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「軽度のヘルニア」と言われた腰痛 30代男性

【症例】30代男性 会社員

【初回日】2017年8月5日(施術回数2回)

【現病歴】
学生でバスケットボールをやっていた2002年頃から腰痛を感じ始めた。
特に運動後に腰に疲労感を感じる。
病院ではMRIの結果「軽度のヘルニア」と言われた。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(±)
靴下を履く動作:右(-)左(±)

後屈、右側屈、右回旋では腰の中央に、左側屈では右腰に痛みが出ます。

【触診】

〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる腰には、志室穴の辺りに圧痛を検出できたものの、それ以外には圧痛を検出できませんでした。
一方、臀筋の起始部には、左右共に広範囲に圧痛を検出できました。

【視診】
臀部の筋量が少ない一方、ふくらはぎの筋量が多い。

【施術】
「鍼での施術が苦手」とのことだったので、ストレッチでの施術をお勧めし了解を得ました。
まずは仰向けになってもらい、左右の臀筋に入念にストレッチを施しました。
股関節の可動域が大きくなり、臀筋が柔らかくなったのを確認してから、起き上がってもらいました。
ここで最初と同じ様に動いてもらうと、後屈、右側屈、右回旋、左側屈での痛みが違和感程度にまで改善していました。

自宅でもできる臀筋のセルフストレッチを指導し、最後に座った状態で肩上部にマッサージを施して初回を終了しました。

《第2回》2017年8月14日(初回の9日後)

【経過】
「8月12・13日と車を片道2時間程度運転し、腰がだるくなった」
「眼にも疲労感がある」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(-)左(-)
靴下を履く動作:右(-)左(-)

長時間の車の運転があって、腰に重さを感じたそうですが、初回の施術前よりはだいぶ痛みが出る動きは少なくなっています。

【施術】
施術の方向性は間違っていないようだったので、初回同様、まずは仰向けになってもらい、臀筋のストレッチを入念に施しました。
次いで、うつ伏せになってもらい、臀部を中心に下肢全体と、眼精疲労のために肩頚背部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、痛みを確認したところ、後屈は違和感程度、左側屈は違和感が消失していました。

引き続き、自宅で臀筋のストレッチを行うよう指示して、施術を終了しました。

全体から右へと移行し、右膝痛も伴った腰痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】2018年1月12日(施術回数2回)

【現病歴】
2018年1月9日から腰に違和感を感じ始め、翌10日にギュッとする痛みが出始めた。
発症当初よりかは痛みは軽くなっている。
疲労が溜まっていたことが原因として思い当たる。
痛みは温めると改善し、前屈みになったりイスなどから立ち上がる時に出る事が多い。
医者には掛かっていない。

【副訴】
左右の膝が去年から痛む。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(+)左(-)

〈その他〉
立位→座位(-)
座位→立位(-)
靴下を履く動作:右(+)左(-)

前後屈と右回旋、靴下を履く動作で右脚を上げた際に痛みが出ることが確認できました。
当初、痛みが出ると訴えていた、「立ち上がる時」は痛みは確認できませんでした。

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

患部周囲では、痛みを感じるという仙骨部には圧痛は検出できませんでした。
触診範囲を広げると、臀筋の起始部(屈伸穴)に圧痛が検出でき、特に右の中臀筋と大臀筋が重なる辺りに強圧痛を検出できました。
足の甲を押すと、左右共に骨間部に圧痛を検出できました。

【施術】
鍼施術を数回受けたことがあるとのことだったのと、痛みの原因と考えられる臀部には強圧痛があったので、鍼での施術を提案し、了解をいただきました。
まず、うつ伏せになってもらい、圧痛を検出した臀筋の起始部(屈伸穴)と太谿穴、崑崙穴に単刺術を施しました。
次に仰向けになってもらい、先程と同様、触診で圧痛を検出した右足甲の骨間部に単刺術を施し、更に左右の臀筋にペア・ストレッチを施しました。
臀筋が十分にほぐれたのを確認してから、起き上がってもらい、腰の痛みを確認しました。
すると、後屈での痛み、前屈での違和感は残るものの、右側屈での違和感と右回旋での痛みが消失していました。
最後に椅子に座った状態での臀筋のストレッチを指導して初回を終了しました。


《第2回》2018年1月15日(初回の3日後)

【経過】
「1月12日の夜に少し痛くなったが、翌13日から改善を感じるようになった」
「ストレッチなどで温まると改善する」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(±)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(+)左(-)

〈その他〉
靴下を履く動作:右(±)左(-)

※痛みは右腰にのみ出ます。

〈膝痛〉
屈伸:右(+)左(±)

【施術】
うつ伏せになってもらい、右を中心に臀部と膝窩にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、右を中心に臀部のストレッチと足の甲へのマッサージを施しました。
これで起き上がってもらい痛みを確認したところ、腰は先ほど確認できた痛みは全て消失していました。
ただ、新たにスクワットをすると痛みが出ることが確認できました。
膝は屈伸した時の右膝の痛みが違和感にまで改善していました。
ベッドに腰掛けてもらい、再度屈伸穴周囲にマッサージを施しました。
すると、スクワットでの腰痛が消失していました。
最後に、筋肉をほぐすことで痛みが改善していることから、「なるべく動かした方が早く改善すると思います」と伝え、スクワットや腰回しの体操を指導しました。

【その後】
第2回の7日後、1月22日にも来院いただきましたが、この時には腰も膝も全く痛みがありませんでした。
片脚立ちで、左右の脚の筋力差やバランスの取れ具合を確認すると、左脚で立った際に動揺が大きかったので、左脚を前に出して行うスプリット・スクワットを指導しました。
最後に臀部と下肢へのマッサージ、下肢へのストレッチを施して、施術を終了しました。

レントゲンで「異常なし」と言われた左膝痛 50代男性

【症例】50代男性

【初回日】2016年3月7日(施術回数2回)

【現病歴】
2015年12月1日から左の膝が痛むようになった。
思い当たる節は特に無い。
階段昇降が辛い。
整形外科でレントゲン撮影の上、「異常なし」と言われた。
整体にも行ってみたが、あまり改善しなかった。

【既往歴】
特に無し。

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる左膝前面には圧痛は検出できませんでした。
左膝後面内側に強圧痛、左足の甲と足首の一カ所(商丘穴付近)に圧痛を検出できました。

【症状の確認】
しゃがむ(+)※
階段昇り(+)
階段降り(±)

※しゃんがむ動作では、曲げ切った瞬間には右膝に、90°程度曲げた瞬間は左膝に痛みが出ます。

【施術】
鍼での施術を希望されたので、仰臥位での鍼施術から始めました。
圧痛を検出できた左足の甲全体と鶴頂穴、陰谷穴の少し上方に単刺術を施しました。
更に右の委陽穴にも単刺術を施しました。
ここで再度症状を確認すると、しゃがむ動作と階段を昇る動作での痛みが、左右共に減って違和感程度になっていました。
更に階段を降りる動作での左膝の痛みは消失していました。

次に仰向けに寝てもらって、左足にマッサージ、左右の臀筋にストレッチを施しました。
「3月13日にスポーツの試合がある」とのことだったので、3日後の予約をしてもらい初回を終了しました。


「第2回」2016年3月10日(初回の3日後)

【経過】
「右膝、左膝共に仕事中に痛んだ」
「今日は特に辛い」
「一昨日、昨日は右だけ痛んだ」

【症状の確認】
しゃがむ(+)※
階段昇り(-)
階段降り(+)

※初回と同様、曲げ切った瞬間には右膝に、90°程度曲げた瞬間は左膝に痛みが出ます。

【施術】
右の委陽穴、陽陵泉穴、足三里穴、中足骨間点(足の甲の骨と骨の間)に単刺術を施しました。
ここでしゃがむ動作をしてもらうと、右膝の痛みが消失していました。
もう一度仰向けになってもらい、左の中足骨間点に単刺術を施しました。
これでしゃがみ動作と階段降りでの左膝の痛みが消失しました。
左膝に関しては、足の甲への施術で痛みが消失したことから、「安全靴などの足の負担が大きい靴を履いていることが、治りきらない要因の一つの可能性がある」ことを説明して第2回を終了しました。

横向け寝で肩の後側に痛みが出る右肩痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】2015年3月22日(施術回数1回)

【現病歴】
2015年1月から右肩に痛みを感じるようになった。
思い当たる原因は特に無い。
動かし辛さやジーンとした痛みがある。
右肩を下にして横になると痛みが出る。
右肩が痛くなったのは、今回が初めて。
痛みは入浴すると少し楽になるが、起床時には悪化している。
医者には掛かっていない。
早く治れば方法は何でも構わない。

【症状の確認】
<肩関節>
屈曲(+)
外転(+)
水平屈曲(+)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
右を下にした側臥位(+)
※痛みは肩関節の後側、三角筋後部に出ます。
※可動域に著しい制限はありません。

【触診】
患部周囲を触診すると、大円筋部に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無かったので、肩の施術が容易な座位でのパイオネックスでの施術を選択させてもらいました。
まず座った状態で、圧痛を検出した右の大円筋部にパイオネックス・イエローを4枚貼付し、タッピングを施しました。
これで右肩を動かしてもらうと、屈曲、外転、水平屈曲での痛みが減っていました。
更に触診範囲を広げて、肘の近くまで触診してみると、右の清冷淵穴部に圧痛を検出できました。
同点にパイオネックス・イエローを2枚貼付し、先ほどと同様にタッピングを施しました。
再度右肩を動かしてもらうと、屈曲、外転、水平屈曲での痛みが無くなっていました。
更に右側臥位の体勢を取ってもらいましたが、こちらの痛みも無くなっていました。
これで右肩の施術を終了しました。
その後、仰向けになってもらうと、腰に痛みがある事がわかったので、股関節揺らしを施して、この腰の痛みを和らげました。
更に眼の周囲と頭部にマッサージを施して、初回の施術を終了しました。

腹部の不快感と息の吸い辛さを伴う不安感 20代男性

【症例】20代男性

【初回日】2015年4月(施術回数1回)

【現病歴】
2008年頃から強烈な不安感が出るようになった。
精神的ストレスが原因として思い当たる。

【症状の確認】
深呼吸時、息を吐く時にお腹に詰まり感が出るそうです。
今現在は強烈な不安感は無いそうです。

【触診】
上腹部を触診してみると、みぞおちのすぐ下あたりを押すとしばらく違和感が残ります。

【その他】
サッカーをすると腰が痛くなるとのことだったので、腰の状態を確認しましたが、立位では動きに伴って痛みが出る事はありませんでした。
仰向けになってもらって膝を伸ばすと、腰に痛みを感じます。
ただし、この痛みは膝を曲げると軽くなります。

【施術】
セルフ・ケアが容易になるよう、ピソマでの施術を提案し了解をいただきました。
まず、仰向けに寝てもらい、左右のH5F5にピソマⅡを貼付。
その後、各4点に30回程度タッピングを施しました。
これでみぞおちを押した際の違和感が消失し、息を吸うのも楽になったそうです。

次に股関節揺らしを施すと、仰向けで膝を伸ばした際の腰の痛みも消失しました。

日頃から就寝しようと仰向けになった際に腰に痛みを感じたら、この股関節揺らしでお尻周囲の筋肉をほぐすよう指示して、施術を終了しました。

ボールの握り方に問題があった投球動作で生じる右肩痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】2018年4月5日(施術回数3回)

【現病歴】
2018年2月頃から、起床時やつり革につかまったりした際に右肩にシビレを感じるようになった。
日常生活の支障はそれくらいだが、週末に野球をやっていて、ボールを投げる際に腕を上げようと意識すると痛みが出る。
4月8日にも野球の試合があり、野手として出場する可能性が高いので、少しでも痛みを改善したい。

【視診】
「投球で痛む」ということは、投球動作やボールの握り方に問題がある訳ですが、ボールの握りを見せてもらうと、親指が親指方向(橈側)にあり、親指の腹でボールを抑えるような握り方でした。

※筆者再現

この握りでは、手がトップの位置に来た時に手首がスムーズに回内せず、肘や肩に大きなストレスが掛かってしまいます。

下の画像の岩隈久志投手の握り方の様に、人差し指と中指の間辺りに親指を置いて、親指の側面で握らないと肩を痛めやすいことを説明しました。

『すぐマネしたい ピッチング トッププレイヤーの技術』より

また、座った体勢で、ボールを下から上に投げ上げてもらうと、飛ぶ方向だけでなく回転の軸が安定していませんでした。

【症状の確認】
<肩関節>
屈曲(+)
外転(+)
※90°と180°の辺りで痛みが出ます。
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(+)
結帯動作(+)
投球動作(+)
※握り方の問題点で指摘したとおり、トップポジション以降のレイトコッキングのフェーズで痛みが出ます。

http://www.hitsujigaoka.com/shoulder/baseball_shoulder/より

【触診】
右巨骨穴に強圧痛を、右の曲池穴、中府穴、肩外兪穴に圧痛を、右手掌部や手背部の筋肉にも著明な筋緊張を検出できました。

【施術】
「投球動作」という根本原因があるので、施術以降も持続的に刺激が入る方が望ましいと考え、ソフトピソマでの施術を提案し了解を頂きました。
まず座位で強圧痛を検出した右巨骨穴部2点にソフトピソマを貼付し、30回程タッピングを施しました。
ここで外転をしてもらうと、先ほどまであった痛みがかなり楽になっていました。
更に投球動作もしてもらうと、こちらもかなり痛みが楽になっていました。

次に仰向けになってもらい、圧痛を検出した右の曲池穴周囲や中府穴、腋窩、肩外兪穴や筋緊張を検出した手掌部、手背部の周囲にもマッサージを施しました。
筋肉が柔らかくなったのを確認して、起き上がってもらいました。
ここで最初と同じように肩を動かしてもらいました。

屈曲(-)
外転(±)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
投球動作(-)

以上の様に、かなり痛みが改善したので、最後に「ボールの握りに慣れるよう、ボールを握る機会を増やす事」と「座った体勢から、アンダーハンドで上にボールを投げる練習を行う事」、更には「痛みが減ったからといって、急に投げると再発の恐れがあるので、壁当てなどして肩を投球動作に慣れさせる」という3点をアドバイスして初回を終了しました。


《第2回》2018年4月12日(初回の7日後)

【経過】
「8日の試合は一塁手だったので、試合中はそれほど投げなかったが、試合前のキャッチボールで当初は痛みがあったが、悪化はせず、何とかプレイできた」
「試合後には『いつもの張り感』は出たが、極端に痛みが悪化することはなかった」
「起床時や吊り革につかまった際のシビレも大幅に改善した」

【症状の確認】
屈曲(-)
外転(+)
※180°の辺りで痛みが出ます。
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
投球動作(+)
※初回同様、レイトコッキングで痛みが出ます。
※ボールを握って行うと、少し痛みが改善します。

【動作確認】
座った体勢からアンダーハンドでボールを投げ上げるのは、バラつきこそあるものの、回転軸が地面と水平なキレイなボールを投げられるようになっていました。

【運動指導】
ボールを握って投球動作を行ってもらうと、座った体勢とは異なり、初回同様「親指が親指方向(橈側)にあり、親指の腹でボールを抑えるような握り方」だったので、再度「人差し指と中指の間辺りに親指を置いて、親指の側面で握る」ことを指導し、その握りのままもう一度投球動作をしてもらいました。
すると、先ほどよりも力強く腕が振れるようになり、更に痛みも改善していました。

【施術】
初回同様、仰向けになってもらい、右手掌・手背部、前腕部、肩外兪穴周囲をマッサージし、更に巨骨穴にソフトピソマを貼付しました。
最後に壁当てなどで握りに慣れるよう指示して第2回を終了しました。


《第3回》2018年5月10日(第2回の28日後)

【経過】
「前回施術を受けて以降、かなり調子が良かったが、4月30日の練習中に遠投をした際に、また痛めてしまった」
「痛みは徐々に改善している」
「4月30日頃から、右手首も痛みが出るようになった」

【症状の確認】
<右肩関節>
屈曲(-)
外転(+)
※120°の辺りで痛みが出ます。
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
投球動作(+)
※ボール無しだとレイトコッキング時に、ボール有りだとフォロースルー時に痛みが出ます。

<右手首>
屈曲(+)
伸展(-)

【施術】
まずうつ伏せになってもらい、右頚肩部から腋窩部にマッサージを施しました。
起き上がって外転してもらうと、120°辺りで出ていた痛みが無くなっていました。

次に仰向けになってもらい、右の曲池穴周囲と合谷穴、手掌部にマッサージを施しました。
筋肉が柔らかくなったのを確認してから、起き上がってもらい、再度外転をしてもらい、更に投球動作もしてもらいましたが、どちらも痛みはありませんでした。
右手首の屈曲での痛みも無くなっていました。

施術中に「仕事中、滑りやすい状態で握って作業することがある」という話を伺ったので、「もしかしたら、その時にできる筋肉のコリのせいで、今回の右肩や右手首の痛みが出たのかもしれません」と説明して施術を終了しました。

運動で徐々に悪化する左踵痛 10代男性

【症例】10代男性 サッカーチーム所属

【初回日】2018年2月13日(施術回数4回)

【現病歴】
2018年2月5日から左の踵の内外の両側が痛み出すようになった。
前日、いつもとは異なり夜に2時間練習を行ったことと、2017年11月末に左踵を骨折して1月末に復帰したばかりという2点が原因として思い当たる。
サッカーは普段は週に2~3回、平日に1時間半、土日などの休日は半日か全日の練習を行っている。
サッカー以外にも、平日に2回レスリングを行っている。

痛みは走っていると徐々に悪化する。
2月10・11日にサッカーをしたが、やはり悪化した。
寝ている時は痛みは無い。
医者には掛かっていない。

2017年11月の左踵の骨折は鉄棒をしていてぶつけた際のもの。
腫れが酷くなく、2週間経っても痛みが引かなかったため、病院に行ったところレントゲン撮影で骨折が見つかり、シーネ固定をした。

【副訴】
今回の左踵の怪我以前にも、右脚を怪我することがよくあった。

【症状の確認】
立位(-)
片脚立ち(+)
片脚つま先立ち(+)
※痛みがひどかったので、片脚ジャンプは行わず。

<足関節の他動運動>
屈曲(-)
伸展(+)
内反(-)
外反(-)

【触診】

◎:強圧痛あり
×:圧痛なし

踵の両脇に強圧痛を検出できました。
足の甲には圧痛はありませんでした。

【施術】
まず座位で圧痛を検出した左踵の両脇、太谿穴と崑崙穴にピソマⅠを貼付し、タッピングを施しました。
ここで片脚立ちをしてもらったところ、痛みが無くなっていました。
片脚でつま先立ちすると、まだ痛みが出ます。

太谿穴、崑崙穴それぞれの周囲3点にも更にピソマⅠを貼付しました。
これで片脚つま先立ちでの痛みも無くなりました。
ここで初めて片脚ジャンプをしてもらうと、やはり痛みがありました。
最後に「患部を保温すること」、「片脚ジャンプで痛みが出なくなったら運動を再開する」よう指示して、初回を終了しました。


《第2回》2018年2月19日(初回の6日後)

【経過】
「痛みはかなり引いてきた」
「2月14日にサッカーを1時間行ったが、最中も翌日も痛みはそれほど出なかった」
「17日にプール、18日にフラッグフットボールをやったが、今現在それほどひどくはない」

【症状の確認】
片脚つま先立ち(-)
片脚ジャンプ(+)
足関節の他動での伸展(+)
※痛みは踵の外側に感じるそうです。

片脚立ちでのフラツキ:右>左

【施術】
座位で患部周囲を触診すると、崑崙穴に圧痛を検出できたので、同点とそのすぐ脇に1点、計2点にピソマⅠを貼付。
これで他動での伸展時の痛みが少し軽くなりました。
更に範囲を広めて触診すると、左申脈穴部2点に圧痛を検出できました。
ただ初回にピソマを貼った後、「チクチク感を感じた」そうなので、同2点には素材が軟らかくより低刺激なハペパッチを貼付しました。
これで他動での伸展の痛みが無くなりました。
立ち上がってもらい、片脚ジャンプをしてもらうと、痛みが「10あったのが3に減った」そうです。
更に触診を行い、圧痛を検出した金門穴にもハペパッチを貼付したところ、片脚ジャンプでの痛みが「1まで痛みが減った」そうです。

最後に、以下の4点を説明して第2回を終了しました。

「今回の痛みの根本的な原因は、右脚で安定して立てないことだと思われます」
「以前によく右脚を怪我していたというのも、原因はこの右脚で安定して立てないことだと思われます」
「左踵の痛みは減っていますが、『右脚で安定して立てない』という、根本的な原因がまだ改善していないので、怪我以前の様な量・強度での運動を再開すると再発の危険性があります」
「強度のコントロールは難しいと思うので、1週間ずつ運動量を増やしてください」


《第3回》2018年2月27日(第2回の8日後)

【経過】
「2月25日午前中にサッカーをして、翌26日に痛みが悪化した」
「26日はレスリングをしたが、今日は26日程の痛みは無い」

【症状の確認】
片脚ジャンプ(+)

<他動での足関節の運動>
伸展(-)
伸展+内反(+)

片脚スクワットでのフラツキ:右>左

【施術】
座位で患部を触診すると、左崑崙穴に周囲に圧痛を検出できたので、同部位にハペパッチを4枚貼付しました。
ここで足関節を伸展+内反すると、痛みが無くなっていました。
立ち上がってもらい、片脚ジャンプをやってもらうと、「10から5に痛みが減った」そうです。
「25日にサッカーをして、昨日26日に痛みが悪化したとのことですが、その痛みも今日には改善しているので、当初の痛みが減ったことで、今までできかなった強度の運動ができるようになったことで一時的に起きた痛みで、大きな問題ではない可能性が高い」ことを説明。

【運動指導】
右脚の筋力不足を改善するための運動として、スプリット・スクワットを指導。
この運動でも右の方が左よりもフラツキが大きいことを実感してもらいました。
自宅で毎日お風呂に入る前に右脚だけ10回行うことを約束して、「痛みの改善とは異なり、筋力の向上には時間が掛かる」ことを説明し、3週間後に予約を取ってもらい、第3回を終了しました。


《第4回》2018年3月20日(第3回の21日後)

【経過】
「痛みはだいぶ良くなってきた」
「3月17日に一日サッカーをした際に、午後から痛みが出てきた」

【症状の確認】
片脚つま先立ち(-)
片脚ジャンプ(±)
片脚サイドジャンプ(+)
足関節の他動での伸展+内反(-)
※痛みがかなり無くなってきたので、負荷が高い運動として「片脚サイドジャンプ」を追加しました。

片脚スクワットでのフラツキ:右>左

【施術】
座位で左踵を触診すると、崑崙穴に圧痛を検出できたので、同点にハペパッチを貼付。
立ち上がってもらい、片脚サイドジャンプをしてもらうと、痛みが無くなっていました。

【運動指導】
スプリット・スクワットのフォームを確認すると、右脚で実施した際に骨盤が傾ていることが確認できました。
このフォームだと、片脚立脚時の安定性を高める、中臀筋を中心とした股関節外転筋群に十分な刺激が入らないので、本人にも骨盤の出っ張り(腸骨稜)を触ったまま実施してもらい、傾きを実感してもらった上で、「骨盤が水平を保ったままやるように気を付けて」とアドバイスして、第4回を終了しました。


《第5回》2018年4月9日(第4回の20日後)

【経過】
「この3週間、ずっと痛みは無い」
「午前、午後と1日中サッカーする機会もあったが、痛みは出なかった」

痛みが無いとのことだったので、施術は無しにして運動指導のみ行いました。

【運動指導】
スプリット・スクワットのフォームを確認すると、前回指摘した骨盤の水平は保てているものの、右脚で実施した際に、左右の足の隙間(歩隔)が広がっていて、そのせいか右膝が内側に倒れてしまっていました。
板の間の目地を目印に、右脚で実施した際の方が歩隔が広がっていることを実感してもらった上で、「左右の足の隙間を開けずにやってごらん」とアドバイス。
これで、膝が内側に入る代償動作も無くなりました。
更にスクワット・ポジションでのサイドステップも指導して、「今現在の運動強度でも痛みの再燃が無いので、この2つの運動をしておけば、当面再発することはないと思います」と説明。
第5回にして無事治療院通いを卒業してもらいました。

【雑感】
痛みの改善はもちろん、発症の原因についてもかなり早期に克服できた、「当初の計画通りに進んだ」症例だと思います。
指示した運動を自宅でもしっかりやってくれていたことも、フォームを確認した際に十分に伝わってきました。
親御さんに見守られての実施だったとは思いますが、本人の努力には感謝しかありません。

なお、リバプールFCのジョーダン・ヘンダーソン選手も、詳細な部位こそ不明ですが慢性的な左踵の痛みに悩まされています。
しかもヘンダーソン選手は右利きということもあり、本症例と同様に「左脚で立つ方が安定している」ことが画像などからも確認されます。
以上から、「脚の筋力、特に片脚立ちした際に体(骨盤)を安定させる筋力に左右差がある場合、安定して立てる側の踵を痛めやすい」のではないかと疑っています。
ヘンダーソン選手の体の状態について、詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

運動不足になってから発症した後屈時に生じる腰痛 30代男性

【症例】30代男性

【初回日】2017年11月21日(施術回数1回)

【現病歴】
2014年頃から常に筋肉痛の様な腰痛がある。
発症と同時期に転職してデスクワークが多くなり、運動不足になったことが原因として思い当たる。
痛みは入浴したり、少し運動した後などは軽くなり、長時間同じ姿勢でいると悪化する。
整形外科ではロキソニンテープを処方された。

【副訴】
左肩にコリ感がある。

【症状の確認】
〈腰〉
前屈(±)
後屈(+)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

〈左肩(頚)〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(-)左(+)

【施術】
鍼施術を希望されたので、ご希望通り鍼での施術を試みました。
まずうつ伏せになってもらい、左脛肩部と左右の屈伸穴周囲と帯脈穴に単刺術を施しました。
次に仰向けになってもらい、左曲池穴と左右の太衝穴と足臨泣穴に単刺術を施しました。
ここで起き上がってもらい、最初と同じように後屈してもらうと、痛みが無くなっていました。
腰の痛みが無くなったので、左肩についても確認したところ、右側屈での違和感、左回旋での痛みがまだ残っていました。
左の肩井穴と天牖に単刺術を施したところ、左回旋での痛みが和らぎました。
最後に「運動不足によって筋肉が凝り固まってしまったことによる痛みの部分が大きいので、なるべく体を動かすこと」を指示して初回を終了しました。

眼を動かしたり首を前に曲げると生じるめまい 30代男性

【症例】30代男性

【初回日】2015年3月17日(施術回数1回)

【現病歴】
2015年3月1日から体調が悪化したせいか、やけにまぶしさを感じるようになり、テレビやPCで白く発光した画面を見るとめまいが出るようになった。
寝ている時はめまいは出ない。
内科に掛かったが、片頭痛と言われ胃薬を処方された。
3月12日に別の内科に掛かって、血液検査とエコー検査を受け、同月15日にはMRIも受けたが問題は見つからなかった。

【症状の確認】
〈頚部の運動〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
斜め前:右(-)左(-)

頚を前屈させた際にのみめまいが出ます。

〈眼球運動〉
動く物体を目で追ってもらうとめまいが出ます。

【触診】

〇:圧痛あり

後頭部と側頭部に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法の希望はありませんでしたが、鍼施術の経験は無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し了解を頂きました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した後頭部とその周辺にマッサージを施しました。
筋肉が柔らかくなったのを確認してから起き上がってもらいました。
施術前よりも「周囲が見えやすくなった」そうです。
ここで最初と同じ様に眼球を動かしたり、頚を前屈してもらいましたが、めまいは出なくなっていました。
更に仰向けになってもらい、圧痛を検出した側頭部に加え頭頂部、眼球周囲にもマッサージを施しました。
起き上がってもらうと、先ほどよりも更に周囲が見えやすくなったそうです。
最後に「今回のめまいは、眼精疲労によるものの可能性が高い」と説明し、「眼科で検眼を受けてみるよう」アドバイスして初回を終了しました。

【その後】
初回の施術から8日後の3月25日に首の痛みを訴えて来院されましたが、その間に眼科に行かれたそうで、やはり「めまいは眼精疲労によるもの」と言われたそうです。
また、この頃には「めまいはだいぶ楽になった」そうで、その後も腰痛などで来院されましたが、めまいを訴えることはありませんでした。

【雑感】
丁寧に話を聞けば、それだけで眼精疲労がめまいに大きく影響していることがわかりそうなものですが、血液検査やエコー、更にはMRIまでした判断はいかがなものでしょうか?
患者が検査を要求したのかもしれませんし、経営上は問診だけで終わるよりも検査を多くやった方が儲かるので「正しい判断」なのかもしれませんが、それにしても医療資源の無駄遣いも甚だしいかと思います。

頻回にくしゃみをした後に発症した左腰痛 20代男性

【症例】20代男性 舞台関連業

【初回日】’18年3月6日(施術回数2回)

【現病歴】
一昨日3月4日の昼頃、仕事で作業をしていた最中に腰の痛みで立てなくなった。
翌日5日は痛み止めを服用して仕事はなんとかこなした。
今日は休みをもらったが、早く痛みを改善したい。
思い当たる原因は特にないが、最近花粉症のせいでくしゃみをよくしていた。
仕事中は立った状態でスタンドを持った時に痛みが出た。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(+)左(±)
回旋:右(+)左(+)

スタンドを持つ体勢で、手を床方向に押す力に抵抗して立位を保とうとすると腰に痛みが出ます。

〈仰臥位〉
足上げ:右(-)左(+)
上体起こし(+)

痛みは全て左腰に出ます。

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じるという腰(腰部脊柱周り)と、私が腰痛で最重要視している臀部には圧痛が検出できませんでした。
鼡径部には左右同程度に圧痛を検出でき、左の側腹部のちょうど中央の帯脈穴付近から尾側には強圧痛を検出できました。
左足の甲の骨の間では、第4・5中足骨の間にのみ圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法については特に希望は頂かなかったのですが、鍼施術は数回しか受けたことがなかったのと、触診時のリアクションからマッサージの刺激は嫌いではなさそうだったので、マッサージとストレッチでの施術を提案し、了承いただきました。

まず仰向けになってもらい、左を中心に臀筋にストレッチを施しました。
十分に筋肉が軟らかくなったのを確認してから、膝を伸ばした状態で左脚を上げてもらうと、先程確認できた足上げでの痛みが無くなっていました。
しかし上体起こしではまだ痛みが出ます。

次に触診時に圧痛を検出していた左の鼡径部にマッサージを施しました。
鼡径部の筋肉が軟らかくなったのを確認して、再度上体起こしをしてもらうと、痛みが少し改善しました。
ベッド上で確認できる痛みが改善したので、起き上がってもらい、最初と同じ様に動いてもらい痛みを確認しました。

前屈(±)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(+)左(+)

腹圧が掛かる前屈での痛みは少し改善しましたが、その他の動きでは当初と比べてほとんど改善が見られませんでした。

次にベッドに腰掛けてもらい、触診時に強圧痛を検出した左側腹部を押したまま、左右に何度か体を捻ってもらいました。
同じ手順でもう1点刺激した後、立ち上がってもらい、再度痛みの確認を行いました。

側屈:右(-)
回旋:右(±)左(±)

先ほどまで痛みが強かった、右側屈での痛みは消失し、左右の回旋での痛みもかなり改善していました。

最後に、くしゃみをする際になるべく腹圧を高めず、力を逃がすように行うことをアドバイスして初回を終了しました。

《第2回》’18年3月14日(初回の8日後)

【経過】
「仕事は普通にできるようになってきている」
「前屈みになったり、重い物を持つときに痛みが出る」
「ベッドから起き上がる時にも痛みが出る」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(±)

〈座位〉
回旋:右(+)左(±)

【触診】
左の側腹部に強圧痛を、左の側臀部には圧痛をそれぞれ検出できました。

【施術】
側腹部の強圧痛を弱めるために、まずは左の側臀部と下肢全体、更には側胸部にマッサージを施しました。
このマッサージで左側腹部にあった強圧痛が改善したので、同部位に直接マッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、左右の臀筋にペアストレッチを施しました。
ここでベッドに腰掛けてもらい、まず回旋での痛みを確認しました。

回旋:右(+)左(±)

体幹部の回旋の角度は大きくなってはいるものの、痛みは施術開始前と同程度に残っていました。
左側腹部を触診し直すと、初回に刺激した側腹部の中央、帯脈穴付近よりも上の肋骨のすぐ下、章門穴付近に強圧痛を検出できました。
同点を押さえながら、初回と同様に左右に体を捻ってもらうと、座った状態での回旋での痛みが無くなりました。
立ち上がってもらい、立った状態での右回旋をしてもらいましたが、こちらも痛みは無くなっていました。
最後に座った状態で体幹部を側屈してもらうと、痛みが無い状態でも右側屈の可動域が左よりも小さかったので、同部位のストレッチを指導して施術を終了しました。

【雑感】
通常、腰痛の多くは股関節の動きが悪いことが原因である事が多く、臀部にマッサージストレッチを施すと、驚くほど痛みが改善することがあるのですが、本症例では臀部に刺激を入れてもほとんど症状に変化はありませんでした。
代わりに、左の側腹部を刺激すると痛みが大幅に改善しました。
これは問診段階で把握していた「くしゃみをたくさんしていた」ことによって、「頻回に腹圧を高めていたたに、腹斜筋が硬くなってしまっていた」ことが痛みの主な原因だったからだと考えられます。
発症後それほど時間が経過していないにも関わらず、左の腹斜筋だけが硬いのは、日頃の動きやくしゃみの際の癖などが考えられますが、はっきりとした原因はよくわからなかったです。

発症当初は痛みで眠れなかったほどの左肩痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】’15年4月4日(施術回数1回)

【現病歴】
3週間ほど前に激しく野球(右投げ)をして以来、左肩が痛み出した。
当初は痛みで眠れない程だった。
整形外科でヒアルロン酸注射やステロイド注射を受けたが、ほとんど改善していない。
痛み止めをのむなどして少しずつだが痛みは改善している。

【症状の確認】
屈曲(+)120°
外転(+)60°
水平屈曲(±)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(-)
※角度の表記は可動域です。

腕を体の真横から上げる外転動作で60°しか挙上できません。
また肩甲骨の可動域は左右で大きな違いはありませんでした。

【施術】
施術方法の希望は特にありませんでしたが、大胸筋や大円筋といった部分を施術しやすいマッサージでの施術を提案し、了承をいただきました。
まず仰向けに寝てもらい、左の大胸筋、大円筋、巨骨穴部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認した後、起き上がってもらい最初と同じように肩を動かしてもらいました。
体の前から腕を上げる(屈曲)での痛みが改善し、外転では90°まで挙上できるようになりました。
また勢いをつけて動かせば、外転では真上まで挙上できるようになりました。

次に座位のまま、左の巨骨穴、肩貞穴にパイオネックス・イエローを貼付しましたが、特に症状に変化はありませんでした。
更に患部周囲を触診し、左の肩髃穴と上腕二頭筋長頭筋起始部に圧痛を検出できたので、同点にパイオネックス・イエローを貼付したところ、わずかに痛みが改善しました。

以上で施術を終了し、極力患部を動かして血流を確保した方が治りは早いはずとお話しして、初回を終了しました。
施術後に着替えてもらった際、「服を着るのが、施術前よりも楽になった」とのことでした。

休養で改善するが投球するとすぐに悪化してしまう右肩痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】’14年3月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’13年1月に全くの素人にも関わらず、大したアップもせずに野球のボールを投げたら、右肩の前側に痛みが走った。
2~3か月休養すると痛みは改善するが、投球を再開すると悪化してしまう。
医者には掛かっていないが、自分で調べた限りでは「インピンジメント症候群」だと思う。

【副訴】
右大腿前面にも痛みがある。

【症状の確認】
屈曲(+)
外転(+)
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(++)

腕を上げる動作と、後ろに手を回す結帯動作で痛みが出ます。

【触診】
右肩周囲では肩髃穴に、右前腕部では尺沢穴に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かなかったので、座位でのパイオネックスでの施術から始めました。
まず圧痛を検出した右肩髃穴にパイオネックス・イエローを貼付してタッピングを施しました。
再び右肩を屈曲してもらうと、痛みが無くなっていました。
しかし、まだ結帯動作での痛みが残ります。
次に先程と同様に、圧痛を検出した右尺沢穴にパイオネックス・イエローを貼付しタッピングを施しました。
再び結帯動作をしてもらうと、痛みが無くなっていました。
投球動作をしても痛みが無かったので、外に出て軽くキャッチボールをしてみましたが、やはり痛みはありませんでした。

思いの外、右肩の痛みが早く取れてしまったので、残った時間で右大腿に対する施術も行って、初回を終了しました。

【その後】
約1年後の’15年4月に左肩の痛みで来院されました際に右肩の状態を伺うと、「あれからずっと野球を続けていて、今度投手を任されることになった」とのことでした。

投球動作で生じる右肩痛 10代男性

【症例】10代男性 運動部所属

【初回日】’16年7月30日(施術回数2回)

【現病歴】
7月の大会が終わって以来、右肩の違和感が取れない。
肘を上げて投げようとすると痛みが強くなる。
同様の違和感が6月頃から出たり出なかったりしていた。

【症状の確認】
結帯動作:右(+)
投球動作(±)

【触診】
右肩周囲を触診すると、肩外兪穴周囲、筋肉で言うと肩甲挙筋の停止部に著明な圧痛を検出できました。

プロメテウス解剖学コアアトラス』p.276より

青く囲っている部分が肩甲挙筋の停止部です。

【施術】
座位で圧痛を検出した右肩外兪穴の周囲にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったことを確認してから、再度結帯動作と投球動作を行ってもらうと、痛みと違和感が無くなり「さっきまで鳴ってた音がしなくなった」そうです。

《第2回》’16年8月9日(初回の10日後)

【経過】
「右肩はまだおかしい」
「投げる時に肘を前に出そうとすると、痛みが起きる」

【症状の確認】
屈曲(-)
外転(-)
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(+)
投球動作(+)

【触診】
初回同様、肩外兪穴部に圧痛を検出できました。

【施術】
初回同様、まずは肩外兪穴周囲にマッサージを施しました。
これで結帯動作での痛みが違和感程度まで改善しました。
更に、右の曲池穴周囲にマッサージを施したところ、結帯動作、投球動作での痛みが消失しました。
最後に左右の臀筋にペアストレッチを施して、第2回を終了しました。

うつ伏せでくしゃみをして発症した左腰痛 10代男性

【症例】10代男性 野球部所属

【初回日】’17年5月20日(施術回数2回)

【現病歴】
5月17日にうつ伏せの状態でくしゃみをしたら、腰に激しい痛みが出た。
それ以前からも違和感はあった。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(++)
後屈(+)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(±)左(±)

※前屈での痛みが激しく、立っただけでも違和感があります。

<その他>
投球動作でも痛みが出ます

【施術】
まず仰向けで左の臀筋にペアストレッチを施しました。
次に仰向けのまま、左の臀筋の起始部を触診すると、いくつか圧痛点を検出できたので、同部位にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、最初と同じように症状の確認を行いました。

〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
投球動作(-)

※投球動作での痛みの改善が主目的だったので、痛みがそれほど酷くなかった側屈と回旋は確認を省略しました。

投球動作での痛みがほとんど無くなったので、以上で施術を終了としました。
最後に「筋肉が硬くなったことによる腰痛の可能性が高いから、硬くならないようにこまめに動かすことと、冷やさないように気を付けること」を説明して初回を終了しました。

《第2回》’17年5月24日(初回の4日後)

【経過】
「5月21日に投球練習している時から痛み出し、その後、走った時に悪化した」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

〈その他〉
投球動作(+)
仰向け寝(+)

投球動作での痛みが初回と同様にありますが、前屈での痛みは初回ほどではありません。

【施術】
初回と同様に、まずは左の臀筋にペアストレッチを施しました。
しかし仰向け寝での痛みがほとんど改善しませんでした。
「このまま臀筋にアプローチを続けても、大幅な改善は見込めないだろう」と判断し、「どこか別の部位に大きな問題があるのかもしれない」と考え、臀部の次に腰痛との関わりが深いと考えている、鼡径部を触診してみました。
すると、腸骨窩部、筋肉で言うと腸骨筋の辺りに強圧痛を検出できました。
そこで仰向けのまま左膝を立てた体勢になってもらい、同部位に対して腸骨筋が軟らかくなり、かつ圧痛が改善するまでマッサージを施しました。

「腸骨筋(右)の位置」※骨盤を前から見ています。

『プロメテウス解剖学アトラス初版』より

マッサージ後に再び仰向け寝してもらうと、この体勢での痛みが無くなっていました。
次に起き上がってもらい、最初と同じように症状を確認すると、以下の様になりました。

〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
※回旋は当初から痛みが無かったので省略。

〈その他〉
投球動作(-)

投球動作での痛みが無くなっていたので、以上で施術を終了し、最後に鼡径部のストレッチの指導をして第2回を終了しました。

【その後】
同年6月12日(第2回の19日後)に別の症状で来院した際に腰の状態について伺うと、「腰の痛みは無い」とのことだったので略治としました。

施術前日に発症した側屈と回旋で生じる腰痛 30代男性

【症例】30代男性 ダンサー

【初回日】’15年2月7日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年2月6日から腰にズキズキとした痛みや、重だるい感じが出始めた。
仕事による疲労や、睡眠の質が悪いのか寝ても疲れが取れないことが原因として思い当たる。

【副訴】
首肩のコリ

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(+)

前後屈では痛みはありませんが、側屈と回旋では左右共に痛みが出ます。

【施術】
鍼施術の経験が無く、「鍼でもマッサージでも効果はそれほど変わらないと思います」と伝えたところ、マッサージとストレッチでの施術を希望されました。
まず仰向けになってもらい、左右の臀筋にストレッチを施しました。
臀部の筋肉が柔らかくなり、股関節の可動域が大きくなるまでストレッチを施しました。
次にうつ伏せになってもらい、副訴の頚肩部に対してマッサージを施しました。
ここで起き上がってもらい、一度腰の状態を確認しました。

側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)

右に側屈すると、左腰に痛みが出ますが、それ以外の動作での痛みは消失していました。
この時点で時間になってしまったので、施術自体は終了としましたが、「腰周囲をマッサージしてほしい」とのことだったので、腰と臀部に対してマッサージを10分間施しました。

【その後】
’15年2月12日(初回の7日後)に左足趾の痛みで来院された際に腰の状態について伺うと、「腰は調子が良い」とのことだったので略治としました。
その後も何度か来院されましたが、腰痛を訴えることはありませんでした。

肉離れ後に治りきらなった階段昇降で生じる右大腿痛 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】’17年5月25日(施術回数2回)

【現病歴】
’17年5月21日に運動していて走った際に、右太ももに「ブチッ」という感覚があり、それ以来攣った様な感じが続いている。
5月22日に整骨院に掛かり「軽い肉離れ」と言われた。
現在は平地を歩く分にはマシになってきたが、階段は昇降どちらも痛みが出る。
イスなどに座って、患部が座面に当たっても痛みがある。
6月11日に試合があり、できればそれまでにこの痛みを何とかしたい。

【既往歴】
ここ5年間で、左右の太ももの裏や右ふくらはぎをそれぞれ1回ずつ計3回肉離れしている。

【症状の確認】
前屈(+)指床間距離28cm
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(-)

ランジ:右(+)左(-)
階段:昇(+)降(+)
座位:(+)

【触診】
IMG_0336
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり

下肢の広範に渡って圧痛を検出できましたが、特に右の臀筋の起始部、膝窩、下腿外側に強圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かなかったのですが、鍼施術はかなり以前に2回程度受けただけということだったので、マッサージとストレッチでの施術を提案し、了解をいただきました。
まず、うつ伏せになってもらい、圧痛を検出した臀部と下肢に対してマッサージを施しました。
次に起き上がってもらい、下肢のストレッチを患側の右を中心に左右共に施しました。
筋肉が十分にほぐれたことが確認できた後、起き上がってもらい、最初と同じように状態の確認を行いました。

前屈(-)指床間距離12cm
回旋:右(-)

ランジ(+)
階段:昇(-)降(-)
座位:(-)

ランジでの痛みは残りましたが、それ以外の動作による痛みは無くなっていました。

最後に「今回の痛みの原因は、受傷前に筋肉が硬くなってしまっていたことの可能性が高いこと」と「回復を早めるためには、足を保温し血流を確保すること」、「6月11日の試合で怪我を再発させないためにも、無理の無い範囲で運動を再開すること」を指示して初回を終了しました。

《第2回》’17年6月1日(初回の7日後)

【経過】
「階段の昇りで多少痛みは出るが、平地の歩きでは全く痛みも無く、だいぶ状態は良くなっている」
「2日に一度、3kmの道のりを往復している」
「自重でのスクワットを週に3回、10回を2セット行っている」

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

ランジ(+)
階段:昇(+)降(-)

【施術】
前回の施術でかなり痛みが改善したようなので、同じ方向性での施術を試みました。
まず仰向けになってもらい、右臀部の筋肉をほぐすペア・ストレッチをほどこしました。
臀部の筋肉が十分に柔らかくなったのが確認できた後、起き上がってもらい、ランジと階段昇りをしてもらいました。

ランジは「10あった痛みが2~3に減った」そうで、階段昇りでの痛みは消失していました。

だいぶ痛みが改善したので、セルフケアとなる臀筋のストレッチを指導させてもらいました。
更に片足立ちでの動揺を確認すると、右の方が大きかったので、右片足立ちでのスクワットを指導して第2回を終了しました。

【その後】
’18年2月2日に首肩周りのコリ感で来院された際に、右太ももの状態を伺うと、「結局’17年6月11日の試合は出れなかったが、その後、右の太ももに痛みが再発することは無かった」とのことでした。

前屈すると生じる腰全体の痛み 20代男性

【症例】20代男性

【初回日】’16年6月16日(施術回数2回)

【現病歴】
’16年6月15日に中腰から起き上がった時に腰に痛みが走った。
直後は5分歩くのも苦痛だったが、現在は歩くのは痛みは無い。
前かがみになると、痛みが出る。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

前屈では腰全体に、左側屈で右腰に痛みが出ます。

【触診】
IMG_0320
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

腰(腰椎)周囲には圧痛は検出できず、臀部に圧痛を検出でき、特に右臀部には強圧痛の箇所を検出できました。
他にも右の膝窩にも強圧痛、右足背部にも圧痛を検出できました。

【施術】
鍼とマッサージでの施術を希望されたので、まずは仰向けでの鍼施術から開始しました。
圧痛を検出した、右の足背部と崑崙穴、太谿穴、F4、F5に単刺術を施しました。
次にうつ伏せになってもらい、右の委中穴と左右の臀筋の起始部(屈伸穴)に単刺術を施し、更に鍼施術した箇所にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、最初と同じように動いてもらったところ、前屈、左側屈での痛みは消失していました。
物を持つ際などは腰の負担を大きくしないよう、腰をしっかり落として持ち上げるなど、しばらくは腰を労わるようアドバイスして初回を終了しました。

《第2回》’16年6月29日(初回の7日後)

【経過】
「歩けない程の痛みは無く、前屈でも痛みは無い」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
この日はマッサージでの施術を希望されたので、鍼は使用せずマッサージでの施術となりました。
最初にうつ伏せになってもらい、臀部を中心に背面全体にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、臀筋のストレッチと足部のマッサージを施しました。
起き上がってもらい、前屈をしてもらうと、施術前にあった違和感が消失していました。
椅坐位での臀部のストレッチを指導して第2回を終了しました。

ウォーミングアップ不足で生じた右大腿後面の痛み 30代男性

【症例】30代男性

【初回日】’15年8月26日(施術回数3回)

【現病歴】
’15年7月11日にウォーミングアップもそこそこに野球をプレイしたところ、右大腿後面を痛めた。
受傷時よりもかなり痛みは良くなったが、突っ張った感じが残るなど、違和感が取り切れない。
8月からジムに通い出して、プールで平泳ぎをした際にも痛みが出た。
お風呂上りには痛みは改善するが、朝晩、特に起床時に硬さを感じる。
医者には掛かっていないが、先日整骨院に掛かり、患部周囲をグリグリとマッサージされ少し改善した。
右大腿後面を痛めるのは初めて。

【症状の確認】
立位体前屈(±)
大腿後面のストレッチ(±)
平泳ぎのキック動作(±)
ランジ(+)
SLR(+)

【施術】
鍼での施術を希望されたので、ご希望どおり鍼での施術を試みました。
まずうつ伏せになってもらい、右の膝窩部、崑崙穴、太谿穴に単刺術を施しました。
仰向けになってもらい、SLRを実施すると痛みが無くなっていました。
起き上がってもらい、最初に確認したのと同じように動いてもらうと、ストレッチ、キック動作、ランジでの痛みも無くなっていました。

《第2回》’15年9月2日(初回の7日後)

【経過】
「走った後に違和感や痛みが出るなど、腿はまだ治り切っていない」

【症状の確認】
立位体前屈(-)
大腿後面のストレッチ(±)
平泳ぎのキック動作(±)
ランジ(±)
SLR(±)

多少の違和感は出るものの、初回の施術前ほどの痛みは確認できません。

【施術】
うつ伏せになってもらい、右の膝窩内側、太谿穴に単刺術を施しました。
次に仰向けになってもらいSLRを試行すると、まだ右大腿に違和感が出ます。
仰向けのまま、右の陰陵泉穴、陰谷穴に単刺術を施すと、SLRでの違和感が消失しました。
ランジ、平泳ぎのキック動作では違和感がまだ残ります。
座位になってもらい、右膝関節内側を触診すると陰谷穴付近に圧痛を検出できたので、同点にパイオネックス・オレンジを貼付。
すると、平泳ぎのキック動作での痛みが消失しました。

《第3回》’15年9月15日(初回の20日後)

【経過】
「スクワット、屈伸、前屈みの体勢で腿に張りが出る」

【症状の確認】
立位体前屈(±)
スクワット(+)
屈伸動作(+)

【施術】
仰向けになってもらい、膝関節周囲を触診すると、第2回同様、右陰谷穴周囲に圧痛が検出できたので、同部位に単刺術を施しました。
起き上がってもらい痛みを確認すると、屈伸、前屈での痛みは消失しましたが、スクワットでの張り感が残っていました。
再び仰向けになってもらい、今度は右臀筋にストレッチを施しました。
股関節の可動域が大きくなったのを確認して、起き上がってもらい再度スクワットをしてもらうと、先ほどまであった張り感が消失していました。

摘まむ動作で起こる右肘の痛み 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】’15年7月9日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年6月下旬頃から、物を持った時に右肘が痛むようになった。
それ以前にも3~4日間、右肩に痛みが出ていた。
右肩の痛みは以前にもたまに出ることはあった。
思い当たる節は特に無い。
整骨院でマッサージとストレッチを受けたが、特に症状に変化は無い。
昨日は鍼施術を受けたが、やはり変化は無かった。
お風呂に入って温まっても、症状は変化しない。

【症状の確認】
<手関節の運動>
屈曲(-)
伸展(+)
尺屈(-)
橈屈(±)
回内(-)
回外(-)

物を上から摘まむ動作(++)

【触診】
IMG_0307
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛無し

右手掌部の特に少府穴に強圧痛、手背の中手骨間部、曲池穴部、少海穴部に圧痛を検出できました。

【施術】
鍼施術を希望されたので、ご希望どおり鍼での施術を試みました。
仰向けになってもらい、圧痛を検出した右手の中手骨間部に単刺術を施すと、手関節伸展時の痛みは減りましたが、摘まむ動作での痛みには変化はありませんでした。
次に右曲池穴と右少海穴に単刺術を施しましたが、いずれも摘まむ動作での痛みに変化はありませんでした。
次に右H5・4に接触鍼を施したところ、摘まむ動作での痛みが少し改善しました。
右薬指の指腹にハペパッチを貼付すると、更に摘まむ動作での痛みが改善しました。
右後谿穴に単刺術、右少府穴部に指圧を施すと、摘まむ動作での痛みが消失し、「摘まむのが怖くない」とのこと。
症状がかなり改善したので、以上で施術を終了しました。

井穴刺絡図

曲げる途中が辛く、曲げ切ると楽になる腰痛 50代男性

【症例】50代男性

【初回日】’17年11月18日(施術回数2回)

【現病歴】
’17年11月15日から腰が痛み出した。
思い当たる節は特に無い。
痛みの程度は平行線で、痛みが出ない姿勢もある。
ストレッチや腰痛ベルトをすると少し楽になる。
医者には掛かっていない。
症状が改善すれば、方法は何でも構わない。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)
靴下を履く動作:右(+)左(+)

前後屈は曲げている途中の特定の角度で痛みが出ますが、曲げ切ると痛みは楽になります。
左側屈で右腰、左回旋で腰全体に痛みが出ます。

【触診】
IMG_0305
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

いわゆる腰の部分には圧痛は検出できず、お尻の筋肉と鼡径部に圧痛を検出できました。
足の甲も触診しましたが、特に目だった圧痛は検出できませんでした。

【施術】
鍼施術の経験はかなり以前に数回ある程度とのことだったのと触診時のリアクションから、マッサージでの施術を提案し了解をいただきました。
まずうつ伏せになってもらい、臀部を中心に下肢全体を十分に解しました。
首肩こりもあるとのことだったので、頚肩部にも軽くマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、膝を伸ばしたまま両脚を他動で左右に動かすと、左右どちらに動かしても右腰に痛みが出るそうです。
ここで臀部を中心に下肢にストレッチを施しました。
すると、先ほど動きでの痛みが改善しました。
起き上がってもらい、最初と同じように動いてもらうと、前屈での痛みが残っていましたが、後屈、左側屈、左回旋、靴下を履く動作での痛みが無くなっていました。
いつも通りの生活で過ごすことと、体、特に腰を冷やさないように気を付けるよう指示して初回を終了しました。

《第2回》’17年11月25日(初回の7日後)

【経過】
「まだ少し痛むが、だいぶ動けるようになった」
「痛む部位が左だけになった」

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(±)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(+)
靴下を履く動作:右(-)左(-)
痛みは全て左腰にのみ出ます。

【施術】
うつ伏せになってもらい、左を中心に臀部、更には頚肩部にマッサージを施しました。
仰向けになってもらい、立位での回旋に近い、両膝を立てて揃えた状態から左右に倒してもらうと、右に倒した時に左腰に痛みが出るそうです。
左に倒しても痛みはありません。
そのまま左下肢に対して、臀筋を中心にストレッチを施しました。
すると、先ほどと同様に膝を右に倒しても痛みが出なくなりました。
最後に起き上がってもらい、最初と同じ動きをしてもらうと、前後屈、左右の回旋での痛みが無くなっていました。

【その後】
12月1日に来院された際に、腰の様子を伺うと、「軽くなって、痛みもない」とのこと。
腰痛や今後の下肢症状の予防の為に、股関節を使い臀筋を鍛えるスクワットと片脚スクワット(片脚立ちでの安定性は右>左)を指導し、下肢のストレッチを施して、この日は終了しました。

CTで異常無しと言われた左後頭部痛 30代男性

【症例】30代男性 川崎市在住

【初回日】’14年4月2日(施術回数1回)

【現病歴】
3週間ほど前から左後頭部に頭痛を感じている。
頻度、程度は徐々に悪化している。
思い当たる原因としては、疲労とストレスがある。
お風呂に入ると痛みは改善する。
下を向くと痛みが悪化する。
脳神経外科に掛かってCT撮影したが異常は見つからず、「肩こりが原因」と言われた。
一日の中で痛みの程度は変化しない。
症状が楽になれば、施術方法は何でも構わない。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
単純仰臥位(+)

【施術】
まず座位でのパイオネックスでの施術を試みました。
左腕骨穴にパイオネックス・イエローを貼付して、しばらくタッピングを施しました。
ここで再度、頭を前に倒してもらうと、前屈時の痛みが無くなっていました。
しかし後屈での痛みが新たに発生してしまいました。
次に左合谷穴にパイオネックス・イエローを貼付して、先ほどと同様にタッピングを施すと、後屈の痛みは少し改善しました。
ここで単純仰臥位での痛みを確認すると、仰臥位になって30秒経過すると痛み出します。
仰臥位になってもらい、股関節揺らしを施しましたが、この仰臥位での30秒経過後の痛みに変化はありませんでした。
座位になってもらい、左右のH5にピソマⅡを貼付してタッピングを施しましたが、仰臥位での頭痛に変化はありません。
交感神経を興奮させるために、その場での駆け足を3分ほど行ってもらうと、仰臥位での痛みが無くなりました。
なるべく体を動かすことと、糖分の摂取を控えるようアドバイスして施術を終了しました。

【感想】
前屈時の痛みは手のツボを刺激したことで改善したことから「筋肉のコリ」の影響から生じ、仰臥位での痛みはその場駆け足によって交感神経を興奮させることで改善したことから「副交感神経過剰興奮」によって生じていたと思われます。
もちろん、その場での駆け足によって自律神経以外にも、「体が温まる」などの変化も起こるので、「自律神経の影響だけ」とは言い切れませんが、原因のひとつとしては考えられるのではないでしょうか。

靴下を履く動作で生じる腰痛 60代男性

【症例】60代男性

【初回日】2017年10月21日(施術回数2回)

【現病歴】
2017年8月頃に草むしりを4時間やって以来、腰の痛みが治りきらない。
一日の中だと、起床時の洗顔時に特に痛みがひどい。
一昨日にテニスをやったせいか、今日は痛みがひどい。
痛みは立っていると楽だが、ズボンを履くように腰を曲げると辛さが増す。
医者には掛かっていない。
施術方法は痛みが楽になれば何でも構わない。

【既往歴】
右坐骨神経痛
右鼡径部痛
左下腿三頭筋の筋挫傷(肉離れ)

【その他】
定期的にテニスをやっている。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)※左側屈の方が角度(ROM)が浅いです。
回旋:右(-)左(-)※右回旋の方が角度(ROM)が浅いです。
靴下を履く動作:右(+)左(+)
テニスのボレー動作での踏み込み:右(+)左(+)

【触診】
IMG_0301
〇:圧痛あり

左右の臀筋の起始部と鼡径部に圧痛を検出できました。

【施術】
まず伏臥位になってもらい、圧痛を検出した臀筋の起始部を中心に下肢全体にマッサージを施しました。
次に仰臥位になってもらい、臀部のストレッチを十分に施しました。
起き上がってもらい、施術前に確認した痛みを再度確認してもらいました。
ボレーの踏み込み動作で多少の痛みは出るものの、靴下を履く動作では左右共に痛みが無くなっていました。
最後に座位での臀部のセルフ・ストレッチとスプリット・スクワットを指導して初回を終了しました。

《第2回》’17年10月28日(初回の7日後)

【経過】
「だいぶ良くなったが、ズボンを履く時に右腰にだけ痛みが出る」
「洗顔時の痛みは無い」
「10月26日にテニスをやったが、最中もプレー後もそれほど痛みは酷くない」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(+)
靴下を履く動作:右(+)左(-)

【施術】
まず伏臥位になってもらい、初回同様、右を中心に臀筋の起始部にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、右臀部を中心に下肢にストレッチを施しました。
起き上がってもらい、施術前に確認した痛みを再度確認しました。
すると、左右の回旋、右脚を上げて靴下を履く動作の全てで痛みが無くなっていました。
最後に初回よりもストレッチ効果が高い床での臀部のセルフストレッチの指導と、片脚立ちでのバランス保持力(結果:右<左)を確認して2回目を終了しました。

【その後】
’17年11月4日に来院されましたが、この時には「右腰痛も薄れてきて、11月2日にテニスを2時間やったが、問題無かった」とのことでした。
前回確認できた、「片脚立ちでのバランス保持力の左右差が腰痛の根本的な原因の可能性が高いこと」、「テニスで球際のボールを正確に捉えるためには、両脚共に安定して立てることが重要」と説明した上で、腰痛予防、パフォーマンスアップのために、初回に指導したスプリットスクワットよりも負荷が高い片脚スクワットを指導しました。

CTで異常なしと言われた右後頭部痛 40代男性

【症例】40代男性

【初診日】’14年12月27日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年12月20日から右後頭部に痛みを感じるようになった。
翌21日に痛みが悪化したが、それ以来痛みの程度は平行線。
お風呂に入っている最中や、横になると痛みは楽になる。
反対に飲酒時には、左右両方に痛みを感じる。
脳神経外科と眼科に掛かって、CTを撮ったが「特に問題は無い」と言われた。

【症状の確認】
〈頚部との連動〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(-)

体幹部の前屈(+)

【触診】
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〇:圧痛あり
×:圧痛無し

右前頚部の胸鎖乳突筋と斜角筋に圧痛を検出しましたが、左前頚部には圧痛は検出できませんでした。

【視診】
奥歯のすり減り具合を確認すると、右の方がすり減っています。
自覚的にも右の方が噛みやすいそうです。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありません。
仰臥位になってもらい、圧痛を検出した右の胸鎖乳突筋と斜角筋、それぞれに3箇所、4箇所パイオネックスを貼付。
ここで起き上がってもらい、先ほどと同様に動いてみてもらうと、右回旋、体幹部の前屈の両方で痛みが消失していました。
最後に揺らしを施して、施術を終了しました。

施術後に、首の筋肉が硬くなってしまっていることが痛みの主な原因として考えられること、食い縛りが首の筋肉を硬くしてしまっていること、ストレスが食い縛りの主な原因の可能性が高いこと、日常生活で注意すべきことを説明。
説明の最中、時折痛みが出るものの、程度、頻度共に来院時よりも軽減。

首痛を伴う右頭痛 30代男性

【症例】30代男性

【初診日】’16年10月22日(施術回数1回)

【現病歴】
20年ほど前から定期的に1か月間程度持続する頭痛があり、10年くらい前からはステロイドを定期接種するようになったためか、不定期で期間にもバラつきが出るようになった。
頭痛はステロイドを服用したり、冷湿布を貼ると楽になる。
逆に、入浴や運動後、過食、眼精疲労を感じた際には悪化する。
脳神経外科では群発頭痛と言われた。
ステロイドを服用すると頭痛は良くなるが、発疹が出たり、眠りにくくなったりする。

【副訴】
右の首に痛みがあり、整形外科ではストレートネックと言われた。
右手小指にシビレがある。

【症状の確認】
座位で多少右側頭部に痛みを感じる。

《頚部の運動との連携》
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(±)左(-)

【触診】
IMG_0295
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛無し

右の頚肩背部に強圧痛と圧痛を検出できました。
左前頚部には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでした。
まず伏臥位で右を中心に頚肩背部にマッサージを施しました。
次に、仰臥位になってもらい、右を中心に頭部全体にマッサージを施しました。
ここで再度頚を動かしてもらうと、右回旋した際の痛みが無くなっていました。
主に筋肉が固くなったことによって今回の頭痛が生じたこと、運動不足や眼精疲労によって筋肉が固くなっている可能性があると説明。
極力体を動かすことと、検眼を受けてみるよう指示して、初診を終了しました。

一カ月前から続く左大腿痛を伴う左腰痛 40代男性

【症例】40代男性 造園業

【初診日】’15年11月28日(施術回数1回)

【現病歴】
一か月前から、大きなスコップを使用する作業が増え出してから、左の腰と太腿の裏が痛み出すようになった。
この一ヶ月間は痛みの程度は平行線。
6~7年前にも同様に痛めたことがある。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)
※前屈のみ左大腿にも痛みが生じます。

【施術】
施術方法について特に希望は無いとのことだっので、まずは伏臥位での左臀筋のマッサージを施しました。
仰臥位になってもらい、左右の脚振りと膝倒しで痛みが無い事を確認しました。
次に仰臥位で左臀筋に対してストレッチを十分に施しました。
ベッドから起き上がってもらい最初と同じように動いてもらうと、前屈で多少の痛みは残りましたが、後屈、左側屈、左回旋での痛みは消失していました。
椅坐位での臀筋のストレッチを指導し、腰に異常を感じた際には行うよう話して、施術を終了しました。

【その後】
’17年1月4日に肩こりを訴えて来院された際に腰の様子を伺うと、「ストレッチで何とか大事には至っていない」とのことでした。
他にも「左右で動作に偏りが出ないよう気を付けている」とのことでした。
’17年9月以降にも、膝や肘の痛みで来院されていますが、腰の痛みを訴えることは今の所ありません。

この症例からも、「腰痛は痛みを感じる腰『腰』そのものではなく、動作の起点になる股関節の動きに深く関与する『臀筋』を施術で軟らかくすることが重要」ということがわかります。

ジャンプと走動作で生じる左脛痛 10代男性

【症例】10代男性 陸上競技部所属 種目:中距離

【初診日】’17年5月27日(施術回数2回)

【現病歴】
’17年3月頃から左脛が痛むようになった。
最悪に痛かった時よりは良くなっているが、まだかなり痛みが残る。

ウォーミングアップを丁寧に行えば痛みは改善するが、そのアップ開始時や練習終了後、起床時などは痛みが強い。
整形外科では「シンスプリント」と言われ、ストレッチ、温熱療法、電気治療を受けている。

’17年6月3・4日に試合があり、できればそこに痛みが少なくなった状態で臨みたい。
その次は9月頃まで試合はない。

【症状の確認】
両脚ジャンプ(+)
片足ジャンプ:右(-)左(+)

【触診】
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◎:強圧痛
〇:圧痛
✖:圧痛無し

左脛部はもちろん、左足甲部にも強圧痛を検出できました。
右脛部には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
患部の左脛部そのものはすでに何度も治療を受けているとのことだったので、手つかずのはずの足甲部にまずアプローチしてみました。
「痛みが良くなれば方法は何でも構わない」とのことだったのですが、鍼治療は未経験でしたし、自宅でもセルフケアができる方法としてピソマでの施術を選択。
左の第1中足骨間部とF2にピソマⅡを貼付し、少々タッピングを施しました。
ここで再びジャンプをしてもらうと、両脚では痛みが無くなり、左足のみでは「10から5に痛みが減った」そうです。
更に中足骨間部を丁寧に触診し検出した圧痛3点と、左三陰交穴にピソマⅡを貼付しタッピングを施しましたが、左片足ジャンプでの痛みは5からは改善しませんでした。

最後にピソマの使用方法を伝えて、初診を終了しました。

《第2診》’17年6月10日(初診の14日後)

【経過】
「前回施術後、痛みがかなり良くなり、練習も普通にできたので、6月3・4日の試合にも出場した」
「6月5・6・7日は少し痛みがぶり返したが、本日10日にはだいぶ改善した」

【症状の確認】
両足ジャンプ(-)
片足ジャンプ:左(-)

【体の状態の確認】
片脚スクワットでのふらつき:右<左

【トレーニング指導】
その場で痛みが確認できなかったので、今回医者にシンスプリントという診断を受けた脛の痛みが起こってしまった原因の説明と、その改善方法の話をさせてもらうことにしました。
「片脚スクワットで左の方がふらつきが大きいので、それによって足部の負担が大きくなってしまい、今回左脛に痛みが生じてしまったと思われる」と説明をした上で、中臀筋を鍛え左片脚立ちでの安定性を高める片脚スクワットの指導をしました。
「スクワットで脛に痛みが出る」とのことだったので、ベッドに仰臥位になってもらい、臀筋を中心とした下肢のストレッチと足部のマッサージを施しました。
再度左脚で片脚スクワットをしてもらうと、「10から5に痛みが減った」そうです。

最後に「脛を押すと痛むのはどうすればいいか?」という質問をもらいました。
「押して痛む場所は身体中に無数にあること」と「運動に伴う痛みであれば問題だが、押して痛むのであれば押さないこと」と話して第2診を終了しました。

右大腿後面の攣りを伴う右腰痛 60代男性

【症例】60代男性

【初診日】’16年8月18日(施術回数1回)

【現病歴】
運動を激しくやっていた思春期からずっと右の腰痛がある。
週に2回、鍼施術を受けている。

【随伴症状】
右のハムストリング(大腿後面)がよくつる。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)
※片脚立ちして、遊脚側の股関節を伸展させると、右のみ大腿後面に痛みが出ます。

【触診】
IMG_0289
〇:圧痛有り
×:圧痛無し

臀部、鼡径部共に右にのみ圧痛を検出できました。

【施術】
主訴であった左手首の施術を一段落した後に、本症例に取り掛かりました。
時間もそれほど残っていなかったので、圧痛検出部位である臀部と鼡径部をほぐすために、仰臥位での右臀筋のストレッチを施しました。
起き上がってもらい動きを確認すると、後屈での痛みは消失し、左側屈での痛み、片脚立ちでの股関節伸展時の大腿後面の痛みも改善していました。
セルフでの臀筋のストレッチを指導して、施術を終了しました。

母指圧迫で生じる左手首の痛み 60代男性

【症例】60代男性 鍼灸マッサージ師養成専門学校生

【初診日】’16年8月18日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年5月頃から、左の手首がマッサージをする時に痛むようになった。
特に母指での指圧を行うと、痛みが出る。
2週間に1回のペースで、中医学による鍼灸治療を受けている。
授業に支障があるので、一刻も早く痛みを改善したい。

【症状の確認】
〈左手関節〉
屈曲(±)
伸展(±)
回内(+)
回外(-)

〈左母指〉
屈曲(+)
伸展(-)
内転(+)
外転(-)

母指で指圧を行うと痛みが出ます。

【触診】
左母指球部とH1に圧痛を検出。

【施術】
圧痛を検出した左の母指球とH1にピソマⅡを貼付。
しばらくタッピングした後に、再度痛みを確認してもらいました。
すると、母指の屈曲、内転での痛みが無くなっていて、母指圧迫での痛みも改善していました。
ピソマの使用方法を説明し、副訴の腰痛に対する施術に移行しました。

井穴刺絡図

起床時に痛む左腰痛 70代男性

【症例】70代男性 運転手

【初診日】’16年11月14日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年11月1日から左の腰に痛みが出始めた。
20年前にくしゃみでぎっくり腰になったことがあるが、今回は思い当たる節がない。
体を動かしていると楽になるが、起床時や運転中に痛みが悪化する。
整骨院では「座りっ放しがよくない」と言われた。
11月6日に整骨院の施術で改善したが、翌日から再度痛み出した。
知人に「腰痛には鍼が効く」と言われたので、鍼を受けたい。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)
靴下を履く動作:右(-)左(+)

〈仰臥位〉
脚振り:右(-)左(+)
レッグレイズ:右(-)左(+)
上体起こし(+)

【触診】
img_0260
〇:圧痛あり
✕:圧痛無し

左の腰部と鼡径部、更に左右の中足骨間部に圧痛を検出できました。

【施術】
まずは仰臥位で単刺術を左右の中足骨間部に施しました。左のレッグレイズでの痛みが改善しました。
次に臀筋のペアストレッチを施しました。しかし左に脚振りすると、まだ左腰に痛みが出ます。
「もうちょっと良くなってもいいはずなんだけどなぁ」と思いながらも、手を止めずに左鼡径部に指圧を施すと左脚振りでの痛みが無くなりました。
起き上がってもらい症状を確認すると、前屈、後屈、左側屈、靴下を履く動作での痛みがありませんでした。

施術後に「筋肉が硬くなったことによる痛みだったと思います」と説明し、仕事の合間に体操するよう指示して初診を終了しました。

疲労骨折と診断された右脛痛 17歳男性

【症例】17歳男性

【初診日】’13年5月4日(施術回数1回)

【現病歴】
4月の始め頃に運動中に右の脛が痛くなり、整形外科にてレントゲン検査の結果、疲労骨折との診断を受けた。
現在はジョグなどの軽い運動では痛みは出ないが、強度の強い運動を続けると徐々に痛みが出てくる。
ただ骨折していると言われた部位と自覚的に痛みを感じる部位が15センチほど離れている。
整形外科で「疲労骨折の痛みは偏平足が原因」と言われ、特殊な足底板を作成したが、痛みが無くならないとのこと。

【症状の確認】
痛みが出る姿勢を確認すると、右片足でのつま先立ち、左足前の前後開脚で後ろの右足に負荷をかけると違和感を感じ、右足のつま先立ちジャンプではっきりとした痛みが脛にある。
これらの痛みを治療指標としました。

【施術】
運動が原因なのでもしかしたらこの場で痛みが取れても、運動中にまた痛みが出てきてしまう可能性を納得してもらった上で治療を開始。

つま先への荷重で症状が増悪しているようなので、まずは単純にF1・2周囲に痛みがないか見てみましたが、特に際立った圧痛点はありませんでした。

更に母趾の指腹側も診ていくと、中心からやや外側に圧痛点が見つかりました。
まずはピソマⅠを圧痛点に貼付して、再度先ほどの運動をしてもらうと、片足つま先立ちと前後開脚では痛み・違和感ともに消失。
片足つま先立ちでのジャンプにはまだ痛みがありました。

母趾指腹の外側をもう一度触診すると、先ほどの場所よりも更に外側に圧痛点が見つかりました。
肉が多い部分だったので、ピソマⅡを貼付して再度片足つま先立ちジャンプをしてもらうと、「貼ったのが痛いです」とのこと。
「申し訳ない」と謝りながら、ピソマⅡをソマレゾンに付け替えると、つま先立ちジャンプでもほとんど痛みが無くなったそうです。

「こんなに良くなるものなんですか?」と患者の子は不思議な様子。

ピソマとソマレゾンの使用方法、恐らく骨折自体は治っていると伝えて、治療を終了しました。

【感想とか】
レントゲンに映る骨折部位と自覚的な痛みの部分に15センチ程の距離があったので(レ線撮影は4月始めのみ)、恐らく骨自体は治っていて、痛みだけが残ってしまっていたため、著効したのだと思います。
皮膚を30秒くらい刺激しただけで、骨折が治るとは思えませんから。

井穴刺絡図

PC作業と抱っこで悪化した腰痛 30代男性

【症例】30代男性 

【初診日】’14年2月12日(施術回数1回)

【現病歴】
5~6年前から疲労がたまると腰に痛みが出てしまう。
悪化すると腰の痛みから背中、首へと広がってくる。
温めて横になると痛みは改善するが、仕事、特にPC作業が忙しくなると痛みが悪化してしまう。
整体院では背骨が曲がっていると言われた。
2か月の子どもの抱っこもあってか、最近腰の痛みがひどくなってきたので治療を受けにきた。
できれば再発時も自分で治せるようセルフケアの方法を知りたい。

【痛みの確認】
腰は前後屈で全体に、右回旋で背骨上に痛みが出ます。
左右側屈、左回旋では痛みが出ません。
前屈は2度目以降は痛みが出なくなりました。

【治療】
ご希望どおりセルフケアが容易な操体法から行いました。
まずは股関節揺らしと回旋での痛みがあったので膝倒しです。

これだけで後屈の痛みが「10から3になった」そうです。
右回旋の痛みには変化がありません。

背骨上の痛みだったので百会を指で押すとかなりの圧痛。
しばらく指圧すると、これまた右回旋の痛みが減弱。
百会に数回単刺すると、右回旋の痛みがほとんど無くなりました。

後屈時の痛みがまだ残っていたので左右F6にピソマⅡを貼付しましたが、これはあまり変化はありませんでした。

再度百会を指圧すると、後屈時の痛みが「最初10だったのが1になった」とのことでした。

首も痛むとのことなので、そちらも治療しましたが、眼精疲労とストレッチだけで改善してしまいました。

他にもいびきやアレルギー、お腹のガス、げっぷがあるとのことなので、糖質制限の話を資料を交えて行い、操体法の励行を指示して治療を終了しました。

5日後に様子を伺ったところ、「とりあえず大丈夫」とのことなので略治としました。

抱っこによって生じた急性腰痛 20代男性

【症例】20代男性

【初診日】’14年2月2日(施術回数1回)

【現病歴】
昨日の夜から急に腰が痛み出した。
疲労と生後2ヶ月の子供を抱っこしたことが原因として考えられる。
一昨年、引越し作業でギックリ腰になったが、それは1週間休んだら治った。

【痛みの確認】
立位では後屈で左腰に、右側屈で腰の中央に痛みが出ます。
前屈、左側屈、左右回旋では痛みは出ません。

仰臥位ではSLRと股関節を屈曲させる時、下肢を自力で挙上させると腰に痛みが出ます。
右のソケイ部に圧痛があります。

【治療】
仰臥位で右ソケイ部を指圧すると、股関節屈曲での痛みが無くなり、SLRでの痛みが背骨上のみになりました。
右崑崙にパイオネックス・イエローを貼付すると、SLRでの痛みが無くなりました。

伏臥位で左右の膝を屈曲させると、右膝屈曲で腰に痛みが出ます。
右足臨泣にパイネックス・イエローを貼付すると、この痛みが無くなり、立位での後屈も痛みも無くなっていました。
まだ右側屈での腰の中央の痛みがあります。

左足臨泣・太衝へのパイオネックス、左F5’・2’へのピソマⅡそれぞれで右側屈での痛みが減弱しました。

左側屈のストレッチをしてもらうと、若干痛みがぶり返してしました。

伏臥位で腰陽関と下命門にパイオネックス・イエローを貼付すると、カエルでの痛みが無くなり、ベッドの昇降、寝返りでの痛みが無くなりました。

腰椎分離症と言われた腰の真ん中の痛み 10代男性

【症例】10代男性

【初診日】’14年1月20日(施術回数1回)

【現病歴】
去年11月から腰の痛みがあり、1週間前に激しく動いた後から腰の痛みが良くならない。
病院では腰椎分離症と言われた。

痛みは休息で改善し、運動すると悪化する。
以前は腰の横に痛みを感じていたが、ストレッチで改善していた。
今回はストレッチしても痛みが良くならない。

【既往歴】
中学生の時から腰椎分離症と言われている。

【痛みの確認】
立位で後屈、左右側屈させると腰の真ん中に痛みが出ます。
前屈、左右回旋では痛みは出ません。

【触診】
痛みを感じる部分を押圧すると痛みがあります。

【施術】
圧痛を検出した右大腸兪にピソマⅢを貼付すると、左右側屈の痛みが無くなり、後屈の痛みも左に移動しました。

細かく触診すると左外関元兪に圧痛を検出。
同点にピソマⅢを貼付すると、後屈時の左腰の痛みも消失しました。

もし再発してしまった場合は、患部にピソマを貼付するよう指導して治療を終了しました。

歪みとは無関係だったと思われる右腰痛 10代 男性

【症例】10代男性 運動部所属

【初診日】’14年1月20日(施術回数1回)

【現病歴】
2013年12月20日から右腰がズキズキ痛みがあり、座っていても痛くなることがある。
現在練習は休んでいる。
整形外科では「椎間板がつぶれている」と言われ、整骨院では「疲労が原因」と言われた。
お風呂に入ると少し改善するが、休息を取ったからと言って痛みが良くなるわけではない。

【痛みの確認】
前屈、後屈、右回旋で右腰に痛みが出ます。
前後屈の方が痛みが強いようです。
左右側屈、左回旋では痛みは出ません。
投球動作でも右腰に痛みが出ます。

今後もセルフケアで対応可能なように、操法しようかと仰向けになってもらうと、下の写真に示すように
体幹部が大きく曲がっていることに気づきました。
yugami
余りに曲がっていたので「真っ直ぐ寝て」と言っても、本人曰く真っ直ぐのつもりとのことでした。

【施術】
股関節揺らしで膝窩のコリを減弱し、膝倒しカエルでニュートラルにしました。
しかし前後屈での右腰の痛みに変化はありませんでした。

次に大腿前面のストレッチをやってもらうと、あっさり前後屈の痛みが無くなりました。
投球動作をしてもらっても痛みが出なくなりました。

【感想とか】
治療後にもう一度仰臥位になってもらうと、下の写真の様に体幹の曲がりは改善しましたが、操体法の直後に曲がり具合を確認し忘れてしまったので、操体法とストレッチのどちらで歪みが改善したかは不明です。
massugu

私の推測では歪みは操体法で改善されたと思われます。
根拠としては、操法の前後で左右の関節可動域がかなり等しくなったからです。

ちゃんと確認してれば「歪みと痛みは関係しない」って言えたのになぁ。
ホントもったいないことしたなぁ(´д`)

一穴で消失した後屈・座位での右腰痛 10代男性

【症例】10代男性

【初診日】’14年1月20日(施術回数1回)

【現病歴】
半年前から右の腰が特にぶつけたりした訳でもないが痛む。
部活をしているのでその疲労が考えられるとのこと。
座る姿勢で痛みが増悪する、痛みの程度は発症時からあまり変化がない、練習はできている、そうです。

【痛みの確認】
立位で腰を後屈、左側屈させると右の腰に痛みが出ます。
前屈、左右回旋、右側屈では痛みは出ません。
座るとすぐに痛みが出ます。
座ったままの前屈、後屈では痛みはありません。

【治療】
右大腿部全面のストレッチをしてもらいますが、後屈に痛みには変化がありませんでした。
右衝陽にパイオネックス・イエローを貼付すると、後屈、左側屈、座位での痛みが消失しました。
運動をしているので動きに無理があると再発することがあることと、大きな筋肉を使った方が理想的な動きであることを説明し、再発時も自分で衝陽のあたりをマッサージするよう指導して治療を終了しました。

長時間の運転により発症した左腰痛 50代男性

【症例】50代男性

【初診日】’14年1月18日(施術回数1回)

【現病歴】
去年の12月に丸1日運転した2~3日後からグキッとするような痛みが腰にある。
仕事を休んで整体・電気治療を受けたが治りきらない。
整形外科ではレントゲン撮影をし、「背骨が潰れている」と言われた。
半年前から腰に痛みがあり、徐々に悪化してきた。
寝起きや車の乗り降りで痛みが出る。
20年前にもギックリ腰をしている。

【痛みの確認】
立位では体幹部を後屈させると左の腰に痛みが出ますが、その他の動きは痛みは出ません。
座位では前屈・右回旋で左腰に痛みが出ます。

【治療】
痛みを感じている左志室にパイオネックス・イエローを貼付すると、座位での右回旋が楽になりました。
股関節揺らしを行うと、立位での後屈、座位での右回旋の痛みが無くなりました。

もう一つの主訴であった左肩の治療もして、腰に違和感を感じたら股関節揺らしを行うよう指導して治療を終了しました。

「疲労によるもの」と言われた右腰痛 60代男性

【症例】60代男性

【初診日】2013年11月5日(施術回数1回)

【現病歴】
7日前に荷物を持った時から右腰が痛む。
徐々に痛みは軽くなってきているが、前にかがむ時と立っている時に痛みが出てくる。
楽な格好で座っていると痛みも軽くなる。

受傷直後に医者にかかり、レントゲン上問題無かったので、疲労によるものだと言われ、薬と湿布を1週間分もらった。

【痛みの確認】
立位の前後屈、右側屈・回旋で右の腰に痛みが出ます。
特に前屈から立位に戻す時が最も痛みます。
左側屈・回旋では痛みがありません。
座位では後屈で右腰に痛みが出るだけで、前屈・左右側屈・回旋で痛みはありません。
痛みを感じる部分を押しても気持ちいいだけで、特に痛む点はありません。

【治療】
座った状態で鼡径部の圧痛点を押しながら動いてもらうと、座位での後屈時の痛みが無くなりました。
立位での前屈でも痛みが無くなり、後屈時の痛みは真ん中に移動しました。
右側屈・回旋での痛みは変わらず右腰にありました。

右足臨泣にパイオネックス・イエローを貼付すると、右回旋の痛みが無くなりましたが、右側屈と後屈の痛みは変わりません。
左足臨泣にパイオネックス・イエローを貼付すると、右側屈の痛みが少し減りました。
右崑崙にパイオネックス・イエローを貼付しましたが、右側屈の痛みは変わりませんでした。
右太衝にパイオネックス・イエローを貼付すると、右側屈の痛みが減りましたが、靴下を履く動作で痛みがありました。
操体法のカエルを行うと、右側屈の痛みが減り、靴下を履く動きも痛み無く行えるようになりました。
この時点で「立っているのが楽」とのことでした。

カエルをしばらく行うことを指示して治療を終了しました。

3日間会社を休んだ左腰痛 50代男性

【症例】50代男性

【初診日】’13年9月19日(施術回数1回)

【現病歴】
9月17日に腰痛のため動けなくなり、今日まで3日間会社を休んでいる。
8~10年前にも同じ場所を痛めたことがある。
特に思い当たる原因はない。
医者にはかかっていないが、中国の鍼、整体で多少良くなり、背中が丸まっていたのが、真っ直ぐになった。

【痛みの確認】
立位で前屈、後屈、右側屈、右回旋で左腰に痛みが出ます。
左側屈・回旋では痛みがありません。

座位では前後屈では痛みがなく、側屈と回旋は立位と同じ姿勢で痛みが出ます。
腰を押しても痛む点は特にありませんでした。

【治療】
左足臨泣にパイオネックス・イエローを貼付すると、右回旋・側屈の痛みが無くなりました。
前後屈の痛みは変化がありません。

左崑崙にパイオネックス・イエローを貼付すると、後屈の痛みが無くなりました。
前屈の痛みだけが残りました。

左委中の指圧・小趾々端(十宣)のソマレゾンでは前屈時の痛みに変化がありません。

伏臥位で左腰眼・屈伸・太谿・崑崙に刺鍼すると前屈の痛みも無くなりました。

施術後、「真っ直ぐ立てる!」と喜んでいただきました。

20年近く患った原因不明の右腰痛 50代男性

【症例】50代男性

【初診日】’13年8月18日受診(施術回数1回)※以前に腹部の症状で来院

【現病歴】
20年程前から痛み出し、整形外科でレントゲンを撮ったが、特に問題は見つからなかった。

【痛みの確認】
前後屈、左側屈、左右回旋で右腰に痛みが出ます。
右側屈では痛みは出ません。

【治療】
股関節揺らし、操体法の膝倒し、カエルを行うと、前屈の痛みが減り、右回旋では痛みが無くなりました。
後屈、左側屈・回旋では痛みががかなりあります。

座位で右京門と大腸兪に2点ずつパイオネックス・イエローを貼付すると、座位での左側屈の痛みが減りましたが、立位ではまだ痛みが出ます。

左足臨泣にパイオネックス・イエローを貼付すると、立位での左側屈の痛みが改善しました。
同時に「胃のあたりも少し楽になってきた」そうです。

バレーボールのレシーブ動作で生じる腰痛 20代男性

【症例】20代男性 バレーボール部所属

【初診日】’13年8月19日(施術回数1回)

【現病歴】
3年前の大学入学時に受験勉強で体を動かしていない状態からいきなり練習を開始して以来、左右の腰の痛みが消えない。
痛みは捻る際が一番ひどく、椅子に座っていても痛むことがあり、プレー中はレシーブ動作が一番痛む。
整骨院には定期的に通っている。

【痛みの確認】
前屈、右側屈、左右回旋で右腰に、後屈とレシーブ動作で左右の腰に痛みがあります。
左側屈だけは痛みがありません。

【施術】
再発時にも自力で対処可能なように、まずは操体法の股関節揺らし、膝倒し、カエルを行いました。
前屈とレシーブ動作での痛みが無くなりましたが、後屈、右側屈、左右回旋の痛みは残り、右回旋が最も痛むとのこと。

右足臨泣・外衝陽・太衝へのパイオネックス・イエロー、右行間へのソマレゾン、右孔最へのソマセプトで右回旋の痛みが減り、左右の衝陽へのパイオネックス・イエローで、その次に気なっていた後屈時の痛みも消失しました。

操体法を励行するよう指導して治療を終了しました。

ゴルフ後に悪化する左回旋時の腰痛 40代男性

【症例】40代男性

【初診日】’13年7月4日(施術回数1回)

【現病歴】
左の腰にずっと重さがあり、今年に入ってからマッサージに行っても取りきれなくなった。
ゴルフを頑張った後は特に痛む。

【痛みの確認】
左回旋で左の背中に痛みを感じるだけで、前屈、後屈、左右の側屈、右回旋では痛みがありません。

【治療】
ゴルフ(右打ち)を行った後に痛むとのことなので、体幹部を右に回旋させるストレッチをしてみたところ、左回旋の痛みが減りました。
更にベッドに仰向けになってもらって、操体法の膝倒しをニュートラルにしたところ、左回旋時の痛みはほとんど無くなりました。
膝倒しを毎晩行うことと、左打ちの素振りを行うよう指示して治療を終了しました。

親指の刺激で改善した走った際の脛の痛み 10代 男性

【症例】10代 男性 運動部所属 2013年9月19日初診

【現病歴】
3週間ほど前から走っていると右脛の辺りに痛みを感じ、ひどい時には自転車を漕いでいても痛むことがあった。
整骨院で腰から右足にかけてマッサージや電気治療を受けているが、それほど痛みが改善しなかったので、当院に来院。

【痛みの確認】
片足でのつま先立ちとスクワット動作で痛みが出現。
痛みを感じる部位に圧痛があるが、左とそれほどの差は無い。

【治療】
親指への負荷が増すと痛みが生じていることから、親指の周囲を押してみると、F1に圧痛点があったので、同点にピソマⅡを貼付して更に刺激。
するとスクワット動作では痛みが無くなり、つま先立ちでも痛みも改善したとのこと。

次に指腹部の圧痛点にソマレゾンを貼付。
するとつま先立ちの痛みも無くなり、片足でジャンプできるようにまでなる。

再発時のためにピソマとソマレゾンの使用法を説明して治療終了しました。

急性腰痛症と言われた介護による腰・肩・首・下腿の痛み 40代男性

【症例】40代男性

【初診日】’13年6月29日(施術回数1回)

【現病歴】
3年くらい前に介護の仕事を始めて以来、首・肩・腰・ふくらはぎとみぞおち周辺が張る様になった。
以前、マッサージに通った事があり、改善はあったが、ここ2年は改善が無い。
睡眠が十分に取れると改善するが、仕事量が増えてくると辛くなる気がする。
整形外科では急性腰痛症と言われ、湿布と痛み止めを処方された。

【痛みの確認】
首は後屈で全体に、右側屈・回旋で左に、左側屈・回旋で右に痛みが出ます。
前屈では痛みは出ません。

肩関節は左右共に水平外転・内転で痛みます。
挙上動作では痛みは出ません。

腰は後屈で全体に、左側屈とあぐらの姿勢、介護動作で右に痛みが出ます。

アキレス腱伸ばしの姿勢を取ると、左右のふくらはぎが痛みます。

仰臥位でみぞおちを押圧すると気持ち悪さが出ます。

【治療】
体を使うお仕事をされているので、再発時もセルフケア可能なように、操体法による治療を試みました。

股関節揺らし、膝倒し、カエルで腰の後屈、左側屈、介護動作での痛みが改善しました。

痛みがない前屈のストレッチをすると後屈の痛みがさらに改善しました。
右側屈のストレッチをしても左側屈の痛みは変化無しです。

左右F6にピソマⅡを貼付すると後屈の痛みが無くなりました。
右F5にもピソマⅡを貼付すると左側屈の痛みが無くなり、介護動作も痛みが無くなりました。

肩関節の動きを確認すると水平内転・外転の痛みに変化はありません。
左右合谷にピソマⅡを貼付すると左肩は痛みが無くなり、右肩も痛みが改善しました。
右合谷付近の圧痛点にもう一つピソマを貼付すると右肩も痛みが無くなりました。

首の痛みを確認すると、まだ後屈、右側屈・回旋で痛みが出ます。

左風池に鍼すると首の痛みが無くなりました。

仰臥位でみぞおちを押圧するとまだ気持ち悪さが出ます。
百会に鍼をするとこの気持ち悪さが無くなりました。

アキレス腱伸ばしの動作をすると、左右のふくらはぎに痛みがあります。

左右太谿・左崑崙にパイオネックスイエローを貼付すると、「左右とも内側の上の方にハリ感がある」に変化したそうです。
左右陰谷にパイオネックスイエローを貼付するとこのハリ感も消失しました。

操体法を日頃から励行すること、再発時にはピソマを使用することを指導して治療を終了しました。

井穴刺絡図

椎間板ヘルニアと言われた前屈時の左腰痛 30代男性

【症例】30代男性

【初診日】’13年4月28日(施術回数1回)

【現病歴】
6年くらい前に一度腰痛になり、その際は牽引と温熱療法で良くなったが、1年くらい前からまた痛み出した。
力仕事のある職場になってから痛みが出るようになった。
動かすと痛いが、座ったり寝ていれば痛みはない。
医者では椎間板ヘルニアと言われ、整形外科、カイロプラクティック、鍼治療に通ったが良くならない。
現在仕事は週3日に減らしてもらっている。

【痛みの確認】
前屈で左腰に痛みがあるが、後屈、側屈、回旋では痛みはありません。

【治療】
後屈動作を何度かやってもらうと、前屈の痛みが少し和らぎました。
仕事柄、痛みの再発が起こりやすいと考え、操体法による治療を試みました。
股関節揺らし、膝倒し、カエルを行いましたが、前屈の痛みは改善しませんでした。

左小趾先端を触診すると指腹部に著明な圧痛を認めたので、同点にピソマⅡを貼付しました。
すると前屈時の痛みが消失し、「いつもの固さだけになった」そうです。

ピソマの使用方法を伝え、操体法を励行するよう指導して治療を終了しました。

10日経っても歩行、仰向け寝で痛む右腰痛 40代男性

【症例】40代男性

【初診日】’13年2月6日(施術回数1回)

【現病歴】
10日前に重い荷物を運んだ後から右腰に痛みがある。
歩いたり、仰向けで寝ても痛みがある。
年に3回ほどギックリ腰になる。
前回のギックリ腰は整体に4~5回通って治った。

【痛みの確認】
後屈と左右回旋で右の腰に痛みが出ます。
前屈、側屈では全く痛みがありませんでした。
腰を押すと痛む点があります。

【治療】
セオリーどおり胃経の衝陽と外衝陽を押していくと、激痛の圧痛点があったので、同点にパイオネックスを貼付。
すると右回旋は痛みが無くなりましたが、後屈と左回旋で痛みがありました。

次に腰の痛む点を私が指で押した状態で後屈と回旋をしてもらいましたが、ほとんど痛みは改善しませんでした。

足部の刺激で効果があったので、右F6・6’にピソマⅡを貼付。
すると後屈(-)となりましたが、右回旋で痛みがあります。
左F6・6’にピソマⅡを貼付すると右回旋(-)となりました。

時間が余ったので股関節の揺らしと操体法の膝倒しを行い、再発時に備えピソマの使用方法と日頃からの揺らしと膝倒しを指示して治療を終了しました。

井穴刺絡図

疲労によるギックリ腰 50代男性

【症例】50代男性

【初診日】’13年1月2日(施術回数1回)

【現病歴】
1週間前に寝不足のまま畑仕事をしていたら、急に腰が痛くなった。

【動作時の痛みの確認】
椅子に座った状態では痛みがないが、立つと腰の真ん中が痛くて真っ直ぐに立てず、腰が80度くらい曲がってしまう。

【治療】
正中線上の痛みなので、百会穴に数回鍼すると、それだけで仰向けになれました。

股関節の揺らしを行い、立って痛みが無いか確認してもらうと、左右側屈で両腎兪付近に痛みがあるとのことなので、左右の崑崙を押圧しながら再度側屈してもらうと、痛みがないとのことなので同点にパイオネックスを貼付。

「疲労による痛みだと思いますので、恐らく再発することはないと思います」と説明して、治療を終了しました。

1ヶ月後にお会いした際に様子を伺うと、あれ以来腰が痛くなることはないそうです。

再発しても治療いらずになった腰痛 20代男性

【症例】20代男性

【初診日】’12年12月1日(施術回数1回)

【現病歴】
高校時代運動部に所属していてそれ以来腰の痛みが常にある。
牽引やバランスを整える筋トレを行ったが痛みは変わらない。

【動作時の痛みの確認】
腰の前屈、後屈はそれほど痛みが無く、右側屈と左右の回旋動作で左腰に痛みがある。

【治療】
現在も運動を続けていて、再発の可能性があると考えられたので、再発時も自力で回復できるよう操体法による治療を試みました。
股関節揺らし、膝倒し、うつ伏せでの腿上げを行ってもらい、再度痛みを確認するとすべての動作で「10から3に減った」とのこと。
左足臨泣にパイオネックスを貼付すると、3あった痛みも消失。
操体法の復習を行い、普段から行うよう指導して治療を終了しました。

【その後】
偶然会った際に様子を伺うと、「痛くなったら体操をして治している」とのことでした。

痛む動作と反対に動くだけで改善した右腰痛 20代男性

【症例】20代男性

【初診日】’12年11月24日(施術回数1回)

頭痛が主訴でしたが、腰も痛むとのことだったので治療しました。

【現病歴】
仕事で前屈みになる時間が長いせいか夕方以降腰が痛くなってくる。

【痛みの確認】
左側屈と右回旋で右腰に痛みが出ます。
前後屈、右側屈、左回旋では痛みは出ません。

【施術】
側屈、回旋ともに痛む動作と反対方向にストレッチすると痛みが無くなりました。

【感想とか】
恐らく仕事中の無理な姿勢による筋緊張からくる痛みだったと思われます。
この場合、仕事中の姿勢を見直さない限りは根本的な解決にはなりません。
ただすぐに姿勢を変えられかは、職場の環境などの条件が整うまでできないこともありますので、とりあえず「痛む動きと反対方向にストレッチする」ことで痛みが軽減・消失することを知っておくことも重要だと思います。

局所・足の刺激で治らなかった夕方以降に悪化する右腰痛 30代男性

【症例】30代男性

【初診日】’12年10月27日(施術回数4回)

【現病歴】
1年半前に仕事で地面に座った作業を1週間続けて以来、右の腰と足に痛みとしびれがある。
痛みは夕方から夜にかけてが特に痛む。
仕事は座り仕事がほとんどだが、休みの日でも夜には痛みがある。
起床時も痛みがあるが、1時間後にはそれほど痛みはない。
医者では坐骨神経痛と言われた。

【痛みの確認】
前屈で右の腰に痛みがある。
後屈、側屈、回旋では痛みはない。
痛みを感じる部分を押してもそれほど痛みはない。

【治療】
「1診目」
右F4・5に灸を7~8壮行うと「少しましになった」とのこと。
右委中を押圧しながら、前屈してもらうが痛みに変化がない。
股関節の揺らし、つま先上げを行うも膝窩のコリには変化なし。
膝倒しは始めからニュートラル。
カエルで大腿前面の痛みが減るが、前屈時の痛みは変化無し。
右小趾内側の圧痛点へのパイオネックスでやや痛みが減る。
右小趾趾腹へのソマレゾン、右下腿へのハペシート、
右衝陽・ソケイ部へのパイオネックスでは痛みは変化無し。
右商丘・照海のパイオネックスで座位での前屈時の痛みは減るが、立位での前屈時の痛みは変化無し。

「2診目」
「前回治療後は少し楽になった」とのことだったが、痛みの確認をすると前屈・後屈・右回旋と前回よりも痛みが出る動作が増えている。

右F4・5、左右H5F5を井穴刺絡するが痛みに変化がない。
腹診で左季肋部に圧痛が見られてので、右F2・左F1でこの圧痛を消失させるが痛みには変化がない。
ベッド上で股関節揺らしを行うと腰に痛みがあるとのこと。

右臀圧周囲3点に鍼すると、局所の圧痛とkボンネットテストの痛みが減少。

ここで最初に痛みがあった動作を確認すると、後屈での痛みが無くなっていたが、前屈・右回旋ではまだ痛みがある。

右足臨泣にパイオネックス・イエローを貼付すると、右回旋の痛みが消失。
座った感じも最初よりは楽になったとおっしゃる。

「3診目」
「夕方からの痛みは変わらずある」とのこと。
前屈・左回旋で痛みがある。
右足臨泣へのパイオネックス・グリーンで左回旋の痛みが少し改善。
右照海・崑崙へのパイオネックス・グリーンで前屈が少し楽になる。
右内足通谷へのパイオネックス・グリーンでまた前屈時痛が楽になる。

「4診目」
「夕方の痛みは変わらずある」
「座った状態でお尻と膝の裏が気になる」
前屈・後屈で腰に、左回旋で右膝裏に痛みがあります。
右薬趾へのソマレゾンで左回旋時の膝の痛みが減少しました。
右小趾へのソマレゾンでは前屈の痛みは変わりませんでした。

操体法のつま先上げを行うが、膝窩のコリは変わらず。
右屈伸3点に鍼、臀部の圧痛点5点にソマセプトを貼付したが、前屈・後屈の痛みは変わらない。
右F3・2・1・4を井穴刺絡、右趾先端を刺絡するも前屈の痛みは変わらない。

思いつく限りの治療法を行ったが改善があまり見られなかったので、他院を受診するようお勧めして治療を終了しました。

【その後】
4診から3ヵ月後にお電話してみたところ、まだ痛みがあり、整形外科に通っているとのことでした。

10年以上患った眼精疲労による頭の圧迫感 40代男性

【症例】40代男性 川崎市多摩区在住

【初診日】’16年3月18日(施術回数1回)

【現病歴】
2000年頃から顔面部と後頭部に圧迫感や重だるい感じがあり、脳への血流が抑えられている感じがする。
疲労やストレス、姿勢が悪い事が原因として思い当たる。
ヨガで40~50分体を動かすと翌日は調子がいい。
PC作業で症状が悪化する。
特に30代の時、夜中にPC作業をすることがあり、その時は特に症状がひどかった。
指圧を受けるとリラックスできて症状が改善するが、翌日には再燃してしまう。

【既往歴】
7~8年前にレーシックの手術を受けた。

【触診】

○:圧痛あり

天柱穴、腋窩部、合谷穴、前頚部に圧痛を検出しました。

【症状の確認】
頚部の前後屈、側屈、回旋に伴う症状の変化はありませんでした。
眼を閉じると開いているよりも圧迫感が楽になるそうです。

【施術】
鍼施術を希望されたので、伏臥位で圧痛を検出した天柱穴や肩背部に単刺術とマッサージ、その後仰臥位で合谷穴への単刺術と頭顔面部のマッサージ、股関節揺らしを施しました。
起き上がってもらい状態を伺うと、「眼を開けていても辛くない」、「腰も楽になった」とのこと。

目を酷使すると症状が悪化する、閉眼で症状が楽になる、天柱穴や眼の周囲を刺激することで症状が改善したことから、眼精疲労によるものの可能性が高いことと、ホットアイマスク等で温めれば再度増悪しても対処可能でしょうと伝えて初診を終了しました。

【その後】
1週間後の3月25日に腰痛を訴えて来院されましたが、「頭の症状は自分でマッサージしたり、ホットアイマスクを使用して楽になっている」とのことでした。