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2019年1月19日

・症例報告に「1か月患った原因不明だった右前胸部痛を伴う右背痛 70代男性」を追加。

・サプリよりもタンパク質

当院で栄養指導する際も、多くのケースは「タンパク質を最低でも体重の1/1000摂ってください(例:体重60kgの人なら60g)」です。
タンパク質は人体を構成する基本的な栄養素ですが、いわゆる和食はタンパク質が多くないです。その上、日本では加工肉やチーズが割高なためか(関税等の関係か欧米よりも高い)、日本人はタンパク質が摂取不足になっている人が多いです。
ヘルシー志向で野菜を積極的に摂取している女性なんかだと、不足はより顕著だったりします。

・足首の可動域

速く走るには、必ずしも足首が柔らかい(可動域が広い)必要は無さそうですね。
と言うよりも、我々黄色人種以外で100mを10秒を切るタイムで走ったことがある黒人や白人は足首は基本的に硬いです。

1か月患った原因不明だった右前胸部痛を伴う右背痛 70代男性

【症例】70代男性

【初回日】2018年11月19日(施術回数1回)

【現病歴】
2018年10月15日から右の背中が痛み出すようになった。
毎日、長時間PC作業していることや、疲労していたことが原因として考えられる。
一日の中だと、夕方から夜にかけて症状が悪化する。
PC作業や仰向けの姿勢でも痛みが増悪する。
逆に、起床から午前中までや、右を下にして横なるのは楽。
痛み止めの薬を日に4回摂取している。

10月16日に内科、同月19日に整形外科にかかり、エコーとレントゲンの検査を受けたが、特に問題はないと言われた。

【副訴】
右背部の痛みが出るようなったのとほぼ同時に、右前胸部にも痛みを感じるようになった。

【既往歴】
20年ほど前に痛風発作

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)※右前胸部に痛みあり
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(-)

靴下を履く動作:右(-)左(-)

〈座位〉
屈曲(+)

【触診】

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じるという右背部には圧痛は検出できなかった一方、右側臀部の1点に強圧痛、右の側臀部と側腹部、左臀筋起始部、左右の鼡径部に圧痛を検出できました。

【施術】
鍼以外の施術を希望されたので、まずはうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した右臀部と患部である右背部、更には、右後頚部と左右の下肢にマッサージを施しました。
次に起き上がってもらい、右臀部にストレッチを施そうとしましたが、背部に強い痛みがでるようだったので、ストレッチは中止しました。
代わりに、右太衝穴周囲にマッサージ、右大敦穴にソフトピソマを貼付。
起き上がってもらい、再度痛みを確認しました。

〈立位〉
後屈(-)※右前胸部に痛みあり
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(-)左(-)

〈座位〉
屈曲:(-)

ストレッチやマッサージで痛みが直後に改善したことから、「医師の診断どおり、内蔵その他には異常がなく、筋肉のコリによる痛みの可能性が高いこと」と「筋肉を柔らかく保つには、なるべく体を動かすことが大事」と説明し、初回を終了しました。

【その後】
初回から5日後の11月24日に来院いただきましたが、この時には「以前までの様に痛みで食欲が無くなることが無くなった」とのことで、初回と同様に痛みの確認を行いましたが、右背痛は確認できませんでした。
そこで、この日は右前胸部の痛みに対する施術を行いました。
この日以降、2回来院いただきましたが、いずれも右背部の痛みを訴える事はありませんでした。

起床時が辛く、午後に改善する背中全体の痛み 20代女性

【症例】20代女性

【初回日】’16年6月8日(施術回数1回)

【現病歴】
’16年4月から背中に重だるい感じが出始めた。
ちょうどその頃に仕事に変化があり、疲労やストレスが溜まったことが原因として思い当たる。
症状は寝ると楽になる。
一日の中だと、起床時が一番辛く、午後には少し楽になる。
内科と整形外科に掛かったが「原因不明」と言われた。

【症状の確認】
《頚部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(+)

《立位での腰(股関節)との連動》
前屈(-)
後屈(+)
回旋:右(±)左(+)

〈仰臥位〉
膝を伸ばすと曲げている時よりも痛みが出ます
膝倒し:右(±)左(±)

【触診】
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◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

後頭部では左天柱穴部に強圧痛があり、右の天柱穴部にも圧痛を検出できました。
前頚部や臀筋の起始部にも圧痛を検出できた一方で、背部には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼施術の経験が無かったので、ストレッチとマッサージでの施術をご提案し、了解をいただきました。
まずは仰向けで左右の臀筋をストレッチでほぐしました。
これで仰向けで膝を伸ばした時の背中の痛みが無くなり、膝倒しも左右共に違和感が消失しました。

次にうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した後頭部の天柱穴を中心に、頚部、背部、臀部、下肢にマッサージを施し、筋肉をほぐしました。
筋肉が十分に柔らかくなったのを確認してから、起き上がってもらい痛みの確認を行いました。

《頚部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(-)左(-)

《座位での体幹部との連動》
前屈(-)
後屈(-)
※回旋は、仰向けでの膝倒しで痛みが無くなっていたので、ここでは確認しませんでした。

《立位での腰(股関節)との連動》
後屈(±)
回旋:右(-)左(-)

立位で腰を後屈させた時だけ違和感が残りましたが、それ以外の痛みや違和感はほとんど消失していました。
最後に「今回の背中の痛みは、筋肉が硬くなってしまったことによるもの可能性が高い」ことを説明し、なるべく体を動かす事と臀筋のセルフ・ストレッチのやり方を指導して、初回を終了しました。

デスクワーク時の姿勢不良による背痛  30代男性

【症例】30代男性

【初診日】2014年9月14日(治療回数2回)

【現病歴】
今年の8月20日から背中全体が硬く、重だるい感じがある。
8月前半の仕事が多忙だったことが原因かもしれない。
マッサージやストレッチで多少改善するが、すぐに硬くなる。
デスクワークをしていると悪化する。

○初診○
【症状の確認】
頚の前屈・後屈で右背中に痛みが出ます。
左右の側屈、回旋、斜め前屈、斜め後屈では痛みはありません。

次にデスクワーク時に症状が悪化するとのことなので、デスクワーク時の姿勢を確認しました。

すると、座面がデスクに対して低めで、腕をかなり持ち上げないとキーボードを打つことができない状態でした。

【治療】
まずデスクワーク時の姿勢改善として、座面を上げ、肘とデスクが同じ高さになるようにしました。
こうすると先ほどまでの姿勢よりも「背中が楽」とのことです。

次に肩を大きく回して、肩甲骨周りの筋肉を解してもらうと「肩回りが楽になった」そうです。

頸の前後屈に伴う痛みは残っていたので、痛みを感じている心兪にパイオネックス・イエローを貼付すると
前屈での痛みが無くなりました。
残った後屈での痛みも、天柱穴に単刺術を施すと消失しました。

頸回しと臀筋のストレッチを指導して、初診を終了しました。

○第2診○
「休みで温泉に行っていたので、仕事中の状態はわからないが、良い状態が続いている」とのこと。

【痛みの確認】
頸の前屈で右の背中に多少の張り感を感じる程度で、その他の動きでは全く痛みがありません。

【治療】
セルフケアの確認として臀筋のストレッチをしてもらうと、これだけでも前屈時のハリ感が軽減しました。

前回同様、右心兪にパイオ・イエローを貼付すると前屈時の張り感が消失しました。

揺らしを施し、臀筋のストレッチと頸肩の体操を励行するよう指導して第2診を終了しました。

○第3診○
「椅子の高さを調整したり、体操することでほとんど問題なく過ごせている。右の背中も痛まない。」とのことなので、略治としました。

せっかく来院してもらったので、お尻の筋肉を使った楽な歩き方を指導させてもらいました。

【感じたこと】
本症例の様に、デスクワーク時の姿勢不良によって首・肩・腰に不調を抱えている方はかなり多いことが予想されます。

デスク面に対して座面が低すぎて、腕を持ち上げないとキーボードを打てない姿勢だったり、ノートパソコンを使用し、キーボードと体の間に資料を置き、腕を前方に伸ばした姿勢は、首肩腰に大きな負担を掛けています。

心当たりがある方は以下の事を試してみて下さい。
1.肘とデスク面が同じ高さになるよう座面を調整する
2.キーボードを体の近くに置く(キーボードと体の間に資料を置かない)

これだけでもデスクワーク時の疲労感はかなり軽減するはずです!