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【推論】ロシアW杯で好調なロナウド選手がCL決勝で不調だった原因

現在ロシアで開催されているW杯。
日本代表の活躍によって、巷でも大きな話題になっていますが、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手も6月26日現在4得点で、得点王と1点差など好調なプレイで話題になっています。
そんなロナウド選手ですが、5月26日に行われたチャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝では、下記動画の4:08から始まる決定機でミスしてしまうなど本調子とは程遠いパフォーマンスでした。

しかしCL決勝の5月26日からわずか20日後のW杯開幕戦、6月15日のスペイン代表との試合では試合終了間際のFKを決め、ハットトリックにを達成するという離れ業を演じてみせました。

本稿ではロナウド選手がCL決勝で不調だった原因と、わずか20日間という短期間でコンディションを大幅に改善できた原因について、以下の流れで推論を進めていきます。

0.結論
1.動画からわかるCL決勝当日の左脚の異常
2.静止画から確認できる決勝当日の左脚の異常
3.左脚のどこに異常があったのか?
4.なぜCL決勝当日に左脚を怪我してしまったのか?
5.なぜW杯では好調なのか?
6.まとめ
7.想像力を膨らませると・・・
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頻回にくしゃみをした後に発症した左腰痛 20代男性

【症例】20代男性 舞台関連業

【初回日】’18年3月6日(施術回数2回)

【現病歴】
一昨日3月4日の昼頃、仕事で作業をしていた最中に腰の痛みで立てなくなった。
翌日5日は痛み止めを服用して仕事はなんとかこなした。
今日は休みをもらったが、早く痛みを改善したい。
思い当たる原因は特にないが、最近花粉症のせいでくしゃみをよくしていた。
仕事中は立った状態でスタンドを持った時に痛みが出た。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(+)左(±)
回旋:右(+)左(+)

スタンドを持つ体勢で、手を床方向に押す力に抵抗して立位を保とうとすると腰に痛みが出ます。

〈仰臥位〉
足上げ:右(-)左(+)
上体起こし(+)

痛みは全て左腰に出ます。

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じるという腰(腰部脊柱周り)と、私が腰痛で最重要視している臀部には圧痛が検出できませんでした。
鼡径部には左右同程度に圧痛を検出でき、左の側腹部のちょうど中央の帯脈穴付近から尾側には強圧痛を検出できました。
左足の甲の骨の間では、第4・5中足骨の間にのみ圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法については特に希望は頂かなかったのですが、鍼施術は数回しか受けたことがなかったのと、触診時のリアクションからマッサージの刺激は嫌いではなさそうだったので、マッサージとストレッチでの施術を提案し、了承いただきました。

まず仰向けになってもらい、左を中心に臀筋にストレッチを施しました。
十分に筋肉が軟らかくなったのを確認してから、膝を伸ばした状態で左脚を上げてもらうと、先程確認できた足上げでの痛みが無くなっていました。
しかし上体起こしではまだ痛みが出ます。

次に触診時に圧痛を検出していた左の鼡径部にマッサージを施しました。
鼡径部の筋肉が軟らかくなったのを確認して、再度上体起こしをしてもらうと、痛みが少し改善しました。
ベッド上で確認できる痛みが改善したので、起き上がってもらい、最初と同じ様に動いてもらい痛みを確認しました。

前屈(±)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(+)左(+)

腹圧が掛かる前屈での痛みは少し改善しましたが、その他の動きでは当初と比べてほとんど改善が見られませんでした。

次にベッドに腰掛けてもらい、触診時に強圧痛を検出した左側腹部を押したまま、左右に何度か体を捻ってもらいました。
同じ手順でもう1点刺激した後、立ち上がってもらい、再度痛みの確認を行いました。

側屈:右(-)
回旋:右(±)左(±)

先ほどまで痛みが強かった、右側屈での痛みは消失し、左右の回旋での痛みもかなり改善していました。

最後に、くしゃみをする際になるべく腹圧を高めず、力を逃がすように行うことをアドバイスして初回を終了しました。

《第2回》’18年3月14日(初回の8日後)

【経過】
「仕事は普通にできるようになってきている」
「前屈みになったり、重い物を持つときに痛みが出る」
「ベッドから起き上がる時にも痛みが出る」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(±)

〈座位〉
回旋:右(+)左(±)

【触診】
左の側腹部に強圧痛を、左の側臀部には圧痛をそれぞれ検出できました。

【施術】
側腹部の強圧痛を弱めるために、まずは左の側臀部と下肢全体、更には側胸部にマッサージを施しました。
このマッサージで左側腹部にあった強圧痛が改善したので、同部位に直接マッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、左右の臀筋にペアストレッチを施しました。
ここでベッドに腰掛けてもらい、まず回旋での痛みを確認しました。

回旋:右(+)左(±)

体幹部の回旋の角度は大きくなってはいるものの、痛みは施術開始前と同程度に残っていました。
左側腹部を触診し直すと、初回に刺激した側腹部の中央、帯脈穴付近よりも上の肋骨のすぐ下、章門穴付近に強圧痛を検出できました。
同点を押さえながら、初回と同様に左右に体を捻ってもらうと、座った状態での回旋での痛みが無くなりました。
立ち上がってもらい、立った状態での右回旋をしてもらいましたが、こちらも痛みは無くなっていました。
最後に座った状態で体幹部を側屈してもらうと、痛みが無い状態でも右側屈の可動域が左よりも小さかったので、同部位のストレッチを指導して施術を終了しました。

【雑感】
通常、腰痛の多くは股関節の動きが悪いことが原因である事が多く、臀部にマッサージストレッチを施すと、驚くほど痛みが改善することがあるのですが、本症例では臀部に刺激を入れてもほとんど症状に変化はありませんでした。
代わりに、左の側腹部を刺激すると痛みが大幅に改善しました。
これは問診段階で把握していた「くしゃみをたくさんしていた」ことによって、「頻回に腹圧を高めていたたに、腹斜筋が硬くなってしまっていた」ことが痛みの主な原因だったからだと考えられます。
発症後それほど時間が経過していないにも関わらず、左の腹斜筋だけが硬いのは、日頃の動きやくしゃみの際の癖などが考えられますが、はっきりとした原因はよくわからなかったです。

大腿部のシビレを伴う右腰痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’15年5月8日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年5月になってから右の腰が痛むようになった。
現在7kgの子供を抱っこしていることが原因として思い当たる。
仰向けに寝ると痛みは改善するが、横向けに寝ざるを得ない状況になっている。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)
靴下を履く動作:右(-)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばしても曲げている時と痛みは変わらない
足振り:右(+)左(-)
膝倒し:右(-)左(+)
足上げ:右(+)左(-)

※痛みは全て右腰に出ます

【触診】

〇:圧痛あり
×:圧痛なし
●:硬結あり

患部である右腰部では臀筋の起始部に右のみ圧痛を検出しました。
シビレを感じるという、右大腿部には硬結はあるものの、圧痛は検出できませんでした。
右膝窩に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望はありませんでしたが、鍼施術の経験が無いとのことだったので、「鍼、マッサージ、ストレッチのどれでも効果に差はありません」と説明すると、マッサージでの施術を希望されたので、鍼は使用せずマッサージとストレッチを行うことにしました。
まず、うつ伏せになってもらい、右の臀部と下肢に対し、圧痛を検出できた部分を中心にマッサージを施しました。
十分に筋肉が軟らかくなったのを確認してから仰向けになってもらいました。
ここで再度仰臥位での足振りと膝倒しをしてもらうと、それぞれ違和感程度まで痛みが改善していました。
仰向けのまま右臀部にペアストレッチを施し、右股関節の可動域を大きくしていきました。
すると、先ほどまであった足振りと膝倒しでの違和感が消失しました。
起き上がってもらい、最初と同じように右側屈と靴下を履く動作をしてもらいましたが、こちらの痛みも消失していました。
最後に臀筋のストレッチを指導して施術を終了しました。

施術前日に発症した側屈と回旋で生じる腰痛 30代男性

【症例】30代男性 ダンサー

【初回日】’15年2月7日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年2月6日から腰にズキズキとした痛みや、重だるい感じが出始めた。
仕事による疲労や、睡眠の質が悪いのか寝ても疲れが取れないことが原因として思い当たる。

【副訴】
首肩のコリ

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(+)

前後屈では痛みはありませんが、側屈と回旋では左右共に痛みが出ます。

【施術】
鍼施術の経験が無く、「鍼でもマッサージでも効果はそれほど変わらないと思います」と伝えたところ、マッサージとストレッチでの施術を希望されました。
まず仰向けになってもらい、左右の臀筋にストレッチを施しました。
臀部の筋肉が柔らかくなり、股関節の可動域が大きくなるまでストレッチを施しました。
次にうつ伏せになってもらい、副訴の頚肩部に対してマッサージを施しました。
ここで起き上がってもらい、一度腰の状態を確認しました。

側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)

右に側屈すると、左腰に痛みが出ますが、それ以外の動作での痛みは消失していました。
この時点で時間になってしまったので、施術自体は終了としましたが、「腰周囲をマッサージしてほしい」とのことだったので、腰と臀部に対してマッサージを10分間施しました。

【その後】
’15年2月12日(初回の7日後)に左足趾の痛みで来院された際に腰の状態について伺うと、「腰は調子が良い」とのことだったので略治としました。
その後も何度か来院されましたが、腰痛を訴えることはありませんでした。

階段を昇るのが辛い右腰痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’15年11月7日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年10月下旬から右の腰が痛み出した。
7年間やっているエアロビで捻ったことが原因として思い当たる。
発症当初よりは痛みは改善してきている。
痛みはマッサージを受けると改善し、動かないでいれば痛みは出ない。
逆に走ったり、階段を昇る動作で痛みが出る。
医者ではレントゲン撮影で「骨には異常が無い」「中臀筋の痛み」と言われ、湿布と鎮痛剤が処方された。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(-)

〈階段昇降〉
昇:(+)
降:(-)

〈仰臥位〉
足振り:右(-)左(+)
膝倒し:右(-)左(+)

【触診】
IMG_0325
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じている右腰には圧痛は検出できませんでした。
逆にお尻の横側(側臀部)の上方、筋肉で言うと「中臀筋の起始部」辺りに強圧痛と圧痛を検出できました。

【施術】
マッサージや体操での施術を希望されたので、まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した部位を中心に臀部全体にマッサージを施しました。
十分に筋肉がほぐれたのを確認して、施術前と同様に痛みの確認を行いました。
すると、階段を昇る動作でまだ痛みが残るものの、それ以外は痛みが無くなっていました。
階段を昇る動作での痛みも「10あった痛みが3まで減った」とのことです。

最後に、今回の腰の痛みの原因について「医者の診断どおり、筋肉、特にお尻の筋肉が硬いことが根本的な原因の可能性が高い」と説明し、筋肉を軟らかく保つために「意識的に体を動かすこと」をお勧めして、初回を終了しました。

立ったり座ったり動作する際に生じる右腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’16年11月5日(施術回数1回)

【現病歴】
11月1日にぎっくり腰の様な痛みが右腰に出て、同3日に整骨院でマッサージを受けた。
翌11月4日に鍼施術も受けたが、痛みが取り切れない。
座った状態から立ち上がったりする際に痛みが出る。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(±)左(-)

〈体位変換〉
座位→立位(+)
立位→座位(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛む
足振り:右(+)左(+)
上体起こし(+)

動作時痛は全て右の腰に痛みが出ています。

【触診】
IMG_0322
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左右の大臀筋の起始部に強圧痛、右の仙骨孔部と鼡径部に圧痛を検出できました。

【施術】
2年前の腰痛時と同様、施術方法に関して特に希望は無いとのことだったので、前回と同様にストレッチとマッサージでの施術を試みました。
まず、仰向けで右の臀筋にストレッチを施し、右臀筋をほぐしました。
股関節の可動域が増したのを確認してから、仰向けで膝を伸ばしてもらうと、先ほどまでこの体勢で生じていた腰の痛みが無くなっていました。
次にうつ伏せになってもらい、右の臀部を中心に腰下肢にマッサージを施しました。
十分に筋肉がほぐれたのを確認してから起き上がってもらうと、仰向けになる直前(=上体起こしの姿勢)で右腰に痛みが出ました。
次に触診時に圧痛を検出した右の鼡径部にマッサージを施したところ、上体起こしでの痛みが腰の中央に移動したそうです。
痛みがだいぶ減ってきたので、起き上がってもらい立った状態での痛みを確認させてもらいました。

体位変換では座位→立位、立位→座位共に痛みが無くなっていましたが、左側屈と右回旋での痛みが残っていました。
痛みの範囲が狭まっていたようなので、痛む場所を聞きながら触診すると、右の仙骨孔部の圧痛と自覚的な圧痛部位がほぼ重なりました。
立位のまま同部位にマッサージを施すと、左側屈と右回旋での痛みが消失しました。
最後に再発予防のための臀筋のセルフストレッチの方法を指導して、施術を終了しました。

靴下を履く動作で生じる腰痛 60代男性

【症例】60代男性

【初回日】2017年10月21日(施術回数2回)

【現病歴】
2017年8月頃に草むしりを4時間やって以来、腰の痛みが治りきらない。
一日の中だと、起床時の洗顔時に特に痛みがひどい。
一昨日にテニスをやったせいか、今日は痛みがひどい。
痛みは立っていると楽だが、ズボンを履くように腰を曲げると辛さが増す。
医者には掛かっていない。
施術方法は痛みが楽になれば何でも構わない。

【既往歴】
右坐骨神経痛
右鼡径部痛
左下腿三頭筋の筋挫傷(肉離れ)

【その他】
定期的にテニスをやっている。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)※左側屈の方が角度(ROM)が浅いです。
回旋:右(-)左(-)※右回旋の方が角度(ROM)が浅いです。
靴下を履く動作:右(+)左(+)
テニスのボレー動作での踏み込み:右(+)左(+)

【触診】
IMG_0301
〇:圧痛あり

左右の臀筋の起始部と鼡径部に圧痛を検出できました。

【施術】
まず伏臥位になってもらい、圧痛を検出した臀筋の起始部を中心に下肢全体にマッサージを施しました。
次に仰臥位になってもらい、臀部のストレッチを十分に施しました。
起き上がってもらい、施術前に確認した痛みを再度確認してもらいました。
ボレーの踏み込み動作で多少の痛みは出るものの、靴下を履く動作では左右共に痛みが無くなっていました。
最後に座位での臀部のセルフ・ストレッチとスプリット・スクワットを指導して初回を終了しました。

《第2回》’17年10月28日(初回の7日後)

【経過】
「だいぶ良くなったが、ズボンを履く時に右腰にだけ痛みが出る」
「洗顔時の痛みは無い」
「10月26日にテニスをやったが、最中もプレー後もそれほど痛みは酷くない」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(+)
靴下を履く動作:右(+)左(-)

【施術】
まず伏臥位になってもらい、初回同様、右を中心に臀筋の起始部にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、右臀部を中心に下肢にストレッチを施しました。
起き上がってもらい、施術前に確認した痛みを再度確認しました。
すると、左右の回旋、右脚を上げて靴下を履く動作の全てで痛みが無くなっていました。
最後に初回よりもストレッチ効果が高い床での臀部のセルフストレッチの指導と、片脚立ちでのバランス保持力(結果:右<左)を確認して2回目を終了しました。

【その後】
’17年11月4日に来院されましたが、この時には「右腰痛も薄れてきて、11月2日にテニスを2時間やったが、問題無かった」とのことでした。
前回確認できた、「片脚立ちでのバランス保持力の左右差が腰痛の根本的な原因の可能性が高いこと」、「テニスで球際のボールを正確に捉えるためには、両脚共に安定して立てることが重要」と説明した上で、腰痛予防、パフォーマンスアップのために、初回に指導したスプリットスクワットよりも負荷が高い片脚スクワットを指導しました。

一カ月前から続く左大腿痛を伴う左腰痛 40代男性

【症例】40代男性 造園業

【初診日】’15年11月28日(施術回数1回)

【現病歴】
一か月前から、大きなスコップを使用する作業が増え出してから、左の腰と太腿の裏が痛み出すようになった。
この一ヶ月間は痛みの程度は平行線。
6~7年前にも同様に痛めたことがある。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)
※前屈のみ左大腿にも痛みが生じます。

【施術】
施術方法について特に希望は無いとのことだっので、まずは伏臥位での左臀筋のマッサージを施しました。
仰臥位になってもらい、左右の脚振りと膝倒しで痛みが無い事を確認しました。
次に仰臥位で左臀筋に対してストレッチを十分に施しました。
ベッドから起き上がってもらい最初と同じように動いてもらうと、前屈で多少の痛みは残りましたが、後屈、左側屈、左回旋での痛みは消失していました。
椅坐位での臀筋のストレッチを指導し、腰に異常を感じた際には行うよう話して、施術を終了しました。

【その後】
’17年1月4日に肩こりを訴えて来院された際に腰の様子を伺うと、「ストレッチで何とか大事には至っていない」とのことでした。
他にも「左右で動作に偏りが出ないよう気を付けている」とのことでした。
’17年9月以降にも、膝や肘の痛みで来院されていますが、腰の痛みを訴えることは今の所ありません。

この症例からも、「腰痛は痛みを感じる腰『腰』そのものではなく、動作の起点になる股関節の動きに深く関与する『臀筋』を施術で軟らかくすることが重要」ということがわかります。

横に曲げると痛みが生じる右腰痛 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’15年5月25日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年5月12日に軽いお盆を持った際に体を捻り、それ以来右の腰に痛みを感じる。
発症当初よりは痛みは良くなっているが、治り切らない。
カイロプラクティックに掛かってみたが、「ぎっくり腰の軽い物、時期に良くなる」と言われた。

【疼痛部位】
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【既往歴】
特に無し。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(-)左(-)
靴下を履く動作:右(+)左(+)

〈仰臥位〉
足振り:右(+)左(+)
膝倒し:右(-)左(+)
上体起こし(-)

【触診】
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〇:圧痛あり
✖:圧痛無し

右中臀筋起始部と左屈伸穴付近に圧痛を検出できました。
腰(腰部脊柱起立筋)には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼は受けたことがないとのことだったので、まずはストレッチでの施術を試みました。
右臀筋に入念にストレッチを施すと、左足振りと左膝倒しでの痛みが無くなっていました。
更に、左臀筋にストレッチを施そうとしましたが、ストレッチの体勢を取ると腰に痛みが出るので、右側臥位で左臀筋にマッサージを施しました。
再び仰臥位になってもらい左臀筋にストレッチを施すと、今度は痛みなく施術できました。
左臀筋をストレッチでほぐした後に、再度ベッド上で腰の状態を確認すると、右への脚振りで痛みが出ます。
再度、右臀筋にストレッチを施すと、この右脚振りでの痛みも無くなりました。
ベッド上での痛みがほとんど無くなったので、起き上がってもらい立位での腰の状態を確認。
左右側屈での痛みは無くなっていましたが、靴下を履く動作ではまだ痛みが残ります。
「かなり楽になった」とのことだったので、初回の施術を終了しました。

【その後】
約1か月後の7月4日に頚肩の痛みで来院された際に腰の様子を伺うと、「右腰は痛みは無い」とのことでした。

臀部の刺激で著効した腰の奥の痛み 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’14年3月5日(施術回数1回)

【現病歴】
3年前の出産後から不定期に腰痛になり、腰痛時は同時にお尻付近のシビレもある。
今回は昨年12月から腰周囲がしびれ、左足後面全体に電気が走ったような痛みが出たりダルさがある。
運動量と痛みの程度に関連は無いように感じている。
自転車から降りる瞬間に激痛が走る。

【痛みの確認】
腰の前屈で左足に、左側屈で左脇腹に、仰臥位で左腰に痛みが出ます。
後屈、右側屈、左右回旋、立位から座位への動作、座位から立位への動作では痛みがありません。

痛みを感じる場所を押しても痛みは無く、「その奥の方が痛む」とのことですが、大臀筋の起始部(屈伸穴付近)に激痛の圧痛点があります。

【治療】
右側屈のストレッチを行うと、左側屈の痛みが軽減し、股関節揺らしを行うと仰臥位の痛みが無くなりました。

ここで再度、前屈動作をしてもらうと、前に倒しきった時点では痛みが無くなりましたが、倒していく途中で左腰に痛みがあります。
座位で靴下を履く動作をしてもらうと、左足を上げた時だけ左腰に痛みがあります。

要するに腹圧が高まった時に痛みを感じているようです。

左屈伸部3点にパイオネックス・イエローを貼付すると、靴下履くように脚を持ち上げた時の痛みが軽減しました。

座位で腰椎を伸展させるとまだ左腰に痛みが出ます。
ソケイ部を指圧しながら伸展してもらいましたが、痛みに変化はありませんでした。

屈伸部にもう1点圧痛点を検出し、そこにパイオネックス・イエローを貼付すると、座位での後屈、靴下を履く動作での痛みが無くなりました。

左臀部の筋緊張が今回の腰痛に原因だと思われること、自分で左臀部をさすったり、ストレッチするよう指導して治療を終了しました。

【感想】
最近こういった前屈の途中で痛みを感じる方を診る機会が多く、そのほとんどが屈伸部の刺激で改善しています。
腹筋と臀筋での前後のバランスのくるいによる腰痛なのでしょうか。

増悪を繰り返したぎっくり腰 60代男性

【症例】60代男性 川崎市多摩区在住 ’14年11月12日初診(治療回数4回※初~3診は往診)

【現病歴】
2日前に竹ぼうきで掃除をしていた際に違和感を感じ、座って休んでいたら、動けなくなった。
8日に1時間ほど普段やらない枝切りで無理な姿勢をとっていた。
去年の10月にもギックリ腰をやっている。
普段から腰がダルく、起床時には奥様に腰をさすってもらっている。

【痛みの確認】
立位では真っ直ぐに立つことができません。
歩くと腰に痛みが生じます。
容易に身動きできない様子だったので、仰臥位の確認のみとしました。
左右の足振り、膝倒し、股関節の屈曲、片足ずつの足上げでは痛みは出ません。
上体起こしと両足での足上げで腰に痛みが出ます。

【治療】
左右の臀筋をストレッチすると足上げでの痛みが改善しました。
股関節揺らしを施すと、足上げの痛みが無くなり、立位、歩行での痛みも大幅に改善しました。
体を冷やさないよう指示して、初診を終了しました。

「第2診」(初診の翌日)
【経過】
「起床時は良かったが、イスにしばらく腰掛け立ち上がった時から重い感じが続いている。ズキッとした痛みは無い。」とのこと。

【痛みの確認】
前屈、後屈、左右側屈、左右回旋での痛みは無く、歩行で重だるさ、両足での足上げ、上体起こしで腰の中央に痛みが生じます。

【治療】
股関節揺らし、臀筋ストレッチを施しましたが、ベッド上での痛みはそれほど改善が見られません。
百会と鼻中を指圧してみましたが、あまり改善が見られません。
再度股関節揺らしを施すと、足上げでの痛みが改善しました。
歩行動作での重だるさもほとんど無くなっていました。
股関節揺らしを励行するよう指示して第2診を終了しました。

「第3診」(初診から2日後)
【経過】
「昨晩右脇腹を痛め、行きつけの接骨院の往診で鍼治療を受けた(夜だったので当院では対応できず)。今朝は痛みは落ち着いている。」とのこと。

【痛みの確認】
前屈、後屈、側屈、回旋では痛みは無く、立位でやや腰椎が前屈気味。

【治療】
股関節揺らしと臀筋のストレッチを施すと、まっすぐ立てるようになりました。

「第4診」(初診から3日後)
【経過】
「ズキッと痛むことは無いが重い。」とのこと。

【痛みの確認】
両足での足上げで右腰に痛みが出ますが、前屈、後屈、側屈、回旋、上体起こしでは痛みは出ません。
側屈では左、回旋では右への可動域が対側に比べて極端に狭いことが確認できました。

【治療】
股関節揺らしと臀筋のストレッチを施すと、上体起こしでの痛みが無くなりました。

【その後】
第4診の1週間後に来院頂きましたが、「ほとんど痛みは無い」とのことでした。
腰が楽になるスクワットと歩き方の話をさせてもらい、治療を終了としました。