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緊張型頭痛と言われた頭頂部痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’14年3月23日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年2月8日から毎日頭頂部に痛みがある。
それ以前からも偏頭痛はあった。
’13年12月に愛犬を亡くし、来月4月1日に予定されている手術のためにストレスを感じている。
以前は朝は症状が軽く、夕方以降が辛かったが、現在は一日中辛い。
症状は横になったり、入浴、マッサージ、もたれ掛かるなどすると楽になる。
反対に冷えたり、重い荷物の運搬、暖房、寝すぎなどで悪化する。
心療内科では緊張型頭痛と言われた。
その頃から精神的落ち込みからダラダラとしていたせいか咳喘息も併発。

【副訴】
10年前から生理痛がひどく、鎮痛剤が手放せない。

【症状の確認】
〈頚部との連動〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

〈静止時痛〉
座位(+)
仰臥位(-)
※痛みは頭頂部に出ます。

【施術】
鍼施術を受けたことがなかったのと、セルフケアが容易になるよう、ピソマでの施術を提案し承諾いただきました。
仰臥位で左右のH5F5にピソマⅡを貼付し、しばらくタッピングを施しました。
仰臥位のまま痛みの変化を尋ねると、「押さえつけられるような痛みが減った」「後頭部が気になり出した」とのこと。
そのまま左右のF4にも同様にピソマⅡを貼付し、タッピングを施すと「痛みが全体的になった」とのこと。
揺らしと操体法の膝倒しとカエルを施し、最後にピソマの使用方法と食事療法として糖質制限食の指導をして初回を終了しました。

井穴刺絡図

PC作業と抱っこで悪化した腰痛 30代男性

【症例】30代男性 

【初診日】’14年2月12日(施術回数1回)

【現病歴】
5~6年前から疲労がたまると腰に痛みが出てしまう。
悪化すると腰の痛みから背中、首へと広がってくる。
温めて横になると痛みは改善するが、仕事、特にPC作業が忙しくなると痛みが悪化してしまう。
整体院では背骨が曲がっていると言われた。
2か月の子どもの抱っこもあってか、最近腰の痛みがひどくなってきたので治療を受けにきた。
できれば再発時も自分で治せるようセルフケアの方法を知りたい。

【痛みの確認】
腰は前後屈で全体に、右回旋で背骨上に痛みが出ます。
左右側屈、左回旋では痛みが出ません。
前屈は2度目以降は痛みが出なくなりました。

【治療】
ご希望どおりセルフケアが容易な操体法から行いました。
まずは股関節揺らしと回旋での痛みがあったので膝倒しです。

これだけで後屈の痛みが「10から3になった」そうです。
右回旋の痛みには変化がありません。

背骨上の痛みだったので百会を指で押すとかなりの圧痛。
しばらく指圧すると、これまた右回旋の痛みが減弱。
百会に数回単刺すると、右回旋の痛みがほとんど無くなりました。

後屈時の痛みがまだ残っていたので左右F6にピソマⅡを貼付しましたが、これはあまり変化はありませんでした。

再度百会を指圧すると、後屈時の痛みが「最初10だったのが1になった」とのことでした。

首も痛むとのことなので、そちらも治療しましたが、眼精疲労とストレッチだけで改善してしまいました。

他にもいびきやアレルギー、お腹のガス、げっぷがあるとのことなので、糖質制限の話を資料を交えて行い、操体法の励行を指示して治療を終了しました。

5日後に様子を伺ったところ、「とりあえず大丈夫」とのことなので略治としました。

お家でできる簡単!!!膝痛対処法

膝痛の際に気を付けるべきことを記載します。
実際の症例はこちらをご覧下さい。

1.今現在膝痛がある方の対処法「マッサージ編」

まず膝周囲の押してみて痛む点をマッサージするだけで痛みが良くなることもあります。
下図を参照に病院や鍼灸院に掛かる前に一度お試しください。
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http://www.geocities.jp/dhtgky/より

※膝周囲をいくら押しても痛みが無いという場合は、膝以外に問題がある場合があります。

次にこの痛む点(コリ)を生じる原因についてです。
まずクツ等の履物によってコリが生じることがあります。
踵の高い靴や足の甲でしっかり固定できないクツ(サンダル、長靴等)を長時間履いたり、たとえ運動靴であっても紐などで甲をしっかり固定しない履き方をしていると、それによって足周囲にコリが発生し、膝痛を発症してしまうことがあります。

歩き方の癖によって足のコリが生じることもあります。
その際は後ろ歩きで無理の無いスムーズな体重移動を実感していただくと、歩き方の癖をある程度修正することができます。

2.今現在膝痛がある方の対処法「ストレッチ編」

ほとんどの膝痛ではモモの裏側、よくハムストリングと言われる筋肉群をストレッチすることで膝痛が軽くなります。
特に階段を降りる際の様な「曲げている最中に生じる膝痛」に対して、このストレッチは有効なケースが多いように感じています。
「押してダメなら引いてみろ」ではありませんが、「曲げて痛むなら伸ばしてみろ」といったところです。

具体的なストレッチ方法は下図のとおりです。
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https://www.yspc.or.jp/ysmc/column/health-fitness/stretch-1.htmlより

立った状態でもストレッチできます。
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http://www.sportsoasis.co.jp/blog/3/201211/06.htmlより

3.運動中に生じる膝痛について

一定以上の強度の運動をある程度続けると膝に痛みが生じることがあります。
例えば、5~10km以上走ると痛みが生じるというケースです。
こういった場合、ほとんどのケースで股関節の柔軟性や筋力に左右差があり、特に痛む側の股関節が硬い、もしくは筋力が低いことが多いです。
施術等でその場では痛みが改善しても運動すると元に戻っていまう、もしくは痛みは運動中だけで普段は何ともないという方は、下記の記事を参考にストレッチやエクササイズに取り組んでいただくことをお勧めします。

「軸足の存在によって生じる臀筋の左右差とその解消方法~ランニング中に起きる膝痛を題材にして~」
「ストレッチによる腰痛対処法-腰痛の原因は腰にあらず-」
「トライアスリートの膝関節痛の原因となった股関節」

4.膝痛の原因

膝の痛みの原因として、X線等の画像診断によって変形性膝関節症と診断されることが多いですが、画像所見と痛みは関係ない、すなわち手術等で見た目の異常が取り除かれても痛みが消失しないということがあります。

変形性ひざ関節症によるひざの痛みの軽減のために
http://www.geocities.jp/dhtgky/

軟骨の老化と痛みの関係はよく分かっていません。
レントゲンであまり変化がみられなくても、痛みが強い場合もありますし、逆にかなり軟骨の変性がみられても痛みがないこともあります。

「手術しか方法が無い」と言われた場合も、あせらずに鍼灸治療や以上に示した方法をまずはお試し下さい。

痛みの生理学「半月板の異常で痛みは起きるのか!?」もご覧頂けると幸いです。

また鍼灸マッサージやその他全ての物理療法による「痛み」の治療に共通して言えることですが、基本的に治療直後に痛みが改善しなければ、その治療は効果無しです。
3~5回程度通っても、痛みの程度・範囲に改善があまり見られない場合は、現在通院している所は「痛みの治療として有効ではない」と判断して、さっさと他の治療機関へ転院した方が、お金・時間の節約になります。

ちなみにご存知の方も多いと思いますが、グルコサミンの内服も特に効果は無いとする論文が発表されています。

変形性膝関節症へのグルコサミン内服、初のRCTでは予防効果得られず
日経メディカルオンライン 記事 2012.11.19
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/acr2012/201211/527823.html

近年、グルコサミンは変形性膝関節症の症状に有効とする報告があるが、ハイリスクとされる肥満の中年女性を対象とした無作為化比較試験を行った結果、2.5年間の追跡で変形性膝関節症の発症に対してグルコサミン摂取の有意な影響は見られず、発症予防の効果は証明されなかった。

3日間続いた疲労による腰痛 30代女性

【症例】30代女性

【初診日】’13年12月28日(施術回数1回)

【現病歴】
12月26日から腰が重ダルくなった。
仕事の疲労が原因だと考えている。
8年前に動けなくなるくらいの腰痛になったことがある。
お風呂に入って体を温めると少し良くなる。

【痛みの確認】
立位で腰の右側屈で左、左側屈で右の腰に痛みが出ます。
座っても少し違和感があります。
前屈、後屈、回旋では痛みはありません。

【治療】
体を使うお仕事をされているので、再発時もご自分で対処可能なように、極力セルフケアを意識しながらの治療を試みました。

まず股関節揺らしと操体法の膝倒し。
※カエルは始めからニュートラルでした。

これで左側屈は痛みが無くなり、右側屈の痛みも減りましたが、まだ少し残るそうです。

次に立位で左の腰2ヶ所にパイオネックス・イエローを貼付すると、右側屈の痛みも無くなり、座位の違和感も無くなっていました。

「今晩夜行バスに乗る」とのことだったので、座ったままできるストレッチをセルフケアとして指導して治療を終了しました。

後日、問題なく旅行に行って帰ってこられたとの連絡を頂きました。

「椎間板がすり減っている」と言われた後屈時の腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初診日】’13年4月8日(治療回数1回)

【現病歴】
4年前に介護職を始めてから腰痛になった。
痛みは全体がグキッと痛み、歩けないくらいひどい時もあった。
整形外科を受診したところ、「一番下の椎間板が磨り減っている」と言われ、整骨院で治療を受けるとその時だけは良くなる。

【痛みの確認】
前屈、後屈で痛みがあり、特に後屈はかなりの痛みがある。
左側屈で右腰に痛みが出ます。
右側屈、左右回旋では痛みはありません。
しゃがみ込む姿勢と取ると痛みが出ます。

【治療】
極力再発時もセルフケア可能になるように操体法から始めました。
まず股関節揺らしを行いましたが、「腰の真ん中が痛む」とのことなので中止。

膝倒しをニュートラルにし、再度股関節揺らしを丁寧に行うと、痛み無く股関節を屈曲できるようになりました。

伏臥位で膝を屈曲すると左右ともに痛みが出ることを確認し、カエルを行うと、左膝屈曲では痛みがなくなり、残った右膝屈曲時の痛みも百会の指圧で消失しました。

ここで動作時の痛みを確認すると、後屈で腰の真ん中に痛みが残るだけで、他の痛みは消失していました。

更に百会をボールペンで刺激してもらい、前屈のストレッチも行ってもらうと、後屈時の痛みが無くなりました。

介護動作の改善と、操体法等の体操を励行するよう指導して治療を終了しました。

2週間後に状態を伺うと「少し痛みが出る程度」とのことでした。

再発しても治療いらずになった腰痛 20代男性

【症例】20代男性

【初診日】’12年12月1日(施術回数1回)

【現病歴】
高校時代運動部に所属していてそれ以来腰の痛みが常にある。
牽引やバランスを整える筋トレを行ったが痛みは変わらない。

【動作時の痛みの確認】
腰の前屈、後屈はそれほど痛みが無く、右側屈と左右の回旋動作で左腰に痛みがある。

【治療】
現在も運動を続けていて、再発の可能性があると考えられたので、再発時も自力で回復できるよう操体法による治療を試みました。
股関節揺らし、膝倒し、うつ伏せでの腿上げを行ってもらい、再度痛みを確認するとすべての動作で「10から3に減った」とのこと。
左足臨泣にパイオネックスを貼付すると、3あった痛みも消失。
操体法の復習を行い、普段から行うよう指導して治療を終了しました。

【その後】
偶然会った際に様子を伺うと、「痛くなったら体操をして治している」とのことでした。

デスクワーク時の姿勢不良による背痛  30代男性

【症例】30代男性

【初診日】2014年9月14日(治療回数2回)

【現病歴】
今年の8月20日から背中全体が硬く、重だるい感じがある。
8月前半の仕事が多忙だったことが原因かもしれない。
マッサージやストレッチで多少改善するが、すぐに硬くなる。
デスクワークをしていると悪化する。

○初診○
【症状の確認】
頚の前屈・後屈で右背中に痛みが出ます。
左右の側屈、回旋、斜め前屈、斜め後屈では痛みはありません。

次にデスクワーク時に症状が悪化するとのことなので、デスクワーク時の姿勢を確認しました。

すると、座面がデスクに対して低めで、腕をかなり持ち上げないとキーボードを打つことができない状態でした。

【治療】
まずデスクワーク時の姿勢改善として、座面を上げ、肘とデスクが同じ高さになるようにしました。
こうすると先ほどまでの姿勢よりも「背中が楽」とのことです。

次に肩を大きく回して、肩甲骨周りの筋肉を解してもらうと「肩回りが楽になった」そうです。

頸の前後屈に伴う痛みは残っていたので、痛みを感じている心兪にパイオネックス・イエローを貼付すると
前屈での痛みが無くなりました。
残った後屈での痛みも、天柱穴に単刺術を施すと消失しました。

頸回しと臀筋のストレッチを指導して、初診を終了しました。

○第2診○
「休みで温泉に行っていたので、仕事中の状態はわからないが、良い状態が続いている」とのこと。

【痛みの確認】
頸の前屈で右の背中に多少の張り感を感じる程度で、その他の動きでは全く痛みがありません。

【治療】
セルフケアの確認として臀筋のストレッチをしてもらうと、これだけでも前屈時のハリ感が軽減しました。

前回同様、右心兪にパイオ・イエローを貼付すると前屈時の張り感が消失しました。

揺らしを施し、臀筋のストレッチと頸肩の体操を励行するよう指導して第2診を終了しました。

○第3診○
「椅子の高さを調整したり、体操することでほとんど問題なく過ごせている。右の背中も痛まない。」とのことなので、略治としました。

せっかく来院してもらったので、お尻の筋肉を使った楽な歩き方を指導させてもらいました。

【感じたこと】
本症例の様に、デスクワーク時の姿勢不良によって首・肩・腰に不調を抱えている方はかなり多いことが予想されます。

デスク面に対して座面が低すぎて、腕を持ち上げないとキーボードを打てない姿勢だったり、ノートパソコンを使用し、キーボードと体の間に資料を置き、腕を前方に伸ばした姿勢は、首肩腰に大きな負担を掛けています。

心当たりがある方は以下の事を試してみて下さい。
1.肘とデスク面が同じ高さになるよう座面を調整する
2.キーボードを体の近くに置く(キーボードと体の間に資料を置かない)

これだけでもデスクワーク時の疲労感はかなり軽減するはずです!

逆流性食道炎のセルフケア

糖質制限食提唱者の一人、京都高雄病院の江部康二先生によると逆流性食道炎に対しては、糖質制限食でほぼ治るとのことです。
糖質摂取によって虫歯は悪化するは、肥満にはなるはで、悪いこと尽くめですが、どうして人類は穀類をこれほどまでに栽培、摂取するようになったのでしょうか?

※お酒をいくら飲んでも大丈夫な人がいれば、そうでない方もいるように、糖質をいくら摂取しても何ともない人も当然ながらいます。

ドクター江部の糖尿病徒然日記 逆流性食道炎
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-category-96.html

逆流性食道炎は、酸性の胃液やそれと混ざった食物が、食道に逆流して食道が炎症を起こし、胸やけや胸の痛みなどを生じる病気です。

逆流性食道炎の症状を訴える患者さんのほとんどが、糖質制限食開始の瞬間から改善します。(^-^)v(^-^)v

当初、私自身が信じられなかったのですが、もう40人以上に試してみて、脂っこいものより炭水化物が胸やけを起こす真犯人と確信しました。

ここまでくると、逆流性食道炎は、精製炭水化物の過剰摂取が根本要因である可能性が極めて高いと思います。

400万年の人類の歴史のなかで、精製炭水化物を大量に常食し始めたここ200~300年の特殊な病気の一つが逆流性食道炎です。

一番印象的だったのは、中学校の頃から、毎日昼食後1時間と夕食後1時間に、必ず胸やけがあった30代の男性患者さんです。糖尿人ではありません。

カレーライスの日は特に最悪で、夕食後1時間に加えて、夜中の1時にも胸やけがあって苦しんだそうです。

ブログでの成功経験があったので、「騙されたと思って兎に角スーパー糖質制限食を試してごらん?」と奨めてみました。

2週間後の外来診察で、糖質制限食開始当日から、20年来の胸やけが一切消失したという驚きの報告をしていただきました。ヾ(゜▽゜)

2012年7月19日ブログ記載の記事を編集、再掲