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モートン病と診断された左右の足趾の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’18年1月22日(施術回数2回)

【現病歴】
’17年11月末頃から左足第3・4指(中指、薬指)がピリピリするようになり、その後ビリビリと痛むようになった。
’18年1月に整形外科で「モートン病」と診断され、ビタミンB12を処方された。
薬のおかげか症状は改善したが、その後右足も同様な症状が出始めた。
’17年11月末頃に普段履かない高さのハイヒールを履くことが多く、やや我慢しながら履いていた事が原因として思い当たる。

【症状の確認】
つま先立ち:右(-)左(-)

〈歩行〉
右足:離地時に第3・4指の裏側にコリコリした感じとピリッとした痛みがあります。
左足:離地時に第3・4指甲側にピリッとした痛みがあります。

〈触覚異常〉
左右共に異常なし

【施術】
仰向けに寝てもらい、左右の足の甲の骨間部に単刺術とマッサージを、更に足指にもマッサージを施しました。
足の筋肉が十分にほぐれたのを確認してから、更に臀筋にストレッチを施しました。

起き上がってもらい症状を確認したところ、歩きで左足離地時に「コリっとした感じが残る」ものの、左右の足趾共、離地時の痛みは無くなっていました。
「筋肉を刺激して柔らかくしたら、症状が軽くなったので、筋肉のコリが主な原因として考えられます」と説明。

更に左右の足趾の関節部分の形状を確認したところ、横から触ると左足趾の方が骨が側方に隆起していていることが触知できたので、「この骨の隆起が減るか無くなるかしない限り、コリっとした感じは無くならないかもしれません」と説明し、初回を終了しました。


《第2回》’18年1月29日(初回の7日後)

【経過】
「ピリピリとした痛みは取れてきた」
「1月28日にスニーカーを履いて歩いた時にピリピリとした痛みを感じたが、今日は痛みはない」

【症状の確認】
つま先立ち:右(-)左(-)
歩行:右(-)左(±)

初回終了時と同様、左足のみ離地時にコリっとした感じがあるそうです。

【片脚立ちでの動揺】
右>左

左右共に片脚立ちで上体を真っ直ぐに保持できません。
特に右脚で立った際の動揺が大きいです。

【運動指導】
痛みがそれほど酷くなかったので、まずは片脚立ちでの安定性を高めるための運動としてスプリットスクワットを指導しました。
臀筋に負荷が掛かるフォームを習得してもらった後に、前回同様の施術を行いました。

【施術】
左右の足の甲への単刺術と足のマッサージ、更に下肢のストレッチを施しました。
ここで状態を確認すると、まだ歩きで左足に違和感が出るものの、「脚が軽くなった」そうです。

スプリットスクワットを毎日左右10回ずつ行うよう指示して施術を終了しました。

足底筋膜炎と診断され半年患った踵を中心とした左右の足底の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’18年1月10日(施術回数1回)

【現病歴】
’17年7月から左の足裏が痛くなり始め、その後右も同様に痛くなりだした。
足の裏全体に痛みがあるが、特に踵の痛みが気になる。
’17年になってからよく歩くようになり、疲労が溜まったことが原因として思い当たる。
医者には「歩きすぎ」「靴が悪い」と言われたが、ハイヒールなどは履いていないので、靴が原因とは思えない。
診断は足底筋膜炎だった。
「歩かないのが一番いい」と言われたが、仕事との関係もありそうもいかない。
数年、又は一生痛みが取れない人もいると言われたが、そんなことになったら困るのでどうにかしたい。

家で裸足で歩く時が特に辛い。
よく歩く時は、ウォーキングシューズを履いたり、インソールを使って対応しているが、根本的に解決したい。
歩き方が何となくおかしい気がする。

【副訴】
’18年元旦にもたくさん歩いた影響か、右腰にも痛みがある。

【症状の確認】
両脚立ち:右(-)左(-)
片脚立ち:右(-)左(-)
両脚つま先立ち:右(+)左(+)
片脚つま先立ち:右(+)左(+)
※右は足の甲に、左は足底に痛みを感じます。
踵荷重:右(+)左(±)
歩行::右(+)左(+)
※150cmほどの距離を7~8歩掛けて歩きます。
※片脚立ちの際、左右共にフラツキが非常に大きいです。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる踵の底面には目立った圧痛は検出できませんでしたが、踵の両脇には圧痛が検出できました。
左の足底も圧痛は検出できず、むしろ左右の足共に、足の甲と爪の付け根辺りに圧痛を検出できました。

【施術】
触診時の反応から、やや痛みに敏感なように見えたので、ハペパッチとピソマⅠでの施術を試みました。
圧痛を検出した左右の踵の両脇、僕参穴と水泉穴の辺りにハペパッチを1枚ずつ計4枚貼付。
更に左右の足の第1・2・3・4趾の爪の付け根の角にピソマⅠを1枚ずつ計16枚貼付してタッピングを施しました。
改善具合を確認するために、立ち上がって施術前と同様に動いてみてもらったところ、以下の様になりました。

両脚つま先立ち:右(-)左(-)
片脚つま先立ち:右(±)左(-)
踵荷重:右(+)左(-)

右踵の痛みがやや強く残ったので、更に同部位に施術を追加しました。
自覚的には右踵の底面のやや外側に痛みがあるそうです。
再度、座位になってもらい、右踵を触診したところ、後方やや外側に圧痛を検出できたので、同点にハペパッチを1枚貼付。
これでもう一度右踵に荷重してもらうと、痛みが和らいだそうです。
歩行も歩幅が広がり、150cm程の距離を6歩で移動できるようになりました。

最後に徐々に日常生活に復帰することと、足の甲側の筋肉が固いのでストレッチ等でほぐすようアドバイスして初回を終了しました。

【その後】
予約を入れてもらっていた1月13日(初回から3日後)の朝に電話をいただき、「想像以上に痛みが改善し、外出にも大きな支障が無くなったので、予約をキャンセルしたい」との連絡をいただきました。

立ったり座ったりすると生じる腰痛 60代女性

【症例】60代女性

【初回日】’17年2月22日(施術回数1回)

【現病歴】
’17年2月15日頃から立ったり座ったりする際や、くしゃみ、寝返りなどで腰に痛みを感じるようになった。
思い当たる原因は特にない。
医者には掛かっていない。
仰向けになるのが辛い。
お風呂に入って温まっても、痛みは変化しない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(-)左(+)

座位→立位(+)
立位→座位(+)

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる腰(腰部脊柱周囲)には圧痛は検出できませんでした。
一方、臀筋の起始部や側腹部には多数の強圧痛と圧痛を検出できました。
左右の鼡径部にも圧痛が検出できました。

【施術】
鍼での施術を希望されたので、ご希望どおり鍼で施術を行いました。

まずうつ伏せになってもらい、左右の屈伸部、帯脈穴、崑崙穴、太谿穴、天柱穴に単刺術を施し、刺鍼部位周囲に軽くマッサージも施しました。
次に仰向けになってもらい、足の甲の骨間部に単刺術を施し、足全体にマッサージも施しました。
仰向けのまま下肢にペアストレッチを施し、更に帯脈穴にマッサージを施しました。

起き上がってもらい、最初と同様に症状の確認を行いました。
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

座位→立位(+)
立位→座位(+)

後屈と右側屈、左回旋での痛みは消失していましたが、前屈、左側屈、座位と立位の体位変換では最初と同様に痛みがありました。

最後に、体を保温して冷やさないよう指導して初回を終了しました。

大腿部のシビレを伴う右腰痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’15年5月8日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年5月になってから右の腰が痛むようになった。
現在7kgの子供を抱っこしていることが原因として思い当たる。
仰向けに寝ると痛みは改善するが、横向けに寝ざるを得ない状況になっている。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)
靴下を履く動作:右(-)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばしても曲げている時と痛みは変わらない
足振り:右(+)左(-)
膝倒し:右(-)左(+)
足上げ:右(+)左(-)

※痛みは全て右腰に出ます

【触診】

〇:圧痛あり
×:圧痛なし
●:硬結あり

患部である右腰部では臀筋の起始部に右のみ圧痛を検出しました。
シビレを感じるという、右大腿部には硬結はあるものの、圧痛は検出できませんでした。
右膝窩に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望はありませんでしたが、鍼施術の経験が無いとのことだったので、「鍼、マッサージ、ストレッチのどれでも効果に差はありません」と説明すると、マッサージでの施術を希望されたので、鍼は使用せずマッサージとストレッチを行うことにしました。
まず、うつ伏せになってもらい、右の臀部と下肢に対し、圧痛を検出できた部分を中心にマッサージを施しました。
十分に筋肉が軟らかくなったのを確認してから仰向けになってもらいました。
ここで再度仰臥位での足振りと膝倒しをしてもらうと、それぞれ違和感程度まで痛みが改善していました。
仰向けのまま右臀部にペアストレッチを施し、右股関節の可動域を大きくしていきました。
すると、先ほどまであった足振りと膝倒しでの違和感が消失しました。
起き上がってもらい、最初と同じように右側屈と靴下を履く動作をしてもらいましたが、こちらの痛みも消失していました。
最後に臀筋のストレッチを指導して施術を終了しました。

五十肩と診断された非利き腕側の左肩痛と挙上障害 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’16年7月8日(施術回数4回)

【現病歴】
2016年1月から不定期に左肩に違和感や冷えを感じるようになった。
同年4月から腕が上がらなくなった。
思い当たる節は特にない。
寝返り、起床時、不意に動かした際に痛みが走る。
5月に整形外科に掛かった際にレントゲン撮影をし、骨には異常が無く「五十肩でしょう」と言われた。
6月に整骨院に掛かった際には「姿勢の悪さが原因」と言われた。
利き腕は右。

【触診】
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〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左右の頸部前面と前腕橈側部、更に左の前胸部、腋窩部(大円筋部)、合谷穴部に圧痛を検出できました。

【症状の確認】※°は可動域
屈曲(+)135°
外転(+)135°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)0°
結髪動作(+)
結帯動作(+)

http://www.study-channel.com/2015/06/ROM-upper-limbs.htmlより

http://www.study-channel.com/2015/06/ROM-upper-limbs.htmlより

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かず、鍼施術の経験は無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し了解をいただきました。
まず、うつ伏せになってもらい、左の腋窩部と頚部、手部にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい前胸部、腋窩部、前腕部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、可動域を測定すると下記の様になっていました。

屈曲:150°
外転:135°
水平伸展:10°

なお、結帯動作での痛みはまだ残っていましたが、結髪動作での痛みはかなり改善していました。
最後に触診時に圧痛を検出していた左合谷穴部にマッサージを施し、「肩痛の原因として、筋肉が硬くなってしまっていることが主な原因と思われる」と説明し、「極力、肩を動かすよう」指示して初回を終了しました。

《第2回》’16年7月11日(初回の3日後)

【経過】
「寝ている時がすごく楽だった」

【症状の確認】
屈曲(+)135°
外転(+)135°
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(±)
結帯動作(+)

初回の施術前に痛みがあった水平伸展が痛み無く行えています。
ただ、屈曲と外転の可動域は初回の施術前の状態に戻っています。

【施術】
初回同様に肩周辺と関係するであろう部位にマッサージを施すことに徹してみることにしました。
まず仰向けになってもらい、左の合谷穴部と前胸部、腋窩部にマッサージを施しました。
次にうつ伏せになってもらい、左の腋窩部と頚肩部、左右の臀部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、可動域と痛みを確認したところ、下記の様になりました。

屈曲:150°
外転:150°
結髪動作(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域が15°大きくなりましたが、結髪動作と結帯動作での痛みには変化はありませんでした。

《第3回》’16年7月15日(第2回の4日後)

【経過】
「7月12日の午前中に肩の前側に痛みが出た」
「寝起きのダルさもあるし、寝ている時にも痛むこともあった」

【症状の確認】
屈曲(+)135°
外転(+)120°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(+)
結帯動作(+)

初回の施術前に近い状態まで、状態が戻ってしまっています。

【施術】
この日はまずうつ伏せになってもらい、左の頸部、腋窩部、前腕、合谷穴部にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、腋窩部に更にマッサージを施しました。
筋肉がほぐれたことを確認してから起き上がってもらい、状態を確認すると以下の様になりました。

屈曲(+)150°
外転(+)150°
水平屈曲(-)
水平伸展(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域は大きくなり、水平伸展の痛みも減りましたが、結帯動作での痛みや可動域には改善は見られませんでした。

《第4回》’16年7月21日(第3回の6日後)

【経過】
「かなり調子が良い」
「高い所に腕を伸ばす以外はほとんど痛みは無い」
「寝ている時も大丈夫」

【症状の確認】
屈曲(+)150°
外転(+)150°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(-)
結帯動作(+)

患者からの報告のとおり、施術前の状態は前回の第3回の施術後の状態に近く、今までで一番いい状態です。

【施術】
この日は仰向けになってもらい、左の前胸部、前腕部、手のひらと手の甲、腋窩部にマッサージを入念に施しました。
起き上がってもらい、状態を確認すると下記の様になっています。

屈曲(+)160°
外転(+)160°
水平伸展(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域が少し改善し、水平伸展の痛みにも改善が見られましたが、結帯動作での痛みは変わりませんでした。

次に座位のまま、前胸部にストレッチを施しました。
すると、結帯動作での痛みがやや改善しました。

最後に前胸部のセルフ・ストレッチの方法を指導して施術を終了しました。

【所感】
当時は「肩関節の問題は、肩関節(肩甲上腕関節)周囲の筋肉の問題」と考えて施術していました。
本症例でも、大円筋や広背筋、大胸筋といった肩甲上腕関節をまたぐ筋肉をメインにマッサージを施しました。
この考え方でもある程度の改善は見られたので、大外れではないとは思いますが、現在(’18年2月現在)はもう少し違ったアプローチも採り入れています。

腕を上げる動作(挙上)は、肩甲上腕リズムの関係上、腕を90°以上挙上する際は肩甲骨が上方回旋するので、拮抗動作の下方回旋の主動作筋、特に肩甲挙筋に対するアプローチも重要になります。

下段中央が上方回旋です。

https://ameblo.jp/yoshi-hide0313/entry-12244453999.htmlより

https://ameblo.jp/apula-tokyo/entry-12298629003.htmlより

https://ameblo.jp/apula-tokyo/entry-12298626526.htmlより

本症例でも頚肩部にアプローチはしているのですが、明確に「肩甲挙筋」を狙って施術してはいませんでした。
別の症例で、首の寝違えと肩痛(肩関節屈曲の可動域制限)に関連がありそうだということを発見してからは、肩甲挙筋を狙って肩外兪穴部(肩甲挙筋の停止部)を刺激しています。
比較的早期に肩痛が改善することが多い印象です。

後ろに手を回す結帯動作が気になる右肩痛 60代女性

【症例】60代女性

【初回日】’17年3月31日(施術回数1回)

【現病歴】
’17年3月の始め頃から右肩が痛くなりだした。
思い当たる原因は特に無い。
肩を動かすと、その後に痛みが悪化する。
お風呂に入って体を温めても、痛みは特に変化しない。
医者には掛かっていない。
以前に左腕が上がらなくなったことがある。

【症状の確認】
前方挙上(±)
側方挙上(±)
水平内転(+)
水平外転(±)
結帯動作(+)

「結帯動作で生じる肩関節の上側の痛みが一番気になる」とのことだったので、この痛みを治療の効果判定の基準としました。

【触診】
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〇:圧痛あり
●:硬結あり
×:圧痛なし

肩関節周囲では肩峰外端の巨骨穴に圧痛を検出できました。
肩甲骨周囲では、肩甲骨内上角の肩外兪穴と肩中兪穴に圧痛を検出できました。
肩甲骨内縁には圧痛は検出できませんでしたが、鎖骨上窩には硬結が確認できました。
また上腕では、三角筋の筋腹部から停止部にかけて圧痛を検出できました。

【施術】
刺さない鍼「ピソマ」での施術を希望され、またうつ伏せの姿勢やジッとしているのが辛いそうなので、座位で施術を行いました。
圧痛を検出した、右肩外兪穴と巨骨穴にピソマⅡを貼付しタッピングを施し、再度結帯動作をしてもらうと、「腕に痛みを感じるようになった」とのこと。
これは「肩の痛みが減ったことで、今までもあった腕の痛みを感じられるようになったと思われます」と説明。
更に、右のH3・5・6にもピソマⅡを貼付し、タッピングを施しました。
再度、結帯動作をしてもらうと、「腕の後ろ(三頭筋)に痛みを感じる」とのこと。
肩周囲の痛みがだいぶ改善したようなので、以上で初回の施術を終了しました。

井穴刺絡図

腰痛と連動して悪化した頚痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’14年2月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’10年に腰が痛くなりだしてから、首肩も痛み出すようになった。
痛みはストレッチで一瞬だけだが改善する。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(±)
斜め前:右(+)左(+)
斜め後:右(+)左(+)

特に側屈で頭を横に倒した際に、倒したのと反対側の首に出る痛みが気になるとのことだったので、この痛みを効果判定の基準として優先することにしました。

【触診】
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〇:圧痛あり

左右の肩外兪穴と翳明穴に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無かったので、首肩の痛みで一番効果が出やすく、また効果の判定も容易な座位での施術を試みました。
まず側屈時の痛みだったので、経絡(皮膚のつながり)から左右の中渚穴にパイオネックス・イエローを貼付。
これで側屈時の痛みが少し改善しました。
次に圧痛を検出した左右の翳明穴にもパイオネックス・イエローを貼付。
これで側屈の痛みがほとんど無くなったので、その他の動きでも確認してみると、前屈、後屈、右斜め前屈&後屈での痛みも無くなっていました。
残った左斜め前屈&後屈に対しての施術を進めました。

まず、右合谷穴にパイオネックス・イエローを貼付。
これで左斜め前後屈の痛みが無くなりましたが、「左右の斜め後屈での詰まり感が残る」そうです。
触診の段階で圧痛を検出していた、左右の肩外兪穴にもパイオネックス・イエローを貼付。
すると、この左右の斜め後屈での詰まり感も消失しました。

【その後】
’14年3月1日にその後の状態について伺うと、「あれ以来調子が良い」とのことでした。

【所感】
この症例の時点ではそれほど気にしていなかったのですが、最近、首肩周りの動きの制限や痛みの原因として、肩外兪穴(肩甲挙筋)の辺りが非常に重要なのでは?と考えています。

捻挫と診断された左足首内側の痛み 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’14年2月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年1月26日に左足首を捻って痛めたが、2週間前の2月10日に再び同じ個所を捻って痛めてしまった。
整形外科では捻挫と言われた。
週に一度の休日の運動が楽しみなので、少しでも早く痛みを無くしたい。

【症状の確認】
片足立ち:左(-)
つま先立ち:両足(+)左(+)

【触診】
痛みを感じる部分は足首の内側だそうで、商丘穴に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無かったので、再発時にも患者自らで対応できるよう、ピソマでの施術を試みました。
つま先立ちで痛みが生じていたので、ちょうど負担が掛かる左のF1隠白穴とF2大敦穴にピソマⅡを貼付し、30~40回ほどタッピングを施しました。
再びつま先立ちをしてもらうと、両足では痛みが出なくなりましたが、左足だけだとまだ痛みが出ます。
次にF1隠白穴とF2大敦穴のちょうど中間(第2大敦or中央大敦)にもピソマⅠを貼付し、同様にタッピングを施しました。
すると、片脚つま先立ちでの痛みが減りましたが、まだ痛みは残るようです。
更に、より患部に近い太白穴と公孫穴にもピソマⅡを貼付して、片脚つま先立ちをしてもらうと「痛む場所が移動した」そうです。
最後に、ピソマの使い方を指導して(ピソマはテープさえ代えれば何度でも使用できます)、初回を終了しました。

【その後】
3月1日(初回の5日後)に電話で足首の状態を伺うと、「週末の運動にも復帰できたが、今日少し痛めてしまった」とのことでした。

「椎間板ヘルニア予備軍」と診断された腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’14年2月24日(施術回数1回)

【現病歴】
4年前の学生時代から、腰に痛みを感じるようになった。
’10年に整形外科に掛かった際には「椎間板ヘルニア予備軍」と言われた。
’12年にはストレスも多大だったせいか、足を引きずりながら歩くくらいに痛みがあった。
痛みは、入浴後にストレッチをすると一瞬だけだが楽になる。
しかし、ストレッチをしないと寝付きにくいので、ストレッチはよく行っている。
逆に座りっ放しでいると、痛みが悪化する。

【副訴】
腰痛の影響からか、首肩にも重だるいコリ感がある。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(±)左(-)

後屈のみ明確に痛みが確認できたので、こちらを効果測定の目安としました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かなかったので、セルフ・ケアが容易な体操でまずは改善を図りました。
後屈で痛みが出る一方、前屈では痛みが無かったので、操体法の考えから立位のまま前屈のストレッチを軽く行ってもらいました。
可動域が大きくなって、筋肉が多少ほぐれてきたことが確認できた後に、再度後屈してもらいました。
すると、先ほどまであった痛みが消失していました。
「痛みは体からの『その方向には動かさないで』というサインだと思って、反対方向にストレッチすると改善することがあります」と説明し、腰痛が再燃した際には、痛みが出る方向とは逆方向へのストレッチを行ってみるようアドバイスしました。
腰への施術は以上で終了し、その後、副訴の首肩の痛みに対する施術を行いました。

【その後】
同年3月1日(初回の5日後)にお電話で腰の状態を伺うと、「首肩も含め、状態はいい」とのことでした。

【所感】
問診の段階で、患者が「入浴後のストレッチで痛みが改善する」、「座りっ放し、ストレスで悪化する」と言っているとおり、本症例の腰痛の原因は筋肉のコリ(硬化)だったと思われます。
ストレッチで改善したという事実も、そのことを支持していると思います。
なお、整形外科医がよく腰痛の原因として説明・診断する椎間板ヘルニアなどによる「神経の圧迫」で痛みが出ることも無くはないですが、かなり限定的なケースです。
「ヘルニアと診断されて痛みの改善を諦めている」という方は、是非一度鍼灸やマッサージをお試しください。
詳しくは、痛みの生理学「椎間板ヘルニアについて」もご覧ください。

歩きで生じる右足甲の内側の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’17年7月3日(施術回数1回)

【現病歴】
2週間前から右足の甲の内側(第1中足骨当たり)に痛みを感じだした。
特に起床時に歩きで着地した際にポキポキ音が鳴るなど痛みがある。

【症状の確認】
歩行(+)
つま先立ち:両足(-)右足のみ(-)

【触診】
患部周囲を触診すると、太衝穴と公孫穴付近に圧痛を検出できました。

【施術】
圧痛を検出した太衝穴と公孫穴、更に右のF1・2にピソマⅠを貼付して、タッピングを施しました。
これで再度歩いてもらい、痛みの具合を10段階で評価してもらったところ(10が術前の痛み、0が痛み無し)、「10あったのが5まで減った」とのことでした。
次にベッドに仰向けになってもらい、下肢全体にストレッチを施して、筋肉をほぐしました。
最後に片脚立ちしてもらうと、右の方が動揺が大きかったので、「右脚の筋力が左より弱く、そのことが今回の痛みの原因の可能性がある」ことを説明し、「普段から右脚で立つことを心掛ける」ようでアドバイスして、初回の施術を終了しました。

【その後】
翌’18年に足底の痛みを訴えて来院されましたが、本症例の痛みを訴えることはありませんでした。

井穴刺絡図

起床時が辛く、午後に改善する背中全体の痛み 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’16年6月8日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年4月から背中に重だるい感じが出始めた。
ちょうどその頃に仕事に変化があり、疲労やストレスが溜まったことが原因として思い当たる。
症状は寝ると楽になる。
一日の中だと、起床時が一番辛く、午後には少し楽になる。
内科と整形外科に掛かったが「原因不明」と言われた。

【症状の確認】
《頚部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(+)

《立位での腰(股関節)との連動》
前屈(-)
後屈(+)
回旋:右(±)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛みが出ます
膝倒し:右(±)左(±)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

後頭部では左天柱穴部に強圧痛があり、右の天柱穴部にも圧痛を検出できました。
前頚部や臀筋の起始部にも圧痛を検出できた一方で、背部には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼施術の経験が無かったので、ストレッチとマッサージでの施術をご提案し、了解をいただきました。
まずは仰向けで左右の臀筋をストレッチでほぐしました。
これで仰向けで膝を伸ばした時の背中の痛みが無くなり、膝倒しも左右共に違和感が消失しました。

次にうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した後頭部の天柱穴を中心に、頚部、背部、臀部、下肢にマッサージを施し、筋肉をほぐしました。
筋肉が十分に柔らかくなったのを確認してから、起き上がってもらい痛みの確認を行いました。

《頚部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
※回旋は、仰向けでの膝倒しで痛みが無くなっていたので、ここでは確認しませんでした。

《立位での腰(股関節)との連動》
後屈(±)
回旋:右(-)左(-)

立位で腰を後屈させた時だけ違和感が残りましたが、それ以外の痛みや違和感はほとんど消失していました。
最後に「今回の背中の痛みは、筋肉が硬くなってしまったことによるもの可能性が高い」ことを説明し、なるべく体を動かす事と臀筋のセルフ・ストレッチのやり方を指導して、初回を終了しました。

歩きやつま先立ちで生じる右足甲の外側の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’17年4月28日(施術回数3回)

【現病歴】
’17年3月10日に7cmのハイヒールを履いて歩いていたところ、右足首を捻って骨にヒビが入りギブス固定となった。
3月末日にギブスが取れ、骨折時のような痛みではなくなったものの、右足の甲の外側に痛みが残る。
整形外科ではノイロトロピン錠を処方され、自宅でのふくらはぎのマッサージを指示された。
痛みは、入浴中に足関節の運動やふくらはぎのマッサージをするせいもあってか、お風呂上りには楽になっている。
仕事(デスクワーク)後にはむくみと冷感とシビレが強くなる。

【症状の確認】
立位を取ると右足に痛みが生じますが、前後屈など腰部の運動に伴う悪化は確認できませんでした。
歩行で痛みが出ます。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

右臀部に複数、右足甲の骨間部に1点だけ強圧痛を検出できました。
また左右の臀部と足甲部に複数の圧痛を検出できました。
臀部、足甲部共に左よりも右の方が圧痛点をより多く検出できました。

【施術】
鍼施術の経験が無く、マッサージでの施術を希望されましたが、痛みに多少敏感な様子だったので、場所によってはより刺激が少ない鍼を使わせてもらうことを提案し、承諾をいただきました。
まずうつ伏せになってもらい、右を中心に左右の足底と臀部にマッサージを施しました。
次に、仰向けになってもらい、圧痛を検出した右足甲の骨間部に単刺術を施しました。
その後、左右の臀筋にストレッチを施してから起き上がってもらいました。
最初と同じように足の痛みを確認すると、立位での痛みが無くなり、歩行での痛みも「最初が10だとしたら、6か7まで減った」とのことでした。
最後に足の甲と臀部のセルフ・ストレッチを指導して初回を終了しました。


《第2回》’17年5月12日(初回の2週間後)

【経過】
「5月9・10日に3cmのハイヒールを履いた影響か、痛みは出たり出なかったり」
「4月29・30日はダルさが出たが、その後は楽になった」

【症状の確認】
歩行(-)
つま先立ち:両(+)右のみ(++)
※前回、施術の指標とした歩行動作で痛みが確認できなかったので、更に負荷が高い種目を追加。

片脚立ちでのふらつき:右>左

【施術】
仰向けになってもらい、右足甲の骨間部に単刺術、マッサージ、ストレッチを施して、骨間部の筋肉をほぐしました。
次に右を中心に左右の下肢にストレッチをほぐしました。
起き上がってもらい、施術前と同じ様につま先立ちでの状態を確認しました。
すると、右片足では痛みが出るものの、両足であれば違和感程度にまで改善していました。
また右足だけで立った際に「踵に痛みを感じる」そうです。
ベッドに腰掛けてもらい、右の崑崙穴部2点と太谿穴部2点にピソマⅠを貼付し、タッピングを施しました。
これで再度右足で立ってもらうと、先ほどまで感じていた踵の痛みが「少し痛くなくなった」そうです。


《第3回》’17年5月19日(第2回の1週間後)

【経過】
「体重を掛けた時だけなど、痛みは減ってきている」
「昨日5月18日は仕事で立ったり座ったりすることが多く、夕方以降に膝下に疲労感が出た」

【症状の確認】
<右足甲>
歩行(-)
つま先立ち:両(+)右のみ(+)

<右踵>
片足立ち:右(-)

【触診】
患部周囲を触診すると、右京骨穴に圧痛を検出できました。
また右足の爪の生え際の両脇を押さえると、全ての指で圧痛を検出できました。

【施術】
座位のまま、圧痛を検出できた、右の京骨穴と全ての足趾の爪の生え際両脇にピソマⅠを貼付しました。
立ち上がってもらい、つま先立ちしてもらうと、両足だと違和感程度まで改善しました。
次に初回、第2回と同様に右足甲の骨間部に単刺術を施し、更に足部へのマッサージと下肢のストレッチを施しました。
ここで再度つま先立ちをしてもらうと、両足で違和感、右足のみで痛みありとそれほど大きな改善は見られませんでした。
しかし、右足でつま先立ちしてもらう際、施術前は腕の反動を利用してもわずかな時間しかつま先立ちできなかったのが、腕の反動を利用しないで行えるようになっていました。


【その後】
第3回から8日後の5月27日に来院していただきましたが、この時には「痛みがとても楽になって、地面を蹴って歩いても痛みは出ない」とのことでした。
実際に両足、右足のみでつま先立ちしてもらっても、痛みは確認できませんでした。
この日は、「下肢全体に違和感やシビレがある」とのことだったので、下肢全体にストレッチを施しました。
更に今回の右足甲の痛みの根本的な問題と思われる、「右片脚立ちでのふらつき」を改善させるためのスクワットと片脚スクワットを習得してもらいました。

就職後から出始めた腰痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’14年11月26日(施術回数1回)

【現病歴】
仕事をし始めた頃から腰全体に重だるい感じが出始めた。
特に長時間のPC作業で辛くなる。
医者には掛かっていない。
今は右腰が気になる。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(-)左(-)

ただ立っているだけでも、右腰に違和感があるそうです。

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛む

【施術】
以前に肩こりで来院された際に、体操で症状が改善したのを経験いただいていたので、この日はストレッチでの施術を提案させていただき了解をいただきました。
仰向けになってもらい、まず股関節揺らしを施しました。
次に左右の臀筋を入念にストレッチでほぐしました。
これで仰向けで膝を伸ばした際の痛みが軽減しました。
立ち上がってもらい腰の状態を確認してもらうと、立位と左側屈での違和感が当初よりも軽減していました。
更に、姿勢が改善しているのも実感してもらえたようです。
ご自宅でも行えるお尻のセルフ・ストレッチを指導して施術を終了しました。

階段を昇るのが辛い右腰痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’15年11月7日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年10月下旬から右の腰が痛み出した。
7年間やっているエアロビで捻ったことが原因として思い当たる。
発症当初よりは痛みは改善してきている。
痛みはマッサージを受けると改善し、動かないでいれば痛みは出ない。
逆に走ったり、階段を昇る動作で痛みが出る。
医者ではレントゲン撮影で「骨には異常が無い」「中臀筋の痛み」と言われ、湿布と鎮痛剤が処方された。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(-)

〈階段昇降〉
昇:(+)
降:(-)

〈仰臥位〉
足振り:右(-)左(+)
膝倒し:右(-)左(+)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じている右腰には圧痛は検出できませんでした。
逆にお尻の横側(側臀部)の上方、筋肉で言うと「中臀筋の起始部」辺りに強圧痛と圧痛を検出できました。

【施術】
マッサージや体操での施術を希望されたので、まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した部位を中心に臀部全体にマッサージを施しました。
十分に筋肉がほぐれたのを確認して、施術前と同様に痛みの確認を行いました。
すると、階段を昇る動作でまだ痛みが残るものの、それ以外は痛みが無くなっていました。
階段を昇る動作での痛みも「10あった痛みが3まで減った」とのことです。

最後に、今回の腰の痛みの原因について「医者の診断どおり、筋肉、特にお尻の筋肉が硬いことが根本的な原因の可能性が高い」と説明し、筋肉を軟らかく保つために「意識的に体を動かすこと」をお勧めして、初回を終了しました。

デスクワークで悪化する右肩のコリ感 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’14年11月19日(施術回数1回)

【現病歴】
就職した頃から、右肩にコリ感を感じるようになった。
肩こりと同時に腰痛も出始めた。
デスクワークが多いことと、体の疲労が原因として思い当たる。
PC作業が多いと辛くなり、マッサージを受けたり、温めると楽になる。
歯ぎしりをしているせいか、就寝中に辛くなることもある。

【副訴】
就寝中に足が攣る事がある。
体質を改善したい。

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
斜め前:右(-)左(-)
斜め後:右(-)左(-)

動作時の痛みはありませんが、座っている姿勢で右肩にコリ感を感じるそうです。

【施術】
鍼施術、特に体質改善目的での施術に興味があるとのことでしたが、「体質を改善するには、食事と運動の方が確実で安上がりですよ」と説明し、納得してもらった上で、まずはセルフケアの効果を実感してもらうべく、首肩の体操を行ってもらいました。
首を左右に5回ずつ回してもらい、更に肩も前後に5回ずつ大きく回してもらいました。
直後に「右肩のコリ感はどうですか?」と伺うと、「楽になった」とのこと。
更にうつ伏せになってもらい、右を中心に首肩にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、コリ感について伺うと「更に楽になった」とのこと。

最後に、首肩を回す体操をコリ感を感じた際に行うこと、夕食での糖質を控えること、就寝時は暖かい服装にすることをご提案して初回を終了しました。

【その後】
’14年11月26日(初回の7日後)に来院された際に肩こりについて伺うと、「体操をしているせいか、耐えられないことは無くなった」とのことでした。
副訴だった就寝中の足の攣りも、寝間着を変えたところ和らいだそうです。

立ったり座ったり動作する際に生じる右腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’16年11月5日(施術回数1回)

【現病歴】
11月1日にぎっくり腰の様な痛みが右腰に出て、同3日に整骨院でマッサージを受けた。
翌11月4日に鍼施術も受けたが、痛みが取り切れない。
座った状態から立ち上がったりする際に痛みが出る。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(±)左(-)

〈体位変換〉
座位→立位(+)
立位→座位(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛む
足振り:右(+)左(+)
上体起こし(+)

動作時痛は全て右の腰に痛みが出ています。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左右の大臀筋の起始部に強圧痛、右の仙骨孔部と鼡径部に圧痛を検出できました。

【施術】
2年前の腰痛時と同様、施術方法に関して特に希望は無いとのことだったので、前回と同様にストレッチとマッサージでの施術を試みました。
まず、仰向けで右の臀筋にストレッチを施し、右臀筋をほぐしました。
股関節の可動域が増したのを確認してから、仰向けで膝を伸ばしてもらうと、先ほどまでこの体勢で生じていた腰の痛みが無くなっていました。
次にうつ伏せになってもらい、右の臀部を中心に腰下肢にマッサージを施しました。
十分に筋肉がほぐれたのを確認してから起き上がってもらうと、仰向けになる直前(=上体起こしの姿勢)で右腰に痛みが出ました。
次に触診時に圧痛を検出した右の鼡径部にマッサージを施したところ、上体起こしでの痛みが腰の中央に移動したそうです。
痛みがだいぶ減ってきたので、起き上がってもらい立った状態での痛みを確認させてもらいました。

体位変換では座位→立位、立位→座位共に痛みが無くなっていましたが、左側屈と右回旋での痛みが残っていました。
痛みの範囲が狭まっていたようなので、痛む場所を聞きながら触診すると、右の仙骨孔部の圧痛と自覚的な圧痛部位がほぼ重なりました。
立位のまま同部位にマッサージを施すと、左側屈と右回旋での痛みが消失しました。
最後に再発予防のための臀筋のセルフストレッチの方法を指導して、施術を終了しました。

フライパンを持つ動作で生じる左肘痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’16年9月3日(施術回数1回)

【現病歴】
’12年3月ことから首肩腕のコリが酷くなり、特に左肘には痛みが出るようになった。
ちょうど同時期から仕事で手をよく使うようになったことが原因として思い当たる。
手作業をしないと症状は改善するが、反対に作業量が増えると悪化する。
手がしびれたり、痛みで目が覚めることもある。
医者にも何件か掛かったが、湿布の処方と電気治療だけのところもあれば、マッサージをしてくれる所もあったりと色々あった。
仕事が忙しくなると通えなくなり、今に至る。

【症状の確認】
〈肘関節の動き〉
屈曲:右(±)左(±)
伸展:右(±)左(+)
回内:右(-)左(-)
回外:右(±)左(-)

フライパンを持つ動作※左(+)
※テニスラケットで代用

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

前腕橈側後面(曲池穴付近)と母指球部(魚際穴付近)とその後面(合谷穴付近)に、左右共圧痛を検出できました。
首肩にも強圧痛と多数の圧痛を検出できました。

【施術】
左肘の痛みの方がひどかったことと、フライパンを持つ動作は日常的に行うので、まずは左肘の施術に集中することにしました。
更に「頻繁には通えない」とのことだったので、まずはセルフケアが容易なストレッチでの改善を試みました。
座位のまま、肘を伸ばした状態で前腕部の屈筋と伸筋をストレッチしてみましたが、伸展時の痛みは変化しませんでした。
次に左曲池穴付近にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認して、再び伸展したもらったところ、違和感程度にまで痛みが改善していました。
フライパンを持つ動作も違和感程度にまで改善していました。
次にうつ伏せになってもらい、首肩、前腕部、手部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認した後に起き上がってもらい、再度フライパンを持つ動作をしてもらったところ、痛みは無くなっていました。

最後にストレッチなどで腕の筋肉を日頃から軟らかく保つようアドバイスして、初回を終了しました。

帰宅後に悪化した腹痛 10代女性

【症例】10代女性

【初回日】’16年6月11日(施術回数1回)

【現病歴】
今朝、起床時からお腹が痛むようになった。
学校から帰宅したら痛みが悪化した。
帰宅後にコーンスープとマフィンを食べ、更に痛みが悪化したように感じる。
6月21日から旅行に行くので、それまでに痛みを改善したい。
以前にも精神的なストレスが掛かるとお腹が痛くなることがあった。
生活の変化としては、5月末ごろから玄米フレークを毎朝食べるようになったことくらい。

【症状の確認】
仰臥位、座位共にお腹に痛みがあるそうです。

【触診】
腹部、特に臍のすぐ上を押すと強い圧痛が検出できました。

【施術】
仰向けになってもらい、左右のF6にピソマⅡを貼付し、しばしタッピングを施しました。
お腹の状態を伺うと「少し楽」だそうです。
更に左F1、F2にもピソマⅡを貼付し、タッピングを施すと仰向けでは「楽」だそうで、起き上がってもらうと、座位での痛みが無くなっていました。

帰宅後に痛みが増悪したのは、「副交感神経優位になって、より痛みを感じやすくなったことが主な原因として考えられる」と説明。
腹痛の原因としては、ストレスももちろんですが、玄米フレークの摂取による食物繊維の過剰摂取が考えられるので、食物繊維が少ない食べ物を摂取してみるようアドバイスして、施術を終了しました。
井穴刺絡図

ボールを蹴る際に生じる右大腿前面の痛み 10代女性

【症例】10代女性 サッカー部所属

【初回日】’16年5月18日(施術回数1回)

【現病歴】
今年の4月22日に体力テストで1,000m走をした際から大腿前面が痛み出した。
今は部活動でボールを蹴る際に痛み、練習後は練習前よりも痛みが悪化する。
休息を取ると痛みは改善する。
医者には掛かっていない。
’15年11月と’16年2月にそれぞれ右足首の骨折、左足の捻挫をしていて、’16年4月からようやく練習に復帰したところだった。

【症状の確認】
屈伸動作(-)
フロント・ランジ(±)
片脚スクワット(-)

【触診】
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〇:圧痛あり
×:圧痛なし

大腿部前面は右にごく狭い範囲に圧痛を検出できましたが、左右共に著明な圧痛箇所は検出できませんでした。
右の脛部の筋肉が左とくらべて硬く張っていることがわかりました。
足の甲も左右同程度の圧痛が検出できました。

【施術】
鍼以外での施術を希望され、再発時のことも考慮して、ピソマでの施術を提案し、快諾いただきました。
座った状態で右F6にピソマⅡを貼付し、しばらくタッピングを施しました。
ここで再度フロント・ランジをしてもらうと、先ほどまであった違和感が消失していました。
ピソマの使用方法と、圧痛を検出していた足部のストレッチを行うよう指導して、初回を終了しました。

【その後】
約1か月後に腹痛で来院された際に右大腿の状態について伺うと、「初回の施術以来、痛みは出なかった」とのことでした。

井穴刺絡図

PC作業、ストレスで悪化する首痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’15年5月11日(施術回数2回)

【現病歴】
長年慢性的に頚肩にコリを感じている。
コリ感は日常のPC作業、ストレスで悪化する。
ヨガに通うとスッキリするが、ここ2ヵ月程多忙で通えていない。

【症状の確認】
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(±)左(±)
回旋:右(-)左(-)
斜め前屈:右(-)左(-)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
●:圧痛なしだが硬結あり

前頚部から側頚部の広い範囲に圧痛が検出できました。
後頚部では僧帽筋の起始部、天柱穴付近に硬結を検出できました。

【施術】
頭痛の施術が思いの外早く終わってしまったので、親指の施術と同時に本症状に対しても施術を開始。

伏臥位になってもらい、頚部で圧痛を検出した前頚部と側頚部、加えて天柱穴周囲、前腕部に対してマッサージを施しました。
起き上がって頚を動かしてもらうと、前屈、左右の側屈共に痛みが消失していました。
8日後に予約を入れてもらい、症状がどう経過するか観察するよう指示して初回を終えました。

《第2回》’15年5月19日(初回の8日後)

【症状の経過】
「前回ほどではないものの、まだ痛みはある」
「車の運転時に辛い」

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(-)左(±)

【施術】
伏臥位になってもらい、右の側頚部と左右の天柱穴周囲、更に右前腕部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい頚を動かしてもらうと、後屈、左側屈、左回旋での痛みが消失していました。
時間が余ってしまったので、「腰にも少し痛みがある」とのことだったので、股関節揺らしと臀筋のペア・ストレッチを施しました。
臀筋のストレッチを指導して第2回を終了しました。

バドミントンのクリア動作で生じる右肘痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’16年5月13日(施術回数2回)

【現病歴】
’14年からバドミントンをやっていて、’16年3月から右肘がズキズキと痛むようになった。
何もしなければ痛くはないが、クリアを打つ瞬間に痛みが出る。
医者に掛かってはいない。
3日後の5月16日に試合があるので、少しでも痛みを改善したい。

【症状の確認】
回内(-)
回外(+)
ドライブ動作(+)

訴えどおり、ドライブ動作を行うと右肘に痛みが出ます。

【触診】
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〇:圧痛あり

右前腕の橈側前後両面、右手の母指球とその裏側の合谷穴部に圧痛を検出できました。

【施術に関する要望】
今まで施術を受けたことが無いので、とりあえず怖い気持ちがある。

【施術】
鍼施術はもちろん、施術そのものを受けた経験が無いとのことだったので、まずはマッサージでの施術を提案し快諾いただきました。
最初に仰向けになってもらい、圧痛を検出した前腕部、手の母指球部とその裏側にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認してから、回外、ドライブ動作を行ってもらうと、痛みが無くなっていました。
ラケットの握り方を見せてもらうと、親指と人差し指を使った握り方をしていました。
より負担が少ない小指や薬指を使った握り方を指導し、前腕部のストレッチも指導して初回を終了しました。

《第2回》’16年5月18日(初回の5日後)

【経過】
「16日の試合は痛みなくプレーできた」
「今は腕(前腕橈側)に張り感がある」

【症状の確認】
屈曲(±)
伸展(-)
回内(-)
回外(-)

【施術】
この日は頚の痛みがあるとのことだったので、まずうつ伏せになってもらい首肩にマッサージを施しました。
起き上がってベッドに腰掛けてもらい、初回と同様に前腕の橈側部にマッサージを施しました。
ここでもう一度右肘を屈曲してもらうと、最初に確認できていた違和感が消失していました。
最後にフォアでの打ち方を見せてもらうと、脇が空いたフォームだったので、脇を締めて打ってみるようアドバイスして第2回を終了しました。

【その後】
5月21日(初回の9日後)に前日の試合での筋肉痛を訴えて来院された際に右肘の状態を伺うと、「痛みは無い」とのことでした。

鞄を右肩に掛けると生じる右首痛 10代女性

※本症例は首の動きに伴って痛みが生じていたため、「頚痛」に分類しました。

【症例】10代女性

【初回日】’16年5月28日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年4月頃から肩こりを感じるようになり、昨日5月27日には運動中に右肩が辛くなった。
通学時に重い鞄を背負っていることと、PC作業を長時間行うことが原因として思い当たる。
痛みは湿布を貼ると楽になる。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈頚の動きとの関連〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(±)左(+)
回旋:右(-)左(+)

前後屈では左右に痛みが出ます。

〈その他〉
鞄を肩に掛ける:右(+)左(-)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

肩外兪穴部に強圧痛、右の側頚部と左右の後頚部、更に上肢の広い範囲に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼施術の経験が無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し快諾いただきました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した頚肩部、前腕、手部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認して、起き上がってもらい最初と同じように痛みを確認したところ以下のようになりました。

前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)

左側屈と左回旋での右頚の痛みが残ったので、座位で患部周囲を触診したところ、右の肩井穴に圧痛を検出できました。
座位のまま同点を指圧した状態で、頭を左右に3往復、痛みが出ない範囲で動かしてもらいました。
再度、左回旋してもらったところ痛みは消失していました。
動きでの痛みが改善したところで、鞄を右肩に掛けてもらったところ、この体勢での痛みも消失していました。

最後に、筋肉が固くなって痛みが起きていた事、温めたりストレッチすれば筋肉はほぐれること、荷物を複数に分けるなどして鞄による負担を減らすことなどを話して初回を終了しました。

半月板損傷と診断され手術を検討中だった左膝痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’16年2月26日(施術回数2回)

【現病歴】
以前から卓球を週に一度行っているが、’15年2月末から左膝が痛みだすようになり、’16年1月の試合後にその痛みが悪化した。
現在は’16年1月当時よりかは痛みは改善しているが、ズキズキとした痛みが残る。
当初の原因として、血中コレステロールを下げる薬を飲み、全身の関節が痛くなったことが思い当たる。
その後、左膝以外の痛みは改善したが、左膝のみ痛みが残ってしまった。
痛みは、お風呂に入って体を温めると改善する。
現在は階段を降りる時が辛い。
医者では半月板損傷と言われ、’16年4月に手術を受ける予定になっているが、できれば手術は受けたくない。

【症状の確認】
正座(+)※
屈伸(+)
階段:昇(+)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳ほど

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左陰陵泉穴部に強圧痛を、左の膝窩内側とヒラメ筋に圧痛を検出できました。
内側広筋には左右同程度の圧痛がありました。

【施術】
鍼での施術は苦手とのことだったので、マッサージでの施術を試みました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した左の膝窩と下腿後面にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、左の大腿内側と陰陵泉穴部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい最初と同じ動きで痛みの具合を確認しました。

正座(+)※
屈伸(±)
階段:昇(-)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳より狭い

最後に下腿後面のストレッチの指導をして、初回を終了しました。

《第2回》’16年3月5日(初回の8日後)

【経過】
「痛みが内側から外側に移動した」
「階段の昇りで腿に痛みを感じる」

【症状の確認】
正座(+)※
屈伸(-)
階段:昇(-)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳ほど

〈仰臥位〉
徒手抵抗でのレッグエクステンション(+)

【施術】
仰向けになってもらい、左の大腿筋膜張筋筋腹部と膝窩にマッサージを施しました。
すると、レッグエクステンションで「力が入りやすくなった」そうです。
次に左の前脛部と腓骨筋部にマッサージを施しましたが、レッグエクステンションでの状態に変化はありませんでした。
更に甲を中心に左足(foot)全体にマッサージを施しました。
これでレッグエクステンションで更に「力が入る」ようになったそうです。
起き上がってもらい最初と同じ動きで痛みの具合を確認しました。

正座(+)※
屈伸(-)
階段:降(-)
※踵とお尻の隙間は握り拳より狭い

今回一番効果があったと思われる足部のマッサージを、自宅でも行うよう指導して第2回を終了しました。

【雑感】
本症例でマッサージで筋肉をほぐしただけで半月板損傷と診断された膝痛が改善したように、膝関節の半月板の損傷の程度と痛みは必ずしも連動しないという研究結果が発表されています。
拙記事「半月板の異常で痛みは起きるのか!?」もご参照いただけると幸いです。

起床時のだるさを伴う首痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’15年3月10日(施術回数2回)

【現病歴】
今年の初め頃から首肩に重だるさや痛みを感じるようになった。
起床時に寝た気がしなかったり、ダルイことが多く、疲労が抜けていないことが原因として思い当たる。
歯ぎしりを指摘されたことがある。
2014年にも同様の症状で出て整形外科に掛かったが、ロキソニンと湿布を処方され、リハビリとして電気治療やウォーターベッドを受けたが、特に効果は感じなかった。

【副訴】
今年になってから、肩がつって寝込んでしまうことが2回あった。
起床時に吐き気があることがある。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)
斜め前屈:右(+)左(+)

【触診】
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〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

首肩の広範囲に渡って圧痛点が検出できました。
また前腕部や手部にも多数圧痛点が検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、「鍼でもマッサージでも効果に差はありませんよ」と説明すると、マッサージを希望されました。
うつ伏せになってもらい、圧痛を検出した頚肩部と手部のマッサージを入念に施しました。
筋肉が多少軟らかくなったのを確認した上で、起き上がってもらい最初と同じように動いてもらいました。
すると、後屈、斜め前屈での痛みは消失し、左側屈での痛みが少し残る程度まで改善しました。
仰向けになってもらい、頭顔面部のマッサージと揺らしを施して施術を終了。
「歯ぎしりは生活全体のストレスが過多なこと」が原因で、今すぐに実践できるストレスの低減方法として「炭水化物の摂取を控えて胃腸のストレスを軽くする」があることを説明し、夕飯だけでも炭水化物を抜いてみるよう指示して、初回を終了しました。

《第2回》’15年3月24日(初回の14日後)

【経過】
「首肩の痛みはほとんどなく、コリ感が残っている」
「夜だけ炭水化物を摂らないようにしている」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(-)左(±)
斜め前屈:右(-)左(-)

【施術】
違和感程度で痛みが確認できなかったので、まずはコリ感を解消するための首肩の運動をしてもらいました。
これで「少しコリ感が楽になった」そうです。
次にうつ伏せになってもらい、第1回と同様に頚肩部と手部にマッサージを施すと、右側屈を左回旋で出ていた違和感も消失しました。
最後に仰向けになってもらい、頭顔面部にマッサージと揺らしを施して、日頃から首肩を動かすよう指示して、第2回を終了しました。

家具を移動させた3日後から生じた腰痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’14年2月20日(施術回数3回)

【現病歴】
’14年2月19日の夕方から腰が痛み出した。
就寝時には痛みは無い。
2月16日に家具の移動をしたことが原因として思い当たる。
じっと座っていると痛みが悪化する。
お風呂に入って体を温めても痛みに変化はなし。
歩いたり、階段を昇るのは問題ないが、前に屈むのが辛い。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(++)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

〈仰臥位〉
上体起こし(+)

【触診】
IMG_0308
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左右の鼡径部外側に強圧痛を、この鼡径部の強圧痛の少し内側と臀部数か所に圧痛を検出できました。
腰(腰椎周囲)には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
以前に鍼施術で症状が改善した経験があるそうで、鍼に対して好印象なことと、強刺激は苦手だということなので、まずは鍼での施術を試みました。
座位で圧痛を検出した臀部の2点にパイオネックス・イエローを貼付。
これで前屈、左側屈での痛みが消失しました。
仰向けになってもらった瞬間、つまり上体起こしに近い状況で腰に痛みが出たそうなので、股関節揺らしを施しましたが、上体起こしでの痛みに変化はありません。
少し痛みに耐えてもらいながら、左右の鼡径部にマッサージを施すと、この上体起こしでの痛みが消失しました。
「かなり久しぶりに、足を伸ばして仰向けになれている」とのことでした。
最後にセルフケアとして、臀部と鼡径部を軽くマッサージすること、なるべく体を動かすよう指示して初回を終了しました。

《第2回》’14年2月24日(初回の4日後)

【経過】
「昨日23日の午前中までは痛み止めを飲んでいた」
「体を動かしている間に少しずつ良くなってきた」
「昨日からお風呂に入って体を温めると少し楽になる感じがする」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
座位で患部周囲を触診すると、左臀部に圧痛を検出できました。
そのまま同点にパイオネック・イエローを貼付。
すると、左側屈の痛みは消失。前屈の痛みも改善しました。
ここで「デスクでの作業中に痛みが出たことがある」と仰るので、施術を一端中段。
痛みが出る動作を確認した上で、更に左臀部にパイオネックスを追加で貼付しました。
すると、このデスクワーク時の痛みも消失しました。
揺らしや股関節揺らしを施して、第2回を終了しました。
着替えてもらう際に、靴下を履く動作で「左足を上げると痛い」とのことでした。

《第3回》’14年2月26日(初回の6日後)

【経過】
「朝、洗面台で顔を洗う時に痛む」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(±)
靴下を履く動作:右(+)左(+)

〈座位〉
足上げ:右(-)左(+)

【施術】
まず座位で左鼡径部を触診すると、圧痛を検出できたので、同点に対してマッサージを施しました。
しかし座位で足を上げた際の痛みに改善はありませんでした。
次に座位のまま、左臀部を触診すると、圧痛を検出できたので、同点にピソマⅠを貼付。
再度痛みを確認してもらうと、座位での足上げ、前屈、靴下を履く動作共に痛みが無くなっていました。

【その後】
3月4日に電話で様子を伺うと、「すっかり元通りとはいかないものの、だいぶ良くなってきている」「起床時がやはり筋肉が固まっている感じがして少し辛い」とのことでした。

剣道の動きで増悪する左足薬趾部の痛み 10代女性

【症例】10代女性

【初回日】’14年8月5日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年7月23日に剣道をやっていた際に左足先が痛むようになった。
痛みは安静にしていれば良くなるが、剣道を再開すると悪化する。
医者ではモートン病と言われた。

【症状の確認】
片脚でのジャンプ:右(-)左(+)
剣道の動作(-)

痛みは左足薬趾の周囲に出ているそうです。

【施術】
患部周囲を触診すると、左足甲の第3・4中足骨間部に圧痛を検出できたので、同点にピソマⅡを貼付。
再度片脚ジャンプをしてもらうと、「(足の)裏の痛みだけ残る」そうです。
次に足底を触診すると、左第4MPJ周囲に圧痛を検出できたので、同点に今度はソマレゾンを貼付。
これで片脚ジャンプでの痛みが消失しました。
最後にピソマとソマレゾンの使用方法を指導して、施術を終了しました。

三叉神経痛と診断された左頬部痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】2015年10月13日(施術回数2回)

【現病歴】
2015年10月12日から左の頬にジンジンとした痛みが出るようになった。
2009年1月に初めて今回と同様の症状を発症し、2年前や4年前にも冬頃に同様の症状が出たことがある。
疲労とストレスが原因として思い当たる。
医者では「三叉神経痛だろう」と言われた。

【症状の確認】
上下の歯をカチカチと噛む動作と、奥歯でグッと噛みしめると左頬部に痛みが出ます。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左右の缺盆穴に強圧痛、左頬部と左右の合谷穴に圧痛を検出しました。

【施術】
まず仰向けになってもらい、右合谷穴へのパイオネックス・オレンジ、右H6にピソマⅡを貼付して、しばらくタッピングを施しました。
ここで再度カチカチと噛んでみてもらうと、少し痛みが改善しました。
次に先ほどとは反対に、左合谷穴へのパイオネックス・オレンジ、左H6へのピソマⅡの貼付とタッピングを施しました。
再度カチカチと噛んでもらいましたが、ほとんど痛みに改善はありませんでした。
次に左F6にピソマⅡを貼付してタッピングを施すと、カチカチと噛んだ時の痛みの範囲が「一番気になる部分だけになってきた」そうです。

起き上がってもらい、座位で外鼻中穴へのハペパッチの貼付、左外百会穴への単刺術を順に施しましたが、共に痛みの改善はありませんでした。
痛みが取り切れなかったので、4日後の施術の予約をしていただき初回を終了しました。

《第2回》’15年10月17日(初回の4日後)

【経過】
「10月13日の夜は激しく痛み服薬した。翌14日は仕事を休んだ。15・16日は出勤した。」

【症状の確認】
カチカチと噛む動作では痛みがあるものの、奥歯で噛みしめる動作では痛みはありません。
その代わり、前歯で噛みしめると痛みが出ます。

【施術】
座位のまま前回圧痛を検出していた左頬部の四白穴周囲を触診すると、やはり圧痛を検出できたので、同点にハペパッチを貼付。
カチカチと噛んでもらいましたが、痛みに変化はありませんでした。
次に四白穴の少し内側にハペパッチを貼付したところ、カチカチと噛む動作、前歯での噛みしめ共に痛みが無くなりました。
うつ伏せになってもらい、頚部に軽くマッサージを施しました。
最後にもう一度カチカチと噛んでみたもらいましたが、やはり痛みはありませんでした。
最後に、爪が非常に薄かったので「タンパク質不足の兆候の可能性が高い」と説明し、タンパク質を積極的に摂取するよう指示して施術を終了しました。

井穴刺絡図

緊張型頭痛と言われた頭頂部痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’14年3月23日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年2月8日から毎日頭頂部に痛みがある。
それ以前からも偏頭痛はあった。
’13年12月に愛犬を亡くし、来月4月1日に予定されている手術のためにストレスを感じている。
以前は朝は症状が軽く、夕方以降が辛かったが、現在は一日中辛い。
症状は横になったり、入浴、マッサージ、もたれ掛かるなどすると楽になる。
反対に冷えたり、重い荷物の運搬、暖房、寝すぎなどで悪化する。
心療内科では緊張型頭痛と言われた。
その頃から精神的落ち込みからダラダラとしていたせいか咳喘息も併発。

【副訴】
10年前から生理痛がひどく、鎮痛剤が手放せない。

【症状の確認】
〈頚部との連動〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

〈静止時痛〉
座位(+)
仰臥位(-)
※痛みは頭頂部に出ます。

【施術】
鍼施術を受けたことがなかったのと、セルフケアが容易になるよう、ピソマでの施術を提案し承諾いただきました。
仰臥位で左右のH5F5にピソマⅡを貼付し、しばらくタッピングを施しました。
仰臥位のまま痛みの変化を尋ねると、「押さえつけられるような痛みが減った」「後頭部が気になり出した」とのこと。
そのまま左右のF4にも同様にピソマⅡを貼付し、タッピングを施すと「痛みが全体的になった」とのこと。
揺らしと操体法の膝倒しとカエルを施し、最後にピソマの使用方法と食事療法として糖質制限食の指導をして初回を終了しました。

井穴刺絡図

腱鞘炎と言われ外に開けない(外転できない)左母指 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’15年5月11日(施術回数1回)

【現病歴】
以前から左の親指だけ開き(外転し)にくさがあった。
病院では腱鞘炎と言われた。

【症状の確認】
左母指外転角度は45°程度。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり

左母指球部に強圧痛を、左右の手掌部と前腕前面尺側の少海穴付近、更には前腕後面橈側の曲池穴付近に圧痛を検出できました。

【施術】
頭痛の施術が早く終わってしまったので、残った時間でこちらの施術に取り掛かりました。

伏臥位になってもらい、左の手掌部と前腕部の圧痛検出部位、特に母指球部に対して筋肉が軟らかくまでマッサージを施しました。
再度左母指を外転してもらうと、90°まで開ける(外転できる)ようになりました。

【その後】
8日後の来院時に様子を伺うと、「調子が良い」とのことだったので、略治としました。

発症当日の施術で寛解した側頭部痛 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’15年5月11日(施術回数1回)

【現病歴】
以前から頭痛はあったが、本日起床時から特に悪化し出した。
首肩のコリもかなり以前から感じている。
症状はPC作業、ストレス、疲労で悪化し、ヨガで改善する。
しかし、この2カ月程度多忙でヨガに通えていない。
医者には掛かっていない。

【既往歴】
鼡径ヘルニア
突発性難聴
子宮頚癌

【副訴】
左母指の腱鞘炎

【症状の確認】
座位でコメカミ付近から目の周囲に掛けて痛みがあるそうです。

〈頚部の動きとの関連〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)
斜め前屈:右(-)左(-)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり

患部のコメカミ部、特に右側頭部に強圧痛を検出できました。

【視診】
歯のすり減り具合を確認すると、かなりすり減っていて、夜間に食い縛りをしていることが伺われます。

【施術】
施術方法には特に希望は無く、触診時のリアクションからマッサージが嫌いではなさそうだったので、マッサージを提案し承諾してもらいました。
まず、仰臥位になってもらい強圧痛を検出した、コメカミ部を側頭筋を狙ってマッサージを施しました。
十分に筋肉が柔らかくなったことを確認してから、起き上がってもらい痛みを確認してもらうと、先ほど感じていた痛みがほとんど無くなったそうです。

時間が余ってしまったので、頚の痛みや右母指の腱鞘炎、腰痛に対する施術を行い、初回を終了しました。

【その後】
8日後の5月19日の来院時に様子を伺うと、「頭痛はほとんど無い」とのことだったので、略治としました。

ストレートネックと言われた頭痛を伴う頚痛 30代女性

【症例】30代女性 会社員 川崎市在住

【初診日】’16年10月20日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年5月頃から首の辺りに重だるい感じがある。
整体院でストレートネックと言われた。
PC作業時に悪化する気がする。
生活は特に変化は無い。

【随伴症状】
頭全体の痛みもあり、目がぼやけたり、吐き気がすることもあるが、眼科では異常なしと言われた。
視力は裸眼で左右共に0.3程。コンタクト着用で1.2程。

2~3日前から生理前のせいなのか、それとも重い物を持ったからなのかわからないが、腰にも痛みがある。

【既往歴】
特に無し。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(+)
斜め前屈・:右(+)左(+)

【触診】
IMG_0294
〇:圧痛あり
●:筋硬結あり(圧痛無し)

頚肩背部や前腕、手部など上半身の至る所に圧痛を検出できました。
上背部脊際は左にのみ圧痛を検出しました。

【施術】
施術方法に関しては特に希望は無く、鍼施術の経験もないとのことだったので、まずはマッサージを施すことにしました。
伏臥位になってもらい、左を中心に頚肩背部、更に左右の前腕部、手部に入念にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、頚の動きを確認したことろ、前屈と左右の回旋での痛みが無くなり、後屈で右、左右の側屈で若干の痛みが残りました。

首の症状は大分改善したので、腰の状態を確認することにしました。
仰向けに寝てもらうと、腰に痛みがあるそうなので、股関節揺らしを施すと、この痛みが楽になりました。

睡眠の質を上げるためにも、就寝前に股関節揺らしを行うよう指示して初診を終了しました。

旅行後に発症した側屈と回旋で生じる腰痛 50代女性

【症例】50代女性

【初診日】’15年3月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’05年頃から時々腰が気になりだすようになり、昨日からかなり痛むようになった。
痛みは今朝が一番ひどい(来院時間は11時30分)。
最近の出来事だと、3月22日に旅行に行った先で、柔らかいマットレスで寝たことが原因として思い当たる。
1990年頃に育児でずっと中腰だったことも影響しているかもと考えている。
痛みは動いていると楽になる気がする。
腰痛で病院に行ったことはない。

【既往歴】
30代の時、肩の辺りに帯状庖疹が出て、それ以来発疹が出た箇所が時々痛む。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(-)

〈仰臥位〉
足振り:右(-)左(+)
膝倒し:右(+)左(-)
上体起こし(-)

【触診】
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〇:圧痛あり
✖:圧痛無し

痛みを感じる腰には圧痛は無く、右臀筋の起始部に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無く、鍼も一度しか受けたことがないとのことだったので、まずは仰臥位で右臀筋に対して入念にストレッチを施しました。
ベッド上で右への足振りと左への膝倒しを行うと、それぞれ痛みが無くなっていました。
起き上がってもらい左側屈と右回旋してもらうと、こちらも痛みが無くなっていました。
時間が余ってしまったので、仰臥位になってもらい頭顔面部へのマッサージと揺らしを施して施術を終了しました。

2週間前から続く右頚痛 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’15年7月4日(施術回数1回)
※以前に腰痛で来院あり。

【現病歴】
2週間前くらいから首に痛みが出始め、1週間前にはかなり改善したが、また悪化しそうな前兆がある。

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)
斜め前屈:右(-)左(+)
※痛みは全て右に出ます。

【施術】
腰痛の際と同様、ストレッチと指圧での施術を提案し、ご快諾いただく。
伏臥位になってもらい、右を中心に頚肩部にマッサージを施す。
十分に筋肉が柔らかくなったのを確認してから起き上がってもらい、症状を再度確認しました。
すると、左への側屈、回旋、斜め前屈での痛みが消失しています。

「首肩の筋肉が固くなっていたことが痛みの主な原因で、筋肉が固くなる原因として夜間の喰いしばりの可能性が高い」ことを説明し、歯の様子を見せてもらうと、右上顎の犬歯が左よりすり減っていることから、「右で喰い縛っている可能性が高く、それが今回の痛みの主な原因だと思われる」ことを説明。
ストレスが喰いしばりの原因なので、極力ストレスを遠ざけるようアドバイスして、施術を終了しました。

横に曲げると痛みが生じる右腰痛 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’15年5月25日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年5月12日に軽いお盆を持った際に体を捻り、それ以来右の腰に痛みを感じる。
発症当初よりは痛みは良くなっているが、治り切らない。
カイロプラクティックに掛かってみたが、「ぎっくり腰の軽い物、時期に良くなる」と言われた。

【疼痛部位】
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【既往歴】
特に無し。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(-)左(-)
靴下を履く動作:右(+)左(+)

〈仰臥位〉
足振り:右(+)左(+)
膝倒し:右(-)左(+)
上体起こし(-)

【触診】
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〇:圧痛あり
✖:圧痛無し

右中臀筋起始部と左屈伸穴付近に圧痛を検出できました。
腰(腰部脊柱起立筋)には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼は受けたことがないとのことだったので、まずはストレッチでの施術を試みました。
右臀筋に入念にストレッチを施すと、左足振りと左膝倒しでの痛みが無くなっていました。
更に、左臀筋にストレッチを施そうとしましたが、ストレッチの体勢を取ると腰に痛みが出るので、右側臥位で左臀筋にマッサージを施しました。
再び仰臥位になってもらい左臀筋にストレッチを施すと、今度は痛みなく施術できました。
左臀筋をストレッチでほぐした後に、再度ベッド上で腰の状態を確認すると、右への脚振りで痛みが出ます。
再度、右臀筋にストレッチを施すと、この右脚振りでの痛みも無くなりました。
ベッド上での痛みがほとんど無くなったので、起き上がってもらい立位での腰の状態を確認。
左右側屈での痛みは無くなっていましたが、靴下を履く動作ではまだ痛みが残ります。
「かなり楽になった」とのことだったので、初回の施術を終了しました。

【その後】
約1か月後の7月4日に頚肩の痛みで来院された際に腰の様子を伺うと、「右腰は痛みは無い」とのことでした。

仰向けが辛い左腰痛 60代女性

【症例】60代女性

【初診日】’16年10月18日(施術回数2回)
※以前に右踵痛で来院あり。

【現病歴】
9月20日頃から左腰痛が始まった。
整形外科を受診したところ、レントゲンと血液検査を受け、「骨粗鬆症ではない」と言われた。
歩くのは大丈夫だが、仰向けになるのが辛い。
以前から左の腰が痛くなることは何度かあった。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(±)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛む

【施術】
施術方法の希望は特に無かったので、まずうつ伏せになってもらい、左を中心に臀部、頚肩部をマッサージ。
仰臥位になってもらうと、膝を伸ばしても腰の痛みが出ません。
更に左中心に臀部のストレッチを施しました。
その後、起き上がってもらい後屈と左側屈の痛みが少し残りましたが、左回旋での痛みが無くなっていました。


《第2診》10月24日(初診の6日後)

【経過】
「左腰はだいぶ良くなって、仰向けに寝れるようになった」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
左側屈で左腰に痛みが生じていることから、右股関節の動きに問題があることを想定。
まずうつ伏せになってもらい、右中心に臀部をマッサージ。
次に頚部にマッサージを施しました。
更に仰臥位になってもらい、左右の臀筋にストレッチを施しました。
起き上がってもらい、左側屈してもらうと、左腰痛が無くなっていました。
最後に極力体を動かすよう指示して施術を終了しました。

1か月続いた右手首の痛み 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’17年5月26日(施術回数1回)
’17年5月13日に右鼡径部痛で来院あり。

【現病歴】
’17年4月中旬に10kg程の水が入ったボトルを持ち上げた際から痛み始めた。
発症時よりは少し痛みは改善している。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
屈曲(-)
伸展(+)
回内(-)
回外(+)
※伸展の可動域が健側の左と比べると著しく小さいです。

【触診】
右前腕前面、特に内側上顆につながる手関節屈筋群に圧痛を検出できました。

【施術】
座位のまま、右少海穴付近のマッサージと右前腕前面のストレッチを施したところ、外転での痛みが無くなり、伸展での痛みが改善しました。
更に、肘関節屈曲位でも手関節の伸展の可動域が左よりも著しく小さかったので、右手掌部のマッサージを施したところ、伸展時の痛みも消失しました。
前腕前面と手掌部の筋肉のストレッチでの解し方を指導し、仰臥位になってもらい、股関節揺らしを施して施術を終了しました。

【その後】
21日後の6月16日に右鼡径部の痛みで来院された際に右手首の状態を伺うと、「ストレッチをしているせいか、それほど酷い痛みは無い」とのこと。

あぐらができない右鼡径部痛 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’17年5月13日(施術回数3回)

【現病歴】
’17年2月頃から徐々に右の鼡径部が痛み出すようになった。
今までにこういった痛みが出た事はない。
痛みで目が覚める事はない。
医者には掛かっていない。

【副訴】
’17年4月中旬に10kgの物を持ち上げようとしたら、右手首を痛めた。

【既往歴】
20歳の頃に顎関節症で手術。
30歳頃からバセドー病の薬を服薬している。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(+)

歩行(-)
腿上げ(-)
正座(-)
あぐら(+)

〈仰臥位〉
右股関節屈曲(+)

【触診】
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◎:強圧痛
〇:圧痛
✖:圧痛無し

右の側臀部と大腿内側に強圧痛、右の臀部と鼡径部、足甲部に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法の希望は特に無かったものの、触診時にやや痛みに敏感な様子だったことと、股関節の屈曲で痛みがあったので、より痛みが少ない鍼での施術を提案し、了承いただきました。

まず腹臥位で右臀部に単刺術とマッサージを施しました。
仰臥位になってもらい、臀筋のストレッチを試みましたが、施術による痛みが強く断念。
代わりに、右の足甲部と大腿筋膜張筋筋腹部への単刺術、右の鼠径部と内転筋群へのマッサージを施しました。

起き上がってもらい、症状を確認したところ、あぐらと左右の側屈での痛みが減り、回旋での痛みは無くなっていました。


〈第2診〉’17年5月26日(初診の13日後)

【経過】
「鼡径部はだいぶ良くなり、あぐらの時だけ気になる程度」
「ストレッチをするようにしたせいか、日が経つにつれて改善していった」
「右手首の方が気になる」

【施術】
この日は右手関節の施術に終始。


〈第3診〉’17年6月16日(初診の34日後)

【経過】
「右手首、右鼡径部共に日常生活で大きな支障はない」

【症状の確認】
「右鼡径部」
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

あぐら(+)

〈仰臥位〉
パトリックテスト(+)

【施術】
右大腿筋膜張筋筋腹部にマッサージを施しましたが、パトリックテストでの痛みに変化はありませんでした。
次に、臀筋のストレッチを痛みが強烈に出ない程度に施したところ、パトリックテストでの痛みが無くなりました。
起き上がってもらいあぐらの姿勢を取ってもらうと、良くはなりましたが、まだ痛みが残ります。
片足でのスクワットをしてもらうと、左の方が動揺が大きかったので、普段から左脚で立って、筋力のアンバランスを改善するよう指示。
臀筋のストレッチを指導して、最後に伏臥位で頚肩背部に軽くマッサージを施して、施術を終了しました。

もし、左脚の筋力が向上して、左右のバランスが整っても鼡径部の痛みが取り切れない場合には、再度来院いただくようお願いしました。

ヨガのポーズで生じる右膝痛 50代女性

【症例】50代女性

【初診日】’17年5月7日(施術回数1回)

【現病歴】
’17年2月に子供とサッカーをやった後くらいから、右膝の痛みがひどくなりだした。
それ以前にも多少痛みはあったが、今は歩いたり、曲げたりするだけで痛む。
サウナやお風呂で血行をよくすると、痛みが改善する。
歩きやヨガのあるポーズを取ったり、階段の昇り降りで痛みが出る。
医者では「靱帯の損傷」、「骨挫傷」などと言われた。

【症状の確認】
しゃがむ動作(+)※特に膝が90度程度曲がった瞬間が痛みます。
正座(+)
歩行(-)
階段:昇(+)降(-)
ヨガのポーズ「ヴルクシャアサナ」(+)
※痛みで右足のつま先が、左脚の脛骨粗面(膝がしらの直下)までしか上がりません。

【片脚立ちでのフラツキ】
右>左

【触診】
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◎:強圧痛
〇:圧痛
✕:圧痛無し

右大腿内側遠位部と鼡径部に強圧痛を検出できました。

【施術】
方法は「何でも構わない」とのことだったので、まずはストレッチで右大腿内側をほぐしました。
ベッド上で膝を屈曲しましたが、それほど痛みは改善しませんでした。
次に、大腿内側遠位部にマッサージを施しました。
すると、屈曲時の痛みが改善しました。
更に、右の臀筋と下肢後面のストレッチを施して、起き上がってもらい、症状を確認しました。
しゃがむ動作ではしゃがみ切った所で痛みがあるそうですが、膝が90度の瞬間の痛みは無くなっていました。
ヨガのポーズでも先ほどより膝が曲がるようになり、右足のつま先が左脚の膝頭の上まで上がるようになりました。
正座と階段昇ではまだ痛みがあります。
最後に右の曲泉穴と商丘穴にピソマⅠを貼付して、大腿内側のストレッチを行うよう指示して施術を終了しました。
帰り際、「履き物が足に較べて大きいな」と思い、「足に合ってますか?」と聞いたところ、「大きいです」との返事。
「緩過ぎる靴を履いていると、膝の痛みの原因になることがあるので、特に辛い今だけでもいいから、足に合った靴を履いた方がいいと思いますよ」とお伝えしました。

【その後】
初診の11日後に予約をいただいていましたが、9日後になって「すっかり良くなったから、予約はキャンセルしたい」との連絡をいただきました。

仰向けとうつ伏せで生じる腰痛 20代女性

【症例】20代女性・会社員

【初診日】’17年4月26日(施術回数1回)

【現病歴】
以前から腰痛を感じていたが、’17年4月10日から全体に痛みが強くなりだした。
4月から仕事が忙しく、運動不足なことが原因として思い当たる。
夜中に痛みで目が覚める事は無い。
仰向け、うつ伏せ共に痛みが出る。
医者には掛かっていない。

【既往歴】
高校時代に左右の第5中足骨を疲労骨折。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛みが強くなる

【触診】
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◎:強圧痛
〇:圧痛あり
✕:圧痛無し

【視診】
右足に少し外反母趾があります。

腰部では脊柱起立筋には圧痛は無く、腰方形筋部に圧痛を検出しました。
触診部位を広げると、臀部には強圧痛、足甲部に圧痛を検出できました。

【施術】
患者は以前にも鍼灸施術の経験があり、触診時の押圧でも痛みを訴えるなど、かなり触圧刺激に対して敏感でした。
尚且つ、「施術方法は特に希望無し」だったため、「より痛くない刺激方法」として鍼施術を提案したところ、快く採用していただきました。

伏臥位で、圧痛を検出した左右の屈伸穴周囲、大腸兪穴、腎兪穴、太谿穴、崑崙穴に単刺術を施しました。
仰臥位になってもらうと、先ほどまであった仰臥位で膝を伸ばした際の痛みが無くなっていました。
更に、足甲部への単刺術、下肢全体にストレッチを施し、下肢の筋肉をほぐしました。
起き上がってもらい最初と同じように動いてもらうと、後屈での痛みが無くなって、右側屈での痛みが残りました。
改めて、痛む周囲を触診すると、気海穴に圧痛を検出できました。
左足臨泣穴と左気海穴にパイオネックスを貼付すると、右側屈時の痛みがほとんど無くなりました。
施術修了後に「筋肉のコリが痛みの原因だと思われるので、冷やさないことと、なるべく体を動かすよう」指示して初診を終了しました。

【その後】
3日後に来院していただくと、「腰は全く痛くない」とのことだったので、略治としました。
この日は、腰痛予防のためのストレッチ、「右脚が内股になってしまう」という悩みに対するストレッチを指導。
更に、下肢のペアストレッチ、手部と肩上部のマッサージを施して終了しました。

テニス肘と言われた左肘痛 50代女性

【症例】50代女性

【初診日】’15年7月8日(施術回数2回)
※以前に頭痛で来院あり。

【現病歴】
以前から左半身に痛みを感じることがあったが、頭痛と首痛が改善されたせいか、左肘の痛みが気になるようになった。

【症状の確認】
屈曲(-)
伸展(-)
橈屈(±)
尺屈(-)
回内(-)
回外(±)
把持動作(±)
肘関節伸展位での把持動作(+)

以上から肘関節伸展位での把持動作を症状改善の目安としました。

【触診】
痛みを感じるという肘後面を触診すると、天井穴、肘髎穴、手五里穴付近に圧痛を検出できました。

【施術】
座位で圧痛を検出した部位にハペパッチを貼付すると、把持動作での痛みが無くなりました。
残った時間で頚肩部に母指圧迫を施して、初診を終了しました。

《第2診》’15年8月1日(初診の24日後)

【経過】
7月24日までは調子が良かったが、肘の痛みが再燃しだした。
整形外科でテニス肘と言われ、ロキソニンテープの貼付とリハビリを行っている。

【副訴】
職場のクーラーがきついせいか、頭痛も再燃している。

【症状の確認】
屈曲(-)
伸展(+)
橈屈(-)
尺屈(-)
回内(-)
回外(-)
把持動作(-)

【施術】
左前腕の肘周りの筋肉に手掌圧迫や母指圧迫を施したところ、伸展による痛みが消失しました。
マッサージ10分を追加していただき、頚部に母指圧迫を施したところ、頭痛も軽くなったそうです。

右側に倒れそうに感じるめまい 40代女性

【症例】40代女性

【初診日】’16年7月29日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年7月から右側に倒れそうな感覚が出始めた。
脳神経外科では「ストレートネックによるもの」と言われ、服薬で多少軽減した。
右の奥歯に親知らずがあり、それが原因だと考えている。

【随伴症状】
右の肩こりがある。

【症状の確認】
単純に座っているだけだと、特にまめい感等はありません。

〈頚部の運動との関連〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(+)

【触診】
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左右の僧帽筋上部線維と乳様突起の後方、右の前腕部と手部(合谷穴、魚際穴)に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無く、鍼の経験がないとのことだったので、「鍼でもマッサージでも効果はほとんど同じですよ」と説明したところ、マッサージでの施術を希望されました。
伏臥位で圧痛を検出した部位を中心に頚肩背部に母指圧迫を施し、次いで腰下肢に手掌軽擦を施しました。
起き上がってもらい、頚部を回旋してもらうと、かなりめまい感が減ったそうです。
筋肉の緊張による症状だと思われることと、なるべく動かして筋肉を柔らかく保つよう心掛けて下さいとアドバイスして施術を終了しました。

頚部の筋緊張に伴う右側頭部の痛み 30代女性

【症例】30代女性

【初診日】’15年4月13日(施術回数1回)

【現病歴】
1週間前に後頭部のヒリヒリ感で来院され、そちらは1/5まで減ったが、今日の午後から吐き気と頭全体の痛みが出始めた。
昨日はたくさん歩き、2万歩以上になっていた。
目の疲れは感じていない。

【症状の確認】
頚部の動きに伴う症状の増悪はなく、座っていると右側頭部に痛みを感じるそうです。
座位と仰臥位での痛みの差はありません。

【随伴症状】
座位と仰臥位で胃腸の存在を感じるそうです。

【施術】
前回の施術の際に、頚部に強圧痛を検出していたので、伏臥位になってもらい頚部に入念にマッサージを施しました。
起き上がってもらうと、座位での痛みが無くなっていました。
頚部の筋肉が緊張していることから、夜間に喰いしばりをしていることが考えられ、その原因として胃腸のストレスが考えられることを説明。
対処法として、胃腸の負担が大きい炭水化物の摂取を夜だけでも控えてみるようお話しして、施術を終了しました。

【一言】
最近、食費の関係で卵とチーズ(固まりのプロセス・チーズ)と鶏肉ばかり食べているのですが(笑)、非常に調子が良いです。
糖質制限食の取り組み方の一つとして、肉(Meat)、卵(Egg)、チーズ(Cheese)を積極的に食べるMEC食というものがあります。※詳しくはリンク先をご覧ください。
意図的ではないにしろ、結果的に私の食事はこのMEC食になっていたのです。
穀類、野菜類はほとんど食べていません。だからと言って、体調が悪いことは全くありません。むしろ寝不足さえなければ、常に頭はクリアです。
逆に、鍋などで大量に野菜を摂ると、お腹が苦しくて仕方がないです。翌日も頭がボーっとして仕方がないです。
恐らく、この苦しさの原因は食物繊維だと思います。
MEC食を提唱されている渡辺先生も「便秘の原因は、野菜ときのこと海草とこんにゃくの食べ過ぎです。」と仰っています。
MEC食の健康効果を渡辺信幸医師が実例を挙げて解説 – ログミーより
そして本症例の様に、何気なく食べている穀類や野菜の食物繊維が想像以上に胃腸のストレスになり、喰いしばりなどのストレス解消行動を引き起こしていることが、実はかなり多いではないかと、個人的には考えています。

精神的緊張や寒さで悪化する頚痛 30代女性

【症例】30代女性

【初診日】2016年3月29日(施術回数1回)

【現病歴】
4~5年前から首に重だるさを感じていたが、2016年2月1日からそれが悪化しだした。
休日、入浴、マッサージを受けると改善するが、反対に寒い時や緊張した時に悪化する。
医者には掛かっていない。

【積極的問診】
視力は裸眼で左右共0.2程度、普段はコンタクトを使用して1.0程度に調整している。
症状悪化以前の日常の主な変化としては、2016年1月から現在の職場に勤務するようになったことくらい。

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(+)左(-)
斜前屈:右(-)左(+)
※後屈時のみ右であとは左に痛みが出ます。

【触診】
僧帽筋上部線維や胸鎖乳突筋の筋腹部や起始停止部に圧痛が検出できました。

【施術】
刺さない鍼での施術を希望されたので、希望どおりハペパッチでの施術を試みました。
座位で左の翳明穴と巨骨穴にハペパッチを貼付すると、右側屈と左回旋での左側の痛みが無くなりました。
次に右の胸鎖乳突筋の圧痛部位3点にハペパッチを貼付すると、後屈での右側の痛みが無くなりました。
ここで患者さんが左斜後屈で左の頚部に痛みが出ることを発見。
改めて患部周囲を触診すると、左天牖穴に圧痛を検出できたので、同部位にハペパッチを貼付すると、この痛みも消失しました。

【日常のアドバイス】
仕事がある日に症状が悪化することと、患部が精神的な影響を受けやすい頚であることから、精神的ストレスが症状悪化の要因の可能性が高いことを伝えました。
併せて、新しい職場環境に慣れて精神的ストレスが低減すれば、今回ほど症状が悪化することも無くなる可能性が高いことも伝えました。
日常的にはハペパッチを圧痛部位に貼付して対処することをお勧めしました。

抱っこで生じた右頚部の痛み 30代女性

【症例】30代女性

【初診日】’17年2月21日(施術回数1回)

【現病歴】
3日前の2月18日の夕方から首が痛くなりだした。
横を向いたり、左に捻ると痛む。
子供を抱っこしたことと、疲労が原因として思い当たる。
痛みの程度は発症時からほぼ平行線で、湿布を貼ったり、睡眠後は楽になる。
新しい仕事を始めてまだ間もないので、なるべく早く痛みを改善させて仕事に集中できるようにしたい。

【既往歴】
20代で自然気胸。

【触診】
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右の天柱穴と肩外兪穴に強圧痛、曲池穴、巨骨穴、合谷穴といった箇所に圧痛を検出できました。

【症状の確認】
頚部の動き
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)
※痛みは全て右側に出ます。

【施術】
弱い刺激での施術を希望されたことと、触診時の押圧ですら痛がったことから鍼での施術を選択。
まず伏臥位で圧痛を検出した天柱穴や肩外兪穴を中心に僧帽筋上部線維、曲池穴、合谷穴に単刺術を施しました。
起き上がってもらい頚を左回旋してもらうと、可動域が広くなったものの痛みは「最初と変わらない」とのこと。
座位のまま痛みを感じるという、頚百労穴に運動鍼を施すと、可動域が更に広がり、痛みも「少なくなった」とのこと。
咬筋が右の方が発達していたことと、奥歯も右の方がすり減っていたことから、夜間に食い縛りがあることが考えられ、それが頚の筋肉を硬くしている可能性について説明。
筋肉を柔らかく保つために、頚周りの保温と運動を心掛けるよう指示しました。
説明後に再度頚を動かしてもらうと、少し冷えたせいか痛みが再燃していたので、把握揉捏や手掌軽擦で頚部を刺激して温めると痛みが改善しました。

【その後】
9日後にお電話で「スッカリ良くなった」とご報告いただきました。

階段昇降で生じた左踵の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’16年6月1日(施術回数2回)

【現病歴】
’16年5月23日に昼休みに階段の昇り降りをした際に少し左踵に軽い痛みを感じだし、夕方から階段の昇りで痛みが強くなった。
階段を降りる時は痛みは無い。
5月28日に整形外科に行き、レントゲン撮影したが異常はなく、超音波検査で「内くるぶしの下の関節が炎症していて、アキレス腱にも影響している」と言われた。
シーネ固定、湿布、痛み止め薬を処方してもらったが、痛みに変化は無い。

【既往歴】
特に無し。

【触診】
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〇:圧痛あり
✕:圧痛無し

左足の甲と踵に圧痛を検出しました。
右足の同部位には圧痛はありませんでした。

【症状の確認】
踏み台昇り(+)
踏み台降り(-)
歩行(+)
片足スクワット(+)

【施術】
施術方法については特に希望がないとのことだったので、まずは座位で圧痛を検出した左の崑崙穴と太谿穴にハペパッチを貼付。
すると踏み台昇りでの痛みが無くなりましたが、片足でスクワットをするとまだ痛みがあります。

次に仰臥位になってもらい左足全体、特に甲を中心にマッサージを施しました。
実際に階段を昇ってもらうと、「少し痛みがあるが、施術を受ける前は一段ずつしか昇れなかったのが、今は普通に昇れる」とのこと。

もう一度座位になってもらい、左の崑崙穴と太谿穴周囲を触診し検出した圧痛部位にハペパッチを貼付。
すると片足スクワットでの痛みが「外側だけになった」そうです。

最後に左足の筋肉をほぐす方法を伝えて初回を終了しました。

《第2回》’16年6月11日(初回の10日後)

【経過】
6月4・5日と動き回ったためか、7日か8日にまた踵が痛み出した。
今は違和感程度になっている。

【症状の確認】
踏み台昇り(+)
踏み台降り(-)
片脚スクワット(+)

【片脚立ち能力の確認】
片脚スクワットでのフラツキ:右≒左

【施術】
左臀筋のペアストレッチを施すと、片脚スクワットでの痛みが改善しました。
仰臥位になってもらい左足部にマッサージを施すと、片脚スクワットでの痛みが「踵ではなく甲に感じる」そうです。
座位で甲を触診すると、足臨泣穴と薬趾端に強い圧痛を検出できたので、同点にハペパッチを貼付。
すると甲に感じていた痛みも消失しました。
最後に臀筋のセルフストレッチの方法を伝えて第2回を終了しました。

足底筋膜炎と言われたことがある右踵痛 20代女性

【症例】20代女性 東京都八王子市在住

【初診日】’15年7月28日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年7月26日から右踵が痛むようになり出した。
ややソールが硬い靴を履いて歩いたことが原因として思い当たる。

【既往歴】
5年前に同様の踵の痛みで病院に行ったところ、足底筋膜炎と言われステロイド注射を打って痛みは改善した。

【症状の確認】
アキレス腱伸ばし(-)
膝の屈伸動作(-)
片足立ち(-)
片足つま先立ち(-)
片足踵立ち(+)
歩行(±)

【触診】
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〇:圧痛あり
右の踵とふくらはぎの内外に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法には特に希望をいただかなかったので、右踵の内外にハペパッチを貼付しました。
崑崙穴と太谿穴に貼付したところ、片足踵立ちした際の痛みが内側にだけ残りました。
更に細かく触診して圧痛を検出した、水泉穴と内失眠穴にハペパッチを貼付したところ、踵立ちでの痛み、歩行時の違和感が無くなりました。

眼精疲労の悪化に伴って増悪する後頭部のヒリヒリ感 30代女性

【症例】30代女性 自営業 川崎市多摩区在住

【初診日】’15年4月6日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年1月15日頃から後頭部の辺りがヒリヒリ痛痒い感じがする。
ストレスやPC作業の時間が長い(7~8h/日)ことが原因として思い当たる。
脳神経外科では「緊張性頭痛」と言われ、抗不安薬を処方された。

症状はストレッチや歩行、筋肉を弛緩させて自律神経を整える体操を行ったり、ティータイムには改善する。
一方で電子書籍での読書、PC作業、不安感が増すと悪化する。

【積極的問診】
視力は裸眼では0.1以下で、コンタクトを着けた状態で0.8くらい。

【症状の確認】
座位で後頭部にヒリヒリ感があるそうです。
仰臥位になってもらいましたが、座位との差はありません。
頚の動きに伴う症状の変化もありません。

【触診】
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〇:圧痛あり
✕:圧痛無し

後頭部には圧痛は見当たらず、項部と頚部に圧痛を検出できました。

【施術】
眼精疲労の悪化に伴って症状も悪化していることと運動時には改善していることから、「眼精疲労と自律神経の問題だと思います」と説明。
施術内容については「頭部への鍼は怖い」とのことだったので、鍼を使用しない施術を試みました。

まず仰臥位で眼精疲労改善のために左右の攅竹穴と四白穴にティソマを当てて刺激しました。
天井の視力表が見えやすくなり、ヒリヒリ感も減ったそうです。

次にうつ伏せになってもらい、項部の圧痛を検出した箇所にマッサージを施しました。
起き上がってもらい症状を確認すると、更にヒリヒリ感が改善したそうです。

次に交感神経を興奮させるために、その場で軽くジャンプしてもらうとヒリヒリ感が消失したそうです。

「仰向けになった時に腰に痛みを感じる」そうなので、最後に股関節揺らしを施し、PCの画面の明るさを調節するなどして眼精疲労を悪化させないように気を付けるよう指示して初診を終了しました。

【その後】
1週間後に側頭部の痛みで来院されましたが、頭部のヒリヒリ感は「2/10まで減っていて、頭痛と吐き気の方が気になる」とのことだったので、略治としました。
ちなみに「PC作業を控えるなど、眼精疲労が悪化しないように気を付けている」とのことでした。

寝起きに痛む左腰痛 30代女性

【症例】30代女性

【初診日】’16年5月7日(施術回数1回)
※以前に鼡径部の痛みで来院あり。

【現病歴】
1か月くらい前から寝起きに左腰が痛むようになった。
それまでも中学生くらいの時から立ち続けていると左腰が痛くなることがあった。
今は台所作業でも痛みがある。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
かなり痛みに敏感なことが前回の施術時にわかっていたので、この日も前回同様ストレッチでの施術を試みました。
まず左臀筋のペアストレッチと股関節揺らしを入念に施しました。
ここで起き上がってもらい痛みがあった後屈と右側屈を行ってもらうと、違和感程度で痛みはかなり改善していました。

その後、臀筋のセルフストレッチの方法の話をしていると、右股関節の可動域が左よりも小さいことがわかりました。
本人も左脚で立った時の方が「何となく安定する感じがする」そうです。
「左腰が痛くなる原因は右股関節の動きが悪いことが原因かもしれません」と説明して、左腰の痛みが治まったら右のお尻のストレッチを普段は行ってみることや、意識的に右脚で立つことと肩掛けカバンを右肩に掛けると左右のアンバランスが改善することを説明して施術を終了しました。

ストレッチで著効した抱っこによる後屈時の腰痛 30代女性

【症例】30代女性

【初診日】’14年3月2日(施術回数1回)

【現病歴】
妊娠中から腰痛になり、出産後も痛みが引かない。
子供を抱っこすると痛みが悪化する。
お風呂に入ると改善する。

「抱っこで悪化する」とのことなので、実際にどういった体勢で抱っこしているのか見せてもらうと、抱っこそのものは問題無かったのですが、抱きかかえる時と下ろす時に膝を伸ばしたままの姿勢を取られていました。
この姿勢を取ると痛みも出ます。

「それじゃあ腰痛にさせてくださいって言ってるようなものですよ」と思わず突っ込んでしました。
しっかり膝を曲げ、腰を落としてから抱きかかえたり、下ろしたりする動作をしてもらうとそれだけで痛みが出なくなりました。

【痛みの確認】
後屈と仰向け寝で左腰に痛みが出ます。
前屈、左右側屈・回旋では痛みはありません。

【治療】
股関節揺らしを行うと仰向け寝の痛みが無くなりました。
膝倒しは気持ちいいそうなので、少しストレッチしました。
うつ伏せになってカエルを行おうとしたら、どちらの脚を持ち上げても痛みがありませんでした。
大腿前面と外旋筋のストレッチが気持ちいいそうなので、こちらもストレッチしました。

ここで起き上がって後屈してもらうと痛みがなく、むしろ前屈の時に右腰が気になるそうです。

圧痛のあった右屈伸にパイオネックス・イエローを貼付すると前屈の痛みも改善しました。

揺らしを行い、腸内ガスのために糖質制限食を、手荒れのためにワセリンでの保湿、メガネのフレームがずれていたので宮下さんの検眼を受けること、抱っこの仕方を変えるよう指示して治療を終了しました。