タグ別アーカイブ: 2016年

レントゲンで「異常なし」と言われた左膝痛 50代男性

【症例】50代男性

【初回日】2016年3月7日(施術回数2回)

【現病歴】
2015年12月1日から左の膝が痛むようになった。
思い当たる節は特に無い。
階段昇降が辛い。
整形外科でレントゲン撮影の上、「異常なし」と言われた。
整体にも行ってみたが、あまり改善しなかった。

【既往歴】
特に無し。

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる左膝前面には圧痛は検出できませんでした。
左膝後面内側に強圧痛、左足の甲と足首の一カ所(商丘穴付近)に圧痛を検出できました。

【症状の確認】
しゃがむ(+)※
階段昇り(+)
階段降り(±)

※しゃんがむ動作では、曲げ切った瞬間には右膝に、90°程度曲げた瞬間は左膝に痛みが出ます。

【施術】
鍼での施術を希望されたので、仰臥位での鍼施術から始めました。
圧痛を検出できた左足の甲全体と鶴頂穴、陰谷穴の少し上方に単刺術を施しました。
更に右の委陽穴にも単刺術を施しました。
ここで再度症状を確認すると、しゃがむ動作と階段を昇る動作での痛みが、左右共に減って違和感程度になっていました。
更に階段を降りる動作での左膝の痛みは消失していました。

次に仰向けに寝てもらって、左足にマッサージ、左右の臀筋にストレッチを施しました。
「3月13日にスポーツの試合がある」とのことだったので、3日後の予約をしてもらい初回を終了しました。


「第2回」2016年3月10日(初回の3日後)

【経過】
「右膝、左膝共に仕事中に痛んだ」
「今日は特に辛い」
「一昨日、昨日は右だけ痛んだ」

【症状の確認】
しゃがむ(+)※
階段昇り(-)
階段降り(+)

※初回と同様、曲げ切った瞬間には右膝に、90°程度曲げた瞬間は左膝に痛みが出ます。

【施術】
右の委陽穴、陽陵泉穴、足三里穴、中足骨間点(足の甲の骨と骨の間)に単刺術を施しました。
ここでしゃがむ動作をしてもらうと、右膝の痛みが消失していました。
もう一度仰向けになってもらい、左の中足骨間点に単刺術を施しました。
これでしゃがみ動作と階段降りでの左膝の痛みが消失しました。
左膝に関しては、足の甲への施術で痛みが消失したことから、「安全靴などの足の負担が大きい靴を履いていることが、治りきらない要因の一つの可能性がある」ことを説明して第2回を終了しました。

投球動作で生じる右肩痛 10代男性

【症例】10代男性 運動部所属

【初回日】’16年7月30日(施術回数2回)

【現病歴】
7月の大会が終わって以来、右肩の違和感が取れない。
肘を上げて投げようとすると痛みが強くなる。
同様の違和感が6月頃から出たり出なかったりしていた。

【症状の確認】
結帯動作:右(+)
投球動作(±)

【触診】
右肩周囲を触診すると、肩外兪穴周囲、筋肉で言うと肩甲挙筋の停止部に著明な圧痛を検出できました。

プロメテウス解剖学コアアトラス』p.276より

青く囲っている部分が肩甲挙筋の停止部です。

【施術】
座位で圧痛を検出した右肩外兪穴の周囲にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったことを確認してから、再度結帯動作と投球動作を行ってもらうと、痛みと違和感が無くなり「さっきまで鳴ってた音がしなくなった」そうです。

《第2回》’16年8月9日(初回の10日後)

【経過】
「右肩はまだおかしい」
「投げる時に肘を前に出そうとすると、痛みが起きる」

【症状の確認】
屈曲(-)
外転(-)
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(-)
結帯動作(+)
投球動作(+)

【触診】
初回同様、肩外兪穴部に圧痛を検出できました。

【施術】
初回同様、まずは肩外兪穴周囲にマッサージを施しました。
これで結帯動作での痛みが違和感程度まで改善しました。
更に、右の曲池穴周囲にマッサージを施したところ、結帯動作、投球動作での痛みが消失しました。
最後に左右の臀筋にペアストレッチを施して、第2回を終了しました。

五十肩と診断された非利き腕側の左肩痛と挙上障害 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’16年7月8日(施術回数4回)

【現病歴】
2016年1月から不定期に左肩に違和感や冷えを感じるようになった。
同年4月から腕が上がらなくなった。
思い当たる節は特にない。
寝返り、起床時、不意に動かした際に痛みが走る。
5月に整形外科に掛かった際にレントゲン撮影をし、骨には異常が無く「五十肩でしょう」と言われた。
6月に整骨院に掛かった際には「姿勢の悪さが原因」と言われた。
利き腕は右。

【触診】
IMG_0337
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左右の頸部前面と前腕橈側部、更に左の前胸部、腋窩部(大円筋部)、合谷穴部に圧痛を検出できました。

【症状の確認】※°は可動域
屈曲(+)135°
外転(+)135°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)0°
結髪動作(+)
結帯動作(+)

http://www.study-channel.com/2015/06/ROM-upper-limbs.htmlより

http://www.study-channel.com/2015/06/ROM-upper-limbs.htmlより

【施術】
施術方法に関する希望は特に頂かず、鍼施術の経験は無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し了解をいただきました。
まず、うつ伏せになってもらい、左の腋窩部と頚部、手部にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい前胸部、腋窩部、前腕部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、可動域を測定すると下記の様になっていました。

屈曲:150°
外転:135°
水平伸展:10°

なお、結帯動作での痛みはまだ残っていましたが、結髪動作での痛みはかなり改善していました。
最後に触診時に圧痛を検出していた左合谷穴部にマッサージを施し、「肩痛の原因として、筋肉が硬くなってしまっていることが主な原因と思われる」と説明し、「極力、肩を動かすよう」指示して初回を終了しました。

《第2回》’16年7月11日(初回の3日後)

【経過】
「寝ている時がすごく楽だった」

【症状の確認】
屈曲(+)135°
外転(+)135°
水平屈曲(-)
水平伸展(-)
結髪動作(±)
結帯動作(+)

初回の施術前に痛みがあった水平伸展が痛み無く行えています。
ただ、屈曲と外転の可動域は初回の施術前の状態に戻っています。

【施術】
初回同様に肩周辺と関係するであろう部位にマッサージを施すことに徹してみることにしました。
まず仰向けになってもらい、左の合谷穴部と前胸部、腋窩部にマッサージを施しました。
次にうつ伏せになってもらい、左の腋窩部と頚肩部、左右の臀部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、可動域と痛みを確認したところ、下記の様になりました。

屈曲:150°
外転:150°
結髪動作(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域が15°大きくなりましたが、結髪動作と結帯動作での痛みには変化はありませんでした。

《第3回》’16年7月15日(第2回の4日後)

【経過】
「7月12日の午前中に肩の前側に痛みが出た」
「寝起きのダルさもあるし、寝ている時にも痛むこともあった」

【症状の確認】
屈曲(+)135°
外転(+)120°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(+)
結帯動作(+)

初回の施術前に近い状態まで、状態が戻ってしまっています。

【施術】
この日はまずうつ伏せになってもらい、左の頸部、腋窩部、前腕、合谷穴部にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、腋窩部に更にマッサージを施しました。
筋肉がほぐれたことを確認してから起き上がってもらい、状態を確認すると以下の様になりました。

屈曲(+)150°
外転(+)150°
水平屈曲(-)
水平伸展(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域は大きくなり、水平伸展の痛みも減りましたが、結帯動作での痛みや可動域には改善は見られませんでした。

《第4回》’16年7月21日(第3回の6日後)

【経過】
「かなり調子が良い」
「高い所に腕を伸ばす以外はほとんど痛みは無い」
「寝ている時も大丈夫」

【症状の確認】
屈曲(+)150°
外転(+)150°
水平屈曲(-)
水平伸展(+)
結髪動作(-)
結帯動作(+)

患者からの報告のとおり、施術前の状態は前回の第3回の施術後の状態に近く、今までで一番いい状態です。

【施術】
この日は仰向けになってもらい、左の前胸部、前腕部、手のひらと手の甲、腋窩部にマッサージを入念に施しました。
起き上がってもらい、状態を確認すると下記の様になっています。

屈曲(+)160°
外転(+)160°
水平伸展(±)
結帯動作(+)

屈曲と外転の可動域が少し改善し、水平伸展の痛みにも改善が見られましたが、結帯動作での痛みは変わりませんでした。

次に座位のまま、前胸部にストレッチを施しました。
すると、結帯動作での痛みがやや改善しました。

最後に前胸部のセルフ・ストレッチの方法を指導して施術を終了しました。

【所感】
当時は「肩関節の問題は、肩関節(肩甲上腕関節)周囲の筋肉の問題」と考えて施術していました。
本症例でも、大円筋や広背筋、大胸筋といった肩甲上腕関節をまたぐ筋肉をメインにマッサージを施しました。
この考え方でもある程度の改善は見られたので、大外れではないとは思いますが、現在(’18年2月現在)はもう少し違ったアプローチも採り入れています。

腕を上げる動作(挙上)は、肩甲上腕リズムの関係上、腕を90°以上挙上する際は肩甲骨が上方回旋するので、拮抗動作の下方回旋の主動作筋、特に肩甲挙筋に対するアプローチも重要になります。

下段中央が上方回旋です。

https://ameblo.jp/yoshi-hide0313/entry-12244453999.htmlより

https://ameblo.jp/apula-tokyo/entry-12298629003.htmlより

https://ameblo.jp/apula-tokyo/entry-12298626526.htmlより

本症例でも頚肩部にアプローチはしているのですが、明確に「肩甲挙筋」を狙って施術してはいませんでした。
別の症例で、首の寝違えと肩痛(肩関節屈曲の可動域制限)に関連がありそうだということを発見してからは、肩甲挙筋を狙って肩外兪穴部(肩甲挙筋の停止部)を刺激しています。
比較的早期に肩痛が改善することが多い印象です。

起床時が辛く、午後に改善する背中全体の痛み 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’16年6月8日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年4月から背中に重だるい感じが出始めた。
ちょうどその頃に仕事に変化があり、疲労やストレスが溜まったことが原因として思い当たる。
症状は寝ると楽になる。
一日の中だと、起床時が一番辛く、午後には少し楽になる。
内科と整形外科に掛かったが「原因不明」と言われた。

【症状の確認】
《頚部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(+)

《立位での腰(股関節)との連動》
前屈(-)
後屈(+)
回旋:右(±)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛みが出ます
膝倒し:右(±)左(±)

【触診】
IMG_0332
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

後頭部では左天柱穴部に強圧痛があり、右の天柱穴部にも圧痛を検出できました。
前頚部や臀筋の起始部にも圧痛を検出できた一方で、背部には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼施術の経験が無かったので、ストレッチとマッサージでの施術をご提案し、了解をいただきました。
まずは仰向けで左右の臀筋をストレッチでほぐしました。
これで仰向けで膝を伸ばした時の背中の痛みが無くなり、膝倒しも左右共に違和感が消失しました。

次にうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した後頭部の天柱穴を中心に、頚部、背部、臀部、下肢にマッサージを施し、筋肉をほぐしました。
筋肉が十分に柔らかくなったのを確認してから、起き上がってもらい痛みの確認を行いました。

《頚部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
※回旋は、仰向けでの膝倒しで痛みが無くなっていたので、ここでは確認しませんでした。

《立位での腰(股関節)との連動》
後屈(±)
回旋:右(-)左(-)

立位で腰を後屈させた時だけ違和感が残りましたが、それ以外の痛みや違和感はほとんど消失していました。
最後に「今回の背中の痛みは、筋肉が硬くなってしまったことによるもの可能性が高い」ことを説明し、なるべく体を動かす事と臀筋のセルフ・ストレッチのやり方を指導して、初回を終了しました。

立ったり座ったり動作する際に生じる右腰痛 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’16年11月5日(施術回数1回)

【現病歴】
11月1日にぎっくり腰の様な痛みが右腰に出て、同3日に整骨院でマッサージを受けた。
翌11月4日に鍼施術も受けたが、痛みが取り切れない。
座った状態から立ち上がったりする際に痛みが出る。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(±)左(-)

〈体位変換〉
座位→立位(+)
立位→座位(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛む
足振り:右(+)左(+)
上体起こし(+)

動作時痛は全て右の腰に痛みが出ています。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

左右の大臀筋の起始部に強圧痛、右の仙骨孔部と鼡径部に圧痛を検出できました。

【施術】
2年前の腰痛時と同様、施術方法に関して特に希望は無いとのことだったので、前回と同様にストレッチとマッサージでの施術を試みました。
まず、仰向けで右の臀筋にストレッチを施し、右臀筋をほぐしました。
股関節の可動域が増したのを確認してから、仰向けで膝を伸ばしてもらうと、先ほどまでこの体勢で生じていた腰の痛みが無くなっていました。
次にうつ伏せになってもらい、右の臀部を中心に腰下肢にマッサージを施しました。
十分に筋肉がほぐれたのを確認してから起き上がってもらうと、仰向けになる直前(=上体起こしの姿勢)で右腰に痛みが出ました。
次に触診時に圧痛を検出した右の鼡径部にマッサージを施したところ、上体起こしでの痛みが腰の中央に移動したそうです。
痛みがだいぶ減ってきたので、起き上がってもらい立った状態での痛みを確認させてもらいました。

体位変換では座位→立位、立位→座位共に痛みが無くなっていましたが、左側屈と右回旋での痛みが残っていました。
痛みの範囲が狭まっていたようなので、痛む場所を聞きながら触診すると、右の仙骨孔部の圧痛と自覚的な圧痛部位がほぼ重なりました。
立位のまま同部位にマッサージを施すと、左側屈と右回旋での痛みが消失しました。
最後に再発予防のための臀筋のセルフストレッチの方法を指導して、施術を終了しました。

フライパンを持つ動作で生じる左肘痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’16年9月3日(施術回数1回)

【現病歴】
’12年3月ことから首肩腕のコリが酷くなり、特に左肘には痛みが出るようになった。
ちょうど同時期から仕事で手をよく使うようになったことが原因として思い当たる。
手作業をしないと症状は改善するが、反対に作業量が増えると悪化する。
手がしびれたり、痛みで目が覚めることもある。
医者にも何件か掛かったが、湿布の処方と電気治療だけのところもあれば、マッサージをしてくれる所もあったりと色々あった。
仕事が忙しくなると通えなくなり、今に至る。

【症状の確認】
〈肘関節の動き〉
屈曲:右(±)左(±)
伸展:右(±)左(+)
回内:右(-)左(-)
回外:右(±)左(-)

フライパンを持つ動作※左(+)
※テニスラケットで代用

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

前腕橈側後面(曲池穴付近)と母指球部(魚際穴付近)とその後面(合谷穴付近)に、左右共圧痛を検出できました。
首肩にも強圧痛と多数の圧痛を検出できました。

【施術】
左肘の痛みの方がひどかったことと、フライパンを持つ動作は日常的に行うので、まずは左肘の施術に集中することにしました。
更に「頻繁には通えない」とのことだったので、まずはセルフケアが容易なストレッチでの改善を試みました。
座位のまま、肘を伸ばした状態で前腕部の屈筋と伸筋をストレッチしてみましたが、伸展時の痛みは変化しませんでした。
次に左曲池穴付近にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認して、再び伸展したもらったところ、違和感程度にまで痛みが改善していました。
フライパンを持つ動作も違和感程度にまで改善していました。
次にうつ伏せになってもらい、首肩、前腕部、手部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認した後に起き上がってもらい、再度フライパンを持つ動作をしてもらったところ、痛みは無くなっていました。

最後にストレッチなどで腕の筋肉を日頃から軟らかく保つようアドバイスして、初回を終了しました。

前屈すると生じる腰全体の痛み 20代男性

【症例】20代男性

【初回日】’16年6月16日(施術回数2回)

【現病歴】
’16年6月15日に中腰から起き上がった時に腰に痛みが走った。
直後は5分歩くのも苦痛だったが、現在は歩くのは痛みは無い。
前かがみになると、痛みが出る。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

前屈では腰全体に、左側屈で右腰に痛みが出ます。

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

腰(腰椎)周囲には圧痛は検出できず、臀部に圧痛を検出でき、特に右臀部には強圧痛の箇所を検出できました。
他にも右の膝窩にも強圧痛、右足背部にも圧痛を検出できました。

【施術】
鍼とマッサージでの施術を希望されたので、まずは仰向けでの鍼施術から開始しました。
圧痛を検出した、右の足背部と崑崙穴、太谿穴、F4、F5に単刺術を施しました。
次にうつ伏せになってもらい、右の委中穴と左右の臀筋の起始部(屈伸穴)に単刺術を施し、更に鍼施術した箇所にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、最初と同じように動いてもらったところ、前屈、左側屈での痛みは消失していました。
物を持つ際などは腰の負担を大きくしないよう、腰をしっかり落として持ち上げるなど、しばらくは腰を労わるようアドバイスして初回を終了しました。

《第2回》’16年6月29日(初回の7日後)

【経過】
「歩けない程の痛みは無く、前屈でも痛みは無い」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
この日はマッサージでの施術を希望されたので、鍼は使用せずマッサージでの施術となりました。
最初にうつ伏せになってもらい、臀部を中心に背面全体にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、臀筋のストレッチと足部のマッサージを施しました。
起き上がってもらい、前屈をしてもらうと、施術前にあった違和感が消失していました。
椅坐位での臀部のストレッチを指導して第2回を終了しました。

帰宅後に悪化した腹痛 10代女性

【症例】10代女性

【初回日】’16年6月11日(施術回数1回)

【現病歴】
今朝、起床時からお腹が痛むようになった。
学校から帰宅したら痛みが悪化した。
帰宅後にコーンスープとマフィンを食べ、更に痛みが悪化したように感じる。
6月21日から旅行に行くので、それまでに痛みを改善したい。
以前にも精神的なストレスが掛かるとお腹が痛くなることがあった。
生活の変化としては、5月末ごろから玄米フレークを毎朝食べるようになったことくらい。

【症状の確認】
仰臥位、座位共にお腹に痛みがあるそうです。

【触診】
腹部、特に臍のすぐ上を押すと強い圧痛が検出できました。

【施術】
仰向けになってもらい、左右のF6にピソマⅡを貼付し、しばしタッピングを施しました。
お腹の状態を伺うと「少し楽」だそうです。
更に左F1、F2にもピソマⅡを貼付し、タッピングを施すと仰向けでは「楽」だそうで、起き上がってもらうと、座位での痛みが無くなっていました。

帰宅後に痛みが増悪したのは、「副交感神経優位になって、より痛みを感じやすくなったことが主な原因として考えられる」と説明。
腹痛の原因としては、ストレスももちろんですが、玄米フレークの摂取による食物繊維の過剰摂取が考えられるので、食物繊維が少ない食べ物を摂取してみるようアドバイスして、施術を終了しました。
井穴刺絡図

ボールを蹴る際に生じる右大腿前面の痛み 10代女性

【症例】10代女性 サッカー部所属

【初回日】’16年5月18日(施術回数1回)

【現病歴】
今年の4月22日に体力テストで1,000m走をした際から大腿前面が痛み出した。
今は部活動でボールを蹴る際に痛み、練習後は練習前よりも痛みが悪化する。
休息を取ると痛みは改善する。
医者には掛かっていない。
’15年11月と’16年2月にそれぞれ右足首の骨折、左足の捻挫をしていて、’16年4月からようやく練習に復帰したところだった。

【症状の確認】
屈伸動作(-)
フロント・ランジ(±)
片脚スクワット(-)

【触診】
IMG_0319
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

大腿部前面は右にごく狭い範囲に圧痛を検出できましたが、左右共に著明な圧痛箇所は検出できませんでした。
右の脛部の筋肉が左とくらべて硬く張っていることがわかりました。
足の甲も左右同程度の圧痛が検出できました。

【施術】
鍼以外での施術を希望され、再発時のことも考慮して、ピソマでの施術を提案し、快諾いただきました。
座った状態で右F6にピソマⅡを貼付し、しばらくタッピングを施しました。
ここで再度フロント・ランジをしてもらうと、先ほどまであった違和感が消失していました。
ピソマの使用方法と、圧痛を検出していた足部のストレッチを行うよう指導して、初回を終了しました。

【その後】
約1か月後に腹痛で来院された際に右大腿の状態について伺うと、「初回の施術以来、痛みは出なかった」とのことでした。

井穴刺絡図

バドミントンのクリア動作で生じる右肘痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’16年5月13日(施術回数2回)

【現病歴】
’14年からバドミントンをやっていて、’16年3月から右肘がズキズキと痛むようになった。
何もしなければ痛くはないが、クリアを打つ瞬間に痛みが出る。
医者に掛かってはいない。
3日後の5月16日に試合があるので、少しでも痛みを改善したい。

【症状の確認】
回内(-)
回外(+)
ドライブ動作(+)

訴えどおり、ドライブ動作を行うと右肘に痛みが出ます。

【触診】
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〇:圧痛あり

右前腕の橈側前後両面、右手の母指球とその裏側の合谷穴部に圧痛を検出できました。

【施術に関する要望】
今まで施術を受けたことが無いので、とりあえず怖い気持ちがある。

【施術】
鍼施術はもちろん、施術そのものを受けた経験が無いとのことだったので、まずはマッサージでの施術を提案し快諾いただきました。
最初に仰向けになってもらい、圧痛を検出した前腕部、手の母指球部とその裏側にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認してから、回外、ドライブ動作を行ってもらうと、痛みが無くなっていました。
ラケットの握り方を見せてもらうと、親指と人差し指を使った握り方をしていました。
より負担が少ない小指や薬指を使った握り方を指導し、前腕部のストレッチも指導して初回を終了しました。

《第2回》’16年5月18日(初回の5日後)

【経過】
「16日の試合は痛みなくプレーできた」
「今は腕(前腕橈側)に張り感がある」

【症状の確認】
屈曲(±)
伸展(-)
回内(-)
回外(-)

【施術】
この日は頚の痛みがあるとのことだったので、まずうつ伏せになってもらい首肩にマッサージを施しました。
起き上がってベッドに腰掛けてもらい、初回と同様に前腕の橈側部にマッサージを施しました。
ここでもう一度右肘を屈曲してもらうと、最初に確認できていた違和感が消失していました。
最後にフォアでの打ち方を見せてもらうと、脇が空いたフォームだったので、脇を締めて打ってみるようアドバイスして第2回を終了しました。

【その後】
5月21日(初回の9日後)に前日の試合での筋肉痛を訴えて来院された際に右肘の状態を伺うと、「痛みは無い」とのことでした。

鞄を右肩に掛けると生じる右首痛 10代女性

※本症例は首の動きに伴って痛みが生じていたため、「頚痛」に分類しました。

【症例】10代女性

【初回日】’16年5月28日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年4月頃から肩こりを感じるようになり、昨日5月27日には運動中に右肩が辛くなった。
通学時に重い鞄を背負っていることと、PC作業を長時間行うことが原因として思い当たる。
痛みは湿布を貼ると楽になる。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈頚の動きとの関連〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(±)左(+)
回旋:右(-)左(+)

前後屈では左右に痛みが出ます。

〈その他〉
鞄を肩に掛ける:右(+)左(-)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

肩外兪穴部に強圧痛、右の側頚部と左右の後頚部、更に上肢の広い範囲に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼施術の経験が無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し快諾いただきました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した頚肩部、前腕、手部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認して、起き上がってもらい最初と同じように痛みを確認したところ以下のようになりました。

前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)

左側屈と左回旋での右頚の痛みが残ったので、座位で患部周囲を触診したところ、右の肩井穴に圧痛を検出できました。
座位のまま同点を指圧した状態で、頭を左右に3往復、痛みが出ない範囲で動かしてもらいました。
再度、左回旋してもらったところ痛みは消失していました。
動きでの痛みが改善したところで、鞄を右肩に掛けてもらったところ、この体勢での痛みも消失していました。

最後に、筋肉が固くなって痛みが起きていた事、温めたりストレッチすれば筋肉はほぐれること、荷物を複数に分けるなどして鞄による負担を減らすことなどを話して初回を終了しました。

半月板損傷と診断され手術を検討中だった左膝痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’16年2月26日(施術回数2回)

【現病歴】
以前から卓球を週に一度行っているが、’15年2月末から左膝が痛みだすようになり、’16年1月の試合後にその痛みが悪化した。
現在は’16年1月当時よりかは痛みは改善しているが、ズキズキとした痛みが残る。
当初の原因として、血中コレステロールを下げる薬を飲み、全身の関節が痛くなったことが思い当たる。
その後、左膝以外の痛みは改善したが、左膝のみ痛みが残ってしまった。
痛みは、お風呂に入って体を温めると改善する。
現在は階段を降りる時が辛い。
医者では半月板損傷と言われ、’16年4月に手術を受ける予定になっているが、できれば手術は受けたくない。

【症状の確認】
正座(+)※
屈伸(+)
階段:昇(+)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳ほど

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左陰陵泉穴部に強圧痛を、左の膝窩内側とヒラメ筋に圧痛を検出できました。
内側広筋には左右同程度の圧痛がありました。

【施術】
鍼での施術は苦手とのことだったので、マッサージでの施術を試みました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した左の膝窩と下腿後面にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、左の大腿内側と陰陵泉穴部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい最初と同じ動きで痛みの具合を確認しました。

正座(+)※
屈伸(±)
階段:昇(-)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳より狭い

最後に下腿後面のストレッチの指導をして、初回を終了しました。

《第2回》’16年3月5日(初回の8日後)

【経過】
「痛みが内側から外側に移動した」
「階段の昇りで腿に痛みを感じる」

【症状の確認】
正座(+)※
屈伸(-)
階段:昇(-)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳ほど

〈仰臥位〉
徒手抵抗でのレッグエクステンション(+)

【施術】
仰向けになってもらい、左の大腿筋膜張筋筋腹部と膝窩にマッサージを施しました。
すると、レッグエクステンションで「力が入りやすくなった」そうです。
次に左の前脛部と腓骨筋部にマッサージを施しましたが、レッグエクステンションでの状態に変化はありませんでした。
更に甲を中心に左足(foot)全体にマッサージを施しました。
これでレッグエクステンションで更に「力が入る」ようになったそうです。
起き上がってもらい最初と同じ動きで痛みの具合を確認しました。

正座(+)※
屈伸(-)
階段:降(-)
※踵とお尻の隙間は握り拳より狭い

今回一番効果があったと思われる足部のマッサージを、自宅でも行うよう指導して第2回を終了しました。

【雑感】
本症例でマッサージで筋肉をほぐしただけで半月板損傷と診断された膝痛が改善したように、膝関節の半月板の損傷の程度と痛みは必ずしも連動しないという研究結果が発表されています。
拙記事「半月板の異常で痛みは起きるのか!?」もご参照いただけると幸いです。

首痛を伴う右頭痛 30代男性

【症例】30代男性

【初診日】’16年10月22日(施術回数1回)

【現病歴】
20年ほど前から定期的に1か月間程度持続する頭痛があり、10年くらい前からはステロイドを定期接種するようになったためか、不定期で期間にもバラつきが出るようになった。
頭痛はステロイドを服用したり、冷湿布を貼ると楽になる。
逆に、入浴や運動後、過食、眼精疲労を感じた際には悪化する。
脳神経外科では群発頭痛と言われた。
ステロイドを服用すると頭痛は良くなるが、発疹が出たり、眠りにくくなったりする。

【副訴】
右の首に痛みがあり、整形外科ではストレートネックと言われた。
右手小指にシビレがある。

【症状の確認】
座位で多少右側頭部に痛みを感じる。

《頚部の運動との連携》
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(±)左(-)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛無し

右の頚肩背部に強圧痛と圧痛を検出できました。
左前頚部には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでした。
まず伏臥位で右を中心に頚肩背部にマッサージを施しました。
次に、仰臥位になってもらい、右を中心に頭部全体にマッサージを施しました。
ここで再度頚を動かしてもらうと、右回旋した際の痛みが無くなっていました。
主に筋肉が固くなったことによって今回の頭痛が生じたこと、運動不足や眼精疲労によって筋肉が固くなっている可能性があると説明。
極力体を動かすことと、検眼を受けてみるよう指示して、初診を終了しました。

ストレートネックと言われた頭痛を伴う頚痛 30代女性

【症例】30代女性 会社員 川崎市在住

【初診日】’16年10月20日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年5月頃から首の辺りに重だるい感じがある。
整体院でストレートネックと言われた。
PC作業時に悪化する気がする。
生活は特に変化は無い。

【随伴症状】
頭全体の痛みもあり、目がぼやけたり、吐き気がすることもあるが、眼科では異常なしと言われた。
視力は裸眼で左右共に0.3程。コンタクト着用で1.2程。

2~3日前から生理前のせいなのか、それとも重い物を持ったからなのかわからないが、腰にも痛みがある。

【既往歴】
特に無し。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(+)左(+)
回旋:右(+)左(+)
斜め前屈・:右(+)左(+)

【触診】
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〇:圧痛あり
●:筋硬結あり(圧痛無し)

頚肩背部や前腕、手部など上半身の至る所に圧痛を検出できました。
上背部脊際は左にのみ圧痛を検出しました。

【施術】
施術方法に関しては特に希望は無く、鍼施術の経験もないとのことだったので、まずはマッサージを施すことにしました。
伏臥位になってもらい、左を中心に頚肩背部、更に左右の前腕部、手部に入念にマッサージを施しました。
起き上がってもらい、頚の動きを確認したことろ、前屈と左右の回旋での痛みが無くなり、後屈で右、左右の側屈で若干の痛みが残りました。

首の症状は大分改善したので、腰の状態を確認することにしました。
仰向けに寝てもらうと、腰に痛みがあるそうなので、股関節揺らしを施すと、この痛みが楽になりました。

睡眠の質を上げるためにも、就寝前に股関節揺らしを行うよう指示して初診を終了しました。

仰向けが辛い左腰痛 60代女性

【症例】60代女性

【初診日】’16年10月18日(施術回数2回)
※以前に右踵痛で来院あり。

【現病歴】
9月20日頃から左腰痛が始まった。
整形外科を受診したところ、レントゲンと血液検査を受け、「骨粗鬆症ではない」と言われた。
歩くのは大丈夫だが、仰向けになるのが辛い。
以前から左の腰が痛くなることは何度かあった。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(±)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛む

【施術】
施術方法の希望は特に無かったので、まずうつ伏せになってもらい、左を中心に臀部、頚肩部をマッサージ。
仰臥位になってもらうと、膝を伸ばしても腰の痛みが出ません。
更に左中心に臀部のストレッチを施しました。
その後、起き上がってもらい後屈と左側屈の痛みが少し残りましたが、左回旋での痛みが無くなっていました。


《第2診》10月24日(初診の6日後)

【経過】
「左腰はだいぶ良くなって、仰向けに寝れるようになった」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
左側屈で左腰に痛みが生じていることから、右股関節の動きに問題があることを想定。
まずうつ伏せになってもらい、右中心に臀部をマッサージ。
次に頚部にマッサージを施しました。
更に仰臥位になってもらい、左右の臀筋にストレッチを施しました。
起き上がってもらい、左側屈してもらうと、左腰痛が無くなっていました。
最後に極力体を動かすよう指示して施術を終了しました。

右大腿後面の攣りを伴う右腰痛 60代男性

【症例】60代男性

【初診日】’16年8月18日(施術回数1回)

【現病歴】
運動を激しくやっていた思春期からずっと右の腰痛がある。
週に2回、鍼施術を受けている。

【随伴症状】
右のハムストリング(大腿後面)がよくつる。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)
※片脚立ちして、遊脚側の股関節を伸展させると、右のみ大腿後面に痛みが出ます。

【触診】
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〇:圧痛有り
×:圧痛無し

臀部、鼡径部共に右にのみ圧痛を検出できました。

【施術】
主訴であった左手首の施術を一段落した後に、本症例に取り掛かりました。
時間もそれほど残っていなかったので、圧痛検出部位である臀部と鼡径部をほぐすために、仰臥位での右臀筋のストレッチを施しました。
起き上がってもらい動きを確認すると、後屈での痛みは消失し、左側屈での痛み、片脚立ちでの股関節伸展時の大腿後面の痛みも改善していました。
セルフでの臀筋のストレッチを指導して、施術を終了しました。

母指圧迫で生じる左手首の痛み 60代男性

【症例】60代男性 鍼灸マッサージ師養成専門学校生

【初診日】’16年8月18日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年5月頃から、左の手首がマッサージをする時に痛むようになった。
特に母指での指圧を行うと、痛みが出る。
2週間に1回のペースで、中医学による鍼灸治療を受けている。
授業に支障があるので、一刻も早く痛みを改善したい。

【症状の確認】
〈左手関節〉
屈曲(±)
伸展(±)
回内(+)
回外(-)

〈左母指〉
屈曲(+)
伸展(-)
内転(+)
外転(-)

母指で指圧を行うと痛みが出ます。

【触診】
左母指球部とH1に圧痛を検出。

【施術】
圧痛を検出した左の母指球とH1にピソマⅡを貼付。
しばらくタッピングした後に、再度痛みを確認してもらいました。
すると、母指の屈曲、内転での痛みが無くなっていて、母指圧迫での痛みも改善していました。
ピソマの使用方法を説明し、副訴の腰痛に対する施術に移行しました。

井穴刺絡図

精神的緊張や寒さで悪化する頚痛 30代女性

【症例】30代女性

【初診日】2016年3月29日(施術回数1回)

【現病歴】
4~5年前から首に重だるさを感じていたが、2016年2月1日からそれが悪化しだした。
休日、入浴、マッサージを受けると改善するが、反対に寒い時や緊張した時に悪化する。
医者には掛かっていない。

【積極的問診】
視力は裸眼で左右共0.2程度、普段はコンタクトを使用して1.0程度に調整している。
症状悪化以前の日常の主な変化としては、2016年1月から現在の職場に勤務するようになったことくらい。

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(+)左(-)
斜前屈:右(-)左(+)
※後屈時のみ右であとは左に痛みが出ます。

【触診】
僧帽筋上部線維や胸鎖乳突筋の筋腹部や起始停止部に圧痛が検出できました。

【施術】
刺さない鍼での施術を希望されたので、希望どおりハペパッチでの施術を試みました。
座位で左の翳明穴と巨骨穴にハペパッチを貼付すると、右側屈と左回旋での左側の痛みが無くなりました。
次に右の胸鎖乳突筋の圧痛部位3点にハペパッチを貼付すると、後屈での右側の痛みが無くなりました。
ここで患者さんが左斜後屈で左の頚部に痛みが出ることを発見。
改めて患部周囲を触診すると、左天牖穴に圧痛を検出できたので、同部位にハペパッチを貼付すると、この痛みも消失しました。

【日常のアドバイス】
仕事がある日に症状が悪化することと、患部が精神的な影響を受けやすい頚であることから、精神的ストレスが症状悪化の要因の可能性が高いことを伝えました。
併せて、新しい職場環境に慣れて精神的ストレスが低減すれば、今回ほど症状が悪化することも無くなる可能性が高いことも伝えました。
日常的にはハペパッチを圧痛部位に貼付して対処することをお勧めしました。

階段昇降で生じた左踵の痛み 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’16年6月1日(施術回数2回)

【現病歴】
’16年5月23日に昼休みに階段の昇り降りをした際に少し左踵に軽い痛みを感じだし、夕方から階段の昇りで痛みが強くなった。
階段を降りる時は痛みは無い。
5月28日に整形外科に行き、レントゲン撮影したが異常はなく、超音波検査で「内くるぶしの下の関節が炎症していて、アキレス腱にも影響している」と言われた。
シーネ固定、湿布、痛み止め薬を処方してもらったが、痛みに変化は無い。

【既往歴】
特に無し。

【触診】
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〇:圧痛あり
✕:圧痛無し

左足の甲と踵に圧痛を検出しました。
右足の同部位には圧痛はありませんでした。

【症状の確認】
踏み台昇り(+)
踏み台降り(-)
歩行(+)
片足スクワット(+)

【施術】
施術方法については特に希望がないとのことだったので、まずは座位で圧痛を検出した左の崑崙穴と太谿穴にハペパッチを貼付。
すると踏み台昇りでの痛みが無くなりましたが、片足でスクワットをするとまだ痛みがあります。

次に仰臥位になってもらい左足全体、特に甲を中心にマッサージを施しました。
実際に階段を昇ってもらうと、「少し痛みがあるが、施術を受ける前は一段ずつしか昇れなかったのが、今は普通に昇れる」とのこと。

もう一度座位になってもらい、左の崑崙穴と太谿穴周囲を触診し検出した圧痛部位にハペパッチを貼付。
すると片足スクワットでの痛みが「外側だけになった」そうです。

最後に左足の筋肉をほぐす方法を伝えて初回を終了しました。

《第2回》’16年6月11日(初回の10日後)

【経過】
6月4・5日と動き回ったためか、7日か8日にまた踵が痛み出した。
今は違和感程度になっている。

【症状の確認】
踏み台昇り(+)
踏み台降り(-)
片脚スクワット(+)

【片脚立ち能力の確認】
片脚スクワットでのフラツキ:右≒左

【施術】
左臀筋のペアストレッチを施すと、片脚スクワットでの痛みが改善しました。
仰臥位になってもらい左足部にマッサージを施すと、片脚スクワットでの痛みが「踵ではなく甲に感じる」そうです。
座位で甲を触診すると、足臨泣穴と薬趾端に強い圧痛を検出できたので、同点にハペパッチを貼付。
すると甲に感じていた痛みも消失しました。
最後に臀筋のセルフストレッチの方法を伝えて第2回を終了しました。

寝起きに痛む左腰痛 30代女性

【症例】30代女性

【初診日】’16年5月7日(施術回数1回)
※以前に鼡径部の痛みで来院あり。

【現病歴】
1か月くらい前から寝起きに左腰が痛むようになった。
それまでも中学生くらいの時から立ち続けていると左腰が痛くなることがあった。
今は台所作業でも痛みがある。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
かなり痛みに敏感なことが前回の施術時にわかっていたので、この日も前回同様ストレッチでの施術を試みました。
まず左臀筋のペアストレッチと股関節揺らしを入念に施しました。
ここで起き上がってもらい痛みがあった後屈と右側屈を行ってもらうと、違和感程度で痛みはかなり改善していました。

その後、臀筋のセルフストレッチの方法の話をしていると、右股関節の可動域が左よりも小さいことがわかりました。
本人も左脚で立った時の方が「何となく安定する感じがする」そうです。
「左腰が痛くなる原因は右股関節の動きが悪いことが原因かもしれません」と説明して、左腰の痛みが治まったら右のお尻のストレッチを普段は行ってみることや、意識的に右脚で立つことと肩掛けカバンを右肩に掛けると左右のアンバランスが改善することを説明して施術を終了しました。

起床時に痛む左腰痛 70代男性

【症例】70代男性 運転手

【初診日】’16年11月14日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年11月1日から左の腰に痛みが出始めた。
20年前にくしゃみでぎっくり腰になったことがあるが、今回は思い当たる節がない。
体を動かしていると楽になるが、起床時や運転中に痛みが悪化する。
整骨院では「座りっ放しがよくない」と言われた。
11月6日に整骨院の施術で改善したが、翌日から再度痛み出した。
知人に「腰痛には鍼が効く」と言われたので、鍼を受けたい。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)
靴下を履く動作:右(-)左(+)

〈仰臥位〉
脚振り:右(-)左(+)
レッグレイズ:右(-)左(+)
上体起こし(+)

【触診】
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〇:圧痛あり
✕:圧痛無し

左の腰部と鼡径部、更に左右の中足骨間部に圧痛を検出できました。

【施術】
まずは仰臥位で単刺術を左右の中足骨間部に施しました。左のレッグレイズでの痛みが改善しました。
次に臀筋のペアストレッチを施しました。しかし左に脚振りすると、まだ左腰に痛みが出ます。
「もうちょっと良くなってもいいはずなんだけどなぁ」と思いながらも、手を止めずに左鼡径部に指圧を施すと左脚振りでの痛みが無くなりました。
起き上がってもらい症状を確認すると、前屈、後屈、左側屈、靴下を履く動作での痛みがありませんでした。

施術後に「筋肉が硬くなったことによる痛みだったと思います」と説明し、仕事の合間に体操するよう指示して初診を終了しました。

10年以上患った眼精疲労による頭の圧迫感 40代男性

【症例】40代男性 川崎市多摩区在住

【初診日】’16年3月18日(施術回数1回)

【現病歴】
2000年頃から顔面部と後頭部に圧迫感や重だるい感じがあり、脳への血流が抑えられている感じがする。
疲労やストレス、姿勢が悪い事が原因として思い当たる。
ヨガで40~50分体を動かすと翌日は調子がいい。
PC作業で症状が悪化する。
特に30代の時、夜中にPC作業をすることがあり、その時は特に症状がひどかった。
指圧を受けるとリラックスできて症状が改善するが、翌日には再燃してしまう。

【既往歴】
7~8年前にレーシックの手術を受けた。

【触診】

○:圧痛あり

天柱穴、腋窩部、合谷穴、前頚部に圧痛を検出しました。

【症状の確認】
頚部の前後屈、側屈、回旋に伴う症状の変化はありませんでした。
眼を閉じると開いているよりも圧迫感が楽になるそうです。

【施術】
鍼施術を希望されたので、伏臥位で圧痛を検出した天柱穴や肩背部に単刺術とマッサージ、その後仰臥位で合谷穴への単刺術と頭顔面部のマッサージ、股関節揺らしを施しました。
起き上がってもらい状態を伺うと、「眼を開けていても辛くない」、「腰も楽になった」とのこと。

目を酷使すると症状が悪化する、閉眼で症状が楽になる、天柱穴や眼の周囲を刺激することで症状が改善したことから、眼精疲労によるものの可能性が高いことと、ホットアイマスク等で温めれば再度増悪しても対処可能でしょうと伝えて初診を終了しました。

【その後】
1週間後の3月25日に腰痛を訴えて来院されましたが、「頭の症状は自分でマッサージしたり、ホットアイマスクを使用して楽になっている」とのことでした。