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横向け寝で肩の後側に痛みが出る右肩痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】2015年3月22日(施術回数1回)

【現病歴】
2015年1月から右肩に痛みを感じるようになった。
思い当たる原因は特に無い。
動かし辛さやジーンとした痛みがある。
右肩を下にして横になると痛みが出る。
右肩が痛くなったのは、今回が初めて。
痛みは入浴すると少し楽になるが、起床時には悪化している。
医者には掛かっていない。
早く治れば方法は何でも構わない。

【症状の確認】
<肩関節>
屈曲(+)
外転(+)
水平屈曲(+)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
右を下にした側臥位(+)
※痛みは肩関節の後側、三角筋後部に出ます。
※可動域に著しい制限はありません。

【触診】
患部周囲を触診すると、大円筋部に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無かったので、肩の施術が容易な座位でのパイオネックスでの施術を選択させてもらいました。
まず座った状態で、圧痛を検出した右の大円筋部にパイオネックス・イエローを4枚貼付し、タッピングを施しました。
これで右肩を動かしてもらうと、屈曲、外転、水平屈曲での痛みが減っていました。
更に触診範囲を広げて、肘の近くまで触診してみると、右の清冷淵穴部に圧痛を検出できました。
同点にパイオネックス・イエローを2枚貼付し、先ほどと同様にタッピングを施しました。
再度右肩を動かしてもらうと、屈曲、外転、水平屈曲での痛みが無くなっていました。
更に右側臥位の体勢を取ってもらいましたが、こちらの痛みも無くなっていました。
これで右肩の施術を終了しました。
その後、仰向けになってもらうと、腰に痛みがある事がわかったので、股関節揺らしを施して、この腰の痛みを和らげました。
更に眼の周囲と頭部にマッサージを施して、初回の施術を終了しました。

ボールの握り方に問題があった投球動作で生じる右肩痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】2018年4月5日(施術回数3回)

【現病歴】
2018年2月頃から、起床時やつり革につかまったりした際に右肩にシビレを感じるようになった。
日常生活の支障はそれくらいだが、週末に野球をやっていて、ボールを投げる際に腕を上げようと意識すると痛みが出る。
4月8日にも野球の試合があり、野手として出場する可能性が高いので、少しでも痛みを改善したい。

【視診】
「投球で痛む」ということは、投球動作やボールの握り方に問題がある訳ですが、ボールの握りを見せてもらうと、親指が親指方向(橈側)にあり、親指の腹でボールを抑えるような握り方でした。

※筆者再現

この握りでは、手がトップの位置に来た時に手首がスムーズに回内せず、肘や肩に大きなストレスが掛かってしまいます。

下の画像の岩隈久志投手の握り方の様に、人差し指と中指の間辺りに親指を置いて、親指の側面で握らないと肩を痛めやすいことを説明しました。

『すぐマネしたい ピッチング トッププレイヤーの技術』より

また、座った体勢で、ボールを下から上に投げ上げてもらうと、飛ぶ方向だけでなく回転の軸が安定していませんでした。

【症状の確認】
<肩関節>
屈曲(+)
外転(+)
※90°と180°の辺りで痛みが出ます。
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(+)
結帯動作(+)
投球動作(+)
※握り方の問題点で指摘したとおり、トップポジション以降のレイトコッキングのフェーズで痛みが出ます。

http://www.hitsujigaoka.com/shoulder/baseball_shoulder/より

【触診】
右巨骨穴に強圧痛を、右の曲池穴、中府穴、肩外兪穴に圧痛を、右手掌部や手背部の筋肉にも著明な筋緊張を検出できました。

【施術】
「投球動作」という根本原因があるので、施術以降も持続的に刺激が入る方が望ましいと考え、ソフトピソマでの施術を提案し了解を頂きました。
まず座位で強圧痛を検出した右巨骨穴部2点にソフトピソマを貼付し、30回程タッピングを施しました。
ここで外転をしてもらうと、先ほどまであった痛みがかなり楽になっていました。
更に投球動作もしてもらうと、こちらもかなり痛みが楽になっていました。

次に仰向けになってもらい、圧痛を検出した右の曲池穴周囲や中府穴、腋窩、肩外兪穴や筋緊張を検出した手掌部、手背部の周囲にもマッサージを施しました。
筋肉が柔らかくなったのを確認して、起き上がってもらいました。
ここで最初と同じように肩を動かしてもらいました。

屈曲(-)
外転(±)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
投球動作(-)

以上の様に、かなり痛みが改善したので、最後に「ボールの握りに慣れるよう、ボールを握る機会を増やす事」と「座った体勢から、アンダーハンドで上にボールを投げる練習を行う事」、更には「痛みが減ったからといって、急に投げると再発の恐れがあるので、壁当てなどして肩を投球動作に慣れさせる」という3点をアドバイスして初回を終了しました。


《第2回》2018年4月12日(初回の7日後)

【経過】
「8日の試合は一塁手だったので、試合中はそれほど投げなかったが、試合前のキャッチボールで当初は痛みがあったが、悪化はせず、何とかプレイできた」
「試合後には『いつもの張り感』は出たが、極端に痛みが悪化することはなかった」
「起床時や吊り革につかまった際のシビレも大幅に改善した」

【症状の確認】
屈曲(-)
外転(+)
※180°の辺りで痛みが出ます。
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
投球動作(+)
※初回同様、レイトコッキングで痛みが出ます。
※ボールを握って行うと、少し痛みが改善します。

【動作確認】
座った体勢からアンダーハンドでボールを投げ上げるのは、バラつきこそあるものの、回転軸が地面と水平なキレイなボールを投げられるようになっていました。

【運動指導】
ボールを握って投球動作を行ってもらうと、座った体勢とは異なり、初回同様「親指が親指方向(橈側)にあり、親指の腹でボールを抑えるような握り方」だったので、再度「人差し指と中指の間辺りに親指を置いて、親指の側面で握る」ことを指導し、その握りのままもう一度投球動作をしてもらいました。
すると、先ほどよりも力強く腕が振れるようになり、更に痛みも改善していました。

【施術】
初回同様、仰向けになってもらい、右手掌・手背部、前腕部、肩外兪穴周囲をマッサージし、更に巨骨穴にソフトピソマを貼付しました。
最後に壁当てなどで握りに慣れるよう指示して第2回を終了しました。


《第3回》2018年5月10日(第2回の28日後)

【経過】
「前回施術を受けて以降、かなり調子が良かったが、4月30日の練習中に遠投をした際に、また痛めてしまった」
「痛みは徐々に改善している」
「4月30日頃から、右手首も痛みが出るようになった」

【症状の確認】
<右肩関節>
屈曲(-)
外転(+)
※120°の辺りで痛みが出ます。
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
投球動作(+)
※ボール無しだとレイトコッキング時に、ボール有りだとフォロースルー時に痛みが出ます。

<右手首>
屈曲(+)
伸展(-)

【施術】
まずうつ伏せになってもらい、右頚肩部から腋窩部にマッサージを施しました。
起き上がって外転してもらうと、120°辺りで出ていた痛みが無くなっていました。

次に仰向けになってもらい、右の曲池穴周囲と合谷穴、手掌部にマッサージを施しました。
筋肉が柔らかくなったのを確認してから、起き上がってもらい、再度外転をしてもらい、更に投球動作もしてもらいましたが、どちらも痛みはありませんでした。
右手首の屈曲での痛みも無くなっていました。

施術中に「仕事中、滑りやすい状態で握って作業することがある」という話を伺ったので、「もしかしたら、その時にできる筋肉のコリのせいで、今回の右肩や右手首の痛みが出たのかもしれません」と説明して施術を終了しました。

運動不足になってから発症した後屈時に生じる腰痛 30代男性

【症例】30代男性

【初回日】2017年11月21日(施術回数1回)

【現病歴】
2014年頃から常に筋肉痛の様な腰痛がある。
発症と同時期に転職してデスクワークが多くなり、運動不足になったことが原因として思い当たる。
痛みは入浴したり、少し運動した後などは軽くなり、長時間同じ姿勢でいると悪化する。
整形外科ではロキソニンテープを処方された。

【副訴】
左肩にコリ感がある。

【症状の確認】
〈腰〉
前屈(±)
後屈(+)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

〈左肩(頚)〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(-)左(+)

【施術】
鍼施術を希望されたので、ご希望通り鍼での施術を試みました。
まずうつ伏せになってもらい、左脛肩部と左右の屈伸穴周囲と帯脈穴に単刺術を施しました。
次に仰向けになってもらい、左曲池穴と左右の太衝穴と足臨泣穴に単刺術を施しました。
ここで起き上がってもらい、最初と同じように後屈してもらうと、痛みが無くなっていました。
腰の痛みが無くなったので、左肩についても確認したところ、右側屈での違和感、左回旋での痛みがまだ残っていました。
左の肩井穴と天牖に単刺術を施したところ、左回旋での痛みが和らぎました。
最後に「運動不足によって筋肉が凝り固まってしまったことによる痛みの部分が大きいので、なるべく体を動かすこと」を指示して初回を終了しました。

モートン病と診断された左右の足趾の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’18年1月22日(施術回数2回)

【現病歴】
’17年11月末頃から左足第3・4指(中指、薬指)がピリピリするようになり、その後ビリビリと痛むようになった。
’18年1月に整形外科で「モートン病」と診断され、ビタミンB12を処方された。
薬のおかげか症状は改善したが、その後右足も同様な症状が出始めた。
’17年11月末頃に普段履かない高さのハイヒールを履くことが多く、やや我慢しながら履いていた事が原因として思い当たる。

【症状の確認】
つま先立ち:右(-)左(-)

〈歩行〉
右足:離地時に第3・4指の裏側にコリコリした感じとピリッとした痛みがあります。
左足:離地時に第3・4指甲側にピリッとした痛みがあります。

〈触覚異常〉
左右共に異常なし

【施術】
仰向けに寝てもらい、左右の足の甲の骨間部に単刺術とマッサージを、更に足指にもマッサージを施しました。
足の筋肉が十分にほぐれたのを確認してから、更に臀筋にストレッチを施しました。

起き上がってもらい症状を確認したところ、歩きで左足離地時に「コリっとした感じが残る」ものの、左右の足趾共、離地時の痛みは無くなっていました。
「筋肉を刺激して柔らかくしたら、症状が軽くなったので、筋肉のコリが主な原因として考えられます」と説明。

更に左右の足趾の関節部分の形状を確認したところ、横から触ると左足趾の方が骨が側方に隆起していていることが触知できたので、「この骨の隆起が減るか無くなるかしない限り、コリっとした感じは無くならないかもしれません」と説明し、初回を終了しました。


《第2回》’18年1月29日(初回の7日後)

【経過】
「ピリピリとした痛みは取れてきた」
「1月28日にスニーカーを履いて歩いた時にピリピリとした痛みを感じたが、今日は痛みはない」

【症状の確認】
つま先立ち:右(-)左(-)
歩行:右(-)左(±)

初回終了時と同様、左足のみ離地時にコリっとした感じがあるそうです。

【片脚立ちでの動揺】
右>左

左右共に片脚立ちで上体を真っ直ぐに保持できません。
特に右脚で立った際の動揺が大きいです。

【運動指導】
痛みがそれほど酷くなかったので、まずは片脚立ちでの安定性を高めるための運動としてスプリットスクワットを指導しました。
臀筋に負荷が掛かるフォームを習得してもらった後に、前回同様の施術を行いました。

【施術】
左右の足の甲への単刺術と足のマッサージ、更に下肢のストレッチを施しました。
ここで状態を確認すると、まだ歩きで左足に違和感が出るものの、「脚が軽くなった」そうです。

スプリットスクワットを毎日左右10回ずつ行うよう指示して施術を終了しました。

足底筋膜炎と診断され半年患った踵を中心とした左右の足底の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’18年1月10日(施術回数1回)

【現病歴】
’17年7月から左の足裏が痛くなり始め、その後右も同様に痛くなりだした。
足の裏全体に痛みがあるが、特に踵の痛みが気になる。
’17年になってからよく歩くようになり、疲労が溜まったことが原因として思い当たる。
医者には「歩きすぎ」「靴が悪い」と言われたが、ハイヒールなどは履いていないので、靴が原因とは思えない。
診断は足底筋膜炎だった。
「歩かないのが一番いい」と言われたが、仕事との関係もありそうもいかない。
数年、又は一生痛みが取れない人もいると言われたが、そんなことになったら困るのでどうにかしたい。

家で裸足で歩く時が特に辛い。
よく歩く時は、ウォーキングシューズを履いたり、インソールを使って対応しているが、根本的に解決したい。
歩き方が何となくおかしい気がする。

【副訴】
’18年元旦にもたくさん歩いた影響か、右腰にも痛みがある。

【症状の確認】
両脚立ち:右(-)左(-)
片脚立ち:右(-)左(-)
両脚つま先立ち:右(+)左(+)
片脚つま先立ち:右(+)左(+)
※右は足の甲に、左は足底に痛みを感じます。
踵荷重:右(+)左(±)
歩行::右(+)左(+)
※150cmほどの距離を7~8歩掛けて歩きます。
※片脚立ちの際、左右共にフラツキが非常に大きいです。

【触診】
IMG_0324
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる踵の底面には目立った圧痛は検出できませんでしたが、踵の両脇には圧痛が検出できました。
左の足底も圧痛は検出できず、むしろ左右の足共に、足の甲と爪の付け根辺りに圧痛を検出できました。

【施術】
触診時の反応から、やや痛みに敏感なように見えたので、ハペパッチとピソマⅠでの施術を試みました。
圧痛を検出した左右の踵の両脇、僕参穴と水泉穴の辺りにハペパッチを1枚ずつ計4枚貼付。
更に左右の足の第1・2・3・4趾の爪の付け根の角にピソマⅠを1枚ずつ計16枚貼付してタッピングを施しました。
改善具合を確認するために、立ち上がって施術前と同様に動いてみてもらったところ、以下の様になりました。

両脚つま先立ち:右(-)左(-)
片脚つま先立ち:右(±)左(-)
踵荷重:右(+)左(-)

右踵の痛みがやや強く残ったので、更に同部位に施術を追加しました。
自覚的には右踵の底面のやや外側に痛みがあるそうです。
再度、座位になってもらい、右踵を触診したところ、後方やや外側に圧痛を検出できたので、同点にハペパッチを1枚貼付。
これでもう一度右踵に荷重してもらうと、痛みが和らいだそうです。
歩行も歩幅が広がり、150cm程の距離を6歩で移動できるようになりました。

最後に徐々に日常生活に復帰することと、足の甲側の筋肉が固いのでストレッチ等でほぐすようアドバイスして初回を終了しました。

【その後】
予約を入れてもらっていた1月13日(初回から3日後)の朝に電話をいただき、「想像以上に痛みが改善し、外出にも大きな支障が無くなったので、予約をキャンセルしたい」との連絡をいただきました。

大腿部のシビレを伴う右腰痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’15年5月8日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年5月になってから右の腰が痛むようになった。
現在7kgの子供を抱っこしていることが原因として思い当たる。
仰向けに寝ると痛みは改善するが、横向けに寝ざるを得ない状況になっている。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)
靴下を履く動作:右(-)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばしても曲げている時と痛みは変わらない
足振り:右(+)左(-)
膝倒し:右(-)左(+)
足上げ:右(+)左(-)

※痛みは全て右腰に出ます

【触診】

〇:圧痛あり
×:圧痛なし
●:硬結あり

患部である右腰部では臀筋の起始部に右のみ圧痛を検出しました。
シビレを感じるという、右大腿部には硬結はあるものの、圧痛は検出できませんでした。
右膝窩に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望はありませんでしたが、鍼施術の経験が無いとのことだったので、「鍼、マッサージ、ストレッチのどれでも効果に差はありません」と説明すると、マッサージでの施術を希望されたので、鍼は使用せずマッサージとストレッチを行うことにしました。
まず、うつ伏せになってもらい、右の臀部と下肢に対し、圧痛を検出できた部分を中心にマッサージを施しました。
十分に筋肉が軟らかくなったのを確認してから仰向けになってもらいました。
ここで再度仰臥位での足振りと膝倒しをしてもらうと、それぞれ違和感程度まで痛みが改善していました。
仰向けのまま右臀部にペアストレッチを施し、右股関節の可動域を大きくしていきました。
すると、先ほどまであった足振りと膝倒しでの違和感が消失しました。
起き上がってもらい、最初と同じように右側屈と靴下を履く動作をしてもらいましたが、こちらの痛みも消失していました。
最後に臀筋のストレッチを指導して施術を終了しました。

投球動作で生じる右肩痛 10代男性

【症例】10代男性 運動部所属

【初回日】’16年7月30日(施術回数2回)

【現病歴】
7月の大会が終わって以来、右肩の違和感が取れない。
肘を上げて投げようとすると痛みが強くなる。
同様の違和感が6月頃から出たり出なかったりしていた。

【症状の確認】
結帯動作:右(+)
投球動作(±)

【触診】
右肩周囲を触診すると、肩外兪穴周囲、筋肉で言うと肩甲挙筋の停止部に著明な圧痛を検出できました。

プロメテウス解剖学コアアトラス』p.276より

青く囲っている部分が肩甲挙筋の停止部です。

【施術】
座位で圧痛を検出した右肩外兪穴の周囲にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったことを確認してから、再度結帯動作と投球動作を行ってもらうと、痛みと違和感が無くなり「さっきまで鳴ってた音がしなくなった」そうです。

《第2回》’16年8月9日(初回の10日後)

【経過】
「右肩はまだおかしい」
「投げる時に肘を前に出そうとすると、痛みが起きる」

【症状の確認】
屈曲(-)
外転(-)
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(+)
投球動作(+)

【触診】
初回同様、肩外兪穴部に圧痛を検出できました。

【施術】
初回同様、まずは肩外兪穴周囲にマッサージを施しました。
これで結帯動作での痛みが違和感程度まで改善しました。
更に、右の曲池穴周囲にマッサージを施したところ、結帯動作、投球動作での痛みが消失しました。
最後に左右の臀筋にペアストレッチを施して、第2回を終了しました。

うつ伏せでくしゃみをして発症した左腰痛 10代男性

【症例】10代男性 野球部所属

【初回日】’17年5月20日(施術回数2回)

【現病歴】
5月17日にうつ伏せの状態でくしゃみをしたら、腰に激しい痛みが出た。
それ以前からも違和感はあった。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(++)
後屈(+)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(±)左(±)

※前屈での痛みが激しく、立っただけでも違和感があります。

<その他>
投球動作でも痛みが出ます

【施術】
まず仰向けで左の臀筋にペアストレッチを施しました。
次に仰向けのまま、左の臀筋の起始部を触診すると、いくつか圧痛点を検出できたので、同部位にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、最初と同じように症状の確認を行いました。

〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
投球動作(-)

※投球動作での痛みの改善が主目的だったので、痛みがそれほど酷くなかった側屈と回旋は確認を省略しました。

投球動作での痛みがほとんど無くなったので、以上で施術を終了としました。
最後に「筋肉が硬くなったことによる腰痛の可能性が高いから、硬くならないようにこまめに動かすことと、冷やさないように気を付けること」を説明して初回を終了しました。

《第2回》’17年5月24日(初回の4日後)

【経過】
「5月21日に投球練習している時から痛み出し、その後、走った時に悪化した」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

〈その他〉
投球動作(+)
仰向け寝(+)

投球動作での痛みが初回と同様にありますが、前屈での痛みは初回ほどではありません。

【施術】
初回と同様に、まずは左の臀筋にペアストレッチを施しました。
しかし仰向け寝での痛みがほとんど改善しませんでした。
「このまま臀筋にアプローチを続けても、大幅な改善は見込めないだろう」と判断し、「どこか別の部位に大きな問題があるのかもしれない」と考え、臀部の次に腰痛との関わりが深いと考えている、鼡径部を触診してみました。
すると、腸骨窩部、筋肉で言うと腸骨筋の辺りに強圧痛を検出できました。
そこで仰向けのまま左膝を立てた体勢になってもらい、同部位に対して腸骨筋が軟らかくなり、かつ圧痛が改善するまでマッサージを施しました。

「腸骨筋(右)の位置」※骨盤を前から見ています。

『プロメテウス解剖学アトラス初版』より

マッサージ後に再び仰向け寝してもらうと、この体勢での痛みが無くなっていました。
次に起き上がってもらい、最初と同じように症状を確認すると、以下の様になりました。

〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
※回旋は当初から痛みが無かったので省略。

〈その他〉
投球動作(-)

投球動作での痛みが無くなっていたので、以上で施術を終了し、最後に鼡径部のストレッチの指導をして第2回を終了しました。

【その後】
同年6月12日(第2回の19日後)に別の症状で来院した際に腰の状態について伺うと、「腰の痛みは無い」とのことだったので略治としました。

五十肩と診断された非利き腕側の左肩痛と挙上障害 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’16年7月8日(施術回数4回)

【現病歴】
2016年1月から不定期に左肩に違和感や冷えを感じるようになった。
同年4月から腕が上がらなくなった。
思い当たる節は特にない。
寝返り、起床時、不意に動かした際に痛みが走る。
5月に整形外科に掛かった際にレントゲン撮影をし、骨には異常が無く「五十肩でしょう」と言われた。
6月に整骨院に掛かった際には「姿勢の悪さが原因」と言われた。
利き腕は右。

【触診】
IMG_0337
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左右の頸部前面と前腕橈側部、更に左の前胸部、腋窩部(大円筋部)、合谷穴部に圧痛を検出できました。

【症状の確認】※°は可動域
屈曲(+)135°
外転(+)135°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)0°
結髪動作(+)
結帯動作(+)

http://www.study-channel.com/2015/06/ROM-upper-limbs.htmlより

http://www.study-channel.com/2015/06/ROM-upper-limbs.htmlより

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かず、鍼施術の経験は無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し了解をいただきました。
まず、うつ伏せになってもらい、左の腋窩部と頚部、手部にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい前胸部、腋窩部、前腕部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、可動域を測定すると下記の様になっていました。

屈曲:150°
外転:135°
水平伸展:10°

なお、結帯動作での痛みはまだ残っていましたが、結髪動作での痛みはかなり改善していました。
最後に触診時に圧痛を検出していた左合谷穴部にマッサージを施し、「肩痛の原因として、筋肉が硬くなってしまっていることが主な原因と思われる」と説明し、「極力、肩を動かすよう」指示して初回を終了しました。

《第2回》’16年7月11日(初回の3日後)

【経過】
「寝ている時がすごく楽だった」

【症状の確認】
屈曲(+)135°
外転(+)135°
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(±)
結帯動作(+)

初回の施術前に痛みがあった水平伸展が痛み無く行えています。
ただ、屈曲と外転の可動域は初回の施術前の状態に戻っています。

【施術】
初回同様に肩周辺と関係するであろう部位にマッサージを施すことに徹してみることにしました。
まず仰向けになってもらい、左の合谷穴部と前胸部、腋窩部にマッサージを施しました。
次にうつ伏せになってもらい、左の腋窩部と頚肩部、左右の臀部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、可動域と痛みを確認したところ、下記の様になりました。

屈曲:150°
外転:150°
結髪動作(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域が15°大きくなりましたが、結髪動作と結帯動作での痛みには変化はありませんでした。

《第3回》’16年7月15日(第2回の4日後)

【経過】
「7月12日の午前中に肩の前側に痛みが出た」
「寝起きのダルさもあるし、寝ている時にも痛むこともあった」

【症状の確認】
屈曲(+)135°
外転(+)120°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(+)
結帯動作(+)

初回の施術前に近い状態まで、状態が戻ってしまっています。

【施術】
この日はまずうつ伏せになってもらい、左の頸部、腋窩部、前腕、合谷穴部にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、腋窩部に更にマッサージを施しました。
筋肉がほぐれたことを確認してから起き上がってもらい、状態を確認すると以下の様になりました。

屈曲(+)150°
外転(+)150°
水平屈曲(-)
水平伸展(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域は大きくなり、水平伸展の痛みも減りましたが、結帯動作での痛みや可動域には改善は見られませんでした。

《第4回》’16年7月21日(第3回の6日後)

【経過】
「かなり調子が良い」
「高い所に腕を伸ばす以外はほとんど痛みは無い」
「寝ている時も大丈夫」

【症状の確認】
屈曲(+)150°
外転(+)150°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(-)
結帯動作(+)

患者からの報告のとおり、施術前の状態は前回の第3回の施術後の状態に近く、今までで一番いい状態です。

【施術】
この日は仰向けになってもらい、左の前胸部、前腕部、手のひらと手の甲、腋窩部にマッサージを入念に施しました。
起き上がってもらい、状態を確認すると下記の様になっています。

屈曲(+)160°
外転(+)160°
水平伸展(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域が少し改善し、水平伸展の痛みにも改善が見られましたが、結帯動作での痛みは変わりませんでした。

次に座位のまま、前胸部にストレッチを施しました。
すると、結帯動作での痛みがやや改善しました。

最後に前胸部のセルフ・ストレッチの方法を指導して施術を終了しました。

【所感】
当時は「肩関節の問題は、肩関節(肩甲上腕関節)周囲の筋肉の問題」と考えて施術していました。
本症例でも、大円筋や広背筋、大胸筋といった肩甲上腕関節をまたぐ筋肉をメインにマッサージを施しました。
この考え方でもある程度の改善は見られたので、大外れではないとは思いますが、現在(’18年2月現在)はもう少し違ったアプローチも採り入れています。

腕を上げる動作(挙上)は、肩甲上腕リズムの関係上、腕を90°以上挙上する際は肩甲骨が上方回旋するので、拮抗動作の下方回旋の主動作筋、特に肩甲挙筋に対するアプローチも重要になります。

下段中央が上方回旋です。

https://ameblo.jp/yoshi-hide0313/entry-12244453999.htmlより

https://ameblo.jp/apula-tokyo/entry-12298629003.htmlより

https://ameblo.jp/apula-tokyo/entry-12298626526.htmlより

本症例でも頚肩部にアプローチはしているのですが、明確に「肩甲挙筋」を狙って施術してはいませんでした。
別の症例で、首の寝違えと肩痛(肩関節屈曲の可動域制限)に関連がありそうだということを発見してからは、肩甲挙筋を狙って肩外兪穴部(肩甲挙筋の停止部)を刺激しています。
比較的早期に肩痛が改善することが多い印象です。

「椎間板ヘルニア予備軍」と診断された腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’14年2月24日(施術回数1回)

【現病歴】
4年前の学生時代から、腰に痛みを感じるようになった。
’10年に整形外科に掛かった際には「椎間板ヘルニア予備軍」と言われた。
’12年にはストレスも多大だったせいか、足を引きずりながら歩くくらいに痛みがあった。
痛みは、入浴後にストレッチをすると一瞬だけだが楽になる。
しかし、ストレッチをしないと寝付きにくいので、ストレッチはよく行っている。
逆に座りっ放しでいると、痛みが悪化する。

【副訴】
腰痛の影響からか、首肩にも重だるいコリ感がある。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(±)左(-)

後屈のみ明確に痛みが確認できたので、こちらを効果測定の目安としました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かなかったので、セルフ・ケアが容易な体操でまずは改善を図りました。
後屈で痛みが出る一方、前屈では痛みが無かったので、操体法の考えから立位のまま前屈のストレッチを軽く行ってもらいました。
可動域が大きくなって、筋肉が多少ほぐれてきたことが確認できた後に、再度後屈してもらいました。
すると、先ほどまであった痛みが消失していました。
「痛みは体からの『その方向には動かさないで』というサインだと思って、反対方向にストレッチすると改善することがあります」と説明し、腰痛が再燃した際には、痛みが出る方向とは逆方向へのストレッチを行ってみるようアドバイスしました。
腰への施術は以上で終了し、その後、副訴の首肩の痛みに対する施術を行いました。

【その後】
同年3月1日(初回の5日後)にお電話で腰の状態を伺うと、「首肩も含め、状態はいい」とのことでした。

【所感】
問診の段階で、患者が「入浴後のストレッチで痛みが改善する」、「座りっ放し、ストレスで悪化する」と言っているとおり、本症例の腰痛の原因は筋肉のコリ(硬化)だったと思われます。
ストレッチで改善したという事実も、そのことを支持していると思います。
なお、整形外科医がよく腰痛の原因として説明・診断する椎間板ヘルニアなどによる「神経の圧迫」で痛みが出ることも無くはないですが、かなり限定的なケースです。
「ヘルニアと診断されて痛みの改善を諦めている」という方は、是非一度鍼灸やマッサージをお試しください。
詳しくは、痛みの生理学「椎間板ヘルニアについて」もご覧ください。

起床時が辛く、午後に改善する背中全体の痛み 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’16年6月8日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年4月から背中に重だるい感じが出始めた。
ちょうどその頃に仕事に変化があり、疲労やストレスが溜まったことが原因として思い当たる。
症状は寝ると楽になる。
一日の中だと、起床時が一番辛く、午後には少し楽になる。
内科と整形外科に掛かったが「原因不明」と言われた。

【症状の確認】
《頚部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(+)

《立位での腰(股関節)との連動》
前屈(-)
後屈(+)
回旋:右(±)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛みが出ます
膝倒し:右(±)左(±)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

後頭部では左天柱穴部に強圧痛があり、右の天柱穴部にも圧痛を検出できました。
前頚部や臀筋の起始部にも圧痛を検出できた一方で、背部には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼施術の経験が無かったので、ストレッチとマッサージでの施術をご提案し、了解をいただきました。
まずは仰向けで左右の臀筋をストレッチでほぐしました。
これで仰向けで膝を伸ばした時の背中の痛みが無くなり、膝倒しも左右共に違和感が消失しました。

次にうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した後頭部の天柱穴を中心に、頚部、背部、臀部、下肢にマッサージを施し、筋肉をほぐしました。
筋肉が十分に柔らかくなったのを確認してから、起き上がってもらい痛みの確認を行いました。

《頚部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
※回旋は、仰向けでの膝倒しで痛みが無くなっていたので、ここでは確認しませんでした。

《立位での腰(股関節)との連動》
後屈(±)
回旋:右(-)左(-)

立位で腰を後屈させた時だけ違和感が残りましたが、それ以外の痛みや違和感はほとんど消失していました。
最後に「今回の背中の痛みは、筋肉が硬くなってしまったことによるもの可能性が高い」ことを説明し、なるべく体を動かす事と臀筋のセルフ・ストレッチのやり方を指導して、初回を終了しました。

就職後から出始めた腰痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’14年11月26日(施術回数1回)

【現病歴】
仕事をし始めた頃から腰全体に重だるい感じが出始めた。
特に長時間のPC作業で辛くなる。
医者には掛かっていない。
今は右腰が気になる。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(-)左(-)

ただ立っているだけでも、右腰に違和感があるそうです。

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛む

【施術】
以前に肩こりで来院された際に、体操で症状が改善したのを経験いただいていたので、この日はストレッチでの施術を提案させていただき了解をいただきました。
仰向けになってもらい、まず股関節揺らしを施しました。
次に左右の臀筋を入念にストレッチでほぐしました。
これで仰向けで膝を伸ばした際の痛みが軽減しました。
立ち上がってもらい腰の状態を確認してもらうと、立位と左側屈での違和感が当初よりも軽減していました。
更に、姿勢が改善しているのも実感してもらえたようです。
ご自宅でも行えるお尻のセルフ・ストレッチを指導して施術を終了しました。

階段を昇るのが辛い右腰痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’15年11月7日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年10月下旬から右の腰が痛み出した。
7年間やっているエアロビで捻ったことが原因として思い当たる。
発症当初よりは痛みは改善してきている。
痛みはマッサージを受けると改善し、動かないでいれば痛みは出ない。
逆に走ったり、階段を昇る動作で痛みが出る。
医者ではレントゲン撮影で「骨には異常が無い」「中臀筋の痛み」と言われ、湿布と鎮痛剤が処方された。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(-)

〈階段昇降〉
昇:(+)
降:(-)

〈仰臥位〉
足振り:右(-)左(+)
膝倒し:右(-)左(+)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じている右腰には圧痛は検出できませんでした。
逆にお尻の横側(側臀部)の上方、筋肉で言うと「中臀筋の起始部」辺りに強圧痛と圧痛を検出できました。

【施術】
マッサージや体操での施術を希望されたので、まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した部位を中心に臀部全体にマッサージを施しました。
十分に筋肉がほぐれたのを確認して、施術前と同様に痛みの確認を行いました。
すると、階段を昇る動作でまだ痛みが残るものの、それ以外は痛みが無くなっていました。
階段を昇る動作での痛みも「10あった痛みが3まで減った」とのことです。

最後に、今回の腰の痛みの原因について「医者の診断どおり、筋肉、特にお尻の筋肉が硬いことが根本的な原因の可能性が高い」と説明し、筋肉を軟らかく保つために「意識的に体を動かすこと」をお勧めして、初回を終了しました。

デスクワークで悪化する右肩のコリ感 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’14年11月19日(施術回数1回)

【現病歴】
就職した頃から、右肩にコリ感を感じるようになった。
肩こりと同時に腰痛も出始めた。
デスクワークが多いことと、体の疲労が原因として思い当たる。
PC作業が多いと辛くなり、マッサージを受けたり、温めると楽になる。
歯ぎしりをしているせいか、就寝中に辛くなることもある。

【副訴】
就寝中に足が攣る事がある。
体質を改善したい。

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
斜め前:右(-)左(-)
斜め後:右(-)左(-)

動作時の痛みはありませんが、座っている姿勢で右肩にコリ感を感じるそうです。

【施術】
鍼施術、特に体質改善目的での施術に興味があるとのことでしたが、「体質を改善するには、食事と運動の方が確実で安上がりですよ」と説明し、納得してもらった上で、まずはセルフケアの効果を実感してもらうべく、首肩の体操を行ってもらいました。
首を左右に5回ずつ回してもらい、更に肩も前後に5回ずつ大きく回してもらいました。
直後に「右肩のコリ感はどうですか?」と伺うと、「楽になった」とのこと。
更にうつ伏せになってもらい、右を中心に首肩にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、コリ感について伺うと「更に楽になった」とのこと。

最後に、首肩を回す体操をコリ感を感じた際に行うこと、夕食での糖質を控えること、就寝時は暖かい服装にすることをご提案して初回を終了しました。

【その後】
’14年11月26日(初回の7日後)に来院された際に肩こりについて伺うと、「体操をしているせいか、耐えられないことは無くなった」とのことでした。
副訴だった就寝中の足の攣りも、寝間着を変えたところ和らいだそうです。

フライパンを持つ動作で生じる左肘痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’16年9月3日(施術回数1回)

【現病歴】
’12年3月ことから首肩腕のコリが酷くなり、特に左肘には痛みが出るようになった。
ちょうど同時期から仕事で手をよく使うようになったことが原因として思い当たる。
手作業をしないと症状は改善するが、反対に作業量が増えると悪化する。
手がしびれたり、痛みで目が覚めることもある。
医者にも何件か掛かったが、湿布の処方と電気治療だけのところもあれば、マッサージをしてくれる所もあったりと色々あった。
仕事が忙しくなると通えなくなり、今に至る。

【症状の確認】
〈肘関節の動き〉
屈曲:右(±)左(±)
伸展:右(±)左(+)
回内:右(-)左(-)
回外:右(±)左(-)

フライパンを持つ動作※左(+)
※テニスラケットで代用

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

前腕橈側後面(曲池穴付近)と母指球部(魚際穴付近)とその後面(合谷穴付近)に、左右共圧痛を検出できました。
首肩にも強圧痛と多数の圧痛を検出できました。

【施術】
左肘の痛みの方がひどかったことと、フライパンを持つ動作は日常的に行うので、まずは左肘の施術に集中することにしました。
更に「頻繁には通えない」とのことだったので、まずはセルフケアが容易なストレッチでの改善を試みました。
座位のまま、肘を伸ばした状態で前腕部の屈筋と伸筋をストレッチしてみましたが、伸展時の痛みは変化しませんでした。
次に左曲池穴付近にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認して、再び伸展したもらったところ、違和感程度にまで痛みが改善していました。
フライパンを持つ動作も違和感程度にまで改善していました。
次にうつ伏せになってもらい、首肩、前腕部、手部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認した後に起き上がってもらい、再度フライパンを持つ動作をしてもらったところ、痛みは無くなっていました。

最後にストレッチなどで腕の筋肉を日頃から軟らかく保つようアドバイスして、初回を終了しました。

前屈すると生じる腰全体の痛み 20代男性

【症例】20代男性

【初回日】’16年6月16日(施術回数2回)

【現病歴】
’16年6月15日に中腰から起き上がった時に腰に痛みが走った。
直後は5分歩くのも苦痛だったが、現在は歩くのは痛みは無い。
前かがみになると、痛みが出る。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

前屈では腰全体に、左側屈で右腰に痛みが出ます。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

腰(腰椎)周囲には圧痛は検出できず、臀部に圧痛を検出でき、特に右臀部には強圧痛の箇所を検出できました。
他にも右の膝窩にも強圧痛、右足背部にも圧痛を検出できました。

【施術】
鍼とマッサージでの施術を希望されたので、まずは仰向けでの鍼施術から開始しました。
圧痛を検出した、右の足背部と崑崙穴、太谿穴、F4、F5に単刺術を施しました。
次にうつ伏せになってもらい、右の委中穴と左右の臀筋の起始部(屈伸穴)に単刺術を施し、更に鍼施術した箇所にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、最初と同じように動いてもらったところ、前屈、左側屈での痛みは消失していました。
物を持つ際などは腰の負担を大きくしないよう、腰をしっかり落として持ち上げるなど、しばらくは腰を労わるようアドバイスして初回を終了しました。

《第2回》’16年6月29日(初回の7日後)

【経過】
「歩けない程の痛みは無く、前屈でも痛みは無い」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
この日はマッサージでの施術を希望されたので、鍼は使用せずマッサージでの施術となりました。
最初にうつ伏せになってもらい、臀部を中心に背面全体にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、臀筋のストレッチと足部のマッサージを施しました。
起き上がってもらい、前屈をしてもらうと、施術前にあった違和感が消失していました。
椅坐位での臀部のストレッチを指導して第2回を終了しました。

ボールを蹴る際に生じる右大腿前面の痛み 10代女性

【症例】10代女性 サッカー部所属

【初回日】’16年5月18日(施術回数1回)

【現病歴】
今年の4月22日に体力テストで1,000m走をした際から大腿前面が痛み出した。
今は部活動でボールを蹴る際に痛み、練習後は練習前よりも痛みが悪化する。
休息を取ると痛みは改善する。
医者には掛かっていない。
’15年11月と’16年2月にそれぞれ右足首の骨折、左足の捻挫をしていて、’16年4月からようやく練習に復帰したところだった。

【症状の確認】
屈伸動作(-)
フロント・ランジ(±)
片脚スクワット(-)

【触診】
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〇:圧痛あり
×:圧痛なし

大腿部前面は右にごく狭い範囲に圧痛を検出できましたが、左右共に著明な圧痛箇所は検出できませんでした。
右の脛部の筋肉が左とくらべて硬く張っていることがわかりました。
足の甲も左右同程度の圧痛が検出できました。

【施術】
鍼以外での施術を希望され、再発時のことも考慮して、ピソマでの施術を提案し、快諾いただきました。
座った状態で右F6にピソマⅡを貼付し、しばらくタッピングを施しました。
ここで再度フロント・ランジをしてもらうと、先ほどまであった違和感が消失していました。
ピソマの使用方法と、圧痛を検出していた足部のストレッチを行うよう指導して、初回を終了しました。

【その後】
約1か月後に腹痛で来院された際に右大腿の状態について伺うと、「初回の施術以来、痛みは出なかった」とのことでした。

井穴刺絡図

PC作業、ストレスで悪化する首痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’15年5月11日(施術回数2回)

【現病歴】
長年慢性的に頚肩にコリを感じている。
コリ感は日常のPC作業、ストレスで悪化する。
ヨガに通うとスッキリするが、ここ2ヵ月程多忙で通えていない。

【症状の確認】
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(±)左(±)
回旋:右(-)左(-)
斜め前屈:右(-)左(-)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
●:圧痛なしだが硬結あり

前頚部から側頚部の広い範囲に圧痛が検出できました。
後頚部では僧帽筋の起始部、天柱穴付近に硬結を検出できました。

【施術】
頭痛の施術が思いの外早く終わってしまったので、親指の施術と同時に本症状に対しても施術を開始。

伏臥位になってもらい、頚部で圧痛を検出した前頚部と側頚部、加えて天柱穴周囲、前腕部に対してマッサージを施しました。
起き上がって頚を動かしてもらうと、前屈、左右の側屈共に痛みが消失していました。
8日後に予約を入れてもらい、症状がどう経過するか観察するよう指示して初回を終えました。

《第2回》’15年5月19日(初回の8日後)

【症状の経過】
「前回ほどではないものの、まだ痛みはある」
「車の運転時に辛い」

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(-)左(±)

【施術】
伏臥位になってもらい、右の側頚部と左右の天柱穴周囲、更に右前腕部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい頚を動かしてもらうと、後屈、左側屈、左回旋での痛みが消失していました。
時間が余ってしまったので、「腰にも少し痛みがある」とのことだったので、股関節揺らしと臀筋のペア・ストレッチを施しました。
臀筋のストレッチを指導して第2回を終了しました。

バドミントンのクリア動作で生じる右肘痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’16年5月13日(施術回数2回)

【現病歴】
’14年からバドミントンをやっていて、’16年3月から右肘がズキズキと痛むようになった。
何もしなければ痛くはないが、クリアを打つ瞬間に痛みが出る。
医者に掛かってはいない。
3日後の5月16日に試合があるので、少しでも痛みを改善したい。

【症状の確認】
回内(-)
回外(+)
ドライブ動作(+)

訴えどおり、ドライブ動作を行うと右肘に痛みが出ます。

【触診】
IMG_0316
〇:圧痛あり

右前腕の橈側前後両面、右手の母指球とその裏側の合谷穴部に圧痛を検出できました。

【施術に関する要望】
今まで施術を受けたことが無いので、とりあえず怖い気持ちがある。

【施術】
鍼施術はもちろん、施術そのものを受けた経験が無いとのことだったので、まずはマッサージでの施術を提案し快諾いただきました。
最初に仰向けになってもらい、圧痛を検出した前腕部、手の母指球部とその裏側にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認してから、回外、ドライブ動作を行ってもらうと、痛みが無くなっていました。
ラケットの握り方を見せてもらうと、親指と人差し指を使った握り方をしていました。
より負担が少ない小指や薬指を使った握り方を指導し、前腕部のストレッチも指導して初回を終了しました。

《第2回》’16年5月18日(初回の5日後)

【経過】
「16日の試合は痛みなくプレーできた」
「今は腕(前腕橈側)に張り感がある」

【症状の確認】
屈曲(±)
伸展(-)
回内(-)
回外(-)

【施術】
この日は頚の痛みがあるとのことだったので、まずうつ伏せになってもらい首肩にマッサージを施しました。
起き上がってベッドに腰掛けてもらい、初回と同様に前腕の橈側部にマッサージを施しました。
ここでもう一度右肘を屈曲してもらうと、最初に確認できていた違和感が消失していました。
最後にフォアでの打ち方を見せてもらうと、脇が空いたフォームだったので、脇を締めて打ってみるようアドバイスして第2回を終了しました。

【その後】
5月21日(初回の9日後)に前日の試合での筋肉痛を訴えて来院された際に右肘の状態を伺うと、「痛みは無い」とのことでした。

鞄を右肩に掛けると生じる右首痛 10代女性

※本症例は首の動きに伴って痛みが生じていたため、「頚痛」に分類しました。

【症例】10代女性

【初回日】’16年5月28日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年4月頃から肩こりを感じるようになり、昨日5月27日には運動中に右肩が辛くなった。
通学時に重い鞄を背負っていることと、PC作業を長時間行うことが原因として思い当たる。
痛みは湿布を貼ると楽になる。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈頚の動きとの関連〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(±)左(+)
回旋:右(-)左(+)

前後屈では左右に痛みが出ます。

〈その他〉
鞄を肩に掛ける:右(+)左(-)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

肩外兪穴部に強圧痛、右の側頚部と左右の後頚部、更に上肢の広い範囲に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼施術の経験が無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し快諾いただきました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した頚肩部、前腕、手部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認して、起き上がってもらい最初と同じように痛みを確認したところ以下のようになりました。

前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)

左側屈と左回旋での右頚の痛みが残ったので、座位で患部周囲を触診したところ、右の肩井穴に圧痛を検出できました。
座位のまま同点を指圧した状態で、頭を左右に3往復、痛みが出ない範囲で動かしてもらいました。
再度、左回旋してもらったところ痛みは消失していました。
動きでの痛みが改善したところで、鞄を右肩に掛けてもらったところ、この体勢での痛みも消失していました。

最後に、筋肉が固くなって痛みが起きていた事、温めたりストレッチすれば筋肉はほぐれること、荷物を複数に分けるなどして鞄による負担を減らすことなどを話して初回を終了しました。

半月板損傷と診断され手術を検討中だった左膝痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’16年2月26日(施術回数2回)

【現病歴】
以前から卓球を週に一度行っているが、’15年2月末から左膝が痛みだすようになり、’16年1月の試合後にその痛みが悪化した。
現在は’16年1月当時よりかは痛みは改善しているが、ズキズキとした痛みが残る。
当初の原因として、血中コレステロールを下げる薬を飲み、全身の関節が痛くなったことが思い当たる。
その後、左膝以外の痛みは改善したが、左膝のみ痛みが残ってしまった。
痛みは、お風呂に入って体を温めると改善する。
現在は階段を降りる時が辛い。
医者では半月板損傷と言われ、’16年4月に手術を受ける予定になっているが、できれば手術は受けたくない。

【症状の確認】
正座(+)※
屈伸(+)
階段:昇(+)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳ほど

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左陰陵泉穴部に強圧痛を、左の膝窩内側とヒラメ筋に圧痛を検出できました。
内側広筋には左右同程度の圧痛がありました。

【施術】
鍼での施術は苦手とのことだったので、マッサージでの施術を試みました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した左の膝窩と下腿後面にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、左の大腿内側と陰陵泉穴部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい最初と同じ動きで痛みの具合を確認しました。

正座(+)※
屈伸(±)
階段:昇(-)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳より狭い

最後に下腿後面のストレッチの指導をして、初回を終了しました。

《第2回》’16年3月5日(初回の8日後)

【経過】
「痛みが内側から外側に移動した」
「階段の昇りで腿に痛みを感じる」

【症状の確認】
正座(+)※
屈伸(-)
階段:昇(-)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳ほど

〈仰臥位〉
徒手抵抗でのレッグエクステンション(+)

【施術】
仰向けになってもらい、左の大腿筋膜張筋筋腹部と膝窩にマッサージを施しました。
すると、レッグエクステンションで「力が入りやすくなった」そうです。
次に左の前脛部と腓骨筋部にマッサージを施しましたが、レッグエクステンションでの状態に変化はありませんでした。
更に甲を中心に左足(foot)全体にマッサージを施しました。
これでレッグエクステンションで更に「力が入る」ようになったそうです。
起き上がってもらい最初と同じ動きで痛みの具合を確認しました。

正座(+)※
屈伸(-)
階段:降(-)
※踵とお尻の隙間は握り拳より狭い

今回一番効果があったと思われる足部のマッサージを、自宅でも行うよう指導して第2回を終了しました。

【雑感】
本症例でマッサージで筋肉をほぐしただけで半月板損傷と診断された膝痛が改善したように、膝関節の半月板の損傷の程度と痛みは必ずしも連動しないという研究結果が発表されています。
拙記事「半月板の異常で痛みは起きるのか!?」もご参照いただけると幸いです。

起床時のだるさを伴う首痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’15年3月10日(施術回数2回)

【現病歴】
今年の初め頃から首肩に重だるさや痛みを感じるようになった。
起床時に寝た気がしなかったり、ダルイことが多く、疲労が抜けていないことが原因として思い当たる。
歯ぎしりを指摘されたことがある。
2014年にも同様の症状で出て整形外科に掛かったが、ロキソニンと湿布を処方され、リハビリとして電気治療やウォーターベッドを受けたが、特に効果は感じなかった。

【副訴】
今年になってから、肩がつって寝込んでしまうことが2回あった。
起床時に吐き気があることがある。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)
斜め前屈:右(+)左(+)

【触診】
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〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

首肩の広範囲に渡って圧痛点が検出できました。
また前腕部や手部にも多数圧痛点が検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、「鍼でもマッサージでも効果に差はありませんよ」と説明すると、マッサージを希望されました。
うつ伏せになってもらい、圧痛を検出した頚肩部と手部のマッサージを入念に施しました。
筋肉が多少軟らかくなったのを確認した上で、起き上がってもらい最初と同じように動いてもらいました。
すると、後屈、斜め前屈での痛みは消失し、左側屈での痛みが少し残る程度まで改善しました。
仰向けになってもらい、頭顔面部のマッサージと揺らしを施して施術を終了。
「歯ぎしりは生活全体のストレスが過多なこと」が原因で、今すぐに実践できるストレスの低減方法として「炭水化物の摂取を控えて胃腸のストレスを軽くする」があることを説明し、夕飯だけでも炭水化物を抜いてみるよう指示して、初回を終了しました。

《第2回》’15年3月24日(初回の14日後)

【経過】
「首肩の痛みはほとんどなく、コリ感が残っている」
「夜だけ炭水化物を摂らないようにしている」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(-)左(±)
斜め前屈:右(-)左(-)

【施術】
違和感程度で痛みが確認できなかったので、まずはコリ感を解消するための首肩の運動をしてもらいました。
これで「少しコリ感が楽になった」そうです。
次にうつ伏せになってもらい、第1回と同様に頚肩部と手部にマッサージを施すと、右側屈を左回旋で出ていた違和感も消失しました。
最後に仰向けになってもらい、頭顔面部にマッサージと揺らしを施して、日頃から首肩を動かすよう指示して、第2回を終了しました。

家具を移動させた3日後から生じた腰痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’14年2月20日(施術回数3回)

【現病歴】
’14年2月19日の夕方から腰が痛み出した。
就寝時には痛みは無い。
2月16日に家具の移動をしたことが原因として思い当たる。
じっと座っていると痛みが悪化する。
お風呂に入って体を温めても痛みに変化はなし。
歩いたり、階段を昇るのは問題ないが、前に屈むのが辛い。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(++)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

〈仰臥位〉
上体起こし(+)

【触診】
IMG_0308
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左右の鼡径部外側に強圧痛を、この鼡径部の強圧痛の少し内側と臀部数か所に圧痛を検出できました。
腰(腰椎周囲)には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
以前に鍼施術で症状が改善した経験があるそうで、鍼に対して好印象なことと、強刺激は苦手だということなので、まずは鍼での施術を試みました。
座位で圧痛を検出した臀部の2点にパイオネックス・イエローを貼付。
これで前屈、左側屈での痛みが消失しました。
仰向けになってもらった瞬間、つまり上体起こしに近い状況で腰に痛みが出たそうなので、股関節揺らしを施しましたが、上体起こしでの痛みに変化はありません。
少し痛みに耐えてもらいながら、左右の鼡径部にマッサージを施すと、この上体起こしでの痛みが消失しました。
「かなり久しぶりに、足を伸ばして仰向けになれている」とのことでした。
最後にセルフケアとして、臀部と鼡径部を軽くマッサージすること、なるべく体を動かすよう指示して初回を終了しました。

《第2回》’14年2月24日(初回の4日後)

【経過】
「昨日23日の午前中までは痛み止めを飲んでいた」
「体を動かしている間に少しずつ良くなってきた」
「昨日からお風呂に入って体を温めると少し楽になる感じがする」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
座位で患部周囲を触診すると、左臀部に圧痛を検出できました。
そのまま同点にパイオネック・イエローを貼付。
すると、左側屈の痛みは消失。前屈の痛みも改善しました。
ここで「デスクでの作業中に痛みが出たことがある」と仰るので、施術を一端中段。
痛みが出る動作を確認した上で、更に左臀部にパイオネックスを追加で貼付しました。
すると、このデスクワーク時の痛みも消失しました。
揺らしや股関節揺らしを施して、第2回を終了しました。
着替えてもらう際に、靴下を履く動作で「左足を上げると痛い」とのことでした。

《第3回》’14年2月26日(初回の6日後)

【経過】
「朝、洗面台で顔を洗う時に痛む」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(±)
靴下を履く動作:右(+)左(+)

〈座位〉
足上げ:右(-)左(+)

【施術】
まず座位で左鼡径部を触診すると、圧痛を検出できたので、同点に対してマッサージを施しました。
しかし座位で足を上げた際の痛みに改善はありませんでした。
次に座位のまま、左臀部を触診すると、圧痛を検出できたので、同点にピソマⅠを貼付。
再度痛みを確認してもらうと、座位での足上げ、前屈、靴下を履く動作共に痛みが無くなっていました。

【その後】
3月4日に電話で様子を伺うと、「すっかり元通りとはいかないものの、だいぶ良くなってきている」「起床時がやはり筋肉が固まっている感じがして少し辛い」とのことでした。

曲げる途中が辛く、曲げ切ると楽になる腰痛 50代男性

【症例】50代男性

【初回日】’17年11月18日(施術回数2回)

【現病歴】
’17年11月15日から腰が痛み出した。
思い当たる節は特に無い。
痛みの程度は平行線で、痛みが出ない姿勢もある。
ストレッチや腰痛ベルトをすると少し楽になる。
医者には掛かっていない。
症状が改善すれば、方法は何でも構わない。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)
靴下を履く動作:右(+)左(+)

前後屈は曲げている途中の特定の角度で痛みが出ますが、曲げ切ると痛みは楽になります。
左側屈で右腰、左回旋で腰全体に痛みが出ます。

【触診】
IMG_0305
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

いわゆる腰の部分には圧痛は検出できず、お尻の筋肉と鼡径部に圧痛を検出できました。
足の甲も触診しましたが、特に目だった圧痛は検出できませんでした。

【施術】
鍼施術の経験はかなり以前に数回ある程度とのことだったのと触診時のリアクションから、マッサージでの施術を提案し了解をいただきました。
まずうつ伏せになってもらい、臀部を中心に下肢全体を十分に解しました。
首肩こりもあるとのことだったので、頚肩部にも軽くマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、膝を伸ばしたまま両脚を他動で左右に動かすと、左右どちらに動かしても右腰に痛みが出るそうです。
ここで臀部を中心に下肢にストレッチを施しました。
すると、先ほど動きでの痛みが改善しました。
起き上がってもらい、最初と同じように動いてもらうと、前屈での痛みが残っていましたが、後屈、左側屈、左回旋、靴下を履く動作での痛みが無くなっていました。
いつも通りの生活で過ごすことと、体、特に腰を冷やさないように気を付けるよう指示して初回を終了しました。

《第2回》’17年11月25日(初回の7日後)

【経過】
「まだ少し痛むが、だいぶ動けるようになった」
「痛む部位が左だけになった」

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(±)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(+)
靴下を履く動作:右(-)左(-)
痛みは全て左腰にのみ出ます。

【施術】
うつ伏せになってもらい、左を中心に臀部、更には頚肩部にマッサージを施しました。
仰向けになってもらい、立位での回旋に近い、両膝を立てて揃えた状態から左右に倒してもらうと、右に倒した時に左腰に痛みが出るそうです。
左に倒しても痛みはありません。
そのまま左下肢に対して、臀筋を中心にストレッチを施しました。
すると、先ほどと同様に膝を右に倒しても痛みが出なくなりました。
最後に起き上がってもらい、最初と同じ動きをしてもらうと、前後屈、左右の回旋での痛みが無くなっていました。

【その後】
12月1日に来院された際に、腰の様子を伺うと、「軽くなって、痛みもない」とのこと。
腰痛や今後の下肢症状の予防の為に、股関節を使い臀筋を鍛えるスクワットと片脚スクワット(片脚立ちでの安定性は右>左)を指導し、下肢のストレッチを施して、この日は終了しました。

CTで異常無しと言われた左後頭部痛 30代男性

【症例】30代男性 川崎市在住

【初回日】’14年4月2日(施術回数1回)

【現病歴】
3週間ほど前から左後頭部に頭痛を感じている。
頻度、程度は徐々に悪化している。
思い当たる原因としては、疲労とストレスがある。
お風呂に入ると痛みは改善する。
下を向くと痛みが悪化する。
脳神経外科に掛かってCT撮影したが異常は見つからず、「肩こりが原因」と言われた。
一日の中で痛みの程度は変化しない。
症状が楽になれば、施術方法は何でも構わない。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
単純仰臥位(+)

【施術】
まず座位でのパイオネックスでの施術を試みました。
左腕骨穴にパイオネックス・イエローを貼付して、しばらくタッピングを施しました。
ここで再度、頭を前に倒してもらうと、前屈時の痛みが無くなっていました。
しかし後屈での痛みが新たに発生してしまいました。
次に左合谷穴にパイオネックス・イエローを貼付して、先ほどと同様にタッピングを施すと、後屈の痛みは少し改善しました。
ここで単純仰臥位での痛みを確認すると、仰臥位になって30秒経過すると痛み出します。
仰臥位になってもらい、股関節揺らしを施しましたが、この仰臥位での30秒経過後の痛みに変化はありませんでした。
座位になってもらい、左右のH5にピソマⅡを貼付してタッピングを施しましたが、仰臥位での頭痛に変化はありません。
交感神経を興奮させるために、その場での駆け足を3分ほど行ってもらうと、仰臥位での痛みが無くなりました。
なるべく体を動かすことと、糖分の摂取を控えるようアドバイスして施術を終了しました。

【感想】
前屈時の痛みは手のツボを刺激したことで改善したことから「筋肉のコリ」の影響から生じ、仰臥位での痛みはその場駆け足によって交感神経を興奮させることで改善したことから「副交感神経過剰興奮」によって生じていたと思われます。
もちろん、その場での駆け足によって自律神経以外にも、「体が温まる」などの変化も起こるので、「自律神経の影響だけ」とは言い切れませんが、原因のひとつとしては考えられるのではないでしょうか。

腱鞘炎と言われ外に開けない(外転できない)左母指 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’15年5月11日(施術回数1回)

【現病歴】
以前から左の親指だけ開き(外転し)にくさがあった。
病院では腱鞘炎と言われた。

【症状の確認】
左母指外転角度は45°程度。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり

左母指球部に強圧痛を、左右の手掌部と前腕前面尺側の少海穴付近、更には前腕後面橈側の曲池穴付近に圧痛を検出できました。

【施術】
頭痛の施術が早く終わってしまったので、残った時間でこちらの施術に取り掛かりました。

伏臥位になってもらい、左の手掌部と前腕部の圧痛検出部位、特に母指球部に対して筋肉が軟らかくまでマッサージを施しました。
再度左母指を外転してもらうと、90°まで開ける(外転できる)ようになりました。

【その後】
8日後の来院時に様子を伺うと、「調子が良い」とのことだったので、略治としました。

一カ月前から続く左大腿痛を伴う左腰痛 40代男性

【症例】40代男性 造園業

【初診日】’15年11月28日(施術回数1回)

【現病歴】
一か月前から、大きなスコップを使用する作業が増え出してから、左の腰と太腿の裏が痛み出すようになった。
この一ヶ月間は痛みの程度は平行線。
6~7年前にも同様に痛めたことがある。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)
※前屈のみ左大腿にも痛みが生じます。

【施術】
施術方法について特に希望は無いとのことだっので、まずは伏臥位での左臀筋のマッサージを施しました。
仰臥位になってもらい、左右の脚振りと膝倒しで痛みが無い事を確認しました。
次に仰臥位で左臀筋に対してストレッチを十分に施しました。
ベッドから起き上がってもらい最初と同じように動いてもらうと、前屈で多少の痛みは残りましたが、後屈、左側屈、左回旋での痛みは消失していました。
椅坐位での臀筋のストレッチを指導し、腰に異常を感じた際には行うよう話して、施術を終了しました。

【その後】
’17年1月4日に肩こりを訴えて来院された際に腰の様子を伺うと、「ストレッチで何とか大事には至っていない」とのことでした。
他にも「左右で動作に偏りが出ないよう気を付けている」とのことでした。
’17年9月以降にも、膝や肘の痛みで来院されていますが、腰の痛みを訴えることは今の所ありません。

この症例からも、「腰痛は痛みを感じる腰『腰』そのものではなく、動作の起点になる股関節の動きに深く関与する『臀筋』を施術で軟らかくすることが重要」ということがわかります。

2週間前から続く右頚痛 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’15年7月4日(施術回数1回)
※以前に腰痛で来院あり。

【現病歴】
2週間前くらいから首に痛みが出始め、1週間前にはかなり改善したが、また悪化しそうな前兆がある。

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)
斜め前屈:右(-)左(+)
※痛みは全て右に出ます。

【施術】
腰痛の際と同様、ストレッチと指圧での施術を提案し、ご快諾いただく。
伏臥位になってもらい、右を中心に頚肩部にマッサージを施す。
十分に筋肉が柔らかくなったのを確認してから起き上がってもらい、症状を再度確認しました。
すると、左への側屈、回旋、斜め前屈での痛みが消失しています。

「首肩の筋肉が固くなっていたことが痛みの主な原因で、筋肉が固くなる原因として夜間の喰いしばりの可能性が高い」ことを説明し、歯の様子を見せてもらうと、右上顎の犬歯が左よりすり減っていることから、「右で喰い縛っている可能性が高く、それが今回の痛みの主な原因だと思われる」ことを説明。
ストレスが喰いしばりの原因なので、極力ストレスを遠ざけるようアドバイスして、施術を終了しました。

1か月続いた右手首の痛み 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’17年5月26日(施術回数1回)
’17年5月13日に右鼡径部痛で来院あり。

【現病歴】
’17年4月中旬に10kg程の水が入ったボトルを持ち上げた際から痛み始めた。
発症時よりは少し痛みは改善している。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
屈曲(-)
伸展(+)
回内(-)
回外(+)
※伸展の可動域が健側の左と比べると著しく小さいです。

【触診】
右前腕前面、特に内側上顆につながる手関節屈筋群に圧痛を検出できました。

【施術】
座位のまま、右少海穴付近のマッサージと右前腕前面のストレッチを施したところ、外転での痛みが無くなり、伸展での痛みが改善しました。
更に、肘関節屈曲位でも手関節の伸展の可動域が左よりも著しく小さかったので、右手掌部のマッサージを施したところ、伸展時の痛みも消失しました。
前腕前面と手掌部の筋肉のストレッチでの解し方を指導し、仰臥位になってもらい、股関節揺らしを施して施術を終了しました。

【その後】
21日後の6月16日に右鼡径部の痛みで来院された際に右手首の状態を伺うと、「ストレッチをしているせいか、それほど酷い痛みは無い」とのこと。

仰向けとうつ伏せで生じる腰痛 20代女性

【症例】20代女性・会社員

【初診日】’17年4月26日(施術回数1回)

【現病歴】
以前から腰痛を感じていたが、’17年4月10日から全体に痛みが強くなりだした。
4月から仕事が忙しく、運動不足なことが原因として思い当たる。
夜中に痛みで目が覚める事は無い。
仰向け、うつ伏せ共に痛みが出る。
医者には掛かっていない。

【既往歴】
高校時代に左右の第5中足骨を疲労骨折。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛みが強くなる

【触診】
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◎:強圧痛
〇:圧痛あり
✕:圧痛無し

【視診】
右足に少し外反母趾があります。

腰部では脊柱起立筋には圧痛は無く、腰方形筋部に圧痛を検出しました。
触診部位を広げると、臀部には強圧痛、足甲部に圧痛を検出できました。

【施術】
患者は以前にも鍼灸施術の経験があり、触診時の押圧でも痛みを訴えるなど、かなり触圧刺激に対して敏感でした。
尚且つ、「施術方法は特に希望無し」だったため、「より痛くない刺激方法」として鍼施術を提案したところ、快く採用していただきました。

伏臥位で、圧痛を検出した左右の屈伸穴周囲、大腸兪穴、腎兪穴、太谿穴、崑崙穴に単刺術を施しました。
仰臥位になってもらうと、先ほどまであった仰臥位で膝を伸ばした際の痛みが無くなっていました。
更に、足甲部への単刺術、下肢全体にストレッチを施し、下肢の筋肉をほぐしました。
起き上がってもらい最初と同じように動いてもらうと、後屈での痛みが無くなって、右側屈での痛みが残りました。
改めて、痛む周囲を触診すると、気海穴に圧痛を検出できました。
左足臨泣穴と左気海穴にパイオネックスを貼付すると、右側屈時の痛みがほとんど無くなりました。
施術修了後に「筋肉のコリが痛みの原因だと思われるので、冷やさないことと、なるべく体を動かすよう」指示して初診を終了しました。

【その後】
3日後に来院していただくと、「腰は全く痛くない」とのことだったので、略治としました。
この日は、腰痛予防のためのストレッチ、「右脚が内股になってしまう」という悩みに対するストレッチを指導。
更に、下肢のペアストレッチ、手部と肩上部のマッサージを施して終了しました。

右側に倒れそうに感じるめまい 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’16年7月29日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年7月から右側に倒れそうな感覚が出始めた。
脳神経外科では「ストレートネックによるもの」と言われ、服薬で多少軽減した。
右の奥歯に親知らずがあり、それが原因だと考えている。

【随伴症状】
右の肩こりがある。

【症状の確認】
単純に座っているだけだと、特にまめい感等はありません。

〈頚部の運動との関連〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(+)

【触診】
IMG_0273
左右の僧帽筋上部線維と乳様突起の後方、右の前腕部と手部(合谷穴、魚際穴)に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無く、鍼の経験がないとのことだったので、「鍼でもマッサージでも効果はほとんど同じですよ」と説明したところ、マッサージでの施術を希望されました。
伏臥位で圧痛を検出した部位を中心に頚肩背部に母指圧迫を施し、次いで腰下肢に手掌軽擦を施しました。
起き上がってもらい、頚部を回旋してもらうと、かなりめまい感が減ったそうです。
筋肉の緊張による症状だと思われることと、なるべく動かして筋肉を柔らかく保つよう心掛けて下さいとアドバイスして施術を終了しました。

抱っこで生じた右頚部の痛み 30代女性

【症例】30代女性

【初診日】’17年2月21日(施術回数1回)

【現病歴】
3日前の2月18日の夕方から首が痛くなりだした。
横を向いたり、左に捻ると痛む。
子供を抱っこしたことと、疲労が原因として思い当たる。
痛みの程度は発症時からほぼ平行線で、湿布を貼ったり、睡眠後は楽になる。
新しい仕事を始めてまだ間もないので、なるべく早く痛みを改善させて仕事に集中できるようにしたい。

【既往歴】
20代で自然気胸。

【触診】
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右の天柱穴と肩外兪穴に強圧痛、曲池穴、巨骨穴、合谷穴といった箇所に圧痛を検出できました。

【症状の確認】
頚部の動き
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)
※痛みは全て右側に出ます。

【施術】
弱い刺激での施術を希望されたことと、触診時の押圧ですら痛がったことから鍼での施術を選択。
まず伏臥位で圧痛を検出した天柱穴や肩外兪穴を中心に僧帽筋上部線維、曲池穴、合谷穴に単刺術を施しました。
起き上がってもらい頚を左回旋してもらうと、可動域が広くなったものの痛みは「最初と変わらない」とのこと。
座位のまま痛みを感じるという、頚百労穴に運動鍼を施すと、可動域が更に広がり、痛みも「少なくなった」とのこと。
咬筋が右の方が発達していたことと、奥歯も右の方がすり減っていたことから、夜間に食い縛りがあることが考えられ、それが頚の筋肉を硬くしている可能性について説明。
筋肉を柔らかく保つために、頚周りの保温と運動を心掛けるよう指示しました。
説明後に再度頚を動かしてもらうと、少し冷えたせいか痛みが再燃していたので、把握揉捏や手掌軽擦で頚部を刺激して温めると痛みが改善しました。

【その後】
9日後にお電話で「スッカリ良くなった」とご報告いただきました。

起床時に痛む左腰痛 70代男性

【症例】70代男性 運転手

【初診日】’16年11月14日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年11月1日から左の腰に痛みが出始めた。
20年前にくしゃみでぎっくり腰になったことがあるが、今回は思い当たる節がない。
体を動かしていると楽になるが、起床時や運転中に痛みが悪化する。
整骨院では「座りっ放しがよくない」と言われた。
11月6日に整骨院の施術で改善したが、翌日から再度痛み出した。
知人に「腰痛には鍼が効く」と言われたので、鍼を受けたい。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)
靴下を履く動作:右(-)左(+)

〈仰臥位〉
脚振り:右(-)左(+)
レッグレイズ:右(-)左(+)
上体起こし(+)

【触診】
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〇:圧痛あり
✕:圧痛無し

左の腰部と鼡径部、更に左右の中足骨間部に圧痛を検出できました。

【施術】
まずは仰臥位で単刺術を左右の中足骨間部に施しました。左のレッグレイズでの痛みが改善しました。
次に臀筋のペアストレッチを施しました。しかし左に脚振りすると、まだ左腰に痛みが出ます。
「もうちょっと良くなってもいいはずなんだけどなぁ」と思いながらも、手を止めずに左鼡径部に指圧を施すと左脚振りでの痛みが無くなりました。
起き上がってもらい症状を確認すると、前屈、後屈、左側屈、靴下を履く動作での痛みがありませんでした。

施術後に「筋肉が硬くなったことによる痛みだったと思います」と説明し、仕事の合間に体操するよう指示して初診を終了しました。

お家でできる簡単!!!膝痛対処法

膝痛の際に気を付けるべきことを記載します。
実際の症例はこちらをご覧下さい。

1.今現在膝痛がある方の対処法「マッサージ編」

まず膝周囲の押してみて痛む点をマッサージするだけで痛みが良くなることもあります。
下図を参照に病院や鍼灸院に掛かる前に一度お試しください。
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http://www.geocities.jp/dhtgky/より

※膝周囲をいくら押しても痛みが無いという場合は、膝以外に問題がある場合があります。

次にこの痛む点(コリ)を生じる原因についてです。
まずクツ等の履物によってコリが生じることがあります。
踵の高い靴や足の甲でしっかり固定できないクツ(サンダル、長靴等)を長時間履いたり、たとえ運動靴であっても紐などで甲をしっかり固定しない履き方をしていると、それによって足周囲にコリが発生し、膝痛を発症してしまうことがあります。

歩き方の癖によって足のコリが生じることもあります。
その際は後ろ歩きで無理の無いスムーズな体重移動を実感していただくと、歩き方の癖をある程度修正することができます。

2.今現在膝痛がある方の対処法「ストレッチ編」

ほとんどの膝痛ではモモの裏側、よくハムストリングと言われる筋肉群をストレッチすることで膝痛が軽くなります。
特に階段を降りる際の様な「曲げている最中に生じる膝痛」に対して、このストレッチは有効なケースが多いように感じています。
「押してダメなら引いてみろ」ではありませんが、「曲げて痛むなら伸ばしてみろ」といったところです。

具体的なストレッチ方法は下図のとおりです。
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https://www.yspc.or.jp/ysmc/column/health-fitness/stretch-1.htmlより

立った状態でもストレッチできます。
2d16ae1af5f6529273f6eba651e231ca
http://www.sportsoasis.co.jp/blog/3/201211/06.htmlより

3.運動中に生じる膝痛について

一定以上の強度の運動をある程度続けると膝に痛みが生じることがあります。
例えば、5~10km以上走ると痛みが生じるというケースです。
こういった場合、ほとんどのケースで股関節の柔軟性や筋力に左右差があり、特に痛む側の股関節が硬い、もしくは筋力が低いことが多いです。
施術等でその場では痛みが改善しても運動すると元に戻っていまう、もしくは痛みは運動中だけで普段は何ともないという方は、下記の記事を参考にストレッチやエクササイズに取り組んでいただくことをお勧めします。

「軸足の存在によって生じる臀筋の左右差とその解消方法~ランニング中に起きる膝痛を題材にして~」
「ストレッチによる腰痛対処法-腰痛の原因は腰にあらず-」
「トライアスリートの膝関節痛の原因となった股関節」

4.膝痛の原因

膝の痛みの原因として、X線等の画像診断によって変形性膝関節症と診断されることが多いですが、画像所見と痛みは関係ない、すなわち手術等で見た目の異常が取り除かれても痛みが消失しないということがあります。

変形性ひざ関節症によるひざの痛みの軽減のために
http://www.geocities.jp/dhtgky/

軟骨の老化と痛みの関係はよく分かっていません。
レントゲンであまり変化がみられなくても、痛みが強い場合もありますし、逆にかなり軟骨の変性がみられても痛みがないこともあります。

「手術しか方法が無い」と言われた場合も、あせらずに鍼灸治療や以上に示した方法をまずはお試し下さい。

痛みの生理学「半月板の異常で痛みは起きるのか!?」もご覧頂けると幸いです。

また鍼灸マッサージやその他全ての物理療法による「痛み」の治療に共通して言えることですが、基本的に治療直後に痛みが改善しなければ、その治療は効果無しです。
3~5回程度通っても、痛みの程度・範囲に改善があまり見られない場合は、現在通院している所は「痛みの治療として有効ではない」と判断して、さっさと他の治療機関へ転院した方が、お金・時間の節約になります。

ちなみにご存知の方も多いと思いますが、グルコサミンの内服も特に効果は無いとする論文が発表されています。

変形性膝関節症へのグルコサミン内服、初のRCTでは予防効果得られず
日経メディカルオンライン 記事 2012.11.19
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/acr2012/201211/527823.html

近年、グルコサミンは変形性膝関節症の症状に有効とする報告があるが、ハイリスクとされる肥満の中年女性を対象とした無作為化比較試験を行った結果、2.5年間の追跡で変形性膝関節症の発症に対してグルコサミン摂取の有意な影響は見られず、発症予防の効果は証明されなかった。

痛む動作と反対に動くだけで改善した右腰痛 20代男性

【症例】20代男性

【初診日】’12年11月24日(施術回数1回)

頭痛が主訴でしたが、腰も痛むとのことだったので治療しました。

【現病歴】
仕事で前屈みになる時間が長いせいか夕方以降腰が痛くなってくる。

【痛みの確認】
左側屈と右回旋で右腰に痛みが出ます。
前後屈、右側屈、左回旋では痛みは出ません。

【施術】
側屈、回旋ともに痛む動作と反対方向にストレッチすると痛みが無くなりました。

【感想とか】
恐らく仕事中の無理な姿勢による筋緊張からくる痛みだったと思われます。
この場合、仕事中の姿勢を見直さない限りは根本的な解決にはなりません。
ただすぐに姿勢を変えられかは、職場の環境などの条件が整うまでできないこともありますので、とりあえず「痛む動きと反対方向にストレッチする」ことで痛みが軽減・消失することを知っておくことも重要だと思います。