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足底筋膜炎と診断された裸足で歩くと生じる左踵痛 60代女性

【症例】60代女性

【初回日】2018年4月25日(施術回数2回、トレーニング指導2回)

【現病歴】
2018年2月の初め頃から左の踵に痛みが出るようになった。
同年2月末に整形外科でレントゲン検査の結果「足底筋膜炎」と言われ、リハビリを始め、靴の中敷きも購入した。
中敷きを入れた靴を履いて歩いたり、サポート機能がある室内履きを履いている時は痛みは無いが、裸足で歩くと痛みがある。
夜中に痛みで目が覚める事はない。

【症状の確認】
単純立位(+)
つま先立ち(-)
歩行(+)着地時に痛みが出ます

【触診】

〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左足の内側、土踏まずの辺りと踵の内側に圧痛を検出できました。
踵の真裏、失眠穴の辺りには圧痛は検出できませんでした。

【施術】
鍼施術を希望されたので、まず仰向けで圧痛を検出した左踵の両脇、崑崙穴や太谿穴周囲に単刺術を施しました。
起き上がってもらい痛みを確認すると、単純立位での痛みがやや改善しましたが、歩行時の痛みは変わりません。
次にベッドに腰掛けてもらい、踵の内側、底面よりの部分を丁寧に触診し、検出できた圧痛に対してハペパッチを3枚貼付。
すると、単純立位での痛みが無くなり、歩行の痛みも改善しました。
最後に片脚立ちの安定性を左右で比較すると、右の方が安定して立てることが分かりました。
「この左右差が踵の痛みの原因かもしれません」と説明し、初回を終了しました。


《施術第2回》2018年5月1日(初回の6日後)

【経過】
「ズキズキした痛みは治まったが、まだ痛みはある」

【症状の確認】
単純立位(-)
片脚立ち(±)
歩行(+)着地時に痛みが出ます

片脚立ちでの動揺:右<左

【施術】
ベッドに腰掛けてもらい、左照海穴にピソマⅠを一つ、左踵の底面にハペパッチを2枚貼付。
立ち上がってもらい状態を確認すると、片脚立ちでの痛みが無くなっていました。
歩行での痛みもかなり改善したので、施術を一端終了しました。
今回の踵痛を発症した原因と思われる左片脚立ちでの不安定さを改善するために、左前のスプリット・スクワットを指導。
このエクササイズ後、再度左片脚立ちをしてもらうと、最初程は動揺しなくなりました。
エクササイズは、毎日10回×3セットを行うよう指示して、第2回を終了しました。

施術中、「10日後に旅行に行くので、それまでに痛みを無くしたい」と仰ったので、「このまま上手く進めば、痛みなく旅行に行けると思いますよ」と伝えました。


《トレーニング指導初回》2018年5月8日(施術第2回の7日後)

【経過】
「昨日は痛みがあったが、今日は痛みが無い」
「ここ最近は運動量には大きな波は無い」
「トレーニングは1日に8~10回を3~5セット行っている」

【症状の確認】
単純立位(±)
片脚立ち(-)
歩行(-)

片脚立ちでの動揺:右<左

【トレーニング指導】
痛みがそれほど酷くなかったので、施術を行わずトレーニング指導を行いました。
前回指導した左スプリット・スクワットを行ってもらうと、歩隔(左右の足幅)が靴一足分とやや広かったので、半足分程度で行うよう指示。
より臀部に刺激が入ることを認識してもらいました。
歩隔を狭くすることで、片脚立ちする際に重要な筋肉である、中臀筋をより効果的に鍛える事ができます。
反対に歩隔を大きくすれば大きくするほど、中臀筋への刺激は小さくなります。

多少時間が余ったので、最後に臀部中心に下肢をストレッチを、更に足部にマッサージを施して、初回のトレーニング指導を終了しました。

最後に、旅行中に痛みが出てしまった場合に備えて、ハペパッチを手渡して「踵が痛くなったら、痛む場所に貼ってください」と伝えました。


≪トレーニング指導第2回≫2018年5月22日(前回の14日後)

【経過】
「旅行中もその後も痛みなく過ごせた」
「3日前に美術館に行った後、翌日に痛みが出たが、昨日(21日)にはその痛みも無くなり、今日も痛みは無い」
「踵が痛くなる以前から、左のふくらはぎにダル重くなることがよくあったが、それも出ていない」
「トレーニングは1日に15回を3セット行っている」

【症状の確認】
単純立位(-)
片脚立ち(-)
歩行(-)

片脚立ちでの動揺:右≒左
バランスマット上での片脚立ちでの動揺:右<左

【指導】
「15回を1セットとして、3セット行っている」とのことから、負荷が軽過ぎると考え、「もう少し、膝を曲げて腰を落としてください」とアドバイス。
※筋トレは7~10回程度で「シンドイ」と思うくらいの負荷が、一番効率的に筋肉を鍛えられます。
「15回、一気にできるということは、負荷が軽過ぎるということです」
「なるべく7~10回で辛いと思えるくらいの負荷を掛けて下さい」と説明。

少し膝を深く曲げてもらい、負荷が増大することを確認してもらい、更に、今後膝を深く曲げても10回で辛くなくなってしまった場合に備えて、腕を頭に置く方法や重りを持つ方法があることを提示。
「○○さんの日常での運動強度や、特にスポーツもされないとのことなので、自分の体重でこのスプリット・スクワットでできれば、とりえあず再発するなどの困る事は無いと思います」と説明し、最後に下肢のストレッチを施して、トレーニング指導を終了しました。

帰り際、「これで痛みなく、日常を過ごせるかと思うと嬉しい」と仰っていただけました。

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検眼してきたら、立体視が出来ていないことが判明しました

先日、以前から気になっていた私自身の眼の機能について、以前にサングラスを購入させてもらった、府中にあるプロショップ日本メガネさんで、私自身の視機能の検査を受けてきました。
単なる片目での視力検査だけではわからない、縦方向や横方向の両目での協調性なども測ってもらいました。

すると、前々から薄々はわかっていたのですが、右眼はピントの調整力が低かったり、左右方向への動きが悪かったりで、ほとんど右眼では見ていないことが分かりました。
このことが私の悩みである、「紫外線ダメージに対する脆弱性」にも繋がっているそうです。
※他にも沢山の事を検査してもらったはずですが、現状の私にとって大きな問題はこの二つだったはず^^;

どれくらい左右で差があるかというと、店長さん曰く「9割以上左眼で見ているかも」とのことでした。
カメラを覗き込む際にほぼ必ず左眼で見ていることや、片目をつむって物を見ると、右眼は見えにくい事が分かっていたので、「単に右眼の視力が悪いからかな」くらいに認識はしていたので、そのこと自体はそれほど驚きではありませんでした。
しかし、その後にプリズムで矯正したレンズをしながら周囲を見渡した時に、周囲の景色に今までに味わったことが無いくらいの立体感があり、非常に驚きました。
※この立体感を実現する視機能を「立体視」と言うそうです。

以前から、スキーやスノーボードに行った際に、滑る前に斜面を上から覗いた時と、実際に滑った時の感覚の違いを感じていたので、その事を検査してくれた店長さんに伝えると、「それこそまさに、今まで不十分な眼の機能だけで過ごしていた事の証明です」といった様な意味の事を言われました。
具体的にどれくらい変化があったかと言うと、お店の中から見た外の景色が今までの倍くらい遠くに見えたり、お店のすぐ目の前にある横断歩道につながるちょっとした歩道の斜面が、それまでの3倍くらいの傾斜がある様に見えたのです。
「これは眼の機能を十分に発揮した状態で見えてないな」と、文字通り痛感させられた瞬間でした。

野球をやっていても、顔の正面に来るような「目の動きが小さくて済む」軌道のボールは問題なく取れるのですが、お臍から下あたりに来た「目をやや大きく動かさなくてはならない軌道」のボールに苦手意識があったので、それもこの視機能の不十分さによる部分があったのかもしれません。
※単純な技術不足のせいかもしれませんが…。

本を読んでいる時も、特に縦書きの文章では、行がかわるとスムーズに読め進められず、意味などからどこにつながっているか確認することがよくあったのですが、これもこの横方向へ視機能の異常によるところが大きいそうです。
視機能の異常は、遠近感不足による運動能力定価はもちろん、学習能力にも影響を及ぼすようです。

その場で矯正用のメガネの購入を決め(※大幅予算オーバーです笑)、帰り道には100均でプラスティックのスプーンを購入し、トレーニング器具と目隠しを作りました。
帰宅後には、アマゾンでお薦めの書籍を購入しました。

書籍『クラスで楽しくビジョントレーニング: 見る力を伸ばして学力&運動能力アップ!』と自作のトレーニング道具
トレーニング方法について、詳しくは書籍をご覧下さい。

本来の眼の機能を獲得するまでには、4~5年かそれ以上の時間が掛かるそうですが、これから矯正&眼のトレーニングでどれくらい見え方が変化するか今から楽しみです。
1週間程度で矯正用の眼鏡ができるそうなので、そちらもまた出来上がり次第、報告させてもらいたいと思います。

また、視機能の異常は頭痛や首肩こりといった体の不調が引き起こすことがあるので、そういった不調の原因として「眼の異常」がありそうだと判断した場合、これからはプロショップ日本メガネさんに伺って店長さんの検眼を受けてもらうよう勧めるかもしれません。

自分の知識の幅が一気に広がって、これからの施術の幅まで広がりそうな、とても有意義な検眼と店長さんとの会話の時間でした。
同時に「もっともっと人体について、色んな分野の専門家の話を聞いたり、書籍を読んで勉強しないとダメだな」と思わされました。

「切り返し動作」についての意見交換

東京学芸大学蹴球部トレーナーをされている松本圭介さんと、「切り返し動作」について意見交換させてもらいました。
下記のツイートを下の方まで読み進んでもらえばわかりますが、氏は「日本人サッカー選手(WGも含め)には切替しの『技術』足りない」という見解をお持ちなようです。

進行方向側の脚で加速するために逆側で方向転換。

逆側で方向転換も加速もやろうとすると効率が悪いってだけで逆側を使うのは何も問題ない。
というか使わないと速く動けない。
役割が違うってだけ。

重心を動かすんじゃなくて、足の接地位置で相対的に重心を支持基底面から外す。

私としては、大谷選手も語っているとおり、「筋力がないとできない技術やメカニズムや動きがある」と考えましす、実際に海外のトップ選手と比較しても、日本人サッカー選手は筋肉の量が足りないように見えるので、「圧倒的に筋力が足りない」と考えます。
やり取りの中にもありますが、股関節や膝関節が深く曲がれば曲がるほどより筋力が必要になるのは、統計的な研究結果など待つまでも無く、バイオメカニクス(生体力学)的に自明のことだからです。
「筋力不足によって、より高度な技術の習得が滞っている」といったところでしょうか。


こんなアザール選手(中央)の様に切り返し動作をした際には、特に右足は股関節、膝関節共に深い屈曲を強いられるので、「技術云々以前に筋力がある程度ないと体勢を取る事すらできない」と思うのです。

実際、「(股関節と膝関節を深く曲げる)スクワットジャンプ(SJ)と、スタートから数えて6から10歩目の加速度の間に有意な正の相関関係が認められた」とする研究があるようです。
100m走の加速能力に必要な力・パワー発揮能力 〜ジャンプ運動による評価から〜

「スタートから6歩目」との相関性が指摘されていない点が気になりますが、そこは「スターティングブロックを使った陸上競技短距離特有のスタート技術」が関係しているのかもしれません。
ちょっと虫の良い考えですが、「平旦な場所でスタンディングスタート」という条件で計測が行われれば、SJの跳躍高と1から10歩目辺りまでの加速度に相関関係が見いだされるかもしれません。
また走動作のスタートの方が、後方への腕振りの動作がスクワットジャンプよりも大きくなるので、腕の可動域が記録に影響を与えているのかもしれません。

またSJは「両脚」での運動である一方、走動作は「片脚」で地面を捉える運動です。
この違いもSJと1から6歩目までとの間に相関が無かった原因かもしれません。
つまり、「片脚でのSJ」の跳躍高であれば、「スタートの1~6歩目」との相関がみいだせるかもしれません。

「切り返し」から「走動作のスタート」にやや話が外れてしまいましたが、皆さんはいかがお考えになりますか?

2018年3月17日

酒飲み・脂肪肝の人 「ウコンのとり過ぎ」に注意

もしかしたらあなたの肝機能異常がウコンのせいだったりして。

Vol.1「体幹トレーニングは必要ない」設楽悠太が語るマラソンの極意

体幹トレーニングどころか、あらゆる補強トレーニングを「要らない」と否定されていますね。
ナイキ・オレゴンPのファラー選手やラップ選手はバーベルを使った補強トレーニングをしているので、どちらが正しいとかはないんでしょうけどね。

・今日の呟き

ホーキング博士のご逝去の報に接し、心からご冥福をお祈りいたします。

「今度 失敗をして誰かに文句を言われたら教えてあげてください『宇宙が完璧なら人類は生まれなかったんだ』とね」

– スティーブン・ホーキング博士

「完璧な人間」なんていませんもんね。

お母さんが「入浴剤から筋肉質なのが出てきた」とか言うからもう筋肉質にしか見えない

恐らく、クロワッサンなんでしょうけど…。

2018年3月12日

ロジカル・トレーニング「春休みキャンペーン」を始めました。

「腰痛と言う程では無いけど、常に腰が重い」
「長い距離を走ると膝が痛くなる」
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こちらをお得に受けて頂けるキャンペーンです。
上記の様なお悩みを始め、お体に何かしら悩みを抱えている方は、この機会に是非ご利用ください。

「国民皆保険」の陰の立役者は名もなき「Dr.コトー」たちだった

結局、いくら崇高な仕組みがあっても、マンパワーがないと物事は進められないということですね。

・本日の呟き(2本)

産婦人科で働き始めて知ったこと

SNSなどで言葉巧みに近付いてきた男性にレイプ被害にあう10代の女の子が非常に多いということ

ニュースで報道されてる事件は氷山の一角

子供たちにネットリテラシーを身につけさせるのは、今の大人たちの大きな課題だと思う

私達、部外者に見えている景色はいつでも氷山の一角のようですね。

「最近お肌の調子すごく良いね」
「そうなんだよねー」
「お化粧変えたの?」
「ううん、生き方」
「あー」
「ねー」

精神的ストレスが体に与える影響が伺われます。

ロジカル・トレーニング「春休みキャンペーン」

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一口に猫背や腰痛癖と言っても、関係する関節の可動域や筋力、筋肉の柔軟性など、人によってその原因は様々です。
そういったお悩みの原因を確認させていただいた上で、最適なトレーニング法を提示・指導させてもらいます。
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ロジカル・トレーニングについて、詳しくはこちらのページをご覧下さい。

謹賀新年

旧年中はひとかたならぬご愛顧にあずかり誠にありがとうございました
本年も一層のサービス向上を目指し誠心誠意努める覚悟でございます
なにとぞ本年もよろしくお願い申し上げます

平成30年 元旦

えばと鍼灸マッサージ院
江波戸 雄一

と、堅苦しい挨拶はここまでにしておいて、本題へ。

昨年は、当院でも多くの患者さんに推奨させてもらっている「糖質制限食」が、体脂肪減量効果が高い事もあって、日本全体でも大きく広まった1年だったと感じています。
やはり、人間楽しい話題には食いつきがいいように思います。
昨年、長めのお休みをいただいて英、独、仏と旅行して見えた景色からすると、恐らく、世界的に見ても、日本は糖質制限食の一般への浸透度はかなり高い方だと思います。

反対にヘルニア半月板という痛みに関する話題は、自分や近しい人に痛みなどが無い限り、一般の方は調べもしないので、中々正しい知識が広まりません。

この現象自体は世の常なので、私個人はもちろん、どなたにはどうも仕様もないことです。
なので、個人的な願望としては、「インスタ映え」など、目的はどうあれ「トレーニングで筋肉を鍛えることによって実現する肉体美」がもっと流行ってもらって、そもそも痛みが起こらない体を一人でも多くの方に手に入れてもらえたらいいなぁと思っています。
※解剖生理学的に理に適ったトレーニングは、怪我の予防効果があります。

もちろん、当院のロジカル・トレーニングで肉体美を実現するお手伝いもさせていただいていますので、ご興味ある方はご連絡ください。

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スクワット
http://www.cyclist-tokyo.com/bicycle/post-1518/より

「捻挫はクセになる?」-大谷選手の動きに見る「捻挫を繰り返す原因とその解決方法」-

【目次】
1.「捻挫はクセになる」?
2.足関節捻挫を繰り返す原因「股関節の内転不足」
3.大谷選手の「クセになっている」右足関節捻挫
4.上半身の動きからわかる大谷選手の右中臀筋の状態
5.なぜ肩の動きで中臀筋の状態がわかるのか
6.なぜ右足ばかり痛めてしまうのか?
7.大谷選手の捻挫グセは治るのか?有効な予防法とは
8.まとめ


1.「捻挫はクセになる」?

スポーツの現場などでは、足関節の捻挫を繰り返してしまう選手に対して「捻挫はクセになる(から治りにくい)」という言葉を聞くことがあります。
そしてクセになる原因としては、「関節を固定する靭帯が緩んだままになる」「しっかり固定ができていない」とか「がに股気味に歩いている」といった説明がなされることが多いようです。
しかし、本当にそういった原因で、捻挫を繰り返してしまうのでしょうか?
今回は足関節捻挫、特にその多くを占める内反捻挫が起こる原因や、繰り返してしまう身体的要因について、大谷翔平選手を始めとしたプロスポーツ選手の画像を見ながら、解剖生理学とバイオメカニクス的観点から考えていきたいと思います。

「足関節の内反・外反」
足関節内外反
http://muscle-guide.info/sokkan_2.htmlより

naihan
http://www.cramer.co.jp/1510-2/より
※「足関節の靱帯の損傷(捻挫)」について詳しくは足関節捻挫,前距腓靭帯損傷のリハビリ治療をご覧ください。


2.足関節捻挫を繰り返す原因「股関節の内転不足」

いきなりですが、筆者の考えです。
捻挫を繰り返してしまう主な原因は、「患側の中臀筋が弱かったり、硬かったりすることによる股関節の内転不足」だと考えます。

「中臀筋(右)」
中臀筋
http://www.musculature.biz/40/44/post_169/より

「股関節の内転・外転」
股関節内外転

下の画像の左足の様に、足関節を内反捻挫しやすい体勢になった瞬間、必ず同側の股関節も内転を強いられています。
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上の画像の様に「股関節の内転角度が十分に深く取れる」と、「足関節の内反捻挫のリスクが下がる」のです。
この理由について、野球よりも横方向への動きが激しく、より捻挫のリスクが高いスポーツであるサッカーを行いながらも、公式発表上「捻挫」での欠場が一度もないスティーブン・ジェラード選手と、捻挫を繰り返してしまっている選手の画像を比較ながら解説していきます。
※記録はtransfer marktのページより。

まず、ジェラード選手の画像です。

「股関節(左)が十分に内転した状態」
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上図の左脚の様に、股関節を深く内転することができると、膝から下(下腿)と地面が作る角度を小さくすることができます。すると、下の画像の様にキック後などに足関節の内反を強制されるような状態になっても、足関節の内反角度を小さくすることができます。
つまり、股関節を深く内転することで、足首の外側の靱帯が受けるダメージを軽減することができるのです。

「足関節の内反を強制される直前の状態」
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この瞬間の後、足関節の内反動作が始まり、足の甲が地面に着くまで強制的に内反されます。

「足関節(左)が内反し切った状態」
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この瞬間までに「股関節内転」が十分にできていると、その分だけ「足関節内反」の角度を小さくすることができ、捻挫のリスクを低くすることができるのです。

次に、「股関節内転」の角度を十分に取ることができず、足首の外側の靱帯を痛めている、つまり捻挫を繰り返している選手の画像も貼付します。
こちらのジョエル・マティプという選手は、’16年の7月以降だけで7・11・12月の計3度「左足関節の靱帯を痛めた」とクラブを通じて発表されています。
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※’16年になって左足首の怪我の頻度が増した原因や、右足関節を捻挫しない理由等、より詳しくはこちらのページをご覧ください。

キックした瞬間のマティプ選手の左股関節の内転角度をジェラード選手のそれと比較すると、内転角度が浅いことがわかるかと思います。
この状態で下の画像の様に足関節の内反が始まってしまうと、足の甲が地面に着くまでの足関節の内反角度が大きくなってしまい、足首の外側の靱帯を大きく伸ばしてしまいます。
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※この画像では、マティプ選手は全身を左に傾けることで、「足関節内反」の角度を小さくしています。

つまりマティプ選手は、「捻挫」を起こしやすい股関節、特に中臀筋の状態だということがわかります。

以上から、「中臀筋が柔軟かつ強靱で、股関節を深く内転することができれば、足関節捻挫のリスクを低くすることができる」ということがわかります。
反対に、足首の怪我だからと言って患部にばかり気を取られて、股関節、特に中臀筋の状態を改善させないでいると、いつまで経っても捻挫を繰り返してしまう、つまり「捻挫がクセになる」という現象が起きてしまうのです。


3.大谷選手の「クセになっている」右足関節捻挫

「クセになっている捻挫」を患っているスポーツ選手に、プロ野球の大谷翔平選手がいます。
ここでは、彼が捻挫を繰り返してしまっている原因について考えていきたいと思います。
まずは大谷選手の捻挫がどれくらい「クセになっているか」についてです。
下記の2つの記事によると、高校時代から右足関節の捻挫を繰り返していて、昨年の日本シリーズの際にも痛めていたことがわかります。

大谷、深刻な古傷「右足首」真相 花巻東時代から捻挫癖、WBC辞退どころか将来も危うい2017.02.03

当時(※2013年4月13日・オリックス戦(ほっともっと)でも、右翼守備で飛球を追った際ファウルゾーンの芝の切れ目で同じ右足首を捻挫)、「高校(花巻東)時代から軽い捻挫で足首を痛めることが何度かあった」と明かしていたが、ここにきて古傷が再発した格好だ。

WBC欠場の大谷翔平、自滅の理由は「足首の爆弾」と「キックボクシング」

大谷は昨年10月の日本シリーズ第4戦に“3番DH”でスタメン出場した際、1塁ベースへの走塁で右足首を捻挫しています。その時は、患部に分厚いアイシングを施しながらも、“足首が緩いので、いつも冷やしているんです”と軽傷をアピールしていました。

オフシーズンを挟んでも、前年10月に負った右足首の痛みが治りきなかったために、今回のWBCの辞退につながってしまいました。
しかも右足首をかばいながら出場し続けたためか、4月8日には左大腿二頭筋の肉離れ(筋挫傷)を負ってしまったそうです。
下の画像の内出血具合からすると、それなりに重度の筋挫傷であることが伺えます。

大谷「僕からは何も言えない」今度は左脚肉離れ…離脱4週間か
左大腿肉離れ痕
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6236948より


4.上半身の動きからわかる大谷選手の右中臀筋の状態

結論から述べてしまうと、大谷選手が捻挫を繰り返している最大の原因は、やはりマティプ選手と同様「中臀筋(大谷選手は右)が弱い」ことだと思われます。

「右中臀筋(再掲)」
中臀筋
http://www.musculature.biz/40/44/post_169/より

大谷選手の右中臀筋が左よりも弱いであろうことは、彼の走動作から伺われます。
打撃直後の走動作から、大谷選手の左右の中臀筋の状態を確認していきます。
左右の一歩目の着地から離地までの上半身、特に左右の肩の先(肩峰)を結んだライン(以下「肩のライン」)にご注目下さい。
※バットを放した直後の右脚の着地から離地を「右脚1歩目」とし、以降「左脚1歩目」「右脚2歩目」とします。

1/4倍速でスロー再生しても、わかりにくと思いますので、コマ送り画像も掲載していきます。
※You Tubeの動画は「,」と「.」の操作でコマ送りできます。

「右脚1歩目➀」
大谷・右脚着地01

「右脚1歩目⓶」
大谷・右脚着地01-2

「右脚1歩目③」大谷・右脚着地01-3

「右脚1歩目➃」
大谷・右脚着地01-4

「右脚1歩目⑤」
大谷・右脚着地01-5

「右脚1歩目⑥」
大谷・右脚着地01-6

次に「左脚1歩目」の着地から離地までのコマ送り画像です。

「左脚1歩目➀」
大谷・左脚着地01

「左脚1歩目⓶」
大谷・左脚着地01-2

「左脚1歩目③」
大谷・左脚着地01-3

「左脚1歩目➃」
大谷・左脚着地01-4

「まだよくわからない」という方のために、コマ送りのスライドショーを載せます。
※画像中央下部の➡をクリックしてください。

まずは右脚の1歩目(6コマ)。

スライドショーには JavaScript が必要です。

次に左脚1歩目(4コマ)。

スライドショーには JavaScript が必要です。

「肩のラインの左右差」はいかがだったでしょうか?
「右脚の着地から離地までの間、肩のラインが右側に傾いている」のが確認できるかと思います。反対に、左脚の着地から離地までの間の肩のラインの傾きは、それほど大きくありません。
ちなみにこの「肩のラインの左右差」は「2歩目」、「3歩目」でも、ほぼ変わらずに見られます。
この「右脚の着地から離地までの間、肩のラインが右側に傾いている」ことが、「大谷選手の右中臀筋の筋力が弱いこと」を示しているのです。


5.なぜ肩の動きで中臀筋の状態がわかるのか

次に「肩のラインの傾きで中臀筋の状態がわかる」理由についてです。
実はこの左右の肩の先(肩峰)を結んだラインが傾く動きは、中臀筋に十分な筋力が無い時に生じる典型的な動き(代償動作)です。歩行時にもこういった肩の動きが出現すると「ディシェンヌ跛行」と呼ばれ、中臀筋が弱い、もしくは麻痺している歩行とされます。
下図の右端cが右中臀筋が弱く、上半身が右に傾くディシェンヌ跛行している状態です。対して、左端のaは中臀筋の筋力が十分にあり、上半身が真っ直ぐにして立てている状態です。
IMG_0274
『プロメテウス解剖学アトラス解剖学総論/運動器系 初版』p.476より

先ほど「左足の捻挫を繰り返している選手」として取り上げさせてもらった、マティプ選手にも同様の兆候が見られます。
※こちらは単独の静止画です。

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捻挫を繰り返してしまっている左脚で着地した際には、左中臀筋の筋力が弱いために、代償動作として上半身が大きく左側に倒れています。

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対して、捻挫をしていない右脚で立った時には、右中臀筋は筋力が十分にあるために、上半身の傾きはありません。

※上記2点の画像は’12年9月のもので、このシーズンも翌シーズンもマティプ選手は試合を欠場するような捻挫はしていません。しかし2年後の’14年10月には、後に右第5中足骨の疲労骨折が判明する右足の怪我(非接触での負傷)を負っています。従って、この時期から怪我の前兆として、左中臀筋の筋力低下があったとしても、不思議ではありません。
※※「第五中足骨骨折」や「足底筋膜炎」、「シンスプリント」といった怪我は、足関節捻挫や膝痛とは反対に、安定して立てる(=中臀筋が強い)方の脚に発症してしまうことが多いようです。
参考記事「【考察】ジョーダン・ヘンダーソン選手の左踵の痛みが起きていない理由」
「トライアスリートの膝関節痛の原因となった股関節」

以上より、大谷選手は右の中臀筋が、左よりも弱いことが考えられるのです。
恐らく、この「右中臀筋の筋力不足」をトレーニングなどで改善できていないことによって、高校時代から現在に至るまで右足関節の捻挫を繰り返してしまっている、と私は考えます。
ここまでの「捻挫を繰り返してしまう原因」についてまとめると、以下の流れになるのではないかと思います。

「足関節捻挫を繰り返してしまうのは、中臀筋が硬くて弱いために『股関節の内転角度を深くした状態で立つことができず、下腿と地面が作る角度が大きい状態で、足関節を内反してしまう』という、極めて捻挫しやすい体の状態のまま運動を再開していることが、主な原因として考えられる」


6.なぜ右足ばかり痛めてしまうのか?

次に右の中臀筋の筋力が不十分で、左は(捻挫しない程度には)十分な筋力があるという左右差が生じてしまったかについて考えていきます。

ご存知のとおり、大谷投手は右投げ左打ちです。
特に投球動作と打撃動作の下の画像の瞬間は、左の中臀筋が筋力を発揮することで実現できるポジションです。497851916
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特に下半身の動きがより大きく、かつ左右差がある「右投げ」の影響で、鍛えているつもりが無くても、勝手に左中臀筋が発達したと思われます。
筋力差が生まれてしまったことによって、走動作の様な一見左右対称に見える運動中も、より筋力が強い左脚に頼った動きになってしまい、尚更、右中臀筋の筋力が低下してしまったと思われます。
つまり、野球というスポーツをプレイしていることで、無意識の内に右中臀筋の筋力低下が生じてしまい、右足関節の捻挫を繰り返してしまうようになったのです。
高校生以降から捻挫を繰り返すようになったのは、第二次性徴後に性ホルモンの影響によって筋肉が発達しやすくなったこと、つまりより左右差が生じやすくなったことが関係していると思います。
ちなみに、アスリートではない一般の方でも、利き腕と利き足の関係から、利き腕が右の人の多くは、左脚の方が安定して立てます(=中臀筋が強い)。

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反対に、左利きの方の場合、下の画像の様に、右脚で立った方が安定するケースが多いです。
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※利き腕と利き足、軸足(安定して立てる脚)の関係について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。


7.大谷選手の捻挫グセは治るのか?有効な予防法とは

もちろん「右中臀筋の強化」によって、大谷選手の「捻挫グセ」は改善することができるはずです。またマティプ選手やほぼ全てのアスリートの「捻挫グセ」についても、捻挫を繰り返してしまっている側の中臀筋を鍛えれば大丈夫です。
今までも多少意識的に、中臀筋をトレーニングしていると思われる画像もありました。
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※こちらは左中臀筋を鍛える動きになります。

しかし、走動作で確認できたように、現在の大谷選手は右中臀筋の筋力が不足しています。体重が97kgもある大谷選手(wikiより)は、今後はバーベルを担ぐなど、より負荷が高い中臀筋のトレーニングに取り組む必要があると思います。

ちなみに「中臀筋のトレーニング」などで、動画や画像を検索してもらえれば色々と出てくると思いますが、個人的には足の裏をしっかり地面についた状態(クローズドキネティックチェーン、CKC)で行うシングルレッグ・スクワットやシングルレッグ・デッドリフトがお勧めです。

「シングルレッグ・スクワット(右脚)」
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http://munfitnessblog.com/legs-workout-17-single-leg-squat/より

※クローズド・キネティックチェーンについて詳しくはこちらのサイトの「オープンキネティックチェーンvs.クローズドキネティックチェーン」以降をご覧ください。

ちなみに、中臀筋を鍛えると、ヒップアップ効果美脚効果(膝頭のすぐ上と、膝から下が細くなる)もあることを付け加えさせてもらいます。
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陸上女子短距離でロンドン五輪と世界陸上大阪大会で三冠を達成したアリソン・フェリックス選手を始め、陸上競技のトップ選手は、「臀部が発達し、膝から下が細い」という、美しく、かつ走動作に最適な体型をしていることがほとんどです。
詳しくは、拙ブログ記事「ヒップアップに一番効くエクササイズはこれっ!!!」をご覧ください。


8.まとめ

足関節捻挫を繰り返してしまう原因や対処法について、再度まとめます。
捻挫を繰り返してしまうのは、「中臀筋が硬くて弱いために『股関節の内転角度を深くした状態で立つことができず、下腿と地面が作る角度が大きい状態で、足関節の内反を繰り返してしまう』という、極めて捻挫しやすい体の状態のまま運動を再開しているため」だと筆者は考えます。大谷選手、マティプ選手が片方の足の足関節捻挫を繰り返してしまっているのも、原因は同様です。
反対に、ジェラード選手の様に股関節を深く内転することができるようになれば、足関節内反捻挫のリスクを低くすることができます。
筋肉はトレーニングなどで刺激すれば、柔軟かつ強靱になるので、中臀筋を鍛えるトレーニングを行えば「捻挫グセ」は改善することができます。
また「捻挫を予防するため」の中臀筋のトレーニングについては、「地面に立った状態で中臀筋が筋力を発揮する」必要があるので、地面に足を着いた状態(CKC)で行うことが、最も有効だと思われます。
大谷選手の場合は右脚、マティプ選手は左脚のシングルレッグ・スクワットorシングルレッグ・デッドリフトを重点的に行うことで、捻挫の予防ができるだけでなく、片足立ちの安定性が高まることによるパフォーマンスアップも期待できます。

筆者の考察が正しいかどうか等はどうでもいいのですが、「日本の宝」である大谷翔平選手がしっかり治療とトレーニングを積んで、今後は捻挫を繰り返さなくて済むようになることを切に願います。

トレーニング等の直接指導もロジカル・トレーニングにて対応しています。ご興味ある方や、捻挫を始めとした「クセになっている」怪我でお悩みの方などは、お問い合わせなどからご連絡ください。

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【2018年4月28日追記】
2018年から米メジャーリーグに活躍の場を移している大谷選手ですが、画像などを確認した限り、本記事で指摘させてもらった「右股関節の問題」はほぼ克服している様に見えます。
まず。右股関節の内転角度について、バッティングフォームから確認してみます。

2018年4月4日時点

2016年11月11日時点

右股関節内転の可動域が、2018年の方が日本にいた2016年11月時点よりも大きくなっています。

次に「右中臀筋の筋力不足」の根拠としてあげさせたもらった「肩のライン」です。
下の2つの画像は2018年3月29日時点のものです。

背景の外野手の動きからすると、大谷選手は左脚、右脚の順で連続して着地している画像だと予想されます。
画像からは、本記事本編で指摘したような肩のラインの左右の差はかなり小さくなっている様に見えます。

去年1年間、フル出場できない間にかなり集中的にトレーニングできたと思われますが、これだけ的確に弱点を鍛えてきたのには驚きです。
恐らく、トレーナーの指導だけでなく、大谷選手本人もかなり考えてトレーニングをしたものと思われます。
本日、ベースタッチの際に左足首を軽く捻ったそうですが、一塁を駆け抜けようとした際に、接触をさけようとしてベースを踏み外しただけなので、数日中にも復帰して、また打って投げての大活躍を見せてくれることでしょう。

受傷時の動画:Ohtani breaks bat, tweaks ankle

【2018年10月31日追記】
英文ですが、「片脚立ちの安定性が低いと、捻挫の危険性が増大する」という論文がありました。

Single leg balance test to identify risk of ankle sprains

簡単に紹介すると、以下の様になります。

高校1校(選抜チーム)と大学3校(大学間対抗レベル)から、男性アメリカンフットボール競技者100名、男性サッカー競技者50名、女性サッカー競技者54名、女性バレーボール競技者26名の計230名を集め、シーズン前に片脚バランス(SLB)テストを実施。
SLBテストは「裸足で片脚立ちして、遊脚は膝を曲げ立脚に接触しない、骨盤は地面に対して平行、眼は壁のある一点に固定しその後10秒間つむる。この10秒の間に、左右の脚が接触したり、遊脚が地面に着いたり、腕がスタートした位置から動いた場合、検査員はそれを記録。初回のテストで10秒静止できなかった場合、もう一度テストを行い、この2度目のテストが採用された。左右どちらかの脚、もしくは両方の脚で10秒間静止できなかった場合、SLBテスト陽性となる」と定義。
調査期間中に足関節を捻挫したアスリートは28名。そのうちSLBテストが陽性だった者は19名、陰性だった者は9名だった。
交絡変数を調整したところ、SLBテストが陽性だった者が捻挫する相対危険度は2.54となる(SLBテスト陽性者の捻挫リスクは、陰性者の2.54倍)。SLBテスト陽性で、かつ足関節にテーピングをしない者の捻挫の相対危険度は8.82。
以上から、SLBテストは足関節捻挫を予測するテストとしての信頼性も価値も非常に高いと言える。

論文では、結論で「SLBテストが怪我の予測方法として役立ったが、怪我のリスク増大に関係する正確なメカニズムはよくわからないままである(≒片脚立ちを安定して行う為のメカニズムは不明)」とあります。
しかし、ここまで呼んでくれた方ならお分かりかと思いますが、「片脚立ちを安定させるのは、主に中臀筋を始めとした臀筋群」であることは、解剖生理学からも生体力学からも明らかです。

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【考察】ジョーダン・ヘンダーソン選手の左踵の痛みが起きていない理由

イングランド・プレミアリーグで今シーズン(16/17)好調を維持しているリバプール。
チームを支える中盤の底を務めるのは、イングランド代表でもキャプテンを務めるジョーダン・ヘンダーソン選手(愛称:ヘンド)。
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今シーズン目立った怪我もなく順調に過ごしているヘンドですが、昨シーズン(15/16)には左脚の踵に慢性的な痛みを抱えていました。
その為、満足なパフォーマンスを発揮することはおろか、シーズン当初の’15年8月17日のボーンマス戦から同年11月30日のスウォンジー戦での途中出場までの約3か月間、痛みのために欠場を余儀なくされていました。

踵の痛みと戦うヘンダーソン|山羊男のKOPスタンドブログ
2015-12-06 10:00:00

ジョーダン・ヘンダーソンは、3ヶ月の欠場を余儀なくされた踵の怪我が医学的な回復は見込めないものであり、今後もその痛みと付き合っていかなければならないと語った。

ヘンダーソン、足底筋膜炎に悩む。ファーギーの“指摘”には懐疑的

高名な外科医とも相談したものの、それを(完全に)取り去るよりも対処しながらやっていかなければならない現状にあるそうだ。

医者から「根本的な解決法は無い」とまで言われ、痛み止めの注射をしながら試合に出場していたヘンドでしたが、今シーズンは戦線離脱は一度も無く、リーグ戦14試合の全てに先発フル出場を果たしています。
しかも前線からの激しいプレスを採用し、運動量が求められるクロップ監督のサッカーに応えるように、走行距離もプレミアリーグ内で最長です。

まだシーズン序盤なので、痛みがあれば大事を取って休養することもあり得ると思いますが、そういったこともありません。ヘンドの性格からすると、痛みがあっても出場しそうですが。

ケアが上手くいっている、インソールを改良したなど、表には出てこない情報もあるかと思いますが、そういったことは取りあえず横に置いておいて、ここでは昨シーズンと今シーズンでヘンドのどこが変わって左踵の痛みが改善したのかを、画像からわかる情報を基に考えていきたいと思います。 続きを読む