タグ別アーカイブ: 20代

腹部の不快感と息の吸い辛さを伴う不安感 20代男性

【症例】20代男性

【初回日】2015年4月(施術回数1回)

【現病歴】
2008年頃から強烈な不安感が出るようになった。
精神的ストレスが原因として思い当たる。

【症状の確認】
深呼吸時、息を吐く時にお腹に詰まり感が出るそうです。
今現在は強烈な不安感は無いそうです。

【触診】
上腹部を触診してみると、みぞおちのすぐ下あたりを押すとしばらく違和感が残ります。

【その他】
サッカーをすると腰が痛くなるとのことだったので、腰の状態を確認しましたが、立位では動きに伴って痛みが出る事はありませんでした。
仰向けになってもらって膝を伸ばすと、腰に痛みを感じます。
ただし、この痛みは膝を曲げると軽くなります。

【施術】
セルフ・ケアが容易になるよう、ピソマでの施術を提案し了解をいただきました。
まず、仰向けに寝てもらい、左右のH5F5にピソマⅡを貼付。
その後、各4点に30回程度タッピングを施しました。
これでみぞおちを押した際の違和感が消失し、息を吸うのも楽になったそうです。

次に股関節揺らしを施すと、仰向けで膝を伸ばした際の腰の痛みも消失しました。

日頃から就寝しようと仰向けになった際に腰に痛みを感じたら、この股関節揺らしでお尻周囲の筋肉をほぐすよう指示して、施術を終了しました。

頻回にくしゃみをした後に発症した左腰痛 20代男性

【症例】20代男性 舞台関連業

【初回日】’18年3月6日(施術回数2回)

【現病歴】
一昨日3月4日の昼頃、仕事で作業をしていた最中に腰の痛みで立てなくなった。
翌日5日は痛み止めを服用して仕事はなんとかこなした。
今日は休みをもらったが、早く痛みを改善したい。
思い当たる原因は特にないが、最近花粉症のせいでくしゃみをよくしていた。
仕事中は立った状態でスタンドを持った時に痛みが出た。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(+)左(±)
回旋:右(+)左(+)

スタンドを持つ体勢で、手を床方向に押す力に抵抗して立位を保とうとすると腰に痛みが出ます。

〈仰臥位〉
足上げ:右(-)左(+)
上体起こし(+)

痛みは全て左腰に出ます。

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じるという腰(腰部脊柱周り)と、私が腰痛で最重要視している臀部には圧痛が検出できませんでした。
鼡径部には左右同程度に圧痛を検出でき、左の側腹部のちょうど中央の帯脈穴付近から尾側には強圧痛を検出できました。
左足の甲の骨の間では、第4・5中足骨の間にのみ圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法については特に希望は頂かなかったのですが、鍼施術は数回しか受けたことがなかったのと、触診時のリアクションからマッサージの刺激は嫌いではなさそうだったので、マッサージとストレッチでの施術を提案し、了承いただきました。

まず仰向けになってもらい、左を中心に臀筋にストレッチを施しました。
十分に筋肉が軟らかくなったのを確認してから、膝を伸ばした状態で左脚を上げてもらうと、先程確認できた足上げでの痛みが無くなっていました。
しかし上体起こしではまだ痛みが出ます。

次に触診時に圧痛を検出していた左の鼡径部にマッサージを施しました。
鼡径部の筋肉が軟らかくなったのを確認して、再度上体起こしをしてもらうと、痛みが少し改善しました。
ベッド上で確認できる痛みが改善したので、起き上がってもらい、最初と同じ様に動いてもらい痛みを確認しました。

前屈(±)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(+)左(+)

腹圧が掛かる前屈での痛みは少し改善しましたが、その他の動きでは当初と比べてほとんど改善が見られませんでした。

次にベッドに腰掛けてもらい、触診時に強圧痛を検出した左側腹部を押したまま、左右に何度か体を捻ってもらいました。
同じ手順でもう1点刺激した後、立ち上がってもらい、再度痛みの確認を行いました。

側屈:右(-)
回旋:右(±)左(±)

先ほどまで痛みが強かった、右側屈での痛みは消失し、左右の回旋での痛みもかなり改善していました。

最後に、くしゃみをする際になるべく腹圧を高めず、力を逃がすように行うことをアドバイスして初回を終了しました。

《第2回》’18年3月14日(初回の8日後)

【経過】
「仕事は普通にできるようになってきている」
「前屈みになったり、重い物を持つときに痛みが出る」
「ベッドから起き上がる時にも痛みが出る」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(±)

〈座位〉
回旋:右(+)左(±)

【触診】
左の側腹部に強圧痛を、左の側臀部には圧痛をそれぞれ検出できました。

【施術】
側腹部の強圧痛を弱めるために、まずは左の側臀部と下肢全体、更には側胸部にマッサージを施しました。
このマッサージで左側腹部にあった強圧痛が改善したので、同部位に直接マッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、左右の臀筋にペアストレッチを施しました。
ここでベッドに腰掛けてもらい、まず回旋での痛みを確認しました。

回旋:右(+)左(±)

体幹部の回旋の角度は大きくなってはいるものの、痛みは施術開始前と同程度に残っていました。
左側腹部を触診し直すと、初回に刺激した側腹部の中央、帯脈穴付近よりも上の肋骨のすぐ下、章門穴付近に強圧痛を検出できました。
同点を押さえながら、初回と同様に左右に体を捻ってもらうと、座った状態での回旋での痛みが無くなりました。
立ち上がってもらい、立った状態での右回旋をしてもらいましたが、こちらも痛みは無くなっていました。
最後に座った状態で体幹部を側屈してもらうと、痛みが無い状態でも右側屈の可動域が左よりも小さかったので、同部位のストレッチを指導して施術を終了しました。

【雑感】
通常、腰痛の多くは股関節の動きが悪いことが原因である事が多く、臀部にマッサージストレッチを施すと、驚くほど痛みが改善することがあるのですが、本症例では臀部に刺激を入れてもほとんど症状に変化はありませんでした。
代わりに、左の側腹部を刺激すると痛みが大幅に改善しました。
これは問診段階で把握していた「くしゃみをたくさんしていた」ことによって、「頻回に腹圧を高めていたたに、腹斜筋が硬くなってしまっていた」ことが痛みの主な原因だったからだと考えられます。
発症後それほど時間が経過していないにも関わらず、左の腹斜筋だけが硬いのは、日頃の動きやくしゃみの際の癖などが考えられますが、はっきりとした原因はよくわからなかったです。

腰痛と連動して悪化した頚痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’14年2月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’10年に腰が痛くなりだしてから、首肩も痛み出すようになった。
痛みはストレッチで一瞬だけだが改善する。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(±)
斜め前:右(+)左(+)
斜め後:右(+)左(+)

特に側屈で頭を横に倒した際に、倒したのと反対側の首に出る痛みが気になるとのことだったので、この痛みを効果判定の基準として優先することにしました。

【触診】
IMG_0335
〇:圧痛あり

左右の肩外兪穴と翳明穴に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無かったので、首肩の痛みで一番効果が出やすく、また効果の判定も容易な座位での施術を試みました。
まず側屈時の痛みだったので、経絡(皮膚のつながり)から左右の中渚穴にパイオネックス・イエローを貼付。
これで側屈時の痛みが少し改善しました。
次に圧痛を検出した左右の翳明穴にもパイオネックス・イエローを貼付。
これで側屈の痛みがほとんど無くなったので、その他の動きでも確認してみると、前屈、後屈、右斜め前屈&後屈での痛みも無くなっていました。
残った左斜め前屈&後屈に対しての施術を進めました。

まず、右合谷穴にパイオネックス・イエローを貼付。
これで左斜め前後屈の痛みが無くなりましたが、「左右の斜め後屈での詰まり感が残る」そうです。
触診の段階で圧痛を検出していた、左右の肩外兪穴にもパイオネックス・イエローを貼付。
すると、この左右の斜め後屈での詰まり感も消失しました。

【その後】
’14年3月1日にその後の状態について伺うと、「あれ以来調子が良い」とのことでした。

【所感】
この症例の時点ではそれほど気にしていなかったのですが、最近、首肩周りの動きの制限や痛みの原因として、肩外兪穴(肩甲挙筋)の辺りが非常に重要なのでは?と考えています。

捻挫と診断された左足首内側の痛み 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’14年2月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年1月26日に左足首を捻って痛めたが、2週間前の2月10日に再び同じ個所を捻って痛めてしまった。
整形外科では捻挫と言われた。
週に一度の休日の運動が楽しみなので、少しでも早く痛みを無くしたい。

【症状の確認】
片足立ち:左(-)
つま先立ち:両足(+)左(+)

【触診】
痛みを感じる部分は足首の内側だそうで、商丘穴に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に無かったので、再発時にも患者自らで対応できるよう、ピソマでの施術を試みました。
つま先立ちで痛みが生じていたので、ちょうど負担が掛かる左のF1隠白穴とF2大敦穴にピソマⅡを貼付し、30~40回ほどタッピングを施しました。
再びつま先立ちをしてもらうと、両足では痛みが出なくなりましたが、左足だけだとまだ痛みが出ます。
次にF1隠白穴とF2大敦穴のちょうど中間(第2大敦or中央大敦)にもピソマⅠを貼付し、同様にタッピングを施しました。
すると、片脚つま先立ちでの痛みが減りましたが、まだ痛みは残るようです。
更に、より患部に近い太白穴と公孫穴にもピソマⅡを貼付して、片脚つま先立ちをしてもらうと「痛む場所が移動した」そうです。
最後に、ピソマの使い方を指導して(ピソマはテープさえ代えれば何度でも使用できます)、初回を終了しました。

【その後】
3月1日(初回の5日後)に電話で足首の状態を伺うと、「週末の運動にも復帰できたが、今日少し痛めてしまった」とのことでした。

「椎間板ヘルニア予備軍」と診断された腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’14年2月24日(施術回数1回)

【現病歴】
4年前の学生時代から、腰に痛みを感じるようになった。
’10年に整形外科に掛かった際には「椎間板ヘルニア予備軍」と言われた。
’12年にはストレスも多大だったせいか、足を引きずりながら歩くくらいに痛みがあった。
痛みは、入浴後にストレッチをすると一瞬だけだが楽になる。
しかし、ストレッチをしないと寝付きにくいので、ストレッチはよく行っている。
逆に座りっ放しでいると、痛みが悪化する。

【副訴】
腰痛の影響からか、首肩にも重だるいコリ感がある。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(±)左(-)

後屈のみ明確に痛みが確認できたので、こちらを効果測定の目安としました。

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かなかったので、セルフ・ケアが容易な体操でまずは改善を図りました。
後屈で痛みが出る一方、前屈では痛みが無かったので、操体法の考えから立位のまま前屈のストレッチを軽く行ってもらいました。
可動域が大きくなって、筋肉が多少ほぐれてきたことが確認できた後に、再度後屈してもらいました。
すると、先ほどまであった痛みが消失していました。
「痛みは体からの『その方向には動かさないで』というサインだと思って、反対方向にストレッチすると改善することがあります」と説明し、腰痛が再燃した際には、痛みが出る方向とは逆方向へのストレッチを行ってみるようアドバイスしました。
腰への施術は以上で終了し、その後、副訴の首肩の痛みに対する施術を行いました。

【その後】
同年3月1日(初回の5日後)にお電話で腰の状態を伺うと、「首肩も含め、状態はいい」とのことでした。

【所感】
問診の段階で、患者が「入浴後のストレッチで痛みが改善する」、「座りっ放し、ストレスで悪化する」と言っているとおり、本症例の腰痛の原因は筋肉のコリ(硬化)だったと思われます。
ストレッチで改善したという事実も、そのことを支持していると思います。
なお、整形外科医がよく腰痛の原因として説明・診断する椎間板ヘルニアなどによる「神経の圧迫」で痛みが出ることも無くはないですが、かなり限定的なケースです。
「ヘルニアと診断されて痛みの改善を諦めている」という方は、是非一度鍼灸やマッサージをお試しください。
詳しくは、痛みの生理学「椎間板ヘルニアについて」もご覧ください。

起床時が辛く、午後に改善する背中全体の痛み 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’16年6月8日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年4月から背中に重だるい感じが出始めた。
ちょうどその頃に仕事に変化があり、疲労やストレスが溜まったことが原因として思い当たる。
症状は寝ると楽になる。
一日の中だと、起床時が一番辛く、午後には少し楽になる。
内科と整形外科に掛かったが「原因不明」と言われた。

【症状の確認】
《頚部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(+)

《立位での腰(股関節)との連動》
前屈(-)
後屈(+)
回旋:右(±)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛みが出ます
膝倒し:右(±)左(±)

【触診】
IMG_0332
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

後頭部では左天柱穴部に強圧痛があり、右の天柱穴部にも圧痛を検出できました。
前頚部や臀筋の起始部にも圧痛を検出できた一方で、背部には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼施術の経験が無かったので、ストレッチとマッサージでの施術をご提案し、了解をいただきました。
まずは仰向けで左右の臀筋をストレッチでほぐしました。
これで仰向けで膝を伸ばした時の背中の痛みが無くなり、膝倒しも左右共に違和感が消失しました。

次にうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した後頭部の天柱穴を中心に、頚部、背部、臀部、下肢にマッサージを施し、筋肉をほぐしました。
筋肉が十分に柔らかくなったのを確認してから、起き上がってもらい痛みの確認を行いました。

《頚部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
※回旋は、仰向けでの膝倒しで痛みが無くなっていたので、ここでは確認しませんでした。

《立位での腰(股関節)との連動》
後屈(±)
回旋:右(-)左(-)

立位で腰を後屈させた時だけ違和感が残りましたが、それ以外の痛みや違和感はほとんど消失していました。
最後に「今回の背中の痛みは、筋肉が硬くなってしまったことによるもの可能性が高い」ことを説明し、なるべく体を動かす事と臀筋のセルフ・ストレッチのやり方を指導して、初回を終了しました。

立ったり座ったり動作する際に生じる右腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’16年11月5日(施術回数1回)

【現病歴】
11月1日にぎっくり腰の様な痛みが右腰に出て、同3日に整骨院でマッサージを受けた。
翌11月4日に鍼施術も受けたが、痛みが取り切れない。
座った状態から立ち上がったりする際に痛みが出る。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(±)左(-)

〈体位変換〉
座位→立位(+)
立位→座位(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛む
足振り:右(+)左(+)
上体起こし(+)

動作時痛は全て右の腰に痛みが出ています。

【触診】
IMG_0322
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左右の大臀筋の起始部に強圧痛、右の仙骨孔部と鼡径部に圧痛を検出できました。

【施術】
2年前の腰痛時と同様、施術方法に関して特に希望は無いとのことだったので、前回と同様にストレッチとマッサージでの施術を試みました。
まず、仰向けで右の臀筋にストレッチを施し、右臀筋をほぐしました。
股関節の可動域が増したのを確認してから、仰向けで膝を伸ばしてもらうと、先ほどまでこの体勢で生じていた腰の痛みが無くなっていました。
次にうつ伏せになってもらい、右の臀部を中心に腰下肢にマッサージを施しました。
十分に筋肉がほぐれたのを確認してから起き上がってもらうと、仰向けになる直前(=上体起こしの姿勢)で右腰に痛みが出ました。
次に触診時に圧痛を検出した右の鼡径部にマッサージを施したところ、上体起こしでの痛みが腰の中央に移動したそうです。
痛みがだいぶ減ってきたので、起き上がってもらい立った状態での痛みを確認させてもらいました。

体位変換では座位→立位、立位→座位共に痛みが無くなっていましたが、左側屈と右回旋での痛みが残っていました。
痛みの範囲が狭まっていたようなので、痛む場所を聞きながら触診すると、右の仙骨孔部の圧痛と自覚的な圧痛部位がほぼ重なりました。
立位のまま同部位にマッサージを施すと、左側屈と右回旋での痛みが消失しました。
最後に再発予防のための臀筋のセルフストレッチの方法を指導して、施術を終了しました。

前屈すると生じる腰全体の痛み 20代男性

【症例】20代男性

【初回日】’16年6月16日(施術回数2回)

【現病歴】
’16年6月15日に中腰から起き上がった時に腰に痛みが走った。
直後は5分歩くのも苦痛だったが、現在は歩くのは痛みは無い。
前かがみになると、痛みが出る。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

前屈では腰全体に、左側屈で右腰に痛みが出ます。

【触診】
IMG_0320
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

腰(腰椎)周囲には圧痛は検出できず、臀部に圧痛を検出でき、特に右臀部には強圧痛の箇所を検出できました。
他にも右の膝窩にも強圧痛、右足背部にも圧痛を検出できました。

【施術】
鍼とマッサージでの施術を希望されたので、まずは仰向けでの鍼施術から開始しました。
圧痛を検出した、右の足背部と崑崙穴、太谿穴、F4、F5に単刺術を施しました。
次にうつ伏せになってもらい、右の委中穴と左右の臀筋の起始部(屈伸穴)に単刺術を施し、更に鍼施術した箇所にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、最初と同じように動いてもらったところ、前屈、左側屈での痛みは消失していました。
物を持つ際などは腰の負担を大きくしないよう、腰をしっかり落として持ち上げるなど、しばらくは腰を労わるようアドバイスして初回を終了しました。

《第2回》’16年6月29日(初回の7日後)

【経過】
「歩けない程の痛みは無く、前屈でも痛みは無い」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
この日はマッサージでの施術を希望されたので、鍼は使用せずマッサージでの施術となりました。
最初にうつ伏せになってもらい、臀部を中心に背面全体にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、臀筋のストレッチと足部のマッサージを施しました。
起き上がってもらい、前屈をしてもらうと、施術前にあった違和感が消失していました。
椅坐位での臀部のストレッチを指導して第2回を終了しました。

仰向けとうつ伏せで生じる腰痛 20代女性

【症例】20代女性・会社員

【初診日】’17年4月26日(施術回数1回)

【現病歴】
以前から腰痛を感じていたが、’17年4月10日から全体に痛みが強くなりだした。
4月から仕事が忙しく、運動不足なことが原因として思い当たる。
夜中に痛みで目が覚める事は無い。
仰向け、うつ伏せ共に痛みが出る。
医者には掛かっていない。

【既往歴】
高校時代に左右の第5中足骨を疲労骨折。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛みが強くなる

【触診】
IMG_0284
◎:強圧痛
〇:圧痛あり
✕:圧痛無し

【視診】
右足に少し外反母趾があります。

腰部では脊柱起立筋には圧痛は無く、腰方形筋部に圧痛を検出しました。
触診部位を広げると、臀部には強圧痛、足甲部に圧痛を検出できました。

【施術】
患者は以前にも鍼灸施術の経験があり、触診時の押圧でも痛みを訴えるなど、かなり触圧刺激に対して敏感でした。
尚且つ、「施術方法は特に希望無し」だったため、「より痛くない刺激方法」として鍼施術を提案したところ、快く採用していただきました。

伏臥位で、圧痛を検出した左右の屈伸穴周囲、大腸兪穴、腎兪穴、太谿穴、崑崙穴に単刺術を施しました。
仰臥位になってもらうと、先ほどまであった仰臥位で膝を伸ばした際の痛みが無くなっていました。
更に、足甲部への単刺術、下肢全体にストレッチを施し、下肢の筋肉をほぐしました。
起き上がってもらい最初と同じように動いてもらうと、後屈での痛みが無くなって、右側屈での痛みが残りました。
改めて、痛む周囲を触診すると、気海穴に圧痛を検出できました。
左足臨泣穴と左気海穴にパイオネックスを貼付すると、右側屈時の痛みがほとんど無くなりました。
施術修了後に「筋肉のコリが痛みの原因だと思われるので、冷やさないことと、なるべく体を動かすよう」指示して初診を終了しました。

【その後】
3日後に来院していただくと、「腰は全く痛くない」とのことだったので、略治としました。
この日は、腰痛予防のためのストレッチ、「右脚が内股になってしまう」という悩みに対するストレッチを指導。
更に、下肢のペアストレッチ、手部と肩上部のマッサージを施して終了しました。

足底筋膜炎と言われたことがある右踵痛 20代女性

【症例】20代女性 東京都八王子市在住

【初診日】’15年7月28日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年7月26日から右踵が痛むようになり出した。
ややソールが硬い靴を履いて歩いたことが原因として思い当たる。

【既往歴】
5年前に同様の踵の痛みで病院に行ったところ、足底筋膜炎と言われステロイド注射を打って痛みは改善した。

【症状の確認】
アキレス腱伸ばし(-)
膝の屈伸動作(-)
片足立ち(-)
片足つま先立ち(-)
片足踵立ち(+)
歩行(±)

【触診】
img_0264
〇:圧痛あり
右の踵とふくらはぎの内外に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法には特に希望をいただかなかったので、右踵の内外にハペパッチを貼付しました。
崑崙穴と太谿穴に貼付したところ、片足踵立ちした際の痛みが内側にだけ残りました。
更に細かく触診して圧痛を検出した、水泉穴と内失眠穴にハペパッチを貼付したところ、踵立ちでの痛み、歩行時の違和感が無くなりました。

抱っこによって生じた急性腰痛 20代男性

【症例】20代男性

【初診日】’14年2月2日(施術回数1回)

【現病歴】
昨日の夜から急に腰が痛み出した。
疲労と生後2ヶ月の子供を抱っこしたことが原因として考えられる。
一昨年、引越し作業でギックリ腰になったが、それは1週間休んだら治った。

【痛みの確認】
立位では後屈で左腰に、右側屈で腰の中央に痛みが出ます。
前屈、左側屈、左右回旋では痛みは出ません。

仰臥位ではSLRと股関節を屈曲させる時、下肢を自力で挙上させると腰に痛みが出ます。
右のソケイ部に圧痛があります。

【治療】
仰臥位で右ソケイ部を指圧すると、股関節屈曲での痛みが無くなり、SLRでの痛みが背骨上のみになりました。
右崑崙にパイオネックス・イエローを貼付すると、SLRでの痛みが無くなりました。

伏臥位で左右の膝を屈曲させると、右膝屈曲で腰に痛みが出ます。
右足臨泣にパイネックス・イエローを貼付すると、この痛みが無くなり、立位での後屈も痛みも無くなっていました。
まだ右側屈での腰の中央の痛みがあります。

左足臨泣・太衝へのパイオネックス、左F5’・2’へのピソマⅡそれぞれで右側屈での痛みが減弱しました。

左側屈のストレッチをしてもらうと、若干痛みがぶり返してしました。

伏臥位で腰陽関と下命門にパイオネックス・イエローを貼付すると、カエルでの痛みが無くなり、ベッドの昇降、寝返りでの痛みが無くなりました。

立っていても座っていても反らすと痛む腰痛 20代女性

【症例】20代女性 運動部所属

【初診日】’13年9月22日(施術回数1回)

【現病歴】
空中で無理に体を反らす動作を繰り返していたところ、2週間前から腰全体が痛くなった。
ウォーミングアップやお風呂で体を温めても痛みは良くならない。
接骨院では反り腰が原因だと言われた。

【痛みの確認】
立位で腰を後ろに反らすと痛みが出ます。
前屈、側屈、回旋動作では痛みがありません。
座位で腰を反らしても痛みが出ます。
腰を押しても痛む点は特にありませんでした。

【治療】
腰を押しても痛む点が無く、座った状態で腰を反らして痛みが出ることから、鼡径部付近に問題があると考え、座った状態で鼡径部の圧痛点を押しながら再度動いてもらう。
すると腰の痛みが無くなったそうなので、そのまま前後に3回動いてもらいました。
座ったまま指を離してもう一度反ってもらうと、左だけまだ痛みがあるとのこと。

今度は左の鼡径部だけ押しながら、同様に動いてもらうと、残っていた左腰の痛みも消失しました。
立った状態で腰を反らしても痛みが無くなっていたので、再発した場合は鼡径部を自分でマッサージするよう指示して治療を終了しました。

バレーボールのレシーブ動作で生じる腰痛 20代男性

【症例】20代男性 バレーボール部所属

【初診日】’13年8月19日(施術回数1回)

【現病歴】
3年前の大学入学時に受験勉強で体を動かしていない状態からいきなり練習を開始して以来、左右の腰の痛みが消えない。
痛みは捻る際が一番ひどく、椅子に座っていても痛むことがあり、プレー中はレシーブ動作が一番痛む。
整骨院には定期的に通っている。

【痛みの確認】
前屈、右側屈、左右回旋で右腰に、後屈とレシーブ動作で左右の腰に痛みがあります。
左側屈だけは痛みがありません。

【施術】
再発時にも自力で対処可能なように、まずは操体法の股関節揺らし、膝倒し、カエルを行いました。
前屈とレシーブ動作での痛みが無くなりましたが、後屈、右側屈、左右回旋の痛みは残り、右回旋が最も痛むとのこと。

右足臨泣・外衝陽・太衝へのパイオネックス・イエロー、右行間へのソマレゾン、右孔最へのソマセプトで右回旋の痛みが減り、左右の衝陽へのパイオネックス・イエローで、その次に気なっていた後屈時の痛みも消失しました。

操体法を励行するよう指導して治療を終了しました。

後屈で生じるデスクワークによる数年前からの腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初診日】’13年6月19日(施術回数1回)

【現病歴】
数年前にデスクワークするようになって以来、右頚肩と腰が常に張っているよう痛い。

【痛みの確認】
腰は後屈させると左右に痛みを感じますが、前屈、側屈、回旋では痛みはありません。

【治療】
頚の痛みの治療が終わった後に腰の治療に取り掛かりました。

もう一度後屈してもらうとやはり痛みがあります。
股関節揺らしを施すと後屈での痛みが消失しました。

揺らしを行って治療を終了しました。

「椎間板がすり減っている」と言われた後屈時の腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初診日】’13年4月8日(治療回数1回)

【現病歴】
4年前に介護職を始めてから腰痛になった。
痛みは全体がグキッと痛み、歩けないくらいひどい時もあった。
整形外科を受診したところ、「一番下の椎間板が磨り減っている」と言われ、整骨院で治療を受けるとその時だけは良くなる。

【痛みの確認】
前屈、後屈で痛みがあり、特に後屈はかなりの痛みがある。
左側屈で右腰に痛みが出ます。
右側屈、左右回旋では痛みはありません。
しゃがみ込む姿勢と取ると痛みが出ます。

【治療】
極力再発時もセルフケア可能になるように操体法から始めました。
まず股関節揺らしを行いましたが、「腰の真ん中が痛む」とのことなので中止。

膝倒しをニュートラルにし、再度股関節揺らしを丁寧に行うと、痛み無く股関節を屈曲できるようになりました。

伏臥位で膝を屈曲すると左右ともに痛みが出ることを確認し、カエルを行うと、左膝屈曲では痛みがなくなり、残った右膝屈曲時の痛みも百会の指圧で消失しました。

ここで動作時の痛みを確認すると、後屈で腰の真ん中に痛みが残るだけで、他の痛みは消失していました。

更に百会をボールペンで刺激してもらい、前屈のストレッチも行ってもらうと、後屈時の痛みが無くなりました。

介護動作の改善と、操体法等の体操を励行するよう指導して治療を終了しました。

2週間後に状態を伺うと「少し痛みが出る程度」とのことでした。

再発しても治療いらずになった腰痛 20代男性

【症例】20代男性

【初診日】’12年12月1日(施術回数1回)

【現病歴】
高校時代運動部に所属していてそれ以来腰の痛みが常にある。
牽引やバランスを整える筋トレを行ったが痛みは変わらない。

【動作時の痛みの確認】
腰の前屈、後屈はそれほど痛みが無く、右側屈と左右の回旋動作で左腰に痛みがある。

【治療】
現在も運動を続けていて、再発の可能性があると考えられたので、再発時も自力で回復できるよう操体法による治療を試みました。
股関節揺らし、膝倒し、うつ伏せでの腿上げを行ってもらい、再度痛みを確認するとすべての動作で「10から3に減った」とのこと。
左足臨泣にパイオネックスを貼付すると、3あった痛みも消失。
操体法の復習を行い、普段から行うよう指導して治療を終了しました。

【その後】
偶然会った際に様子を伺うと、「痛くなったら体操をして治している」とのことでした。

痛む動作と反対に動くだけで改善した右腰痛 20代男性

【症例】20代男性

【初診日】’12年11月24日(施術回数1回)

頭痛が主訴でしたが、腰も痛むとのことだったので治療しました。

【現病歴】
仕事で前屈みになる時間が長いせいか夕方以降腰が痛くなってくる。

【痛みの確認】
左側屈と右回旋で右腰に痛みが出ます。
前後屈、右側屈、左回旋では痛みは出ません。

【施術】
側屈、回旋ともに痛む動作と反対方向にストレッチすると痛みが無くなりました。

【感想とか】
恐らく仕事中の無理な姿勢による筋緊張からくる痛みだったと思われます。
この場合、仕事中の姿勢を見直さない限りは根本的な解決にはなりません。
ただすぐに姿勢を変えられかは、職場の環境などの条件が整うまでできないこともありますので、とりあえず「痛む動きと反対方向にストレッチする」ことで痛みが軽減・消失することを知っておくことも重要だと思います。

2点の刺激で著効した前屈・着座時痛  20代女性

【症例】20代女性

【初診日】’12年8月11日(施術回数1回)

【現病歴】
3日前から左腰に痛みがある。
腰痛は高校生の時からあり、ダンスが原因だと考えている。
前屈したり、座ったり、長時間同じ姿勢でいると痛んでくる。数日後に長時間飛行機に乗るので、なるべく早くこの痛みを何とかしたい。

【痛みの確認】
前屈・着座した際に左腰の腎兪付近に痛みがあります。

【治療】
左F3・4にピソマⅡを貼付すると前屈・着座時の痛みが消失。
治療開始5分と経たずに痛みが無くなってしまったので、余った時間で操体法3種を行い、次リョウに冷えが見られたので、同点にお灸をし、ピソマの使用法を伝えて治療を終了しました。