タグ別アーカイブ: 腹痛

帰宅後に悪化した腹痛 10代女性

【症例】10代女性

【初回日】’16年6月11日(施術回数1回)

【現病歴】
今朝、起床時からお腹が痛むようになった。
学校から帰宅したら痛みが悪化した。
帰宅後にコーンスープとマフィンを食べ、更に痛みが悪化したように感じる。
6月21日から旅行に行くので、それまでに痛みを改善したい。
以前にも精神的なストレスが掛かるとお腹が痛くなることがあった。
生活の変化としては、5月末ごろから玄米フレークを毎朝食べるようになったことくらい。

【症状の確認】
仰臥位、座位共にお腹に痛みがあるそうです。

【触診】
腹部、特に臍のすぐ上を押すと強い圧痛が検出できました。

【施術】
仰向けになってもらい、左右のF6にピソマⅡを貼付し、しばしタッピングを施しました。
お腹の状態を伺うと「少し楽」だそうです。
更に左F1、F2にもピソマⅡを貼付し、タッピングを施すと仰向けでは「楽」だそうで、起き上がってもらうと、座位での痛みが無くなっていました。

帰宅後に痛みが増悪したのは、「副交感神経優位になって、より痛みを感じやすくなったことが主な原因として考えられる」と説明。
腹痛の原因としては、ストレスももちろんですが、玄米フレークの摂取による食物繊維の過剰摂取が考えられるので、食物繊維が少ない食べ物を摂取してみるようアドバイスして、施術を終了しました。
井穴刺絡図

1年以上続いていた胃痛と吐き気 45歳女性 横浜市泉区在住

【症例】45歳女性 横浜市泉区在住 

【初診日】’13年4月24日(施術回数1回)

【現病歴】
去年の3月より一日の半分を寝込んでしまうほどの胃痛が始まり、3月半ばより1ヶ月入院していた。
胃カメラ、エコー、CT、レントゲン、尿検査では異常が見つからず、胃の上部にびらんが見られる程度だった。
12指腸潰瘍の疑いが指摘され、胃収縮性の胃痛と診断された。
食事は入院して以来まともに摂れていない。
今年の3月からは10㎏体重が減っている。1日中点滴によって栄養を摂取し、痛み止めも飲んでいるが、鎮痛効果は1日もたない。昨日は夜中の2~3時に胃の痛みで目が覚めた。
今朝はブロッコリーを1口食べただけ。
痛みは食事に関係なく突然始まる。
喘息の薬(ステロイド)で胃痛が楽になる。
2日に一度は嘔吐している。

【腹診と動診】
下カン付近の圧痛と、ベッド上で仰臥位になる動作で痛みが出るとのことなので、それらの痛みを治療の指標とした。

【治療】
胃痛発症前にタバコの煙によって喘息が悪化し、喘息の薬を飲むと胃痛も治まるとのことなので、左右のH5・F5にピソマを貼って指で刺激する。
これで下カンの圧痛が少し軽くなり、動作時の痛みも軽くなったとのこと。

次に胃疾患なので左F1にもピソマ。
痛みがさらに軽くなったとのこと。

左F6にも同様にピソマを貼るが、これは変化が無いとのこと。

最後に百会に鍼すると、これまた少し楽になったとのことで、ト-タルで「10あった痛みが、3まで減った」そうです。

ピソマのカートリッジを渡し、毎晩刺激することと、副交感神経を抑制すると症状が改善するようなので、なるべく体を動かすよう指導して、その日の治療を終了。

【その後】
3日後に電話で様子を伺うと、なんと3日前の治療以来、痛みが無くなり、食欲も出てきて、連休明けに検査を受ける予定だが、それに行くかどうかも迷っているとのことでした。
ほとんど症状が消失したので、この時点で略治としました。

【考察】
恐らくお医者様の診断どおり、胃収縮性が原因の胃痛だったため、機能面にアプローチする刺激入力によって痛みが無くなったのだと思います。
これが潰瘍や胃炎だった場合には、これほど素早く痛みが無くなるとは思えません。
来院された時は、階段を昇る際にも手すりにつかまりながらフラフラされていたので、かなり体力が無くなっていることが伺われましたが、治療3日後のお電話口ではその声から元気な様子が伺われました。
患っていた期間が長かった割に、あまりに呆気なく病状が改善したので、私の方が驚かされてしまいました。

後日、治療前後での変化やその後の状態をエキテンに投稿していただきました。

井穴刺絡図

ノロウィルスを防ぐ!?

ノロウィルスについて調べてたらマスコミで報道されていない(と思われる)、意外なことがわかったのでこちらに報告させて頂きます。

・構造上このウィルスを消毒によって殺すこと(不活化)はできない。
 具体的な対策法としては、「手や食器を十分に洗うこと」、「生ものを食べる場合は十分に加熱すること」だけ。
wiki「ノロウィルス・衛生管理」 より

そもそもウィルスに対する「消毒」の効果については夏井先生からも否定の意見が述べられていますが・・・。

・これだけ感染力があるウィルスを完璧に避けて暮らすことは不可能。
※2010年2月には恐らく日本で一番謁見する際に気を使われる天皇陛下ですら感染してしまいました。
天皇陛下はノロウイルスに感染 体調不良の原因
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020501000797.html

夏井先生も’06年12月 に以下のように述べています。

各地でいろいろな先生方と雑談していますが、ノロウイルスについてはマスコミの騒ぎ過ぎじゃないのか、ということで意見が一致します。
このウイルスの「感染力が強く,空気感染をして,死亡率が極めて低く,症状が数日で治まり,症状が治まった後でも排菌を続け,そういう人間が毎日移動している」という特徴から考えると,これはどう頑張っても感染を予防できないのではないかと思われます。
手洗いしようとうがいしようと,加熱したものだけ食べることにしたとしても,かかるときはかかる,というのが真実ではないでしょうか。
ウイルスが眠りにつく気候になるまで,発症は続くんじゃないでしょうか。
要するに,「病院でロタウイルスが発症するなど言語道断」と報道しても,何一つ解決しないような気がします。

・ウィルス自体には致死性は無い
wikiより

主な症状は突発的な激しい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、悪寒、38℃程度の発熱で、
嘔吐の数時間前から胃に膨満感やもたれを感じる場合もある。
これらの症状は通常、1、2日で治癒し、後遺症が残ることもない。
ただし、免疫力の低下した老人や乳幼児では長引くことがあり、
死亡した例(吐瀉物を喉に詰まらせることによる窒息、誤嚥性肺炎による死亡転帰)も報告されている

要するに感染は防ぎようがないので、手洗い、加熱はもちろんとして、ウィルスに接触しても発症しないように、早寝早起き、暴飲暴食しない、体を動かすなどの体調管理が一番効果的なのだと思います。

もし激しい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、悪寒、38℃程度の発熱といったノロウィルスの感染によると思われる症状を発症してしまった場合でも、有効な抗ウィルス薬も無いので、生理食塩水やスポーツドリンク(甘くない方がベター、自作もできます)等で積極的に補液し、脱水症状を防ぐしかないのです。

(2013年2月1日ブログ掲載の記事を転載)