術はもちろん、施術そのものを受けた経験が無いとのことだったので、まずはマッサージでの施術を提案し快諾いただきました。
最初に仰向けになってもらい、圧痛を検出した前腕部、手の母指球部とその裏側にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認してから、回外、ドライブ動作を行ってもらうと、痛みが無くなっていました。
ラケットの握り方を見せてもらうと、親指と人差し指を使った握り方をしていました。
より負担が少ない小指や薬指を使った握り方を指導し、前腕部のストレッチも指導して初回を終了しました。

《第2回》’16年5月18日(初回の5日後)

【経過】
「16日の試合は痛みなくプレーできた」
「今は腕(前腕橈側)に張り感がある」

【症状の確認】
屈曲(±)
伸展(-)
回内(-)
回外(-)

【施術】
この日は頚の痛みがあるとのことだったので、まずうつ伏せになってもらい首肩にマッサージを施しました。
起き上がってベッドに腰掛けてもらい、初回と同様に前腕の橈側部にマッサージを施しました。
ここでもう一度右肘を屈曲してもらうと、最初に確認できていた違和感が消失していました。
最後にフォアでの打ち方を見せてもらうと、脇が空いたフォームだったので、脇を締めて打ってみるようアドバイスして第2回を終了しました。

【その後】
5月21日(初回の9日後)に前日の試合での筋肉痛を訴えて来院された際に右肘の状態を伺うと、「痛みは無い」とのことでした。

鞄を右肩に掛けると生じる右首痛 10代女性

※本症例は首の動きに伴って痛みが生じていたため、「頚痛」に分類しました。

【症例】10代女性

【初回日】’16年5月28日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年4月頃から肩こりを感じるようになり、昨日5月27日には運動中に右肩が辛くなった。
通学時に重い鞄を背負っていることと、PC作業を長時間行うことが原因として思い当たる。
痛みは湿布を貼ると楽になる。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈頚の動きとの関連〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(±)左(+)
回旋:右(-)左(+)

前後屈では左右に痛みが出ます。

〈その他〉
鞄を肩に掛ける:右(+)左(-)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

肩外兪穴部に強圧痛、右の側頚部と左右の後頚部、更に上肢の広い範囲に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼施術の経験が無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し快諾いただきました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した頚肩部、前腕、手部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認して、起き上がってもらい最初と同じように痛みを確認したところ以下のようになりました。

前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)

左側屈と左回旋での右頚の痛みが残ったので、座位で患部周囲を触診したところ、右の肩井穴に圧痛を検出できました。
座位のまま同点を指圧した状態で、頭を左右に3往復、痛みが出ない範囲で動かしてもらいました。
再度、左回旋してもらったところ痛みは消失していました。
動きでの痛みが改善したところで、鞄を右肩に掛けてもらったところ、この体勢での痛みも消失していました。

最後に、筋肉が固くなって痛みが起きていた事、温めたりストレッチすれば筋肉はほぐれること、荷物を複数に分けるなどして鞄による負担を減らすことなどを話して初回を終了しました。

半月板損傷と診断され手術を検討中だった左膝痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’16年2月26日(施術回数2回)

【現病歴】
以前から卓球を週に一度行っているが、’15年2月末から左膝が痛みだすようになり、’16年1月の試合後にその痛みが悪化した。
現在は’16年1月当時よりかは痛みは改善しているが、ズキズキとした痛みが残る。
当初の原因として、血中コレステロールを下げる薬を飲み、全身の関節が痛くなったことが思い当たる。
その後、左膝以外の痛みは改善したが、左膝のみ痛みが残ってしまった。
痛みは、お風呂に入って体を温めると改善する。
現在は階段を降りる時が辛い。
医者では半月板損傷と言われ、’16年4月に手術を受ける予定になっているが、できれば手術は受けたくない。

【症状の確認】
正座(+)※
屈伸(+)
階段:昇(+)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳ほど

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左陰陵泉穴部に強圧痛を、左の膝窩内側とヒラメ筋に圧痛を検出できました。
内側広筋には左右同程度の圧痛がありました。

【施術】
鍼での施術は苦手とのことだったので、マッサージでの施術を試みました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した左の膝窩と下腿後面にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、左の大腿内側と陰陵泉穴部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい最初と同じ動きで痛みの具合を確認しました。

正座(+)※
屈伸(±)
階段:昇(-)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳より狭い

最後に下腿後面のストレッチの指導をして、初回を終了しました。

《第2回》’16年3月5日(初回の8日後)

【経過】
「痛みが内側から外側に移動した」
「階段の昇りで腿に痛みを感じる」

【症状の確認】
正座(+)※
屈伸(-)
階段:昇(-)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳ほど

〈仰臥位〉
徒手抵抗でのレッグエクステンション(+)

【施術】
仰向けになってもらい、左の大腿筋膜張筋筋腹部と膝窩にマッサージを施しました。
すると、レッグエクステンションで「力が入りやすくなった」そうです。
次に左の前脛部と腓骨筋部にマッサージを施しましたが、レッグエクステンションでの状態に変化はありませんでした。
更に甲を中心に左足(foot)全体にマッサージを施しました。
これでレッグエクステンションで更に「力が入る」ようになったそうです。
起き上がってもらい最初と同じ動きで痛みの具合を確認しました。

正座(+)※
屈伸(-)
階段:降(-)
※踵とお尻の隙間は握り拳より狭い

今回一番効果があったと思われる足部のマッサージを、自宅でも行うよう指導して第2回を終了しました。

【雑感】
本症例でマッサージで筋肉をほぐしただけで半月板損傷と診断された膝痛が改善したように、膝関節の半月板の損傷の程度と痛みは必ずしも連動しないという研究結果が発表されています。
拙記事「半月板の異常で痛みは起きるのか!?」もご参照いただけると幸いです。

起床時のだるさを伴う首痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’15年3月10日(施術回数2回)

【現病歴】
今年の初め頃から首肩に重だるさや痛みを感じるようになった。
起床時に寝た気がしなかったり、ダルイことが多く、疲労が抜けていないことが原因として思い当たる。
歯ぎしりを指摘されたことがある。
2014年にも同様の症状で出て整形外科に掛かったが、ロキソニンと湿布を処方され、リハビリとして電気治療やウォーターベッドを受けたが、特に効果は感じなかった。

【副訴】
今年になってから、肩がつって寝込んでしまうことが2回あった。
起床時に吐き気があることがある。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)
斜め前屈:右(+)左(+)

【触診】
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〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

首肩の広範囲に渡って圧痛点が検出できました。
また前腕部や手部にも多数圧痛点が検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、「鍼でもマッサージでも効果に差はありませんよ」と説明すると、マッサージを希望されました。
うつ伏せになってもらい、圧痛を検出した頚肩部と手部のマッサージを入念に施しました。
筋肉が多少軟らかくなったのを確認した上で、起き上がってもらい最初と同じように動いてもらいました。
すると、後屈、斜め前屈での痛みは消失し、左側屈での痛みが少し残る程度まで改善しました。
仰向けになってもらい、頭顔面部のマッサージと揺らしを施して施術を終了。
「歯ぎしりは生活全体のストレスが過多なこと」が原因で、今すぐに実践できるストレスの低減方法として「炭水化物の摂取を控えて胃腸のストレスを軽くする」があることを説明し、夕飯だけでも炭水化物を抜いてみるよう指示して、初回を終了しました。

《第2回》’15年3月24日(初回の14日後)

【経過】
「首肩の痛みはほとんどなく、コリ感が残っている」
「夜だけ炭水化物を摂らないようにしている」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(-)左(±)
斜め前屈:右(-)左(-)

【施術】
違和感程度で痛みが確認できなかったので、まずはコリ感を解消するための首肩の運動をしてもらいました。
これで「少しコリ感が楽になった」そうです。
次にうつ伏せになってもらい、第1回と同様に頚肩部と手部にマッサージを施すと、右側屈を左回旋で出ていた違和感も消失しました。
最後に仰向けになってもらい、頭顔面部にマッサージと揺らしを施して、日頃から首肩を動かすよう指示して、第2回を終了しました。

家具を移動させた3日後から生じた腰痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’14年2月20日(施術回数3回)

【現病歴】
’14年2月19日の夕方から腰が痛み出した。
就寝時には痛みは無い。
2月16日に家具の移動をしたことが原因として思い当たる。
じっと座っていると痛みが悪化する。
お風呂に入って体を温めても痛みに変化はなし。
歩いたり、階段を昇るのは問題ないが、前に屈むのが辛い。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(++)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

〈仰臥位〉
上体起こし(+)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左右の鼡径部外側に強圧痛を、この鼡径部の強圧痛の少し内側と臀部数か所に圧痛を検出できました。
腰(腰椎周囲)には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
以前に鍼施術で症状が改善した経験があるそうで、鍼に対して好印象なことと、強刺激は苦手だということなので、まずは鍼での施術を試みました。
座位で圧痛を検出した臀部の2点にパイオネックス・イエローを貼付。
これで前屈、左側屈での痛みが消失しました。
仰向けになってもらった瞬間、つまり上体起こしに近い状況で腰に痛みが出たそうなので、股関節揺らしを施しましたが、上体起こしでの痛みに変化はありません。
少し痛みに耐えてもらいながら、左右の鼡径部にマッサージを施すと、この上体起こしでの痛みが消失しました。
「かなり久しぶりに、足を伸ばして仰向けになれている」とのことでした。
最後にセルフケアとして、臀部と鼡径部を軽くマッサージすること、なるべく体を動かすよう指示して初回を終了しました。

《第2回》’14年2月24日(初回の4日後)

【経過】
「昨日23日の午前中までは痛み止めを飲んでいた」
「体を動かしている間に少しずつ良くなってきた」
「昨日からお風呂に入って体を温めると少し楽になる感じがする」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
座位で患部周囲を触診すると、左臀部に圧痛を検出できました。
そのまま同点にパイオネック・イエローを貼付。
すると、左側屈の痛みは消失。前屈の痛みも改善しました。
ここで「デスクでの作業中に痛みが出たことがある」と仰るので、施術を一端中段。
痛みが出る動作を確認した上で、更に左臀部にパイオネックスを追加で貼付しました。
すると、このデスクワーク時の痛みも消失しました。
揺らしや股関節揺らしを施して、第2回を終了しました。
着替えてもらう際に、靴下を履く動作で「左足を上げると痛い」とのことでした。

《第3回》’14年2月26日(初回の6日後)

【経過】
「朝、洗面台で顔を洗う時に痛む」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(±)
靴下を履く動作:右(+)左(+)

〈座位〉
足上げ:右(-)左(+)

【施術】
まず座位で左鼡径部を触診すると、圧痛を検出できたので、同点に対してマッサージを施しました。
しかし座位で足を上げた際の痛みに改善はありませんでした。
次に座位のまま、左臀部を触診すると、圧痛を検出できたので、同点にピソマⅠを貼付。
再度痛みを確認してもらうと、座位での足上げ、前屈、靴下を履く動作共に痛みが無くなっていました。

【その後】
3月4日に電話で様子を伺うと、「すっかり元通りとはいかないものの、だいぶ良くなってきている」「起床時がやはり筋肉が固まっている感じがして少し辛い」とのことでした。

ウォーミングアップ不足で生じた右大腿後面の痛み 30代男性

【症例】30代男性

【初回日】’15年8月26日(施術回数3回)

【現病歴】
’15年7月11日にウォーミングアップもそこそこに野球をプレイしたところ、右大腿後面を痛めた。
受傷時よりもかなり痛みは良くなったが、突っ張った感じが残るなど、違和感が取り切れない。
8月からジムに通い出して、プールで平泳ぎをした際にも痛みが出た。
お風呂上りには痛みは改善するが、朝晩、特に起床時に硬さを感じる。
医者には掛かっていないが、先日整骨院に掛かり、患部周囲をグリグリとマッサージされ少し改善した。
右大腿後面を痛めるのは初めて。

【症状の確認】
立位体前屈(±)
大腿後面のストレッチ(±)
平泳ぎのキック動作(±)
ランジ(+)
SLR(+)

【施術】
鍼での施術を希望されたので、ご希望どおり鍼での施術を試みました。
まずうつ伏せになってもらい、右の膝窩部、崑崙穴、太谿穴に単刺術を施しました。
仰向けになってもらい、SLRを実施すると痛みが無くなっていました。
起き上がってもらい、最初に確認したのと同じように動いてもらうと、ストレッチ、キック動作、ランジでの痛みも無くなっていました。

《第2回》’15年9月2日(初回の7日後)

【経過】
「走った後に違和感や痛みが出るなど、腿はまだ治り切っていない」

【症状の確認】
立位体前屈(-)
大腿後面のストレッチ(±)
平泳ぎのキック動作(±)
ランジ(±)
SLR(±)

多少の違和感は出るものの、初回の施術前ほどの痛みは確認できません。

【施術】
うつ伏せになってもらい、右の膝窩内側、太谿穴に単刺術を施しました。
次に仰向けになってもらいSLRを試行すると、まだ右大腿に違和感が出ます。
仰向けのまま、右の陰陵泉穴、陰谷穴に単刺術を施すと、SLRでの違和感が消失しました。
ランジ、平泳ぎのキック動作では違和感がまだ残ります。
座位になってもらい、右膝関節内側を触診すると陰谷穴付近に圧痛を検出できたので、同点にパイオネックス・オレンジを貼付。
すると、平泳ぎのキック動作での痛みが消失しました。

《第3回》’15年9月15日(初回の20日後)

【経過】
「スクワット、屈伸、前屈みの体勢で腿に張りが出る」

【症状の確認】
立位体前屈(±)
スクワット(+)
屈伸動作(+)

【施術】
仰向けになってもらい、膝関節周囲を触診すると、第2回同様、右陰谷穴周囲に圧痛が検出できたので、同部位に単刺術を施しました。
起き上がってもらい痛みを確認すると、屈伸、前屈での痛みは消失しましたが、スクワットでの張り感が残っていました。
再び仰向けになってもらい、今度は右臀筋にストレッチを施しました。
股関節の可動域が大きくなったのを確認して、起き上がってもらい再度スクワットをしてもらうと、先ほどまであった張り感が消失していました。

剣道の動きで増悪する左足薬趾部の痛み 10代女性

【症例】10代女性

【初回日】’14年8月5日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年7月23日に剣道をやっていた際に左足先が痛むようになった。
痛みは安静にしていれば良くなるが、剣道を再開すると悪化する。
医者ではモートン病と言われた。

【症状の確認】
片脚でのジャンプ:右(-)左(+)
剣道の動作(-)

痛みは左足薬趾の周囲に出ているそうです。

【施術】
患部周囲を触診すると、左足甲の第3・4中足骨間部に圧痛を検出できたので、同点にピソマⅡを貼付。
再度片脚ジャンプをしてもらうと、「(足の)裏の痛みだけ残る」そうです。
次に足底を触診すると、左第4MPJ周囲に圧痛を検出できたので、同点に今度はソマレゾンを貼付。
これで片脚ジャンプでの痛みが消失しました。
最後にピソマとソマレゾンの使用方法を指導して、施術を終了しました。

摘まむ動作で起こる右肘の痛み 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】’15年7月9日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年6月下旬頃から、物を持った時に右肘が痛むようになった。
それ以前にも3~4日間、右肩に痛みが出ていた。
右肩の痛みは以前にもたまに出ることはあった。
思い当たる節は特に無い。
整骨院でマッサージとストレッチを受けたが、特に症状に変化は無い。
昨日は鍼施術を受けたが、やはり変化は無かった。
お風呂に入って温まっても、症状は変化しない。

【症状の確認】
<手関節の運動>
屈曲(-)
伸展(+)
尺屈(-)
橈屈(±)
回内(-)
回外(-)

物を上から摘まむ動作(++)

【触診】
IMG_0307
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛無し

右手掌部の特に少府穴に強圧痛、手背の中手骨間部、曲池穴部、少海穴部に圧痛を検出できました。

【施術】
鍼施術を希望されたので、ご希望どおり鍼での施術を試みました。
仰向けになってもらい、圧痛を検出した右手の中手骨間部に単刺術を施すと、手関節伸展時の痛みは減りましたが、摘まむ動作での痛みには変化はありませんでした。
次に右曲池穴と右少海穴に単刺術を施しましたが、いずれも摘まむ動作での痛みに変化はありませんでした。
次に右H5・4に接触鍼を施したところ、摘まむ動作での痛みが少し改善しました。
右薬指の指腹にハペパッチを貼付すると、更に摘まむ動作での痛みが改善しました。
右後谿穴に単刺術、右少府穴部に指圧を施すと、摘まむ動作での痛みが消失し、「摘まむのが怖くない」とのこと。
症状がかなり改善したので、以上で施術を終了しました。

井穴刺絡図

三叉神経痛と診断された左頬部痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】2015年10月13日(施術回数2回)

【現病歴】
2015年10月12日から左の頬にジンジンとした痛みが出るようになった。
2009年1月に初めて今回と同様の症状を発症し、2年前や4年前にも冬頃に同様の症状が出たことがある。
疲労とストレスが原因として思い当たる。
医者では「三叉神経痛だろう」と言われた。

【症状の確認】
上下の歯をカチカチと噛む動作と、奥歯でグッと噛みしめると左頬部に痛みが出ます。

【触診】
IMG_0306

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左右の缺盆穴に強圧痛、左頬部と左右の合谷穴に圧痛を検出しました。

【施術】
まず仰向けになってもらい、右合谷穴へのパイオネックス・オレンジ、右H6にピソマⅡを貼付して、しばらくタッピングを施しました。
ここで再度カチカチと噛んでみてもらうと、少し痛みが改善しました。
次に先ほどとは反対に、左合谷穴へのパイオネックス・オレンジ、左H6へのピソマⅡの貼付とタッピングを施しました。
再度カチカチと噛んでもらいましたが、ほとんど痛みに改善はありませんでした。
次に左F6にピソマⅡを貼付してタッピングを施すと、カチカチと噛んだ時の痛みの範囲が「一番気になる部分だけになってきた」そうです。

起き上がってもらい、座位で外鼻中穴へのハペパッチの貼付、左外百会穴への単刺術を順に施しましたが、共に痛みの改善はありませんでした。
痛みが取り切れなかったので、4日後の施術の予約をしていただき初回を終了しました。

《第2回》’15年10月17日(初回の4日後)

【経過】
「10月13日の夜は激しく痛み服薬した。翌14日は仕事を休んだ。15・16日は出勤した。」

【症状の確認】
カチカチと噛む動作では痛みがあるものの、奥歯で噛みしめる動作では痛みはありません。
その代わり、前歯で噛みしめると痛みが出ます。

【施術】
座位のまま前回圧痛を検出していた左頬部の四白穴周囲を触診すると、やはり圧痛を検出できたので、同点にハペパッチを貼付。
カチカチと噛んでもらいましたが、痛みに変化はありませんでした。
次に四白穴の少し内側にハペパッチを貼付したところ、カチカチと噛む動作、前歯での噛みしめ共に痛みが無くなりました。
うつ伏せになってもらい、頚部に軽くマッサージを施しました。
最後にもう一度カチカチと噛んでみたもらいましたが、やはり痛みはありませんでした。
最後に、爪が非常に薄かったので「タンパク質不足の兆候の可能性が高い」と説明し、タンパク質を積極的に摂取するよう指示して施術を終了しました。

井穴刺絡図

曲げる途中が辛く、曲げ切ると楽になる腰痛 50代男性

【症例】50代男性

【初回日】’17年11月18日(施術回数2回)

【現病歴】
’17年11月15日から腰が痛み出した。
思い当たる節は特に無い。
痛みの程度は平行線で、痛みが出ない姿勢もある。
ストレッチや腰痛ベルトをすると少し楽になる。
医者には掛かっていない。
症状が改善すれば、方法は何でも構わない。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)
靴下を履く動作:右(+)左(+)

前後屈は曲げている途中の特定の角度で痛みが出ますが、曲げ切ると痛みは楽になります。
左側屈で右腰、左回旋で腰全体に痛みが出ます。

【触診】
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〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

いわゆる腰の部分には圧痛は検出できず、お尻の筋肉と鼡径部に圧痛を検出できました。
足の甲も触診しましたが、特に目だった圧痛は検出できませんでした。

【施術】
鍼施術の経験はかなり以前に数回ある程度とのことだったのと触診時のリアクションから、マッサージでの施術を提案し了解をいただきました。
まずうつ伏せになってもらい、臀部を中心に下肢全体を十分に解しました。
首肩こりもあるとのことだったので、頚肩部にも軽くマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、膝を伸ばしたまま両脚を他動で左右に動かすと、左右どちらに動かしても右腰に痛みが出るそうです。
ここで臀部を中心に下肢にストレッチを施しました。
すると、先ほど動きでの痛みが改善しました。
起き上がってもらい、最初と同じように動いてもらうと、前屈での痛みが残っていましたが、後屈、左側屈、左回旋、靴下を履く動作での痛みが無くなっていました。
いつも通りの生活で過ごすことと、体、特に腰を冷やさないように気を付けるよう指示して初回を終了しました。

《第2回》’17年11月25日(初回の7日後)

【経過】
「まだ少し痛むが、だいぶ動けるようになった」
「痛む部位が左だけになった」

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(±)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(+)
靴下を履く動作:右(-)左(-)
痛みは全て左腰にのみ出ます。

【施術】
うつ伏せになってもらい、左を中心に臀部、更には頚肩部にマッサージを施しました。
仰向けになってもらい、立位での回旋に近い、両膝を立てて揃えた状態から左右に倒してもらうと、右に倒した時に左腰に痛みが出るそうです。
左に倒しても痛みはありません。
そのまま左下肢に対して、臀筋を中心にストレッチを施しました。
すると、先ほどと同様に膝を右に倒しても痛みが出なくなりました。
最後に起き上がってもらい、最初と同じ動きをしてもらうと、前後屈、左右の回旋での痛みが無くなっていました。

【その後】
12月1日に来院された際に、腰の様子を伺うと、「軽くなって、痛みもない」とのこと。
腰痛や今後の下肢症状の予防の為に、股関節を使い臀筋を鍛えるスクワットと片脚スクワット(片脚立ちでの安定性は右>左)を指導し、下肢のストレッチを施して、この日は終了しました。

CTで異常無しと言われた左後頭部痛 30代男性

【症例】30代男性 川崎市在住

【初回日】’14年4月2日(施術回数1回)

【現病歴】
3週間ほど前から左後頭部に頭痛を感じている。
頻度、程度は徐々に悪化している。
思い当たる原因としては、疲労とストレスがある。
お風呂に入ると痛みは改善する。
下を向くと痛みが悪化する。
脳神経外科に掛かってCT撮影したが異常は見つからず、「肩こりが原因」と言われた。
一日の中で痛みの程度は変化しない。
症状が楽になれば、施術方法は何でも構わない。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
単純仰臥位(+)

【施術】
まず座位でのパイオネックスでの施術を試みました。
左腕骨穴にパイオネックス・イエローを貼付して、しばらくタッピングを施しました。
ここで再度、頭を前に倒してもらうと、前屈時の痛みが無くなっていました。
しかし後屈での痛みが新たに発生してしまいました。
次に左合谷穴にパイオネックス・イエローを貼付して、先ほどと同様にタッピングを施すと、後屈の痛みは少し改善しました。
ここで単純仰臥位での痛みを確認すると、仰臥位になって30秒経過すると痛み出します。
仰臥位になってもらい、股関節揺らしを施しましたが、この仰臥位での30秒経過後の痛みに変化はありませんでした。
座位になってもらい、左右のH5にピソマⅡを貼付してタッピングを施しましたが、仰臥位での頭痛に変化はありません。
交感神経を興奮させるために、その場での駆け足を3分ほど行ってもらうと、仰臥位での痛みが無くなりました。
なるべく体を動かすことと、糖分の摂取を控えるようアドバイスして施術を終了しました。

【感想】
前屈時の痛みは手のツボを刺激したことで改善したことから「筋肉のコリ」の影響から生じ、仰臥位での痛みはその場駆け足によって交感神経を興奮させることで改善したことから「副交感神経過剰興奮」によって生じていたと思われます。
もちろん、その場での駆け足によって自律神経以外にも、「体が温まる」などの変化も起こるので、「自律神経の影響だけ」とは言い切れませんが、原因のひとつとしては考えられるのではないでしょうか。

靴下を履く動作で生じる腰痛 60代男性

【症例】60代男性

【初回日】2017年10月21日(施術回数2回)

【現病歴】
2017年8月頃に草むしりを4時間やって以来、腰の痛みが治りきらない。
一日の中だと、起床時の洗顔時に特に痛みがひどい。
一昨日にテニスをやったせいか、今日は痛みがひどい。
痛みは立っていると楽だが、ズボンを履くように腰を曲げると辛さが増す。
医者には掛かっていない。
施術方法は痛みが楽になれば何でも構わない。

【既往歴】
右坐骨神経痛
右鼡径部痛
左下腿三頭筋の筋挫傷(肉離れ)

【その他】
定期的にテニスをやっている。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)※左側屈の方が角度(ROM)が浅いです。
回旋:右(-)左(-)※右回旋の方が角度(ROM)が浅いです。
靴下を履く動作:右(+)左(+)
テニスのボレー動作での踏み込み:右(+)左(+)

【触診】
IMG_0301
〇:圧痛あり

左右の臀筋の起始部と鼡径部に圧痛を検出できました。

【施術】
まず伏臥位になってもらい、圧痛を検出した臀筋の起始部を中心に下肢全体にマッサージを施しました。
次に仰臥位になってもらい、臀部のストレッチを十分に施しました。
起き上がってもらい、施術前に確認した痛みを再度確認してもらいました。
ボレーの踏み込み動作で多少の痛みは出るものの、靴下を履く動作では左右共に痛みが無くなっていました。
最後に座位での臀部のセルフ・ストレッチとスプリット・スクワットを指導して初回を終了しました。

《第2回》’17年10月28日(初回の7日後)

【経過】
「だいぶ良くなったが、ズボンを履く時に右腰にだけ痛みが出る」
「洗顔時の痛みは無い」
「10月26日にテニスをやったが、最中もプレー後もそれほど痛みは酷くない」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(+)
靴下を履く動作:右(+)左(-)

【施術】
まず伏臥位になってもらい、初回同様、右を中心に臀筋の起始部にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、右臀部を中心に下肢にストレッチを施しました。
起き上がってもらい、施術前に確認した痛みを再度確認しました。
すると、左右の回旋、右脚を上げて靴下を履く動作の全てで痛みが無くなっていました。
最後に初回よりもストレッチ効果が高い床での臀部のセルフストレッチの指導と、片脚立ちでのバランス保持力(結果:右<左)を確認して2回目を終了しました。

【その後】
’17年11月4日に来院されましたが、この時には「右腰痛も薄れてきて、11月2日にテニスを2時間やったが、問題無かった」とのことでした。
前回確認できた、「片脚立ちでのバランス保持力の左右差が腰痛の根本的な原因の可能性が高いこと」、「テニスで球際のボールを正確に捉えるためには、両脚共に安定して立てることが重要」と説明した上で、腰痛予防、パフォーマンスアップのために、初回に指導したスプリットスクワットよりも負荷が高い片脚スクワットを指導しました。

緊張型頭痛と言われた頭頂部痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’14年3月23日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年2月8日から毎日頭頂部に痛みがある。
それ以前からも偏頭痛はあった。
’13年12月に愛犬を亡くし、来月4月1日に予定されている手術のためにストレスを感じている。
以前は朝は症状が軽く、夕方以降が辛かったが、現在は一日中辛い。
症状は横になったり、入浴、マッサージ、もたれ掛かるなどすると楽になる。
反対に冷えたり、重い荷物の運搬、暖房、寝すぎなどで悪化する。
心療内科では緊張型頭痛と言われた。
その頃から精神的落ち込みからダラダラとしていたせいか咳喘息も併発。

【副訴】
10年前から生理痛がひどく、鎮痛剤が手放せない。

【症状の確認】
〈頚部との連動〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

〈静止時痛〉
座位(+)
仰臥位(-)
※痛みは頭頂部に出ます。

【施術】
鍼施術を受けたことがなかったのと、セルフケアが容易になるよう、ピソマでの施術を提案し承諾いただきました。
仰臥位で左右のH5F5にピソマⅡを貼付し、しばらくタッピングを施しました。
仰臥位のまま痛みの変化を尋ねると、「押さえつけられるような痛みが減った」「後頭部が気になり出した」とのこと。
そのまま左右のF4にも同様にピソマⅡを貼付し、タッピングを施すと「痛みが全体的になった」とのこと。
揺らしと操体法の膝倒しとカエルを施し、最後にピソマの使用方法と食事療法として糖質制限食の指導をして初回を終了しました。

井穴刺絡図

腱鞘炎と言われ外に開けない(外転できない)左母指 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’15年5月11日(施術回数1回)

【現病歴】
以前から左の親指だけ開き(外転し)にくさがあった。
病院では腱鞘炎と言われた。

【症状の確認】
左母指外転角度は45°程度。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり

左母指球部に強圧痛を、左右の手掌部と前腕前面尺側の少海穴付近、更には前腕後面橈側の曲池穴付近に圧痛を検出できました。

【施術】
頭痛の施術が早く終わってしまったので、残った時間でこちらの施術に取り掛かりました。

伏臥位になってもらい、左の手掌部と前腕部の圧痛検出部位、特に母指球部に対して筋肉が軟らかくまでマッサージを施しました。
再度左母指を外転してもらうと、90°まで開ける(外転できる)ようになりました。

【その後】
8日後の来院時に様子を伺うと、「調子が良い」とのことだったので、略治としました。

発症当日の施術で寛解した側頭部痛 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’15年5月11日(施術回数1回)

【現病歴】
以前から頭痛はあったが、本日起床時から特に悪化し出した。
首肩のコリもかなり以前から感じている。
症状はPC作業、ストレス、疲労で悪化し、ヨガで改善する。
しかし、この2カ月程度多忙でヨガに通えていない。
医者には掛かっていない。

【既往歴】
鼡径ヘルニア
突発性難聴
子宮頚癌

【副訴】
左母指の腱鞘炎

【症状の確認】
座位でコメカミ付近から目の周囲に掛けて痛みがあるそうです。

〈頚部の動きとの関連〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
斜め前屈:右(-)左(-)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり

患部のコメカミ部、特に右側頭部に強圧痛を検出できました。

【視診】
歯のすり減り具合を確認すると、かなりすり減っていて、夜間に食い縛りをしていることが伺われます。

【施術】
施術方法には特に希望は無く、触診時のリアクションからマッサージが嫌いではなさそうだったので、マッサージを提案し承諾してもらいました。
まず、仰臥位になってもらい強圧痛を検出した、コメカミ部を側頭筋を狙ってマッサージを施しました。
十分に筋肉が柔らかくなったことを確認してから、起き上がってもらい痛みを確認してもらうと、先ほど感じていた痛みがほとんど無くなったそうです。

時間が余ってしまったので、頚の痛みや右母指の腱鞘炎、腰痛に対する施術を行い、初回を終了しました。

【その後】
8日後の5月19日の来院時に様子を伺うと、「頭痛はほとんど無い」とのことだったので、略治としました。

CTで異常なしと言われた右後頭部痛 40代男性

【症例】40代男性

【初診日】’14年12月27日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年12月20日から右後頭部に痛みを感じるようになった。
翌21日に痛みが悪化したが、それ以来痛みの程度は平行線。
お風呂に入っている最中や、横になると痛みは楽になる。
反対に飲酒時には、左右両方に痛みを感じる。
脳神経外科と眼科に掛かって、CTを撮ったが「特に問題は無い」と言われた。

【症状の確認】
〈頚部との連動〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(-)

体幹部の前屈(+)

【触診】
IMG_0296
〇:圧痛あり
×:圧痛無し

右前頚部の胸鎖乳突筋と斜角筋に圧痛を検出しましたが、左前頚部には圧痛は検出できませんでした。

【視診】
奥歯のすり減り具合を確認すると、右の方がすり減っています。
自覚的にも右の方が噛みやすいそうです。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありません。
仰臥位になってもらい、圧痛を検出した右の胸鎖乳突筋と斜角筋、それぞれに3箇所、4箇所パイオネックスを貼付。
ここで起き上がってもらい、先ほどと同様に動いてみてもらうと、右回旋、体幹部の前屈の両方で痛みが消失していました。
最後に揺らしを施して、施術を終了しました。

施術後に、首の筋肉が硬くなってしまっていることが痛みの主な原因として考えられること、食い縛りが首の筋肉を硬くしてしまっていること、ストレスが食い縛りの主な原因の可能性が高いこと、日常生活で注意すべきことを説明。
説明の最中、時折痛みが出るものの、程度、頻度共に来院時よりも軽減。

首痛を伴う右頭痛 30代男性

【症例】30代男性

【初診日】’16年10月22日(施術回数1回)

【現病歴】
20年ほど前から定期的に1か月間程度持続する頭痛があり、10年くらい前からはステロイドを定期接種するようになったためか、不定期で期間にもバラつきが出るようになった。
頭痛はステロイドを服用したり、冷湿布を貼ると楽になる。
逆に、入浴や運動後、過食、眼精疲労を感じた際には悪化する。
脳神経外科では群発頭痛と言われた。
ステロイドを服用すると頭痛は良くなるが、発疹が出たり、眠りにくくなったりする。

【副訴】
右の首に痛みがあり、整形外科ではストレートネックと言われた。
右手小指にシビレがある。

【症状の確認】
座位で多少右側頭部に痛みを感じる。

《頚部の運動との連携》
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(±)左(-)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛無し

右の頚肩背部に強圧痛と圧痛を検出できました。
左前頚部には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでした。
まず伏臥位で右を中心に頚肩背部にマッサージを施しました。
次に、仰臥位になってもらい、右を中心に頭部全体にマッサージを施しました。
ここで再度頚を動かしてもらうと、右回旋した際の痛みが無くなっていました。
主に筋肉が固くなったことによって今回の頭痛が生じたこと、運動不足や眼精疲労によって筋肉が固くなっている可能性があると説明。
極力体を動かすことと、検眼を受けてみるよう指示して、初診を終了しました。

一カ月前から続く左大腿痛を伴う左腰痛 40代男性

【症例】40代男性 造園業

【初診日】’15年11月28日(施術回数1回)

【現病歴】
一か月前から、大きなスコップを使用する作業が増え出してから、左の腰と太腿の裏が痛み出すようになった。
この一ヶ月間は痛みの程度は平行線。
6~7年前にも同様に痛めたことがある。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)
※前屈のみ左大腿にも痛みが生じます。

【施術】
施術方法について特に希望は無いとのことだっので、まずは伏臥位での左臀筋のマッサージを施しました。
仰臥位になってもらい、左右の脚振りと膝倒しで痛みが無い事を確認しました。
次に仰臥位で左臀筋に対してストレッチを十分に施しました。
ベッドから起き上がってもらい最初と同じように動いてもらうと、前屈で多少の痛みは残りましたが、後屈、左側屈、左回旋での痛みは消失していました。
椅坐位での臀筋のストレッチを指導し、腰に異常を感じた際には行うよう話して、施術を終了しました。

【その後】
’17年1月4日に肩こりを訴えて来院された際に腰の様子を伺うと、「ストレッチで何とか大事には至っていない」とのことでした。
他にも「左右で動作に偏りが出ないよう気を付けている」とのことでした。
’17年9月以降にも、膝や肘の痛みで来院されていますが、腰の痛みを訴えることは今の所ありません。

この症例からも、「腰痛は痛みを感じる腰『腰』そのものではなく、動作の起点になる股関節の動きに深く関与する『臀筋』を施術で軟らかくすることが重要」ということがわかります。

ストレートネックと言われた頭痛を伴う頚痛 30代女性

【症例】30代女性 会社員 川崎市在住

【初診日】’16年10月20日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年5月頃から首の辺りに重だるい感じがある。
整体院でストレートネックと言われた。
PC作業時に悪化する気がする。
生活は特に変化は無い。

【随伴症状】
頭全体の痛みもあり、目がぼやけたり、吐き気がすることもあるが、眼科では異常なしと言われた。
視力は裸眼で左右共に0.3程。コンタクト着用で1.2程。

2~3日前から生理前のせいなのか、それとも重い物を持ったからなのかわからないが、腰にも痛みがある。

【既往歴】
特に無し。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(+)
斜め前屈・:右(+)左(+)

【触診】
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〇:圧痛あり
●:筋硬結あり(圧痛無し)

頚肩背部や前腕、手部など上半身の至る所に圧痛を検出できました。
上背部脊際は左にのみ圧痛を検出しました。

【施術】
施術方法に関しては特に希望は無く、鍼施術の経験もないとのことだったので、まずはマッサージを施すことにしました。
伏臥位になってもらい、左を中心に頚肩背部、更に左右の前腕部、手部に入念にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、頚の動きを確認したことろ、前屈と左右の回旋での痛みが無くなり、後屈で右、左右の側屈で若干の痛みが残りました。

首の症状は大分改善したので、腰の状態を確認することにしました。
仰向けに寝てもらうと、腰に痛みがあるそうなので、股関節揺らしを施すと、この痛みが楽になりました。

睡眠の質を上げるためにも、就寝前に股関節揺らしを行うよう指示して初診を終了しました。

旅行後に発症した側屈と回旋で生じる腰痛 50代女性

【症例】50代女性

【初診日】’15年3月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’05年頃から時々腰が気になりだすようになり、昨日からかなり痛むようになった。
痛みは今朝が一番ひどい(来院時間は11時30分)。
最近の出来事だと、3月22日に旅行に行った先で、柔らかいマットレスで寝たことが原因として思い当たる。
1990年頃に育児でずっと中腰だったことも影響しているかもと考えている。
痛みは動いていると楽になる気がする。
腰痛で病院に行ったことはない。

【既往歴】
30代の時、肩の辺りに帯状庖疹が出て、それ以来発疹が出た箇所が時々痛む。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(-)

〈仰臥位〉
足振り:右(-)左(+)
膝倒し:右(+)左(-)
上体起こし(-)

【触診】
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〇:圧痛あり
✖:圧痛無し

痛みを感じる腰には圧痛は無く、右臀筋の起始部に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無く、鍼も一度しか受けたことがないとのことだったので、まずは仰臥位で右臀筋に対して入念にストレッチを施しました。
ベッド上で右への足振りと左への膝倒しを行うと、それぞれ痛みが無くなっていました。
起き上がってもらい左側屈と右回旋してもらうと、こちらも痛みが無くなっていました。
時間が余ってしまったので、仰臥位になってもらい頭顔面部へのマッサージと揺らしを施して施術を終了しました。