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変形性腰椎症と診断された左腰痛 70代男性

【症例】70代男性

【初回日】2018年5月8日(施術回数4回)

【現病歴】
2017年1月頃から時々畑仕事をすることがあり、腰が痛くなり始めた。
2018年2月頃から頻繁に痛みを感じるようになった。
思い当たる原因は特にない。
起床時は痛みが強いが、午後に掛けて徐々に痛みが良くなる。
整形外科ではレントゲン検査を受け「変形性腰椎症」と診断され、「加齢に伴うもの」と言われた。
温熱療法と注射による治療を受けた。
今年の4月に鍼治療を受け、良い感触があったので、今回も鍼を受けたい。

【既往歴】
盲腸の切除術

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(±)左(+)
回旋:右(+)左(+)
靴下を履く動作:右(+)左(-)

痛みは全て左腰に出ます。

【触診】

〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる左腰部と臀部、更には左側腹部に圧痛を検出できました。
足の甲は左よりもむしろ右に圧痛を検出できました。

【施術】
鍼施術を希望されたので、まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した左の屈伸穴部と大腸兪穴に単刺術を施しました。
次いで、左を中心に下肢全体に軽くマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、左を中心に下肢にストレッチを施しました。
ここで起き上がってもらい、痛みを確認しました。

後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(+)
靴下を履く動作:右(+)

正直言って、そこまで施術前と大きな変化はありませんでした。

次にベッドに腰掛けてもらい、患部付近を触診すると左関元兪穴周囲に圧痛を検出できたので、同部位4ヶ所にパイオネックス・イエローを貼付しました。

後屈(+)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(+)
靴下を履く動作:右(-)

以上の様に、側屈と靴下を履く動作で右脚を上げた際の痛みが消失しました。

初回は以上で施術を終了し、「筋肉のコリによる痛みの可能性が高いので、なるべく体を動かしてください」とアドバイスして終了しました。


《第2回》2018年5月12日(初回の4日後)

【経過】
「だいぶマシになったが、お尻から足にかけてシビレを感じる」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(±)左(+)
回旋:右(+)左(-)
靴下を履く動作:右(±)左(±)

違和感程度ではありますが、前屈と靴下を履く動作で左脚を上げた際に新たに痛みが出るようになっていますが、それ以外は初回よりも痛みが改善されているようです。

【施術】
この日は初回とは異なり、まずは仰向けになってもらい、左足の甲と左の帯脈穴、章門穴に単刺術を施しました。
次に左臀部にストレッチ、左鼡径部にマッサージを施しました。
ここで起き上がってもらい、痛みの具合を確認しました。

前屈(±)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(±)左(-)
靴下を履く動作:右(-)左(-)

まだ痛みは残りますが、どれも違和感程度まで改善しました。

最後に百会穴周囲に単刺術を施したところ、右回旋での違和感が残りましたが、左側屈での違和感は消失しました。
施術後に「左脚の筋力が弱いことが、今回の腰痛の原因かもしれません」とお話しして、第2回を終了しました。


《第3回》2018年5月19日(第2回の7日後)

【経過】
「左足に冷たさを感じるが、腰に痛みは無い」
「歩き方にぎこちなさを感じる」

【トレーニング指導】
この日は腰に痛みが無いとのことだったので、左脚のトレーニングとしてスプリット・スクワットを指導し、その後、ストレッチと鍼を施して終了しました。


《第4回》2018年6月9日(第3回の21日後)

【経過】
「2週間前くらいから腰に痛みを感じる」
「くしゃみすると痛みが出る」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(±)左(±)
回旋:右(±)左(±)
靴下を履く動作:右(-)左(-)

側屈と回旋で違和感がありますが、痛みはありません。

【施術】
ひどい痛みではなかったので、まずは前回指導したトレーニングのフォーム確認をしました。
トレーニング終了後、最初と同じ様に腰を動かしてもらいましたが、症状に変化はありませんでした。

次に仰向けになってもらい、臀筋のストレッチを施しました。
更にうつ伏せになってもらい、屈伸穴への単刺術と下肢全体にマッサージを施しました。
更にもう一度仰向けになってもらい、左右の足の甲にも単刺術を施しました。
起き上がってもらい、症状の確認を行ったところ、側屈の違和感は無くなっていましたが、回旋での違和感が残っていました。

最後にベッドに腰掛けてもらい、側腹部の帯脈穴を指圧した状態で、左右それぞれ体幹部を動かしてもらいました。
立ち上がってもらい、再度回旋動作をしてもらったところ、「違和感を感じる範囲が狭くなった」とのことだったので、施術を終了しました。


≪第5回≫2018年6月18日(第4回の9日後)

【経過】
「腰の痛みは和らいでいるが、まだある」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(±)左(+)
靴下を履く動作:右(-)左(-)

いずれの動作でも痛みは左右両方に出ます。

【施術】
最初にうつ伏せになってもらい、左右の屈伸穴部、大腸兪穴、天柱穴、崑崙穴、太谿穴に単刺術を施しました。
次に仰向けになってもらい、膝を伸ばした状態と曲げた状態の2パターンで脚を揃えた状態で左右に動かし痛みを確認したところ、膝を曲げて右に倒した時に左腰に痛みが出ました。

仰向けのまま、左足の甲の骨の間と商丘穴に単刺術を施しました。
これで膝を右に倒した時の痛みが消失しました。

起き上がってもらって痛みを確認すると、後屈と左側屈で右と左に違和感が出るものの、右に回旋した時の痛みは消失していました。
最後にトレーニングの指導をして、第5回を終了しました。

【その後】
2018年7月9日に来院いただきましたが、この時は左足のシビレはありましたが、腰は全く痛みが無いそうで、実際に動いてもらっても痛みは確認できませんでした。
この日以降も4回来院いただきましたが、腰の痛みを訴える事はなく、再発を防ぐためのトレーニングを行ってもらっています。

「ヘルニア予備軍」と診断された右鼡径部から大腿に広がる痛み 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】2018年10月4日(施術回数2回)

【現病歴】
2018年8月末日の起床時から右の脚の付け根(鼡径部~大腿部)に痛みを感じるようになった。
思い当たる原因としては、前日の夜に開脚の柔軟体操をしたことくらいしだが、これも今年の始め頃から習慣として行っていることなので、いつもと違うことをやった訳ではない。
普通に立っている分には全く問題はない。
前屈みになったり、しゃがんだりすると痛みが出る。
日によっては、寝る時にも痛みが出る。
9月20日頃に整形外科を受診し、レントゲン検査の結果「ヘルニア予備軍」と言われ、安静を指示された。
週末(3日後)に子供の運動会があり、親として参加するプログラムがあるので、できればそこに参加したい。
症状がよくなれば方法は何でも構わない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(-)左(-)

しゃがむ(+)
腿上げ:右(-)左(-)

〈仰臥位〉
足上げ:右(-)左(-)
上体起こし(+)

〈側臥位〉
右(-)左(+)

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

右の大腿部には圧痛が検出できなかった一方、右の鼡径部と側腹部、臀部に圧痛を検出できました。
特に右側腹部は強圧痛でした。

【施術】
「痛みを感じる部分は脚の付け根(鼡径部)から太腿(大腿部)とのことですが、腹圧が掛かる運動をした際に痛みが生じているので、押して痛かった部分の筋肉には腹圧を上げる働きがあるので、そういった筋肉をストレッチやマッサージで柔らかくすれば、痛みは軽くなると思います」と説明。
また触診時のリアクションから、やや圧刺激に敏感な様子だったので、まずはストレッチで臀部の筋肉をほぐし、その後にマッサージで臀部をほぐすことを提案し、承諾をいただきました。

まず仰向けになってもらい、右臀筋にストレッチを施しました。
可動域が増し、筋肉が柔らかくなったのを確認してから、次にうつ伏せになってもらいました。
この体勢で右臀部と側腹部にマッサージを施しました。
もう一度仰向けになってもらい、右足部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、最初と同じ様に痛みの確認をしました。
前後屈共にまだ痛みがありましたが、しゃがむ動作では痛みが無くなっていました。
ベッドに腰掛けてもらい、右の鼡径部周囲を触診すると大腿筋膜張筋の筋腹部にも圧痛が検出できたので、同部位と鼡径部にマッサージを施しました。
再度、前後屈をしてもらうと、前屈での痛みは消失し、後屈も痛みが残るものの、可動域は増していました。
更に左側臥位での痛みも消失していました。

最後に「今日の施術で痛みは軽くなりましたが、1か月以上も運動に制限があったので、3日後の運動会で急に激しい運動をすると、再発したり別の場所を痛めるリスクが高いです。最終的にやるかやらないかの判断はお任せします」と説明し、初回を終了しました。


《第2回》2018年10月6日(初回の2日後)

【経過】
「前屈みがまだ辛いが、100あった痛みが30くらいまで減り、寝る時の痛みも無くなってきて、だいぶ良くなった」
「明日の運動会は出ない事にしたが、11月中旬に1km走るイベントがあるので、そこまでには回復したい」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(±)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
斜め前屈:右(-)左(-)

※斜め前屈は腰の負担が大きい体勢なので、普段は行わないのですが、通常の動作では痛みが確認できなかったので追加しました。

〈仰臥位〉
足上げ:左右(+)
上体起こし(+)

【施術】
基本的には初回と同様の考えで行おうと思いましたが、より痛みが少ない鍼施術を提案し承諾をいただきました。

まずはうつ伏せになってもらい、屈伸穴などの右臀部と帯脈穴に単刺術を施し、その後、同部位にマッサージを施しました。
仰向けになってもらい、上体起こしと脚上げを行ってもらいましたが、前者は痛みが残りましたが、後者は痛みが消失していました。
更に仰向けのまま右膝を立てた状態で右鼡径部にマッサージを施したところ、上体起こしでの痛みがさらに改善し、「(前回施術前が100だとしたら)今は10~20まで軽減している」とのことでした。

最後に仰向けでの臀筋のストレッチを指導し、「11月に1km走るのは全く問題無いと思います」と伝え、施術を終了しました。

仰向けで寝られない右腰痛 60代女性

【症例】60代女性

【初回日】2018年4月23日(施術回数2回)

【現病歴】
以前から仰向けで寝入り辛く、横向きで寝たくなる癖がある。
腰の筋肉の張りに左右差があるのも気になっている。
セルフケアとして足裏を棒でマッサージしている。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
「仰向けで寝られないのは、腰痛との関連がある可能性が高い」ことを説明した上で、腰の状態を確認しました。

〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

〈仰臥位〉
単純仰臥位(+)

仰向けでも、膝を立てると腰の痛みが軽くなり、膝を伸ばす(単純仰臥位)と腰の痛みが悪化するので、「この痛みがあるせいで仰向けで寝られない可能性が高いです」と説明。
なお、痛みは全て右腰に出ます。

【施術】
以前に首の痛みで来院された際、やや刺激に敏感だったので、まずはストレッチでの施術を提案し了解を得ました。
仰向けで右臀筋にストレッチを、股関節の可動域が大きくなるまで施しました。
これで単純仰臥位での痛みが消失しました。
次にうつ伏せになってもらい、屈伸穴部と右帯脈穴に単刺術を、次いで頚肩部と腰下肢に軽くマッサージを施しました。
起き上がってもらい、施術前と同じ様に痛みを確認したところ、前屈、後屈、左側屈での痛みが消失していました。


《第2回》2018年5月1日(初回の8日後)

【経過】
「腰の状態はだいぶ良いが、まだ横向きで寝ている」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(±)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(-)左(-)

〈仰臥位〉
単純仰臥位(+)

初回同様、痛みは全て右腰に出ます。

【セルフケア指導】
痛みが初回程ひどくなかったので、まずはセルフケアの方法として、台を利用した場合と床上での臀筋のストレッチを指導しました。
ストレッチ後に再度腰の痛みを確認したところ、後屈での違和感、右側屈と単純仰臥位での痛みが消失していました。
次に仰向けになってもらい、左右の足の中足骨間部と帯脈穴に単刺術を施しました。
ここで起き上がってもらい、痛みが残っていた左側屈を行ってもらいました。
すると左側屈での右腰の痛みは消失していましたが、先程痛みが無くなったはずの右側屈で新たに左腰に痛みが出ました。
右腰の痛みは消失したので、とりあえず施術を終了し、自宅でもストレッチを行うよう指示して第2回を終了しました。

【その後】
第2回の6日後の5月7日にも来院いただきましたが、この時にはほとんど腰に痛みがありませんでした。
「まだ仰向けは落ち着かないので、横向きに寝ている」とのことでしが、この日は腰痛予防のためのトレーニングを指導させてもらいました。
その後、3回の来院がありましたが、いずれも腰の痛みはありませんでした。
また5月21日の来院の際には「仰向けでも寝られるようになった」とのことでした。

手指のシビレを伴う右首痛 60代女性

【症例】60代女性

【初回日】2018年4月7日(施術回数2回)

【現病歴】
2018年4月1日の起床時に左右の指先にシビレを感じ、その後首にも痛みを感じるようになった。
その後、首の痛みは徐々に悪化している。
思い当たる原因は特に無い。
医者には掛かっていない。
痛みがよくなれば、方法は何でも構わない。

【副訴】
右腕を横から上げると違和感がある。

【症状の確認】
<頚>
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(+)
斜め前:右(+)左(+)

<肩関節>
外転(±)

<手指のシビレ>
グーパー動作:右(±)左(-)

【触診】

○:圧痛あり
×:圧痛なし

後頭部と右肩(肩外兪穴と巨骨穴)、右腕(曲池穴、合谷穴、魚際穴)に圧痛を検出できました。

【施術】
やや押圧刺激に対して痛みを感じているようだったので、鍼とマッサージでの施術を提案し了解をいただきました。
まず、うつ伏せになってもらい、右を中心に頚肩部の圧痛検出部位に単刺術とマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、右前腕から手部までの圧痛部位に、先程と同様に単刺術とマッサージを施しました。
ここで右手をグーパーしてもらうと、僅かに感じていたシビレが無くなっていました。
更に頚を動かしてもらうと、
前屈(-)
後屈(-)
側屈:左(+)
回旋:右(±)左(-)
となっていました。

右肩を外転した際の違和感も消失していました。

残った左側屈時の右肩の痛みも、座位で右肩井穴を押圧しながら、頚を動かしてもらったところ、左側屈での痛みと右回旋での違和感が消失しました。

最後に「今回の痛みは筋肉が硬くなってしまったことによるものの可能性が高いので、意識的に頚肩を動かしてください」と伝えて初回を終了しました。


<第2回>2018年4月16日(初回の9日後)

【経過】
「右手のシビレは出なくなった」
「右の首肩に張り感を感じる」

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(±)左(+)
回旋:右(-)左(+)
斜め前:右(-)左(+)
初回に較べると痛みの出る動きが減っています。

【施術】
まずは初回と同様、右を中心に頚肩部に単刺術とマッサージを施しました。
首周りの筋肉が柔らかくなったのを確認し、起き上がってもらい、最初と同様に痛み具合を確認ました。
すると、前屈と左側屈で右後方の痛みが残るものの、右側屈、左回旋での違和感と痛みが消失していました。
座ってもらったまま、右の肩外兪穴と肩井穴を指圧したまま首を動かしてもらったところ、これらの痛みも消失しました。
その後、右の肩井穴と肩外兪穴にピソマⅠを貼付しました。
最後に仰向けになってもらい、手足にマッサージを施して、第2回を終了しました。

【その後】
腰痛や、腰痛予防のための体操指導に3か月間で計6回通ってもらいましたが、頚の痛みを訴えることはありませんでした。

「軽度のヘルニア」と言われた腰痛 30代男性

【症例】30代男性 会社員

【初回日】2017年8月5日(施術回数2回)

【現病歴】
学生でバスケットボールをやっていた2002年頃から腰痛を感じ始めた。
特に運動後に腰に疲労感を感じる。
病院ではMRIの結果「軽度のヘルニア」と言われた。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(±)
靴下を履く動作:右(-)左(±)

後屈、右側屈、右回旋では腰の中央に、左側屈では右腰に痛みが出ます。

【触診】

〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる腰には、志室穴の辺りに圧痛を検出できたものの、それ以外には圧痛を検出できませんでした。
一方、臀筋の起始部には、左右共に広範囲に圧痛を検出できました。

【視診】
臀部の筋量が少ない一方、ふくらはぎの筋量が多い。

【施術】
「鍼での施術が苦手」とのことだったので、ストレッチでの施術をお勧めし了解を得ました。
まずは仰向けになってもらい、左右の臀筋に入念にストレッチを施しました。
股関節の可動域が大きくなり、臀筋が柔らかくなったのを確認してから、起き上がってもらいました。
ここで最初と同じ様に動いてもらうと、後屈、右側屈、右回旋、左側屈での痛みが違和感程度にまで改善していました。

自宅でもできる臀筋のセルフストレッチを指導し、最後に座った状態で肩上部にマッサージを施して初回を終了しました。

《第2回》2017年8月14日(初回の9日後)

【経過】
「8月12・13日と車を片道2時間程度運転し、腰がだるくなった」
「眼にも疲労感がある」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(-)左(-)
靴下を履く動作:右(-)左(-)

長時間の車の運転があって、腰に重さを感じたそうですが、初回の施術前よりはだいぶ痛みが出る動きは少なくなっています。

【施術】
施術の方向性は間違っていないようだったので、初回同様、まずは仰向けになってもらい、臀筋のストレッチを入念に施しました。
次いで、うつ伏せになってもらい、臀部を中心に下肢全体と、眼精疲労のために肩頚背部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、痛みを確認したところ、後屈は違和感程度、左側屈は違和感が消失していました。

引き続き、自宅で臀筋のストレッチを行うよう指示して、施術を終了しました。

「背骨の間が狭くなっている」と言われた腰痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】2017年9月9日(施術回数1回)

【現病歴】
9月7日にゴルフのレッスンを受けてから、腰が痛むようになった。
レッスン自体は3月から受けている。
整形外科では「背骨の間が狭くなっている」と言われ、温熱療法を受けた。
朝に洗顔する時やくしゃみをするとズキンとした痛みが走る。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)
靴下を履く動作:右(-)左(-)

〈仰臥位〉
単純仰臥位(+)

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左鼡径部と右臀筋起始部の一点に強圧痛を、右鼡径部と左右の臀筋の起始部全体に圧痛を検出できました。
痛みを感じる腰部には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
鍼での施術を希望されたので、まずはうつ伏せで希望どおり単刺術を臀筋の起始部に施しました。
仰向けになってもらうと、単純仰臥位での痛みが無くなっていました。
仰向けで臀筋にストレッチを施して、筋肉を十分にほぐしました。
起き上がってもらい、痛みを確認すると、後屈での痛みが消失していました。
右側屈での痛みが残っていましたが、自宅での臀筋のストレッチを指導して初回を終了しました。

1週間前から違和感が出始め、前日に痛み出した左腰痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】2018年2月19日(施術回数1回)

【現病歴】
昨日2月18日から腰にギュッとした痛みが出始めた。
先週から違和感があった。
今朝は動けなかったが、冷やしたおかげか痛みは改善した。
疲労や仕事でのストレス、運動がここ半年できていないことなどが原因として思い当たる。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(+)

〈仰臥位〉
脚上げ:右(+)左(+)

痛みは全て左腰に痛みが出ます。
前屈は曲げ切った時点と、起き上がる途中の両方で痛みが出ます。

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる左腰部に圧痛、左の臀部と脇腹に強圧痛と圧痛が検出できました。
右臀部、左右の踵の内外の側面、左足の甲にも圧痛が検出できました。
また、臀筋の筋肉量が左<右でした。

【施術】
患者が鍼施術を希望されたので、うつ伏せでの鍼施術から開始しました。
圧痛を検出した臀筋起始部(屈伸穴)と踵の内外の側面、崑崙穴、太谿穴に単刺術を施しました。
ここで左脇腹の帯脈穴を押圧すると、先ほどより圧痛が弱まったので、同部位にも単刺術を施しました。
次に仰向けになってもらい、先程と同様、触診時に圧痛を検出した左足の甲、右足臨泣穴に単刺術を施しました。
その後、不意に起き上がろうとした瞬間に左腰に痛みが出ました。
左太衝穴に単刺術を追加したところ、この痛むが改善しました。
ここで起き上がってもらい、最初と同じ様に痛みを確認したところ、前屈で違和感があったものの、左側屈、左右の回旋での痛みが無くなっていました。

最後に痛みの原因が筋肉の可能性が高いこと、筋肉を柔らかく保つためには保温する事と動かすことが重要だと説明して施術を終了しました。

全体から右へと移行し、右膝痛も伴った腰痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】2018年1月12日(施術回数2回)

【現病歴】
2018年1月9日から腰に違和感を感じ始め、翌10日にギュッとする痛みが出始めた。
発症当初よりかは痛みは軽くなっている。
疲労が溜まっていたことが原因として思い当たる。
痛みは温めると改善し、前屈みになったりイスなどから立ち上がる時に出る事が多い。
医者には掛かっていない。

【副訴】
左右の膝が去年から痛む。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(+)左(-)

〈その他〉
立位→座位(-)
座位→立位(-)
靴下を履く動作:右(+)左(-)

前後屈と右回旋、靴下を履く動作で右脚を上げた際に痛みが出ることが確認できました。
当初、痛みが出ると訴えていた、「立ち上がる時」は痛みは確認できませんでした。

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

患部周囲では、痛みを感じるという仙骨部には圧痛は検出できませんでした。
触診範囲を広げると、臀筋の起始部(屈伸穴)に圧痛が検出でき、特に右の中臀筋と大臀筋が重なる辺りに強圧痛を検出できました。
足の甲を押すと、左右共に骨間部に圧痛を検出できました。

【施術】
鍼施術を数回受けたことがあるとのことだったのと、痛みの原因と考えられる臀部には強圧痛があったので、鍼での施術を提案し、了解をいただきました。
まず、うつ伏せになってもらい、圧痛を検出した臀筋の起始部(屈伸穴)と太谿穴、崑崙穴に単刺術を施しました。
次に仰向けになってもらい、先程と同様、触診で圧痛を検出した右足甲の骨間部に単刺術を施し、更に左右の臀筋にペア・ストレッチを施しました。
臀筋が十分にほぐれたのを確認してから、起き上がってもらい、腰の痛みを確認しました。
すると、後屈での痛み、前屈での違和感は残るものの、右側屈での違和感と右回旋での痛みが消失していました。
最後に椅子に座った状態での臀筋のストレッチを指導して初回を終了しました。


《第2回》2018年1月15日(初回の3日後)

【経過】
「1月12日の夜に少し痛くなったが、翌13日から改善を感じるようになった」
「ストレッチなどで温まると改善する」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(±)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(+)左(-)

〈その他〉
靴下を履く動作:右(±)左(-)

※痛みは右腰にのみ出ます。

〈膝痛〉
屈伸:右(+)左(±)

【施術】
うつ伏せになってもらい、右を中心に臀部と膝窩にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、右を中心に臀部のストレッチと足の甲へのマッサージを施しました。
これで起き上がってもらい痛みを確認したところ、腰は先ほど確認できた痛みは全て消失していました。
ただ、新たにスクワットをすると痛みが出ることが確認できました。
膝は屈伸した時の右膝の痛みが違和感にまで改善していました。
ベッドに腰掛けてもらい、再度屈伸穴周囲にマッサージを施しました。
すると、スクワットでの腰痛が消失していました。
最後に、筋肉をほぐすことで痛みが改善していることから、「なるべく動かした方が早く改善すると思います」と伝え、スクワットや腰回しの体操を指導しました。

【その後】
第2回の7日後、1月22日にも来院いただきましたが、この時には腰も膝も全く痛みがありませんでした。
片脚立ちで、左右の脚の筋力差やバランスの取れ具合を確認すると、左脚で立った際に動揺が大きかったので、左脚を前に出して行うスプリット・スクワットを指導しました。
最後に臀部と下肢へのマッサージ、下肢へのストレッチを施して、施術を終了しました。

足底筋膜炎と診断された裸足で歩くと生じる左踵痛 60代女性

【症例】60代女性

【初回日】2018年4月25日(施術回数2回、トレーニング指導2回)

【現病歴】
2018年2月の初め頃から左の踵に痛みが出るようになった。
同年2月末に整形外科でレントゲン検査の結果「足底筋膜炎」と言われ、リハビリを始め、靴の中敷きも購入した。
中敷きを入れた靴を履いて歩いたり、サポート機能がある室内履きを履いている時は痛みは無いが、裸足で歩くと痛みがある。
夜中に痛みで目が覚める事はない。

【症状の確認】
単純立位(+)
つま先立ち(-)
歩行(+)着地時に痛みが出ます

【触診】

〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左足の内側、土踏まずの辺りと踵の内側に圧痛を検出できました。
踵の真裏、失眠穴の辺りには圧痛は検出できませんでした。

【施術】
鍼施術を希望されたので、まず仰向けで圧痛を検出した左踵の両脇、崑崙穴や太谿穴周囲に単刺術を施しました。
起き上がってもらい痛みを確認すると、単純立位での痛みがやや改善しましたが、歩行時の痛みは変わりません。
次にベッドに腰掛けてもらい、踵の内側、底面よりの部分を丁寧に触診し、検出できた圧痛に対してハペパッチを3枚貼付。
すると、単純立位での痛みが無くなり、歩行の痛みも改善しました。
最後に片脚立ちの安定性を左右で比較すると、右の方が安定して立てることが分かりました。
「この左右差が踵の痛みの原因かもしれません」と説明し、初回を終了しました。


《施術第2回》2018年5月1日(初回の6日後)

【経過】
「ズキズキした痛みは治まったが、まだ痛みはある」

【症状の確認】
単純立位(-)
片脚立ち(±)
歩行(+)着地時に痛みが出ます

片脚立ちでの動揺:右<左

【施術】
ベッドに腰掛けてもらい、左照海穴にピソマⅠを一つ、左踵の底面にハペパッチを2枚貼付。
立ち上がってもらい状態を確認すると、片脚立ちでの痛みが無くなっていました。
歩行での痛みもかなり改善したので、施術を一端終了しました。
今回の踵痛を発症した原因と思われる左片脚立ちでの不安定さを改善するために、左前のスプリット・スクワットを指導。
このエクササイズ後、再度左片脚立ちをしてもらうと、最初程は動揺しなくなりました。
エクササイズは、毎日10回×3セットを行うよう指示して、第2回を終了しました。

施術中、「10日後に旅行に行くので、それまでに痛みを無くしたい」と仰ったので、「このまま上手く進めば、痛みなく旅行に行けると思いますよ」と伝えました。


《トレーニング指導初回》2018年5月8日(施術第2回の7日後)

【経過】
「昨日は痛みがあったが、今日は痛みが無い」
「ここ最近は運動量には大きな波は無い」
「トレーニングは1日に8~10回を3~5セット行っている」

【症状の確認】
単純立位(±)
片脚立ち(-)
歩行(-)

片脚立ちでの動揺:右<左

【トレーニング指導】
痛みがそれほど酷くなかったので、施術を行わずトレーニング指導を行いました。
前回指導した左スプリット・スクワットを行ってもらうと、歩隔(左右の足幅)が靴一足分とやや広かったので、半足分程度で行うよう指示。
より臀部に刺激が入ることを認識してもらいました。
歩隔を狭くすることで、片脚立ちする際に重要な筋肉である、中臀筋をより効果的に鍛える事ができます。
反対に歩隔を大きくすれば大きくするほど、中臀筋への刺激は小さくなります。

多少時間が余ったので、最後に臀部中心に下肢をストレッチを、更に足部にマッサージを施して、初回のトレーニング指導を終了しました。

最後に、旅行中に痛みが出てしまった場合に備えて、ハペパッチを手渡して「踵が痛くなったら、痛む場所に貼ってください」と伝えました。


≪トレーニング指導第2回≫2018年5月22日(前回の14日後)

【経過】
「旅行中もその後も痛みなく過ごせた」
「3日前に美術館に行った後、翌日に痛みが出たが、昨日(21日)にはその痛みも無くなり、今日も痛みは無い」
「踵が痛くなる以前から、左のふくらはぎにダル重くなることがよくあったが、それも出ていない」
「トレーニングは1日に15回を3セット行っている」

【症状の確認】
単純立位(-)
片脚立ち(-)
歩行(-)

片脚立ちでの動揺:右≒左
バランスマット上での片脚立ちでの動揺:右<左

【指導】
「15回を1セットとして、3セット行っている」とのことから、負荷が軽過ぎると考え、「もう少し、膝を曲げて腰を落としてください」とアドバイス。
※筋トレは7~10回程度で「シンドイ」と思うくらいの負荷が、一番効率的に筋肉を鍛えられます。
「15回、一気にできるということは、負荷が軽過ぎるということです」
「なるべく7~10回で辛いと思えるくらいの負荷を掛けて下さい」と説明。

少し膝を深く曲げてもらい、負荷が増大することを確認してもらい、更に、今後膝を深く曲げても10回で辛くなくなってしまった場合に備えて、腕を頭に置く方法や重りを持つ方法があることを提示。
「○○さんの日常での運動強度や、特にスポーツもされないとのことなので、自分の体重でこのスプリット・スクワットでできれば、とりえあず再発するなどの困る事は無いと思います」と説明し、最後に下肢のストレッチを施して、トレーニング指導を終了しました。

帰り際、「これで痛みなく、日常を過ごせるかと思うと嬉しい」と仰っていただけました。

レントゲンで「異常なし」と言われた左膝痛 50代男性

【症例】50代男性

【初回日】2016年3月7日(施術回数2回)

【現病歴】
2015年12月1日から左の膝が痛むようになった。
思い当たる節は特に無い。
階段昇降が辛い。
整形外科でレントゲン撮影の上、「異常なし」と言われた。
整体にも行ってみたが、あまり改善しなかった。

【既往歴】
特に無し。

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる左膝前面には圧痛は検出できませんでした。
左膝後面内側に強圧痛、左足の甲と足首の一カ所(商丘穴付近)に圧痛を検出できました。

【症状の確認】
しゃがむ(+)※
階段昇り(+)
階段降り(±)

※しゃんがむ動作では、曲げ切った瞬間には右膝に、90°程度曲げた瞬間は左膝に痛みが出ます。

【施術】
鍼での施術を希望されたので、仰臥位での鍼施術から始めました。
圧痛を検出できた左足の甲全体と鶴頂穴、陰谷穴の少し上方に単刺術を施しました。
更に右の委陽穴にも単刺術を施しました。
ここで再度症状を確認すると、しゃがむ動作と階段を昇る動作での痛みが、左右共に減って違和感程度になっていました。
更に階段を降りる動作での左膝の痛みは消失していました。

次に仰向けに寝てもらって、左足にマッサージ、左右の臀筋にストレッチを施しました。
「3月13日にスポーツの試合がある」とのことだったので、3日後の予約をしてもらい初回を終了しました。


「第2回」2016年3月10日(初回の3日後)

【経過】
「右膝、左膝共に仕事中に痛んだ」
「今日は特に辛い」
「一昨日、昨日は右だけ痛んだ」

【症状の確認】
しゃがむ(+)※
階段昇り(-)
階段降り(+)

※初回と同様、曲げ切った瞬間には右膝に、90°程度曲げた瞬間は左膝に痛みが出ます。

【施術】
右の委陽穴、陽陵泉穴、足三里穴、中足骨間点(足の甲の骨と骨の間)に単刺術を施しました。
ここでしゃがむ動作をしてもらうと、右膝の痛みが消失していました。
もう一度仰向けになってもらい、左の中足骨間点に単刺術を施しました。
これでしゃがみ動作と階段降りでの左膝の痛みが消失しました。
左膝に関しては、足の甲への施術で痛みが消失したことから、「安全靴などの足の負担が大きい靴を履いていることが、治りきらない要因の一つの可能性がある」ことを説明して第2回を終了しました。

横向け寝で肩の後側に痛みが出る右肩痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】2015年3月22日(施術回数1回)

【現病歴】
2015年1月から右肩に痛みを感じるようになった。
思い当たる原因は特に無い。
動かし辛さやジーンとした痛みがある。
右肩を下にして横になると痛みが出る。
右肩が痛くなったのは、今回が初めて。
痛みは入浴すると少し楽になるが、起床時には悪化している。
医者には掛かっていない。
早く治れば方法は何でも構わない。

【症状の確認】
<肩関節>
屈曲(+)
外転(+)
水平屈曲(+)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
右を下にした側臥位(+)
※痛みは肩関節の後側、三角筋後部に出ます。
※可動域に著しい制限はありません。

【触診】
患部周囲を触診すると、大円筋部に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無かったので、肩の施術が容易な座位でのパイオネックスでの施術を選択させてもらいました。
まず座った状態で、圧痛を検出した右の大円筋部にパイオネックス・イエローを4枚貼付し、タッピングを施しました。
これで右肩を動かしてもらうと、屈曲、外転、水平屈曲での痛みが減っていました。
更に触診範囲を広げて、肘の近くまで触診してみると、右の清冷淵穴部に圧痛を検出できました。
同点にパイオネックス・イエローを2枚貼付し、先ほどと同様にタッピングを施しました。
再度右肩を動かしてもらうと、屈曲、外転、水平屈曲での痛みが無くなっていました。
更に右側臥位の体勢を取ってもらいましたが、こちらの痛みも無くなっていました。
これで右肩の施術を終了しました。
その後、仰向けになってもらうと、腰に痛みがある事がわかったので、股関節揺らしを施して、この腰の痛みを和らげました。
更に眼の周囲と頭部にマッサージを施して、初回の施術を終了しました。

頭頂部やや右寄りに感じる頭重感 70代女性

【症例】70代女性

【初回日】2014年5月10日(施術回数1回)

【現病歴】
今日から頭の上の方に重い感じがある。
ここ2~3日はよく眠れず、今日からは食欲不振もある。
昨日はマッサージを受け、今日は既に別の所で鍼灸を受けてきた。
恐怖や不安感も強い。
今まで心の張りだった仕事が1か月前に出来なくなることが分かり、ショックを受けている。

【症状の確認】
<頚部の動きに伴う変化>
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
※座った状態と寝た状態のどちらも同程度の頭重感がありますが、動きに伴う悪化はありません。

【施術】
セルフ・ケアが容易になるよう、ピソマでの施術をお薦めし、了解を得る事が出来ました。
まず座ったまま左右のH5にピソマⅡを貼付し、30回程タッピングを施しました。
これでやや右に感じていた頭重感が左に感じるようになったそうです。
次に、同じく座ったまま、左右のF5にピソマⅡを貼付し、30回程度タッピングを施しました。
これで頭重感が消失したそうです。
お家でも左右のF5F5を刺激するよう指示して、施術を終了しました。

腹部の不快感と息の吸い辛さを伴う不安感 20代男性

【症例】20代男性

【初回日】2015年4月(施術回数1回)

【現病歴】
2008年頃から強烈な不安感が出るようになった。
精神的ストレスが原因として思い当たる。

【症状の確認】
深呼吸時、息を吐く時にお腹に詰まり感が出るそうです。
今現在は強烈な不安感は無いそうです。

【触診】
上腹部を触診してみると、みぞおちのすぐ下あたりを押すとしばらく違和感が残ります。

【その他】
サッカーをすると腰が痛くなるとのことだったので、腰の状態を確認しましたが、立位では動きに伴って痛みが出る事はありませんでした。
仰向けになってもらって膝を伸ばすと、腰に痛みを感じます。
ただし、この痛みは膝を曲げると軽くなります。

【施術】
セルフ・ケアが容易になるよう、ピソマでの施術を提案し了解をいただきました。
まず、仰向けに寝てもらい、左右のH5F5にピソマⅡを貼付。
その後、各4点に30回程度タッピングを施しました。
これでみぞおちを押した際の違和感が消失し、息を吸うのも楽になったそうです。

次に股関節揺らしを施すと、仰向けで膝を伸ばした際の腰の痛みも消失しました。

日頃から就寝しようと仰向けになった際に腰に痛みを感じたら、この股関節揺らしでお尻周囲の筋肉をほぐすよう指示して、施術を終了しました。

ボールの握り方に問題があった投球動作で生じる右肩痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】2018年4月5日(施術回数3回)

【現病歴】
2018年2月頃から、起床時やつり革につかまったりした際に右肩にシビレを感じるようになった。
日常生活の支障はそれくらいだが、週末に野球をやっていて、ボールを投げる際に腕を上げようと意識すると痛みが出る。
4月8日にも野球の試合があり、野手として出場する可能性が高いので、少しでも痛みを改善したい。

【視診】
「投球で痛む」ということは、投球動作やボールの握り方に問題がある訳ですが、ボールの握りを見せてもらうと、親指が親指方向(橈側)にあり、親指の腹でボールを抑えるような握り方でした。

※筆者再現

この握りでは、手がトップの位置に来た時に手首がスムーズに回内せず、肘や肩に大きなストレスが掛かってしまいます。

下の画像の岩隈久志投手の握り方の様に、人差し指と中指の間辺りに親指を置いて、親指の側面で握らないと肩を痛めやすいことを説明しました。

『すぐマネしたい ピッチング トッププレイヤーの技術』より

また、座った体勢で、ボールを下から上に投げ上げてもらうと、飛ぶ方向だけでなく回転の軸が安定していませんでした。

【症状の確認】
<肩関節>
屈曲(+)
外転(+)
※90°と180°の辺りで痛みが出ます。
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(+)
結帯動作(+)
投球動作(+)
※握り方の問題点で指摘したとおり、トップポジション以降のレイトコッキングのフェーズで痛みが出ます。

http://www.hitsujigaoka.com/shoulder/baseball_shoulder/より

【触診】
右巨骨穴に強圧痛を、右の曲池穴、中府穴、肩外兪穴に圧痛を、右手掌部や手背部の筋肉にも著明な筋緊張を検出できました。

【施術】
「投球動作」という根本原因があるので、施術以降も持続的に刺激が入る方が望ましいと考え、ソフトピソマでの施術を提案し了解を頂きました。
まず座位で強圧痛を検出した右巨骨穴部2点にソフトピソマを貼付し、30回程タッピングを施しました。
ここで外転をしてもらうと、先ほどまであった痛みがかなり楽になっていました。
更に投球動作もしてもらうと、こちらもかなり痛みが楽になっていました。

次に仰向けになってもらい、圧痛を検出した右の曲池穴周囲や中府穴、腋窩、肩外兪穴や筋緊張を検出した手掌部、手背部の周囲にもマッサージを施しました。
筋肉が柔らかくなったのを確認して、起き上がってもらいました。
ここで最初と同じように肩を動かしてもらいました。

屈曲(-)
外転(±)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
投球動作(-)

以上の様に、かなり痛みが改善したので、最後に「ボールの握りに慣れるよう、ボールを握る機会を増やす事」と「座った体勢から、アンダーハンドで上にボールを投げる練習を行う事」、更には「痛みが減ったからといって、急に投げると再発の恐れがあるので、壁当てなどして肩を投球動作に慣れさせる」という3点をアドバイスして初回を終了しました。


《第2回》2018年4月12日(初回の7日後)

【経過】
「8日の試合は一塁手だったので、試合中はそれほど投げなかったが、試合前のキャッチボールで当初は痛みがあったが、悪化はせず、何とかプレイできた」
「試合後には『いつもの張り感』は出たが、極端に痛みが悪化することはなかった」
「起床時や吊り革につかまった際のシビレも大幅に改善した」

【症状の確認】
屈曲(-)
外転(+)
※180°の辺りで痛みが出ます。
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
投球動作(+)
※初回同様、レイトコッキングで痛みが出ます。
※ボールを握って行うと、少し痛みが改善します。

【動作確認】
座った体勢からアンダーハンドでボールを投げ上げるのは、バラつきこそあるものの、回転軸が地面と水平なキレイなボールを投げられるようになっていました。

【運動指導】
ボールを握って投球動作を行ってもらうと、座った体勢とは異なり、初回同様「親指が親指方向(橈側)にあり、親指の腹でボールを抑えるような握り方」だったので、再度「人差し指と中指の間辺りに親指を置いて、親指の側面で握る」ことを指導し、その握りのままもう一度投球動作をしてもらいました。
すると、先ほどよりも力強く腕が振れるようになり、更に痛みも改善していました。

【施術】
初回同様、仰向けになってもらい、右手掌・手背部、前腕部、肩外兪穴周囲をマッサージし、更に巨骨穴にソフトピソマを貼付しました。
最後に壁当てなどで握りに慣れるよう指示して第2回を終了しました。


《第3回》2018年5月10日(第2回の28日後)

【経過】
「前回施術を受けて以降、かなり調子が良かったが、4月30日の練習中に遠投をした際に、また痛めてしまった」
「痛みは徐々に改善している」
「4月30日頃から、右手首も痛みが出るようになった」

【症状の確認】
<右肩関節>
屈曲(-)
外転(+)
※120°の辺りで痛みが出ます。
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
投球動作(+)
※ボール無しだとレイトコッキング時に、ボール有りだとフォロースルー時に痛みが出ます。

<右手首>
屈曲(+)
伸展(-)

【施術】
まずうつ伏せになってもらい、右頚肩部から腋窩部にマッサージを施しました。
起き上がって外転してもらうと、120°辺りで出ていた痛みが無くなっていました。

次に仰向けになってもらい、右の曲池穴周囲と合谷穴、手掌部にマッサージを施しました。
筋肉が柔らかくなったのを確認してから、起き上がってもらい、再度外転をしてもらい、更に投球動作もしてもらいましたが、どちらも痛みはありませんでした。
右手首の屈曲での痛みも無くなっていました。

施術中に「仕事中、滑りやすい状態で握って作業することがある」という話を伺ったので、「もしかしたら、その時にできる筋肉のコリのせいで、今回の右肩や右手首の痛みが出たのかもしれません」と説明して施術を終了しました。

運動で徐々に悪化する左踵痛 10代男性

【症例】10代男性 サッカーチーム所属

【初回日】2018年2月13日(施術回数4回)

【現病歴】
2018年2月5日から左の踵の内外の両側が痛み出すようになった。
前日、いつもとは異なり夜に2時間練習を行ったことと、2017年11月末に左踵を骨折して1月末に復帰したばかりという2点が原因として思い当たる。
サッカーは普段は週に2~3回、平日に1時間半、土日などの休日は半日か全日の練習を行っている。
サッカー以外にも、平日に2回レスリングを行っている。

痛みは走っていると徐々に悪化する。
2月10・11日にサッカーをしたが、やはり悪化した。
寝ている時は痛みは無い。
医者には掛かっていない。

2017年11月の左踵の骨折は鉄棒をしていてぶつけた際のもの。
腫れが酷くなく、2週間経っても痛みが引かなかったため、病院に行ったところレントゲン撮影で骨折が見つかり、シーネ固定をした。

【副訴】
今回の左踵の怪我以前にも、右脚を怪我することがよくあった。

【症状の確認】
立位(-)
片脚立ち(+)
片脚つま先立ち(+)
※痛みがひどかったので、片脚ジャンプは行わず。

<足関節の他動運動>
屈曲(-)
伸展(+)
内反(-)
外反(-)

【触診】

◎:強圧痛あり
×:圧痛なし

踵の両脇に強圧痛を検出できました。
足の甲には圧痛はありませんでした。

【施術】
まず座位で圧痛を検出した左踵の両脇、太谿穴と崑崙穴にピソマⅠを貼付し、タッピングを施しました。
ここで片脚立ちをしてもらったところ、痛みが無くなっていました。
片脚でつま先立ちすると、まだ痛みが出ます。

太谿穴、崑崙穴それぞれの周囲3点にも更にピソマⅠを貼付しました。
これで片脚つま先立ちでの痛みも無くなりました。
ここで初めて片脚ジャンプをしてもらうと、やはり痛みがありました。
最後に「患部を保温すること」、「片脚ジャンプで痛みが出なくなったら運動を再開する」よう指示して、初回を終了しました。


《第2回》2018年2月19日(初回の6日後)

【経過】
「痛みはかなり引いてきた」
「2月14日にサッカーを1時間行ったが、最中も翌日も痛みはそれほど出なかった」
「17日にプール、18日にフラッグフットボールをやったが、今現在それほどひどくはない」

【症状の確認】
片脚つま先立ち(-)
片脚ジャンプ(+)
足関節の他動での伸展(+)
※痛みは踵の外側に感じるそうです。

片脚立ちでのフラツキ:右>左

【施術】
座位で患部周囲を触診すると、崑崙穴に圧痛を検出できたので、同点とそのすぐ脇に1点、計2点にピソマⅠを貼付。
これで他動での伸展時の痛みが少し軽くなりました。
更に範囲を広めて触診すると、左申脈穴部2点に圧痛を検出できました。
ただ初回にピソマを貼った後、「チクチク感を感じた」そうなので、同2点には素材が軟らかくより低刺激なハペパッチを貼付しました。
これで他動での伸展の痛みが無くなりました。
立ち上がってもらい、片脚ジャンプをしてもらうと、痛みが「10あったのが3に減った」そうです。
更に触診を行い、圧痛を検出した金門穴にもハペパッチを貼付したところ、片脚ジャンプでの痛みが「1まで痛みが減った」そうです。

最後に、以下の4点を説明して第2回を終了しました。

「今回の痛みの根本的な原因は、右脚で安定して立てないことだと思われます」
「以前によく右脚を怪我していたというのも、原因はこの右脚で安定して立てないことだと思われます」
「左踵の痛みは減っていますが、『右脚で安定して立てない』という、根本的な原因がまだ改善していないので、怪我以前の様な量・強度での運動を再開すると再発の危険性があります」
「強度のコントロールは難しいと思うので、1週間ずつ運動量を増やしてください」


《第3回》2018年2月27日(第2回の8日後)

【経過】
「2月25日午前中にサッカーをして、翌26日に痛みが悪化した」
「26日はレスリングをしたが、今日は26日程の痛みは無い」

【症状の確認】
片脚ジャンプ(+)

<他動での足関節の運動>
伸展(-)
伸展+内反(+)

片脚スクワットでのフラツキ:右>左

【施術】
座位で患部を触診すると、左崑崙穴に周囲に圧痛を検出できたので、同部位にハペパッチを4枚貼付しました。
ここで足関節を伸展+内反すると、痛みが無くなっていました。
立ち上がってもらい、片脚ジャンプをやってもらうと、「10から5に痛みが減った」そうです。
「25日にサッカーをして、昨日26日に痛みが悪化したとのことですが、その痛みも今日には改善しているので、当初の痛みが減ったことで、今までできかなった強度の運動ができるようになったことで一時的に起きた痛みで、大きな問題ではない可能性が高い」ことを説明。

【運動指導】
右脚の筋力不足を改善するための運動として、スプリット・スクワットを指導。
この運動でも右の方が左よりもフラツキが大きいことを実感してもらいました。
自宅で毎日お風呂に入る前に右脚だけ10回行うことを約束して、「痛みの改善とは異なり、筋力の向上には時間が掛かる」ことを説明し、3週間後に予約を取ってもらい、第3回を終了しました。


《第4回》2018年3月20日(第3回の21日後)

【経過】
「痛みはだいぶ良くなってきた」
「3月17日に一日サッカーをした際に、午後から痛みが出てきた」

【症状の確認】
片脚つま先立ち(-)
片脚ジャンプ(±)
片脚サイドジャンプ(+)
足関節の他動での伸展+内反(-)
※痛みがかなり無くなってきたので、負荷が高い運動として「片脚サイドジャンプ」を追加しました。

片脚スクワットでのフラツキ:右>左

【施術】
座位で左踵を触診すると、崑崙穴に圧痛を検出できたので、同点にハペパッチを貼付。
立ち上がってもらい、片脚サイドジャンプをしてもらうと、痛みが無くなっていました。

【運動指導】
スプリット・スクワットのフォームを確認すると、右脚で実施した際に骨盤が傾ていることが確認できました。
このフォームだと、片脚立脚時の安定性を高める、中臀筋を中心とした股関節外転筋群に十分な刺激が入らないので、本人にも骨盤の出っ張り(腸骨稜)を触ったまま実施してもらい、傾きを実感してもらった上で、「骨盤が水平を保ったままやるように気を付けて」とアドバイスして、第4回を終了しました。


《第5回》2018年4月9日(第4回の20日後)

【経過】
「この3週間、ずっと痛みは無い」
「午前、午後と1日中サッカーする機会もあったが、痛みは出なかった」

痛みが無いとのことだったので、施術は無しにして運動指導のみ行いました。

【運動指導】
スプリット・スクワットのフォームを確認すると、前回指摘した骨盤の水平は保てているものの、右脚で実施した際に、左右の足の隙間(歩隔)が広がっていて、そのせいか右膝が内側に倒れてしまっていました。
板の間の目地を目印に、右脚で実施した際の方が歩隔が広がっていることを実感してもらった上で、「左右の足の隙間を開けずにやってごらん」とアドバイス。
これで、膝が内側に入る代償動作も無くなりました。
更にスクワット・ポジションでのサイドステップも指導して、「今現在の運動強度でも痛みの再燃が無いので、この2つの運動をしておけば、当面再発することはないと思います」と説明。
第5回にして無事治療院通いを卒業してもらいました。

【雑感】
痛みの改善はもちろん、発症の原因についてもかなり早期に克服できた、「当初の計画通りに進んだ」症例だと思います。
指示した運動を自宅でもしっかりやってくれていたことも、フォームを確認した際に十分に伝わってきました。
親御さんに見守られての実施だったとは思いますが、本人の努力には感謝しかありません。

なお、リバプールFCのジョーダン・ヘンダーソン選手も、詳細な部位こそ不明ですが慢性的な左踵の痛みに悩まされています。
しかもヘンダーソン選手は右利きということもあり、本症例と同様に「左脚で立つ方が安定している」ことが画像などからも確認されます。
以上から、「脚の筋力、特に片脚立ちした際に体(骨盤)を安定させる筋力に左右差がある場合、安定して立てる側の踵を痛めやすい」のではないかと疑っています。
ヘンダーソン選手の体の状態について、詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

運動不足になってから発症した後屈時に生じる腰痛 30代男性

【症例】30代男性

【初回日】2017年11月21日(施術回数1回)

【現病歴】
2014年頃から常に筋肉痛の様な腰痛がある。
発症と同時期に転職してデスクワークが多くなり、運動不足になったことが原因として思い当たる。
痛みは入浴したり、少し運動した後などは軽くなり、長時間同じ姿勢でいると悪化する。
整形外科ではロキソニンテープを処方された。

【副訴】
左肩にコリ感がある。

【症状の確認】
〈腰〉
前屈(±)
後屈(+)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

〈左肩(頚)〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(-)左(+)

【施術】
鍼施術を希望されたので、ご希望通り鍼での施術を試みました。
まずうつ伏せになってもらい、左脛肩部と左右の屈伸穴周囲と帯脈穴に単刺術を施しました。
次に仰向けになってもらい、左曲池穴と左右の太衝穴と足臨泣穴に単刺術を施しました。
ここで起き上がってもらい、最初と同じように後屈してもらうと、痛みが無くなっていました。
腰の痛みが無くなったので、左肩についても確認したところ、右側屈での違和感、左回旋での痛みがまだ残っていました。
左の肩井穴と天牖に単刺術を施したところ、左回旋での痛みが和らぎました。
最後に「運動不足によって筋肉が凝り固まってしまったことによる痛みの部分が大きいので、なるべく体を動かすこと」を指示して初回を終了しました。

眼を動かしたり首を前に曲げると生じるめまい 30代男性

【症例】30代男性

【初回日】2015年3月17日(施術回数1回)

【現病歴】
2015年3月1日から体調が悪化したせいか、やけにまぶしさを感じるようになり、テレビやPCで白く発光した画面を見るとめまいが出るようになった。
寝ている時はめまいは出ない。
内科に掛かったが、片頭痛と言われ胃薬を処方された。
3月12日に別の内科に掛かって、血液検査とエコー検査を受け、同月15日にはMRIも受けたが問題は見つからなかった。

【症状の確認】
〈頚部の運動〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
斜め前:右(-)左(-)

頚を前屈させた際にのみめまいが出ます。

〈眼球運動〉
動く物体を目で追ってもらうとめまいが出ます。

【触診】

〇:圧痛あり

後頭部と側頭部に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法の希望はありませんでしたが、鍼施術の経験は無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し了解を頂きました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した後頭部とその周辺にマッサージを施しました。
筋肉が柔らかくなったのを確認してから起き上がってもらいました。
施術前よりも「周囲が見えやすくなった」そうです。
ここで最初と同じ様に眼球を動かしたり、頚を前屈してもらいましたが、めまいは出なくなっていました。
更に仰向けになってもらい、圧痛を検出した側頭部に加え頭頂部、眼球周囲にもマッサージを施しました。
起き上がってもらうと、先ほどよりも更に周囲が見えやすくなったそうです。
最後に「今回のめまいは、眼精疲労によるものの可能性が高い」と説明し、「眼科で検眼を受けてみるよう」アドバイスして初回を終了しました。

【その後】
初回の施術から8日後の3月25日に首の痛みを訴えて来院されましたが、その間に眼科に行かれたそうで、やはり「めまいは眼精疲労によるもの」と言われたそうです。
また、この頃には「めまいはだいぶ楽になった」そうで、その後も腰痛などで来院されましたが、めまいを訴えることはありませんでした。

【雑感】
丁寧に話を聞けば、それだけで眼精疲労がめまいに大きく影響していることがわかりそうなものですが、血液検査やエコー、更にはMRIまでした判断はいかがなものでしょうか?
患者が検査を要求したのかもしれませんし、経営上は問診だけで終わるよりも検査を多くやった方が儲かるので「正しい判断」なのかもしれませんが、それにしても医療資源の無駄遣いも甚だしいかと思います。

モートン病と診断された左右の足趾の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’18年1月22日(施術回数2回)

【現病歴】
’17年11月末頃から左足第3・4指(中指、薬指)がピリピリするようになり、その後ビリビリと痛むようになった。
’18年1月に整形外科で「モートン病」と診断され、ビタミンB12を処方された。
薬のおかげか症状は改善したが、その後右足も同様な症状が出始めた。
’17年11月末頃に普段履かない高さのハイヒールを履くことが多く、やや我慢しながら履いていた事が原因として思い当たる。

【症状の確認】
つま先立ち:右(-)左(-)

〈歩行〉
右足:離地時に第3・4指の裏側にコリコリした感じとピリッとした痛みがあります。
左足:離地時に第3・4指甲側にピリッとした痛みがあります。

〈触覚異常〉
左右共に異常なし

【施術】
仰向けに寝てもらい、左右の足の甲の骨間部に単刺術とマッサージを、更に足指にもマッサージを施しました。
足の筋肉が十分にほぐれたのを確認してから、更に臀筋にストレッチを施しました。

起き上がってもらい症状を確認したところ、歩きで左足離地時に「コリっとした感じが残る」ものの、左右の足趾共、離地時の痛みは無くなっていました。
「筋肉を刺激して柔らかくしたら、症状が軽くなったので、筋肉のコリが主な原因として考えられます」と説明。

更に左右の足趾の関節部分の形状を確認したところ、横から触ると左足趾の方が骨が側方に隆起していていることが触知できたので、「この骨の隆起が減るか無くなるかしない限り、コリっとした感じは無くならないかもしれません」と説明し、初回を終了しました。


《第2回》’18年1月29日(初回の7日後)

【経過】
「ピリピリとした痛みは取れてきた」
「1月28日にスニーカーを履いて歩いた時にピリピリとした痛みを感じたが、今日は痛みはない」

【症状の確認】
つま先立ち:右(-)左(-)
歩行:右(-)左(±)

初回終了時と同様、左足のみ離地時にコリっとした感じがあるそうです。

【片脚立ちでの動揺】
右>左

左右共に片脚立ちで上体を真っ直ぐに保持できません。
特に右脚で立った際の動揺が大きいです。

【運動指導】
痛みがそれほど酷くなかったので、まずは片脚立ちでの安定性を高めるための運動としてスプリットスクワットを指導しました。
臀筋に負荷が掛かるフォームを習得してもらった後に、前回同様の施術を行いました。

【施術】
左右の足の甲への単刺術と足のマッサージ、更に下肢のストレッチを施しました。
ここで状態を確認すると、まだ歩きで左足に違和感が出るものの、「脚が軽くなった」そうです。

スプリットスクワットを毎日左右10回ずつ行うよう指示して施術を終了しました。

足底筋膜炎と診断され半年患った踵を中心とした左右の足底の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’18年1月10日(施術回数1回)

【現病歴】
’17年7月から左の足裏が痛くなり始め、その後右も同様に痛くなりだした。
足の裏全体に痛みがあるが、特に踵の痛みが気になる。
’17年になってからよく歩くようになり、疲労が溜まったことが原因として思い当たる。
医者には「歩きすぎ」「靴が悪い」と言われたが、ハイヒールなどは履いていないので、靴が原因とは思えない。
診断は足底筋膜炎だった。
「歩かないのが一番いい」と言われたが、仕事との関係もありそうもいかない。
数年、又は一生痛みが取れない人もいると言われたが、そんなことになったら困るのでどうにかしたい。

家で裸足で歩く時が特に辛い。
よく歩く時は、ウォーキングシューズを履いたり、インソールを使って対応しているが、根本的に解決したい。
歩き方が何となくおかしい気がする。

【副訴】
’18年元旦にもたくさん歩いた影響か、右腰にも痛みがある。

【症状の確認】
両脚立ち:右(-)左(-)
片脚立ち:右(-)左(-)
両脚つま先立ち:右(+)左(+)
片脚つま先立ち:右(+)左(+)
※右は足の甲に、左は足底に痛みを感じます。
踵荷重:右(+)左(±)
歩行::右(+)左(+)
※150cmほどの距離を7~8歩掛けて歩きます。
※片脚立ちの際、左右共にフラツキが非常に大きいです。

【触診】
IMG_0324
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる踵の底面には目立った圧痛は検出できませんでしたが、踵の両脇には圧痛が検出できました。
左の足底も圧痛は検出できず、むしろ左右の足共に、足の甲と爪の付け根辺りに圧痛を検出できました。

【施術】
触診時の反応から、やや痛みに敏感なように見えたので、ハペパッチとピソマⅠでの施術を試みました。
圧痛を検出した左右の踵の両脇、僕参穴と水泉穴の辺りにハペパッチを1枚ずつ計4枚貼付。
更に左右の足の第1・2・3・4趾の爪の付け根の角にピソマⅠを1枚ずつ計16枚貼付してタッピングを施しました。
改善具合を確認するために、立ち上がって施術前と同様に動いてみてもらったところ、以下の様になりました。

両脚つま先立ち:右(-)左(-)
片脚つま先立ち:右(±)左(-)
踵荷重:右(+)左(-)

右踵の痛みがやや強く残ったので、更に同部位に施術を追加しました。
自覚的には右踵の底面のやや外側に痛みがあるそうです。
再度、座位になってもらい、右踵を触診したところ、後方やや外側に圧痛を検出できたので、同点にハペパッチを1枚貼付。
これでもう一度右踵に荷重してもらうと、痛みが和らいだそうです。
歩行も歩幅が広がり、150cm程の距離を6歩で移動できるようになりました。

最後に徐々に日常生活に復帰することと、足の甲側の筋肉が固いのでストレッチ等でほぐすようアドバイスして初回を終了しました。

【その後】
予約を入れてもらっていた1月13日(初回から3日後)の朝に電話をいただき、「想像以上に痛みが改善し、外出にも大きな支障が無くなったので、予約をキャンセルしたい」との連絡をいただきました。

立ったり座ったりすると生じる腰痛 60代女性

【症例】60代女性

【初回日】’17年2月22日(施術回数1回)

【現病歴】
’17年2月15日頃から立ったり座ったりする際や、くしゃみ、寝返りなどで腰に痛みを感じるようになった。
思い当たる原因は特にない。
医者には掛かっていない。
仰向けになるのが辛い。
お風呂に入って温まっても、痛みは変化しない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(-)左(+)

座位→立位(+)
立位→座位(+)

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる腰(腰部脊柱周囲)には圧痛は検出できませんでした。
一方、臀筋の起始部や側腹部には多数の強圧痛と圧痛を検出できました。
左右の鼡径部にも圧痛が検出できました。

【施術】
鍼での施術を希望されたので、ご希望どおり鍼で施術を行いました。

まずうつ伏せになってもらい、左右の屈伸部、帯脈穴、崑崙穴、太谿穴、天柱穴に単刺術を施し、刺鍼部位周囲に軽くマッサージも施しました。
次に仰向けになってもらい、足の甲の骨間部に単刺術を施し、足全体にマッサージも施しました。
仰向けのまま下肢にペアストレッチを施し、更に帯脈穴にマッサージを施しました。

起き上がってもらい、最初と同様に症状の確認を行いました。
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

座位→立位(+)
立位→座位(+)

後屈と右側屈、左回旋での痛みは消失していましたが、前屈、左側屈、座位と立位の体位変換では最初と同様に痛みがありました。

最後に、体を保温して冷やさないよう指導して初回を終了しました。

頻回にくしゃみをした後に発症した左腰痛 20代男性

【症例】20代男性 舞台関連業

【初回日】’18年3月6日(施術回数2回)

【現病歴】
一昨日3月4日の昼頃、仕事で作業をしていた最中に腰の痛みで立てなくなった。
翌日5日は痛み止めを服用して仕事はなんとかこなした。
今日は休みをもらったが、早く痛みを改善したい。
思い当たる原因は特にないが、最近花粉症のせいでくしゃみをよくしていた。
仕事中は立った状態でスタンドを持った時に痛みが出た。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(+)左(±)
回旋:右(+)左(+)

スタンドを持つ体勢で、手を床方向に押す力に抵抗して立位を保とうとすると腰に痛みが出ます。

〈仰臥位〉
足上げ:右(-)左(+)
上体起こし(+)

痛みは全て左腰に出ます。

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じるという腰(腰部脊柱周り)と、私が腰痛で最重要視している臀部には圧痛が検出できませんでした。
鼡径部には左右同程度に圧痛を検出でき、左の側腹部のちょうど中央の帯脈穴付近から尾側には強圧痛を検出できました。
左足の甲の骨の間では、第4・5中足骨の間にのみ圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法については特に希望は頂かなかったのですが、鍼施術は数回しか受けたことがなかったのと、触診時のリアクションからマッサージの刺激は嫌いではなさそうだったので、マッサージとストレッチでの施術を提案し、了承いただきました。

まず仰向けになってもらい、左を中心に臀筋にストレッチを施しました。
十分に筋肉が軟らかくなったのを確認してから、膝を伸ばした状態で左脚を上げてもらうと、先程確認できた足上げでの痛みが無くなっていました。
しかし上体起こしではまだ痛みが出ます。

次に触診時に圧痛を検出していた左の鼡径部にマッサージを施しました。
鼡径部の筋肉が軟らかくなったのを確認して、再度上体起こしをしてもらうと、痛みが少し改善しました。
ベッド上で確認できる痛みが改善したので、起き上がってもらい、最初と同じ様に動いてもらい痛みを確認しました。

前屈(±)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(+)左(+)

腹圧が掛かる前屈での痛みは少し改善しましたが、その他の動きでは当初と比べてほとんど改善が見られませんでした。

次にベッドに腰掛けてもらい、触診時に強圧痛を検出した左側腹部を押したまま、左右に何度か体を捻ってもらいました。
同じ手順でもう1点刺激した後、立ち上がってもらい、再度痛みの確認を行いました。

側屈:右(-)
回旋:右(±)左(±)

先ほどまで痛みが強かった、右側屈での痛みは消失し、左右の回旋での痛みもかなり改善していました。

最後に、くしゃみをする際になるべく腹圧を高めず、力を逃がすように行うことをアドバイスして初回を終了しました。

《第2回》’18年3月14日(初回の8日後)

【経過】
「仕事は普通にできるようになってきている」
「前屈みになったり、重い物を持つときに痛みが出る」
「ベッドから起き上がる時にも痛みが出る」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(±)

〈座位〉
回旋:右(+)左(±)

【触診】
左の側腹部に強圧痛を、左の側臀部には圧痛をそれぞれ検出できました。

【施術】
側腹部の強圧痛を弱めるために、まずは左の側臀部と下肢全体、更には側胸部にマッサージを施しました。
このマッサージで左側腹部にあった強圧痛が改善したので、同部位に直接マッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、左右の臀筋にペアストレッチを施しました。
ここでベッドに腰掛けてもらい、まず回旋での痛みを確認しました。

回旋:右(+)左(±)

体幹部の回旋の角度は大きくなってはいるものの、痛みは施術開始前と同程度に残っていました。
左側腹部を触診し直すと、初回に刺激した側腹部の中央、帯脈穴付近よりも上の肋骨のすぐ下、章門穴付近に強圧痛を検出できました。
同点を押さえながら、初回と同様に左右に体を捻ってもらうと、座った状態での回旋での痛みが無くなりました。
立ち上がってもらい、立った状態での右回旋をしてもらいましたが、こちらも痛みは無くなっていました。
最後に座った状態で体幹部を側屈してもらうと、痛みが無い状態でも右側屈の可動域が左よりも小さかったので、同部位のストレッチを指導して施術を終了しました。

【雑感】
通常、腰痛の多くは股関節の動きが悪いことが原因である事が多く、臀部にマッサージストレッチを施すと、驚くほど痛みが改善することがあるのですが、本症例では臀部に刺激を入れてもほとんど症状に変化はありませんでした。
代わりに、左の側腹部を刺激すると痛みが大幅に改善しました。
これは問診段階で把握していた「くしゃみをたくさんしていた」ことによって、「頻回に腹圧を高めていたたに、腹斜筋が硬くなってしまっていた」ことが痛みの主な原因だったからだと考えられます。
発症後それほど時間が経過していないにも関わらず、左の腹斜筋だけが硬いのは、日頃の動きやくしゃみの際の癖などが考えられますが、はっきりとした原因はよくわからなかったです。

大腿部のシビレを伴う右腰痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’15年5月8日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年5月になってから右の腰が痛むようになった。
現在7kgの子供を抱っこしていることが原因として思い当たる。
仰向けに寝ると痛みは改善するが、横向けに寝ざるを得ない状況になっている。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)
靴下を履く動作:右(-)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばしても曲げている時と痛みは変わらない
足振り:右(+)左(-)
膝倒し:右(-)左(+)
足上げ:右(+)左(-)

※痛みは全て右腰に出ます

【触診】

〇:圧痛あり
×:圧痛なし
●:硬結あり

患部である右腰部では臀筋の起始部に右のみ圧痛を検出しました。
シビレを感じるという、右大腿部には硬結はあるものの、圧痛は検出できませんでした。
右膝窩に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望はありませんでしたが、鍼施術の経験が無いとのことだったので、「鍼、マッサージ、ストレッチのどれでも効果に差はありません」と説明すると、マッサージでの施術を希望されたので、鍼は使用せずマッサージとストレッチを行うことにしました。
まず、うつ伏せになってもらい、右の臀部と下肢に対し、圧痛を検出できた部分を中心にマッサージを施しました。
十分に筋肉が軟らかくなったのを確認してから仰向けになってもらいました。
ここで再度仰臥位での足振りと膝倒しをしてもらうと、それぞれ違和感程度まで痛みが改善していました。
仰向けのまま右臀部にペアストレッチを施し、右股関節の可動域を大きくしていきました。
すると、先ほどまであった足振りと膝倒しでの違和感が消失しました。
起き上がってもらい、最初と同じように右側屈と靴下を履く動作をしてもらいましたが、こちらの痛みも消失していました。
最後に臀筋のストレッチを指導して施術を終了しました。

発症当初は痛みで眠れなかったほどの左肩痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】’15年4月4日(施術回数1回)

【現病歴】
3週間ほど前に激しく野球(右投げ)をして以来、左肩が痛み出した。
当初は痛みで眠れない程だった。
整形外科でヒアルロン酸注射やステロイド注射を受けたが、ほとんど改善していない。
痛み止めをのむなどして少しずつだが痛みは改善している。

【症状の確認】
屈曲(+)120°
外転(+)60°
水平屈曲(±)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
※角度の表記は可動域です。

腕を体の真横から上げる外転動作で60°しか挙上できません。
また肩甲骨の可動域は左右で大きな違いはありませんでした。

【施術】
施術方法の希望は特にありませんでしたが、大胸筋や大円筋といった部分を施術しやすいマッサージでの施術を提案し、了承をいただきました。
まず仰向けに寝てもらい、左の大胸筋、大円筋、巨骨穴部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認した後、起き上がってもらい最初と同じように肩を動かしてもらいました。
体の前から腕を上げる(屈曲)での痛みが改善し、外転では90°まで挙上できるようになりました。
また勢いをつけて動かせば、外転では真上まで挙上できるようになりました。

次に座位のまま、左の巨骨穴、肩貞穴にパイオネックス・イエローを貼付しましたが、特に症状に変化はありませんでした。
更に患部周囲を触診し、左の肩髃穴と上腕二頭筋長頭筋起始部に圧痛を検出できたので、同点にパイオネックス・イエローを貼付したところ、わずかに痛みが改善しました。

以上で施術を終了し、極力患部を動かして血流を確保した方が治りは早いはずとお話しして、初回を終了しました。
施術後に着替えてもらった際、「服を着るのが、施術前よりも楽になった」とのことでした。

休養で改善するが投球するとすぐに悪化してしまう右肩痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】’14年3月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’13年1月に全くの素人にも関わらず、大したアップもせずに野球のボールを投げたら、右肩の前側に痛みが走った。
2~3か月休養すると痛みは改善するが、投球を再開すると悪化してしまう。
医者には掛かっていないが、自分で調べた限りでは「インピンジメント症候群」だと思う。

【副訴】
右大腿前面にも痛みがある。

【症状の確認】
屈曲(+)
外転(+)
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(++)

腕を上げる動作と、後ろに手を回す結帯動作で痛みが出ます。

【触診】
右肩周囲では肩髃穴に、右前腕部では尺沢穴に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かなかったので、座位でのパイオネックスでの施術から始めました。
まず圧痛を検出した右肩髃穴にパイオネックス・イエローを貼付してタッピングを施しました。
再び右肩を屈曲してもらうと、痛みが無くなっていました。
しかし、まだ結帯動作での痛みが残ります。
次に先程と同様に、圧痛を検出した右尺沢穴にパイオネックス・イエローを貼付しタッピングを施しました。
再び結帯動作をしてもらうと、痛みが無くなっていました。
投球動作をしても痛みが無かったので、外に出て軽くキャッチボールをしてみましたが、やはり痛みはありませんでした。

思いの外、右肩の痛みが早く取れてしまったので、残った時間で右大腿に対する施術も行って、初回を終了しました。

【その後】
約1年後の’15年4月に左肩の痛みで来院されました際に右肩の状態を伺うと、「あれからずっと野球を続けていて、今度投手を任されることになった」とのことでした。

投球動作で生じる右肩痛 10代男性

【症例】10代男性 運動部所属

【初回日】’16年7月30日(施術回数2回)

【現病歴】
7月の大会が終わって以来、右肩の違和感が取れない。
肘を上げて投げようとすると痛みが強くなる。
同様の違和感が6月頃から出たり出なかったりしていた。

【症状の確認】
結帯動作:右(+)
投球動作(±)

【触診】
右肩周囲を触診すると、肩外兪穴周囲、筋肉で言うと肩甲挙筋の停止部に著明な圧痛を検出できました。

プロメテウス解剖学コアアトラス』p.276より

青く囲っている部分が肩甲挙筋の停止部です。

【施術】
座位で圧痛を検出した右肩外兪穴の周囲にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったことを確認してから、再度結帯動作と投球動作を行ってもらうと、痛みと違和感が無くなり「さっきまで鳴ってた音がしなくなった」そうです。

《第2回》’16年8月9日(初回の10日後)

【経過】
「右肩はまだおかしい」
「投げる時に肘を前に出そうとすると、痛みが起きる」

【症状の確認】
屈曲(-)
外転(-)
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(+)
投球動作(+)

【触診】
初回同様、肩外兪穴部に圧痛を検出できました。

【施術】
初回同様、まずは肩外兪穴周囲にマッサージを施しました。
これで結帯動作での痛みが違和感程度まで改善しました。
更に、右の曲池穴周囲にマッサージを施したところ、結帯動作、投球動作での痛みが消失しました。
最後に左右の臀筋にペアストレッチを施して、第2回を終了しました。

うつ伏せでくしゃみをして発症した左腰痛 10代男性

【症例】10代男性 野球部所属

【初回日】’17年5月20日(施術回数2回)

【現病歴】
5月17日にうつ伏せの状態でくしゃみをしたら、腰に激しい痛みが出た。
それ以前からも違和感はあった。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(++)
後屈(+)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(±)左(±)

※前屈での痛みが激しく、立っただけでも違和感があります。

<その他>
投球動作でも痛みが出ます

【施術】
まず仰向けで左の臀筋にペアストレッチを施しました。
次に仰向けのまま、左の臀筋の起始部を触診すると、いくつか圧痛点を検出できたので、同部位にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、最初と同じように症状の確認を行いました。

〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
投球動作(-)

※投球動作での痛みの改善が主目的だったので、痛みがそれほど酷くなかった側屈と回旋は確認を省略しました。

投球動作での痛みがほとんど無くなったので、以上で施術を終了としました。
最後に「筋肉が硬くなったことによる腰痛の可能性が高いから、硬くならないようにこまめに動かすことと、冷やさないように気を付けること」を説明して初回を終了しました。

《第2回》’17年5月24日(初回の4日後)

【経過】
「5月21日に投球練習している時から痛み出し、その後、走った時に悪化した」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

〈その他〉
投球動作(+)
仰向け寝(+)

投球動作での痛みが初回と同様にありますが、前屈での痛みは初回ほどではありません。

【施術】
初回と同様に、まずは左の臀筋にペアストレッチを施しました。
しかし仰向け寝での痛みがほとんど改善しませんでした。
「このまま臀筋にアプローチを続けても、大幅な改善は見込めないだろう」と判断し、「どこか別の部位に大きな問題があるのかもしれない」と考え、臀部の次に腰痛との関わりが深いと考えている、鼡径部を触診してみました。
すると、腸骨窩部、筋肉で言うと腸骨筋の辺りに強圧痛を検出できました。
そこで仰向けのまま左膝を立てた体勢になってもらい、同部位に対して腸骨筋が軟らかくなり、かつ圧痛が改善するまでマッサージを施しました。

「腸骨筋(右)の位置」※骨盤を前から見ています。

『プロメテウス解剖学アトラス初版』より

マッサージ後に再び仰向け寝してもらうと、この体勢での痛みが無くなっていました。
次に起き上がってもらい、最初と同じように症状を確認すると、以下の様になりました。

〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
※回旋は当初から痛みが無かったので省略。

〈その他〉
投球動作(-)

投球動作での痛みが無くなっていたので、以上で施術を終了し、最後に鼡径部のストレッチの指導をして第2回を終了しました。

【その後】
同年6月12日(第2回の19日後)に別の症状で来院した際に腰の状態について伺うと、「腰の痛みは無い」とのことだったので略治としました。

施術前日に発症した側屈と回旋で生じる腰痛 30代男性

【症例】30代男性 ダンサー

【初回日】’15年2月7日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年2月6日から腰にズキズキとした痛みや、重だるい感じが出始めた。
仕事による疲労や、睡眠の質が悪いのか寝ても疲れが取れないことが原因として思い当たる。

【副訴】
首肩のコリ

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(+)

前後屈では痛みはありませんが、側屈と回旋では左右共に痛みが出ます。

【施術】
鍼施術の経験が無く、「鍼でもマッサージでも効果はそれほど変わらないと思います」と伝えたところ、マッサージとストレッチでの施術を希望されました。
まず仰向けになってもらい、左右の臀筋にストレッチを施しました。
臀部の筋肉が柔らかくなり、股関節の可動域が大きくなるまでストレッチを施しました。
次にうつ伏せになってもらい、副訴の頚肩部に対してマッサージを施しました。
ここで起き上がってもらい、一度腰の状態を確認しました。

側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)

右に側屈すると、左腰に痛みが出ますが、それ以外の動作での痛みは消失していました。
この時点で時間になってしまったので、施術自体は終了としましたが、「腰周囲をマッサージしてほしい」とのことだったので、腰と臀部に対してマッサージを10分間施しました。

【その後】
’15年2月12日(初回の7日後)に左足趾の痛みで来院された際に腰の状態について伺うと、「腰は調子が良い」とのことだったので略治としました。
その後も何度か来院されましたが、腰痛を訴えることはありませんでした。

肉離れ後に治りきらなった階段昇降で生じる右大腿痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】’17年5月25日(施術回数2回)

【現病歴】
’17年5月21日に運動していて走った際に、右太ももに「ブチッ」という感覚があり、それ以来攣った様な感じが続いている。
5月22日に整骨院に掛かり「軽い肉離れ」と言われた。
現在は平地を歩く分にはマシになってきたが、階段は昇降どちらも痛みが出る。
イスなどに座って、患部が座面に当たっても痛みがある。
6月11日に試合があり、できればそれまでにこの痛みを何とかしたい。

【既往歴】
ここ5年間で、左右の太ももの裏や右ふくらはぎをそれぞれ1回ずつ計3回肉離れしている。

【症状の確認】
前屈(+)指床間距離28cm
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(-)

ランジ:右(+)左(-)
階段:昇(+)降(+)
座位:(+)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり

下肢の広範に渡って圧痛を検出できましたが、特に右の臀筋の起始部、膝窩、下腿外側に強圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かなかったのですが、鍼施術はかなり以前に2回程度受けただけということだったので、マッサージとストレッチでの施術を提案し、了解をいただきました。
まず、うつ伏せになってもらい、圧痛を検出した臀部と下肢に対してマッサージを施しました。
次に起き上がってもらい、下肢のストレッチを患側の右を中心に左右共に施しました。
筋肉が十分にほぐれたことが確認できた後、起き上がってもらい、最初と同じように状態の確認を行いました。

前屈(-)指床間距離12cm
回旋:右(-)

ランジ(+)
階段:昇(-)降(-)
座位:(-)

ランジでの痛みは残りましたが、それ以外の動作による痛みは無くなっていました。

最後に「今回の痛みの原因は、受傷前に筋肉が硬くなってしまっていたことの可能性が高いこと」と「回復を早めるためには、足を保温し血流を確保すること」、「6月11日の試合で怪我を再発させないためにも、無理の無い範囲で運動を再開すること」を指示して初回を終了しました。

《第2回》’17年6月1日(初回の7日後)

【経過】
「階段の昇りで多少痛みは出るが、平地の歩きでは全く痛みも無く、だいぶ状態は良くなっている」
「2日に一度、3kmの道のりを往復している」
「自重でのスクワットを週に3回、10回を2セット行っている」

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

ランジ(+)
階段:昇(+)降(-)

【施術】
前回の施術でかなり痛みが改善したようなので、同じ方向性での施術を試みました。
まず仰向けになってもらい、右臀部の筋肉をほぐすペア・ストレッチをほどこしました。
臀部の筋肉が十分に柔らかくなったのが確認できた後、起き上がってもらい、ランジと階段昇りをしてもらいました。

ランジは「10あった痛みが2~3に減った」そうで、階段昇りでの痛みは消失していました。

だいぶ痛みが改善したので、セルフケアとなる臀筋のストレッチを指導させてもらいました。
更に片足立ちでの動揺を確認すると、右の方が大きかったので、右片足立ちでのスクワットを指導して第2回を終了しました。

【その後】
’18年2月2日に首肩周りのコリ感で来院された際に、右太ももの状態を伺うと、「結局’17年6月11日の試合は出れなかったが、その後、右の太ももに痛みが再発することは無かった」とのことでした。

五十肩と診断された非利き腕側の左肩痛と挙上障害 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’16年7月8日(施術回数4回)

【現病歴】
2016年1月から不定期に左肩に違和感や冷えを感じるようになった。
同年4月から腕が上がらなくなった。
思い当たる節は特にない。
寝返り、起床時、不意に動かした際に痛みが走る。
5月に整形外科に掛かった際にレントゲン撮影をし、骨には異常が無く「五十肩でしょう」と言われた。
6月に整骨院に掛かった際には「姿勢の悪さが原因」と言われた。
利き腕は右。

【触診】
IMG_0337
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左右の頸部前面と前腕橈側部、更に左の前胸部、腋窩部(大円筋部)、合谷穴部に圧痛を検出できました。

【症状の確認】※°は可動域
屈曲(+)135°
外転(+)135°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)0°
結髪動作(+)
結帯動作(+)

http://www.study-channel.com/2015/06/ROM-upper-limbs.htmlより

http://www.study-channel.com/2015/06/ROM-upper-limbs.htmlより

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かず、鍼施術の経験は無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し了解をいただきました。
まず、うつ伏せになってもらい、左の腋窩部と頚部、手部にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい前胸部、腋窩部、前腕部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、可動域を測定すると下記の様になっていました。

屈曲:150°
外転:135°
水平伸展:10°

なお、結帯動作での痛みはまだ残っていましたが、結髪動作での痛みはかなり改善していました。
最後に触診時に圧痛を検出していた左合谷穴部にマッサージを施し、「肩痛の原因として、筋肉が硬くなってしまっていることが主な原因と思われる」と説明し、「極力、肩を動かすよう」指示して初回を終了しました。

《第2回》’16年7月11日(初回の3日後)

【経過】
「寝ている時がすごく楽だった」

【症状の確認】
屈曲(+)135°
外転(+)135°
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(±)
結帯動作(+)

初回の施術前に痛みがあった水平伸展が痛み無く行えています。
ただ、屈曲と外転の可動域は初回の施術前の状態に戻っています。

【施術】
初回同様に肩周辺と関係するであろう部位にマッサージを施すことに徹してみることにしました。
まず仰向けになってもらい、左の合谷穴部と前胸部、腋窩部にマッサージを施しました。
次にうつ伏せになってもらい、左の腋窩部と頚肩部、左右の臀部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、可動域と痛みを確認したところ、下記の様になりました。

屈曲:150°
外転:150°
結髪動作(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域が15°大きくなりましたが、結髪動作と結帯動作での痛みには変化はありませんでした。

《第3回》’16年7月15日(第2回の4日後)

【経過】
「7月12日の午前中に肩の前側に痛みが出た」
「寝起きのダルさもあるし、寝ている時にも痛むこともあった」

【症状の確認】
屈曲(+)135°
外転(+)120°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(+)
結帯動作(+)

初回の施術前に近い状態まで、状態が戻ってしまっています。

【施術】
この日はまずうつ伏せになってもらい、左の頸部、腋窩部、前腕、合谷穴部にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、腋窩部に更にマッサージを施しました。
筋肉がほぐれたことを確認してから起き上がってもらい、状態を確認すると以下の様になりました。

屈曲(+)150°
外転(+)150°
水平屈曲(-)
水平伸展(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域は大きくなり、水平伸展の痛みも減りましたが、結帯動作での痛みや可動域には改善は見られませんでした。

《第4回》’16年7月21日(第3回の6日後)

【経過】
「かなり調子が良い」
「高い所に腕を伸ばす以外はほとんど痛みは無い」
「寝ている時も大丈夫」

【症状の確認】
屈曲(+)150°
外転(+)150°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(-)
結帯動作(+)

患者からの報告のとおり、施術前の状態は前回の第3回の施術後の状態に近く、今までで一番いい状態です。

【施術】
この日は仰向けになってもらい、左の前胸部、前腕部、手のひらと手の甲、腋窩部にマッサージを入念に施しました。
起き上がってもらい、状態を確認すると下記の様になっています。

屈曲(+)160°
外転(+)160°
水平伸展(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域が少し改善し、水平伸展の痛みにも改善が見られましたが、結帯動作での痛みは変わりませんでした。

次に座位のまま、前胸部にストレッチを施しました。
すると、結帯動作での痛みがやや改善しました。

最後に前胸部のセルフ・ストレッチの方法を指導して施術を終了しました。

【所感】
当時は「肩関節の問題は、肩関節(肩甲上腕関節)周囲の筋肉の問題」と考えて施術していました。
本症例でも、大円筋や広背筋、大胸筋といった肩甲上腕関節をまたぐ筋肉をメインにマッサージを施しました。
この考え方でもある程度の改善は見られたので、大外れではないとは思いますが、現在(’18年2月現在)はもう少し違ったアプローチも採り入れています。

腕を上げる動作(挙上)は、肩甲上腕リズムの関係上、腕を90°以上挙上する際は肩甲骨が上方回旋するので、拮抗動作の下方回旋の主動作筋、特に肩甲挙筋に対するアプローチも重要になります。

下段中央が上方回旋です。

https://ameblo.jp/yoshi-hide0313/entry-12244453999.htmlより

https://ameblo.jp/apula-tokyo/entry-12298629003.htmlより

https://ameblo.jp/apula-tokyo/entry-12298626526.htmlより

本症例でも頚肩部にアプローチはしているのですが、明確に「肩甲挙筋」を狙って施術してはいませんでした。
別の症例で、首の寝違えと肩痛(肩関節屈曲の可動域制限)に関連がありそうだということを発見してからは、肩甲挙筋を狙って肩外兪穴部(肩甲挙筋の停止部)を刺激しています。
比較的早期に肩痛が改善することが多い印象です。

後ろに手を回す結帯動作が気になる右肩痛 60代女性

【症例】60代女性

【初回日】’17年3月31日(施術回数1回)

【現病歴】
’17年3月の始め頃から右肩が痛くなりだした。
思い当たる原因は特に無い。
肩を動かすと、その後に痛みが悪化する。
お風呂に入って体を温めても、痛みは特に変化しない。
医者には掛かっていない。
以前に左腕が上がらなくなったことがある。

【症状の確認】
前方挙上(±)
側方挙上(±)
水平内転(+)
水平外転(±)
結帯動作(+)

「結帯動作で生じる肩関節の上側の痛みが一番気になる」とのことだったので、この痛みを治療の効果判定の基準としました。

【触診】
IMG_0333
〇:圧痛あり
●:硬結あり
×:圧痛なし

肩関節周囲では肩峰外端の巨骨穴に圧痛を検出できました。
肩甲骨周囲では、肩甲骨内上角の肩外兪穴と肩中兪穴に圧痛を検出できました。
肩甲骨内縁には圧痛は検出できませんでしたが、鎖骨上窩には硬結が確認できました。
また上腕では、三角筋の筋腹部から停止部にかけて圧痛を検出できました。

【施術】
刺さない鍼「ピソマ」での施術を希望され、またうつ伏せの姿勢やジッとしているのが辛いそうなので、座位で施術を行いました。
圧痛を検出した、右肩外兪穴と巨骨穴にピソマⅡを貼付しタッピングを施し、再度結帯動作をしてもらうと、「腕に痛みを感じるようになった」とのこと。
これは「肩の痛みが減ったことで、今までもあった腕の痛みを感じられるようになったと思われます」と説明。
更に、右のH3・5・6にもピソマⅡを貼付し、タッピングを施しました。
再度、結帯動作をしてもらうと、「腕の後ろ(三頭筋)に痛みを感じる」とのこと。
肩周囲の痛みがだいぶ改善したようなので、以上で初回の施術を終了しました。

井穴刺絡図

腰痛と連動して悪化した頚痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’14年2月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’10年に腰が痛くなりだしてから、首肩も痛み出すようになった。
痛みはストレッチで一瞬だけだが改善する。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(±)
斜め前:右(+)左(+)
斜め後:右(+)左(+)

特に側屈で頭を横に倒した際に、倒したのと反対側の首に出る痛みが気になるとのことだったので、この痛みを効果判定の基準として優先することにしました。

【触診】
IMG_0335
〇:圧痛あり

左右の肩外兪穴と翳明穴に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無かったので、首肩の痛みで一番効果が出やすく、また効果の判定も容易な座位での施術を試みました。
まず側屈時の痛みだったので、経絡(皮膚のつながり)から左右の中渚穴にパイオネックス・イエローを貼付。
これで側屈時の痛みが少し改善しました。
次に圧痛を検出した左右の翳明穴にもパイオネックス・イエローを貼付。
これで側屈の痛みがほとんど無くなったので、その他の動きでも確認してみると、前屈、後屈、右斜め前屈&後屈での痛みも無くなっていました。
残った左斜め前屈&後屈に対しての施術を進めました。

まず、右合谷穴にパイオネックス・イエローを貼付。
これで左斜め前後屈の痛みが無くなりましたが、「左右の斜め後屈での詰まり感が残る」そうです。
触診の段階で圧痛を検出していた、左右の肩外兪穴にもパイオネックス・イエローを貼付。
すると、この左右の斜め後屈での詰まり感も消失しました。

【その後】
’14年3月1日にその後の状態について伺うと、「あれ以来調子が良い」とのことでした。

【所感】
この症例の時点ではそれほど気にしていなかったのですが、最近、首肩周りの動きの制限や痛みの原因として、肩外兪穴(肩甲挙筋)の辺りが非常に重要なのでは?と考えています。

捻挫と診断された左足首内側の痛み 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’14年2月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年1月26日に左足首を捻って痛めたが、2週間前の2月10日に再び同じ個所を捻って痛めてしまった。
整形外科では捻挫と言われた。
週に一度の休日の運動が楽しみなので、少しでも早く痛みを無くしたい。

【症状の確認】
片足立ち:左(-)
つま先立ち:両足(+)左(+)

【触診】
痛みを感じる部分は足首の内側だそうで、商丘穴に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無かったので、再発時にも患者自らで対応できるよう、ピソマでの施術を試みました。
つま先立ちで痛みが生じていたので、ちょうど負担が掛かる左のF1隠白穴とF2大敦穴にピソマⅡを貼付し、30~40回ほどタッピングを施しました。
再びつま先立ちをしてもらうと、両足では痛みが出なくなりましたが、左足だけだとまだ痛みが出ます。
次にF1隠白穴とF2大敦穴のちょうど中間(第2大敦or中央大敦)にもピソマⅠを貼付し、同様にタッピングを施しました。
すると、片脚つま先立ちでの痛みが減りましたが、まだ痛みは残るようです。
更に、より患部に近い太白穴と公孫穴にもピソマⅡを貼付して、片脚つま先立ちをしてもらうと「痛む場所が移動した」そうです。
最後に、ピソマの使い方を指導して(ピソマはテープさえ代えれば何度でも使用できます)、初回を終了しました。

【その後】
3月1日(初回の5日後)に電話で足首の状態を伺うと、「週末の運動にも復帰できたが、今日少し痛めてしまった」とのことでした。

「椎間板ヘルニア予備軍」と診断された腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’14年2月24日(施術回数1回)

【現病歴】
4年前の学生時代から、腰に痛みを感じるようになった。
’10年に整形外科に掛かった際には「椎間板ヘルニア予備軍」と言われた。
’12年にはストレスも多大だったせいか、足を引きずりながら歩くくらいに痛みがあった。
痛みは、入浴後にストレッチをすると一瞬だけだが楽になる。
しかし、ストレッチをしないと寝付きにくいので、ストレッチはよく行っている。
逆に座りっ放しでいると、痛みが悪化する。

【副訴】
腰痛の影響からか、首肩にも重だるいコリ感がある。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(±)左(-)

後屈のみ明確に痛みが確認できたので、こちらを効果測定の目安としました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かなかったので、セルフ・ケアが容易な体操でまずは改善を図りました。
後屈で痛みが出る一方、前屈では痛みが無かったので、操体法の考えから立位のまま前屈のストレッチを軽く行ってもらいました。
可動域が大きくなって、筋肉が多少ほぐれてきたことが確認できた後に、再度後屈してもらいました。
すると、先ほどまであった痛みが消失していました。
「痛みは体からの『その方向には動かさないで』というサインだと思って、反対方向にストレッチすると改善することがあります」と説明し、腰痛が再燃した際には、痛みが出る方向とは逆方向へのストレッチを行ってみるようアドバイスしました。
腰への施術は以上で終了し、その後、副訴の首肩の痛みに対する施術を行いました。

【その後】
同年3月1日(初回の5日後)にお電話で腰の状態を伺うと、「首肩も含め、状態はいい」とのことでした。

【所感】
問診の段階で、患者が「入浴後のストレッチで痛みが改善する」、「座りっ放し、ストレスで悪化する」と言っているとおり、本症例の腰痛の原因は筋肉のコリ(硬化)だったと思われます。
ストレッチで改善したという事実も、そのことを支持していると思います。
なお、整形外科医がよく腰痛の原因として説明・診断する椎間板ヘルニアなどによる「神経の圧迫」で痛みが出ることも無くはないですが、かなり限定的なケースです。
「ヘルニアと診断されて痛みの改善を諦めている」という方は、是非一度鍼灸やマッサージをお試しください。
詳しくは、痛みの生理学「椎間板ヘルニアについて」もご覧ください。

歩きで生じる右足甲の内側の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’17年7月3日(施術回数1回)

【現病歴】
2週間前から右足の甲の内側(第1中足骨当たり)に痛みを感じだした。
特に起床時に歩きで着地した際にポキポキ音が鳴るなど痛みがある。

【症状の確認】
歩行(+)
つま先立ち:両足(-)右足のみ(-)

【触診】
患部周囲を触診すると、太衝穴と公孫穴付近に圧痛を検出できました。

【施術】
圧痛を検出した太衝穴と公孫穴、更に右のF1・2にピソマⅠを貼付して、タッピングを施しました。
これで再度歩いてもらい、痛みの具合を10段階で評価してもらったところ(10が術前の痛み、0が痛み無し)、「10あったのが5まで減った」とのことでした。
次にベッドに仰向けになってもらい、下肢全体にストレッチを施して、筋肉をほぐしました。
最後に片脚立ちしてもらうと、右の方が動揺が大きかったので、「右脚の筋力が左より弱く、そのことが今回の痛みの原因の可能性がある」ことを説明し、「普段から右脚で立つことを心掛ける」ようでアドバイスして、初回の施術を終了しました。

【その後】
翌’18年に足底の痛みを訴えて来院されましたが、本症例の痛みを訴えることはありませんでした。

井穴刺絡図

起床時が辛く、午後に改善する背中全体の痛み 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’16年6月8日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年4月から背中に重だるい感じが出始めた。
ちょうどその頃に仕事に変化があり、疲労やストレスが溜まったことが原因として思い当たる。
症状は寝ると楽になる。
一日の中だと、起床時が一番辛く、午後には少し楽になる。
内科と整形外科に掛かったが「原因不明」と言われた。

【症状の確認】
《頚部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(+)

《立位での腰(股関節)との連動》
前屈(-)
後屈(+)
回旋:右(±)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛みが出ます
膝倒し:右(±)左(±)

【触診】
IMG_0332
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

後頭部では左天柱穴部に強圧痛があり、右の天柱穴部にも圧痛を検出できました。
前頚部や臀筋の起始部にも圧痛を検出できた一方で、背部には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼施術の経験が無かったので、ストレッチとマッサージでの施術をご提案し、了解をいただきました。
まずは仰向けで左右の臀筋をストレッチでほぐしました。
これで仰向けで膝を伸ばした時の背中の痛みが無くなり、膝倒しも左右共に違和感が消失しました。

次にうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した後頭部の天柱穴を中心に、頚部、背部、臀部、下肢にマッサージを施し、筋肉をほぐしました。
筋肉が十分に柔らかくなったのを確認してから、起き上がってもらい痛みの確認を行いました。

《頚部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
※回旋は、仰向けでの膝倒しで痛みが無くなっていたので、ここでは確認しませんでした。

《立位での腰(股関節)との連動》
後屈(±)
回旋:右(-)左(-)

立位で腰を後屈させた時だけ違和感が残りましたが、それ以外の痛みや違和感はほとんど消失していました。
最後に「今回の背中の痛みは、筋肉が硬くなってしまったことによるもの可能性が高い」ことを説明し、なるべく体を動かす事と臀筋のセルフ・ストレッチのやり方を指導して、初回を終了しました。

歩きやつま先立ちで生じる右足甲の外側の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’17年4月28日(施術回数3回)

【現病歴】
’17年3月10日に7cmのハイヒールを履いて歩いていたところ、右足首を捻って骨にヒビが入りギブス固定となった。
3月末日にギブスが取れ、骨折時のような痛みではなくなったものの、右足の甲の外側に痛みが残る。
整形外科ではノイロトロピン錠を処方され、自宅でのふくらはぎのマッサージを指示された。
痛みは、入浴中に足関節の運動やふくらはぎのマッサージをするせいもあってか、お風呂上りには楽になっている。
仕事(デスクワーク)後にはむくみと冷感とシビレが強くなる。

【症状の確認】
立位を取ると右足に痛みが生じますが、前後屈など腰部の運動に伴う悪化は確認できませんでした。
歩行で痛みが出ます。

【触診】
IMG_0330
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

右臀部に複数、右足甲の骨間部に1点だけ強圧痛を検出できました。
また左右の臀部と足甲部に複数の圧痛を検出できました。
臀部、足甲部共に左よりも右の方が圧痛点をより多く検出できました。

【施術】
鍼施術の経験が無く、マッサージでの施術を希望されましたが、痛みに多少敏感な様子だったので、場所によってはより刺激が少ない鍼を使わせてもらうことを提案し、承諾をいただきました。
まずうつ伏せになってもらい、右を中心に左右の足底と臀部にマッサージを施しました。
次に、仰向けになってもらい、圧痛を検出した右足甲の骨間部に単刺術を施しました。
その後、左右の臀筋にストレッチを施してから起き上がってもらいました。
最初と同じように足の痛みを確認すると、立位での痛みが無くなり、歩行での痛みも「最初が10だとしたら、6か7まで減った」とのことでした。
最後に足の甲と臀部のセルフ・ストレッチを指導して初回を終了しました。


《第2回》’17年5月12日(初回の2週間後)

【経過】
「5月9・10日に3cmのハイヒールを履いた影響か、痛みは出たり出なかったり」
「4月29・30日はダルさが出たが、その後は楽になった」

【症状の確認】
歩行(-)
つま先立ち:両(+)右のみ(++)
※前回、施術の指標とした歩行動作で痛みが確認できなかったので、更に負荷が高い種目を追加。

片脚立ちでのふらつき:右>左

【施術】
仰向けになってもらい、右足甲の骨間部に単刺術、マッサージ、ストレッチを施して、骨間部の筋肉をほぐしました。
次に右を中心に左右の下肢にストレッチをほぐしました。
起き上がってもらい、施術前と同じ様につま先立ちでの状態を確認しました。
すると、右片足では痛みが出るものの、両足であれば違和感程度にまで改善していました。
また右足だけで立った際に「踵に痛みを感じる」そうです。
ベッドに腰掛けてもらい、右の崑崙穴部2点と太谿穴部2点にピソマⅠを貼付し、タッピングを施しました。
これで再度右足で立ってもらうと、先ほどまで感じていた踵の痛みが「少し痛くなくなった」そうです。


《第3回》’17年5月19日(第2回の1週間後)

【経過】
「体重を掛けた時だけなど、痛みは減ってきている」
「昨日5月18日は仕事で立ったり座ったりすることが多く、夕方以降に膝下に疲労感が出た」

【症状の確認】
<右足甲>
歩行(-)
つま先立ち:両(+)右のみ(+)

<右踵>
片足立ち:右(-)

【触診】
患部周囲を触診すると、右京骨穴に圧痛を検出できました。
また右足の爪の生え際の両脇を押さえると、全ての指で圧痛を検出できました。

【施術】
座位のまま、圧痛を検出できた、右の京骨穴と全ての足趾の爪の生え際両脇にピソマⅠを貼付しました。
立ち上がってもらい、つま先立ちしてもらうと、両足だと違和感程度まで改善しました。
次に初回、第2回と同様に右足甲の骨間部に単刺術を施し、更に足部へのマッサージと下肢のストレッチを施しました。
ここで再度つま先立ちをしてもらうと、両足で違和感、右足のみで痛みありとそれほど大きな改善は見られませんでした。
しかし、右足でつま先立ちしてもらう際、施術前は腕の反動を利用してもわずかな時間しかつま先立ちできなかったのが、腕の反動を利用しないで行えるようになっていました。


【その後】
第3回から8日後の5月27日に来院していただきましたが、この時には「痛みがとても楽になって、地面を蹴って歩いても痛みは出ない」とのことでした。
実際に両足、右足のみでつま先立ちしてもらっても、痛みは確認できませんでした。
この日は、「下肢全体に違和感やシビレがある」とのことだったので、下肢全体にストレッチを施しました。
更に今回の右足甲の痛みの根本的な問題と思われる、「右片脚立ちでのふらつき」を改善させるためのスクワットと片脚スクワットを習得してもらいました。

就職後から出始めた腰痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’14年11月26日(施術回数1回)

【現病歴】
仕事をし始めた頃から腰全体に重だるい感じが出始めた。
特に長時間のPC作業で辛くなる。
医者には掛かっていない。
今は右腰が気になる。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(-)左(-)

ただ立っているだけでも、右腰に違和感があるそうです。

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛む

【施術】
以前に肩こりで来院された際に、体操で症状が改善したのを経験いただいていたので、この日はストレッチでの施術を提案させていただき了解をいただきました。
仰向けになってもらい、まず股関節揺らしを施しました。
次に左右の臀筋を入念にストレッチでほぐしました。
これで仰向けで膝を伸ばした際の痛みが軽減しました。
立ち上がってもらい腰の状態を確認してもらうと、立位と左側屈での違和感が当初よりも軽減していました。
更に、姿勢が改善しているのも実感してもらえたようです。
ご自宅でも行えるお尻のセルフ・ストレッチを指導して施術を終了しました。

階段を昇るのが辛い右腰痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’15年11月7日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年10月下旬から右の腰が痛み出した。
7年間やっているエアロビで捻ったことが原因として思い当たる。
発症当初よりは痛みは改善してきている。
痛みはマッサージを受けると改善し、動かないでいれば痛みは出ない。
逆に走ったり、階段を昇る動作で痛みが出る。
医者ではレントゲン撮影で「骨には異常が無い」「中臀筋の痛み」と言われ、湿布と鎮痛剤が処方された。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(-)

〈階段昇降〉
昇:(+)
降:(-)

〈仰臥位〉
足振り:右(-)左(+)
膝倒し:右(-)左(+)

【触診】
IMG_0325
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じている右腰には圧痛は検出できませんでした。
逆にお尻の横側(側臀部)の上方、筋肉で言うと「中臀筋の起始部」辺りに強圧痛と圧痛を検出できました。

【施術】
マッサージや体操での施術を希望されたので、まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した部位を中心に臀部全体にマッサージを施しました。
十分に筋肉がほぐれたのを確認して、施術前と同様に痛みの確認を行いました。
すると、階段を昇る動作でまだ痛みが残るものの、それ以外は痛みが無くなっていました。
階段を昇る動作での痛みも「10あった痛みが3まで減った」とのことです。

最後に、今回の腰の痛みの原因について「医者の診断どおり、筋肉、特にお尻の筋肉が硬いことが根本的な原因の可能性が高い」と説明し、筋肉を軟らかく保つために「意識的に体を動かすこと」をお勧めして、初回を終了しました。

デスクワークで悪化する右肩のコリ感 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’14年11月19日(施術回数1回)

【現病歴】
就職した頃から、右肩にコリ感を感じるようになった。
肩こりと同時に腰痛も出始めた。
デスクワークが多いことと、体の疲労が原因として思い当たる。
PC作業が多いと辛くなり、マッサージを受けたり、温めると楽になる。
歯ぎしりをしているせいか、就寝中に辛くなることもある。

【副訴】
就寝中に足が攣る事がある。
体質を改善したい。

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
斜め前:右(-)左(-)
斜め後:右(-)左(-)

動作時の痛みはありませんが、座っている姿勢で右肩にコリ感を感じるそうです。

【施術】
鍼施術、特に体質改善目的での施術に興味があるとのことでしたが、「体質を改善するには、食事と運動の方が確実で安上がりですよ」と説明し、納得してもらった上で、まずはセルフケアの効果を実感してもらうべく、首肩の体操を行ってもらいました。
首を左右に5回ずつ回してもらい、更に肩も前後に5回ずつ大きく回してもらいました。
直後に「右肩のコリ感はどうですか?」と伺うと、「楽になった」とのこと。
更にうつ伏せになってもらい、右を中心に首肩にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、コリ感について伺うと「更に楽になった」とのこと。

最後に、首肩を回す体操をコリ感を感じた際に行うこと、夕食での糖質を控えること、就寝時は暖かい服装にすることをご提案して初回を終了しました。

【その後】
’14年11月26日(初回の7日後)に来院された際に肩こりについて伺うと、「体操をしているせいか、耐えられないことは無くなった」とのことでした。
副訴だった就寝中の足の攣りも、寝間着を変えたところ和らいだそうです。

立ったり座ったり動作する際に生じる右腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’16年11月5日(施術回数1回)

【現病歴】
11月1日にぎっくり腰の様な痛みが右腰に出て、同3日に整骨院でマッサージを受けた。
翌11月4日に鍼施術も受けたが、痛みが取り切れない。
座った状態から立ち上がったりする際に痛みが出る。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(±)左(-)

〈体位変換〉
座位→立位(+)
立位→座位(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛む
足振り:右(+)左(+)
上体起こし(+)

動作時痛は全て右の腰に痛みが出ています。

【触診】
IMG_0322
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左右の大臀筋の起始部に強圧痛、右の仙骨孔部と鼡径部に圧痛を検出できました。

【施術】
2年前の腰痛時と同様、施術方法に関して特に希望は無いとのことだったので、前回と同様にストレッチとマッサージでの施術を試みました。
まず、仰向けで右の臀筋にストレッチを施し、右臀筋をほぐしました。
股関節の可動域が増したのを確認してから、仰向けで膝を伸ばしてもらうと、先ほどまでこの体勢で生じていた腰の痛みが無くなっていました。
次にうつ伏せになってもらい、右の臀部を中心に腰下肢にマッサージを施しました。
十分に筋肉がほぐれたのを確認してから起き上がってもらうと、仰向けになる直前(=上体起こしの姿勢)で右腰に痛みが出ました。
次に触診時に圧痛を検出した右の鼡径部にマッサージを施したところ、上体起こしでの痛みが腰の中央に移動したそうです。
痛みがだいぶ減ってきたので、起き上がってもらい立った状態での痛みを確認させてもらいました。

体位変換では座位→立位、立位→座位共に痛みが無くなっていましたが、左側屈と右回旋での痛みが残っていました。
痛みの範囲が狭まっていたようなので、痛む場所を聞きながら触診すると、右の仙骨孔部の圧痛と自覚的な圧痛部位がほぼ重なりました。
立位のまま同部位にマッサージを施すと、左側屈と右回旋での痛みが消失しました。
最後に再発予防のための臀筋のセルフストレッチの方法を指導して、施術を終了しました。

フライパンを持つ動作で生じる左肘痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’16年9月3日(施術回数1回)

【現病歴】
’12年3月ことから首肩腕のコリが酷くなり、特に左肘には痛みが出るようになった。
ちょうど同時期から仕事で手をよく使うようになったことが原因として思い当たる。
手作業をしないと症状は改善するが、反対に作業量が増えると悪化する。
手がしびれたり、痛みで目が覚めることもある。
医者にも何件か掛かったが、湿布の処方と電気治療だけのところもあれば、マッサージをしてくれる所もあったりと色々あった。
仕事が忙しくなると通えなくなり、今に至る。

【症状の確認】
〈肘関節の動き〉
屈曲:右(±)左(±)
伸展:右(±)左(+)
回内:右(-)左(-)
回外:右(±)左(-)

フライパンを持つ動作※左(+)
※テニスラケットで代用

【触診】
IMG_0321
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

前腕橈側後面(曲池穴付近)と母指球部(魚際穴付近)とその後面(合谷穴付近)に、左右共圧痛を検出できました。
首肩にも強圧痛と多数の圧痛を検出できました。

【施術】
左肘の痛みの方がひどかったことと、フライパンを持つ動作は日常的に行うので、まずは左肘の施術に集中することにしました。
更に「頻繁には通えない」とのことだったので、まずはセルフケアが容易なストレッチでの改善を試みました。
座位のまま、肘を伸ばした状態で前腕部の屈筋と伸筋をストレッチしてみましたが、伸展時の痛みは変化しませんでした。
次に左曲池穴付近にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認して、再び伸展したもらったところ、違和感程度にまで痛みが改善していました。
フライパンを持つ動作も違和感程度にまで改善していました。
次にうつ伏せになってもらい、首肩、前腕部、手部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認した後に起き上がってもらい、再度フライパンを持つ動作をしてもらったところ、痛みは無くなっていました。

最後にストレッチなどで腕の筋肉を日頃から軟らかく保つようアドバイスして、初回を終了しました。

前屈すると生じる腰全体の痛み 20代男性

【症例】20代男性

【初回日】’16年6月16日(施術回数2回)

【現病歴】
’16年6月15日に中腰から起き上がった時に腰に痛みが走った。
直後は5分歩くのも苦痛だったが、現在は歩くのは痛みは無い。
前かがみになると、痛みが出る。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

前屈では腰全体に、左側屈で右腰に痛みが出ます。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

腰(腰椎)周囲には圧痛は検出できず、臀部に圧痛を検出でき、特に右臀部には強圧痛の箇所を検出できました。
他にも右の膝窩にも強圧痛、右足背部にも圧痛を検出できました。

【施術】
鍼とマッサージでの施術を希望されたので、まずは仰向けでの鍼施術から開始しました。
圧痛を検出した、右の足背部と崑崙穴、太谿穴、F4、F5に単刺術を施しました。
次にうつ伏せになってもらい、右の委中穴と左右の臀筋の起始部(屈伸穴)に単刺術を施し、更に鍼施術した箇所にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、最初と同じように動いてもらったところ、前屈、左側屈での痛みは消失していました。
物を持つ際などは腰の負担を大きくしないよう、腰をしっかり落として持ち上げるなど、しばらくは腰を労わるようアドバイスして初回を終了しました。

《第2回》’16年6月29日(初回の7日後)

【経過】
「歩けない程の痛みは無く、前屈でも痛みは無い」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
この日はマッサージでの施術を希望されたので、鍼は使用せずマッサージでの施術となりました。
最初にうつ伏せになってもらい、臀部を中心に背面全体にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、臀筋のストレッチと足部のマッサージを施しました。
起き上がってもらい、前屈をしてもらうと、施術前にあった違和感が消失していました。
椅坐位での臀部のストレッチを指導して第2回を終了しました。

帰宅後に悪化した腹痛 10代女性

【症例】10代女性

【初回日】’16年6月11日(施術回数1回)

【現病歴】
今朝、起床時からお腹が痛むようになった。
学校から帰宅したら痛みが悪化した。
帰宅後にコーンスープとマフィンを食べ、更に痛みが悪化したように感じる。
6月21日から旅行に行くので、それまでに痛みを改善したい。
以前にも精神的なストレスが掛かるとお腹が痛くなることがあった。
生活の変化としては、5月末ごろから玄米フレークを毎朝食べるようになったことくらい。

【症状の確認】
仰臥位、座位共にお腹に痛みがあるそうです。

【触診】
腹部、特に臍のすぐ上を押すと強い圧痛が検出できました。

【施術】
仰向けになってもらい、左右のF6にピソマⅡを貼付し、しばしタッピングを施しました。
お腹の状態を伺うと「少し楽」だそうです。
更に左F1、F2にもピソマⅡを貼付し、タッピングを施すと仰向けでは「楽」だそうで、起き上がってもらうと、座位での痛みが無くなっていました。

帰宅後に痛みが増悪したのは、「副交感神経優位になって、より痛みを感じやすくなったことが主な原因として考えられる」と説明。
腹痛の原因としては、ストレスももちろんですが、玄米フレークの摂取による食物繊維の過剰摂取が考えられるので、食物繊維が少ない食べ物を摂取してみるようアドバイスして、施術を終了しました。
井穴刺絡図

ボールを蹴る際に生じる右大腿前面の痛み 10代女性

【症例】10代女性 サッカー部所属

【初回日】’16年5月18日(施術回数1回)

【現病歴】
今年の4月22日に体力テストで1,000m走をした際から大腿前面が痛み出した。
今は部活動でボールを蹴る際に痛み、練習後は練習前よりも痛みが悪化する。
休息を取ると痛みは改善する。
医者には掛かっていない。
’15年11月と’16年2月にそれぞれ右足首の骨折、左足の捻挫をしていて、’16年4月からようやく練習に復帰したところだった。

【症状の確認】
屈伸動作(-)
フロント・ランジ(±)
片脚スクワット(-)

【触診】
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〇:圧痛あり
×:圧痛なし

大腿部前面は右にごく狭い範囲に圧痛を検出できましたが、左右共に著明な圧痛箇所は検出できませんでした。
右の脛部の筋肉が左とくらべて硬く張っていることがわかりました。
足の甲も左右同程度の圧痛が検出できました。

【施術】
鍼以外での施術を希望され、再発時のことも考慮して、ピソマでの施術を提案し、快諾いただきました。
座った状態で右F6にピソマⅡを貼付し、しばらくタッピングを施しました。
ここで再度フロント・ランジをしてもらうと、先ほどまであった違和感が消失していました。
ピソマの使用方法と、圧痛を検出していた足部のストレッチを行うよう指導して、初回を終了しました。

【その後】
約1か月後に腹痛で来院された際に右大腿の状態について伺うと、「初回の施術以来、痛みは出なかった」とのことでした。

井穴刺絡図

PC作業、ストレスで悪化する首痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’15年5月11日(施術回数2回)

【現病歴】
長年慢性的に頚肩にコリを感じている。
コリ感は日常のPC作業、ストレスで悪化する。
ヨガに通うとスッキリするが、ここ2ヵ月程多忙で通えていない。

【症状の確認】
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(±)左(±)
回旋:右(-)左(-)
斜め前屈:右(-)左(-)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
●:圧痛なしだが硬結あり

前頚部から側頚部の広い範囲に圧痛が検出できました。
後頚部では僧帽筋の起始部、天柱穴付近に硬結を検出できました。

【施術】
頭痛の施術が思いの外早く終わってしまったので、親指の施術と同時に本症状に対しても施術を開始。

伏臥位になってもらい、頚部で圧痛を検出した前頚部と側頚部、加えて天柱穴周囲、前腕部に対してマッサージを施しました。
起き上がって頚を動かしてもらうと、前屈、左右の側屈共に痛みが消失していました。
8日後に予約を入れてもらい、症状がどう経過するか観察するよう指示して初回を終えました。

《第2回》’15年5月19日(初回の8日後)

【症状の経過】
「前回ほどではないものの、まだ痛みはある」
「車の運転時に辛い」

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(-)左(±)

【施術】
伏臥位になってもらい、右の側頚部と左右の天柱穴周囲、更に右前腕部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい頚を動かしてもらうと、後屈、左側屈、左回旋での痛みが消失していました。
時間が余ってしまったので、「腰にも少し痛みがある」とのことだったので、股関節揺らしと臀筋のペア・ストレッチを施しました。
臀筋のストレッチを指導して第2回を終了しました。

バドミントンのクリア動作で生じる右肘痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’16年5月13日(施術回数2回)

【現病歴】
’14年からバドミントンをやっていて、’16年3月から右肘がズキズキと痛むようになった。
何もしなければ痛くはないが、クリアを打つ瞬間に痛みが出る。
医者に掛かってはいない。
3日後の5月16日に試合があるので、少しでも痛みを改善したい。

【症状の確認】
回内(-)
回外(+)
ドライブ動作(+)

訴えどおり、ドライブ動作を行うと右肘に痛みが出ます。

【触診】
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〇:圧痛あり

右前腕の橈側前後両面、右手の母指球とその裏側の合谷穴部に圧痛を検出できました。

【施術に関する要望】
今まで施術を受けたことが無いので、とりあえず怖い気持ちがある。

【施術】
鍼施術はもちろん、施術そのものを受けた経験が無いとのことだったので、まずはマッサージでの施術を提案し快諾いただきました。
最初に仰向けになってもらい、圧痛を検出した前腕部、手の母指球部とその裏側にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認してから、回外、ドライブ動作を行ってもらうと、痛みが無くなっていました。
ラケットの握り方を見せてもらうと、親指と人差し指を使った握り方をしていました。
より負担が少ない小指や薬指を使った握り方を指導し、前腕部のストレッチも指導して初回を終了しました。

《第2回》’16年5月18日(初回の5日後)

【経過】
「16日の試合は痛みなくプレーできた」
「今は腕(前腕橈側)に張り感がある」

【症状の確認】
屈曲(±)
伸展(-)
回内(-)
回外(-)

【施術】
この日は頚の痛みがあるとのことだったので、まずうつ伏せになってもらい首肩にマッサージを施しました。
起き上がってベッドに腰掛けてもらい、初回と同様に前腕の橈側部にマッサージを施しました。
ここでもう一度右肘を屈曲してもらうと、最初に確認できていた違和感が消失していました。
最後にフォアでの打ち方を見せてもらうと、脇が空いたフォームだったので、脇を締めて打ってみるようアドバイスして第2回を終了しました。

【その後】
5月21日(初回の9日後)に前日の試合での筋肉痛を訴えて来院された際に右肘の状態を伺うと、「痛みは無い」とのことでした。

鞄を右肩に掛けると生じる右首痛 10代女性

※本症例は首の動きに伴って痛みが生じていたため、「頚痛」に分類しました。

【症例】10代女性

【初回日】’16年5月28日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年4月頃から肩こりを感じるようになり、昨日5月27日には運動中に右肩が辛くなった。
通学時に重い鞄を背負っていることと、PC作業を長時間行うことが原因として思い当たる。
痛みは湿布を貼ると楽になる。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈頚の動きとの関連〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(±)左(+)
回旋:右(-)左(+)

前後屈では左右に痛みが出ます。

〈その他〉
鞄を肩に掛ける:右(+)左(-)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

肩外兪穴部に強圧痛、右の側頚部と左右の後頚部、更に上肢の広い範囲に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼施術の経験が無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し快諾いただきました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した頚肩部、前腕、手部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認して、起き上がってもらい最初と同じように痛みを確認したところ以下のようになりました。

前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)

左側屈と左回旋での右頚の痛みが残ったので、座位で患部周囲を触診したところ、右の肩井穴に圧痛を検出できました。
座位のまま同点を指圧した状態で、頭を左右に3往復、痛みが出ない範囲で動かしてもらいました。
再度、左回旋してもらったところ痛みは消失していました。
動きでの痛みが改善したところで、鞄を右肩に掛けてもらったところ、この体勢での痛みも消失していました。

最後に、筋肉が固くなって痛みが起きていた事、温めたりストレッチすれば筋肉はほぐれること、荷物を複数に分けるなどして鞄による負担を減らすことなどを話して初回を終了しました。

半月板損傷と診断され手術を検討中だった左膝痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’16年2月26日(施術回数2回)

【現病歴】
以前から卓球を週に一度行っているが、’15年2月末から左膝が痛みだすようになり、’16年1月の試合後にその痛みが悪化した。
現在は’16年1月当時よりかは痛みは改善しているが、ズキズキとした痛みが残る。
当初の原因として、血中コレステロールを下げる薬を飲み、全身の関節が痛くなったことが思い当たる。
その後、左膝以外の痛みは改善したが、左膝のみ痛みが残ってしまった。
痛みは、お風呂に入って体を温めると改善する。
現在は階段を降りる時が辛い。
医者では半月板損傷と言われ、’16年4月に手術を受ける予定になっているが、できれば手術は受けたくない。

【症状の確認】
正座(+)※
屈伸(+)
階段:昇(+)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳ほど

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左陰陵泉穴部に強圧痛を、左の膝窩内側とヒラメ筋に圧痛を検出できました。
内側広筋には左右同程度の圧痛がありました。

【施術】
鍼での施術は苦手とのことだったので、マッサージでの施術を試みました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した左の膝窩と下腿後面にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、左の大腿内側と陰陵泉穴部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい最初と同じ動きで痛みの具合を確認しました。

正座(+)※
屈伸(±)
階段:昇(-)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳より狭い

最後に下腿後面のストレッチの指導をして、初回を終了しました。

《第2回》’16年3月5日(初回の8日後)

【経過】
「痛みが内側から外側に移動した」
「階段の昇りで腿に痛みを感じる」

【症状の確認】
正座(+)※
屈伸(-)
階段:昇(-)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳ほど

〈仰臥位〉
徒手抵抗でのレッグエクステンション(+)

【施術】
仰向けになってもらい、左の大腿筋膜張筋筋腹部と膝窩にマッサージを施しました。
すると、レッグエクステンションで「力が入りやすくなった」そうです。
次に左の前脛部と腓骨筋部にマッサージを施しましたが、レッグエクステンションでの状態に変化はありませんでした。
更に甲を中心に左足(foot)全体にマッサージを施しました。
これでレッグエクステンションで更に「力が入る」ようになったそうです。
起き上がってもらい最初と同じ動きで痛みの具合を確認しました。

正座(+)※
屈伸(-)
階段:降(-)
※踵とお尻の隙間は握り拳より狭い

今回一番効果があったと思われる足部のマッサージを、自宅でも行うよう指導して第2回を終了しました。

【雑感】
本症例でマッサージで筋肉をほぐしただけで半月板損傷と診断された膝痛が改善したように、膝関節の半月板の損傷の程度と痛みは必ずしも連動しないという研究結果が発表されています。
拙記事「半月板の異常で痛みは起きるのか!?」もご参照いただけると幸いです。

起床時のだるさを伴う首痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’15年3月10日(施術回数2回)

【現病歴】
今年の初め頃から首肩に重だるさや痛みを感じるようになった。
起床時に寝た気がしなかったり、ダルイことが多く、疲労が抜けていないことが原因として思い当たる。
歯ぎしりを指摘されたことがある。
2014年にも同様の症状で出て整形外科に掛かったが、ロキソニンと湿布を処方され、リハビリとして電気治療やウォーターベッドを受けたが、特に効果は感じなかった。

【副訴】
今年になってから、肩がつって寝込んでしまうことが2回あった。
起床時に吐き気があることがある。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)
斜め前屈:右(+)左(+)

【触診】
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〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

首肩の広範囲に渡って圧痛点が検出できました。
また前腕部や手部にも多数圧痛点が検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、「鍼でもマッサージでも効果に差はありませんよ」と説明すると、マッサージを希望されました。
うつ伏せになってもらい、圧痛を検出した頚肩部と手部のマッサージを入念に施しました。
筋肉が多少軟らかくなったのを確認した上で、起き上がってもらい最初と同じように動いてもらいました。
すると、後屈、斜め前屈での痛みは消失し、左側屈での痛みが少し残る程度まで改善しました。
仰向けになってもらい、頭顔面部のマッサージと揺らしを施して施術を終了。
「歯ぎしりは生活全体のストレスが過多なこと」が原因で、今すぐに実践できるストレスの低減方法として「炭水化物の摂取を控えて胃腸のストレスを軽くする」があることを説明し、夕飯だけでも炭水化物を抜いてみるよう指示して、初回を終了しました。

《第2回》’15年3月24日(初回の14日後)

【経過】
「首肩の痛みはほとんどなく、コリ感が残っている」
「夜だけ炭水化物を摂らないようにしている」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(-)左(±)
斜め前屈:右(-)左(-)

【施術】
違和感程度で痛みが確認できなかったので、まずはコリ感を解消するための首肩の運動をしてもらいました。
これで「少しコリ感が楽になった」そうです。
次にうつ伏せになってもらい、第1回と同様に頚肩部と手部にマッサージを施すと、右側屈を左回旋で出ていた違和感も消失しました。
最後に仰向けになってもらい、頭顔面部にマッサージと揺らしを施して、日頃から首肩を動かすよう指示して、第2回を終了しました。

家具を移動させた3日後から生じた腰痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’14年2月20日(施術回数3回)

【現病歴】
’14年2月19日の夕方から腰が痛み出した。
就寝時には痛みは無い。
2月16日に家具の移動をしたことが原因として思い当たる。
じっと座っていると痛みが悪化する。
お風呂に入って体を温めても痛みに変化はなし。
歩いたり、階段を昇るのは問題ないが、前に屈むのが辛い。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(++)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

〈仰臥位〉
上体起こし(+)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左右の鼡径部外側に強圧痛を、この鼡径部の強圧痛の少し内側と臀部数か所に圧痛を検出できました。
腰(腰椎周囲)には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
以前に鍼施術で症状が改善した経験があるそうで、鍼に対して好印象なことと、強刺激は苦手だということなので、まずは鍼での施術を試みました。
座位で圧痛を検出した臀部の2点にパイオネックス・イエローを貼付。
これで前屈、左側屈での痛みが消失しました。
仰向けになってもらった瞬間、つまり上体起こしに近い状況で腰に痛みが出たそうなので、股関節揺らしを施しましたが、上体起こしでの痛みに変化はありません。
少し痛みに耐えてもらいながら、左右の鼡径部にマッサージを施すと、この上体起こしでの痛みが消失しました。
「かなり久しぶりに、足を伸ばして仰向けになれている」とのことでした。
最後にセルフケアとして、臀部と鼡径部を軽くマッサージすること、なるべく体を動かすよう指示して初回を終了しました。

《第2回》’14年2月24日(初回の4日後)

【経過】
「昨日23日の午前中までは痛み止めを飲んでいた」
「体を動かしている間に少しずつ良くなってきた」
「昨日からお風呂に入って体を温めると少し楽になる感じがする」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
座位で患部周囲を触診すると、左臀部に圧痛を検出できました。
そのまま同点にパイオネック・イエローを貼付。
すると、左側屈の痛みは消失。前屈の痛みも改善しました。
ここで「デスクでの作業中に痛みが出たことがある」と仰るので、施術を一端中段。
痛みが出る動作を確認した上で、更に左臀部にパイオネックスを追加で貼付しました。
すると、このデスクワーク時の痛みも消失しました。
揺らしや股関節揺らしを施して、第2回を終了しました。
着替えてもらう際に、靴下を履く動作で「左足を上げると痛い」とのことでした。

《第3回》’14年2月26日(初回の6日後)

【経過】
「朝、洗面台で顔を洗う時に痛む」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(±)
靴下を履く動作:右(+)左(+)

〈座位〉
足上げ:右(-)左(+)

【施術】
まず座位で左鼡径部を触診すると、圧痛を検出できたので、同点に対してマッサージを施しました。
しかし座位で足を上げた際の痛みに改善はありませんでした。
次に座位のまま、左臀部を触診すると、圧痛を検出できたので、同点にピソマⅠを貼付。
再度痛みを確認してもらうと、座位での足上げ、前屈、靴下を履く動作共に痛みが無くなっていました。

【その後】
3月4日に電話で様子を伺うと、「すっかり元通りとはいかないものの、だいぶ良くなってきている」「起床時がやはり筋肉が固まっている感じがして少し辛い」とのことでした。