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帝京大学スポーツ医科学センター内覧会

少し前の話ですが、10月14日に東京八王子にある帝京大学スポーツ医科学センターで行われた内覧会に参加してきたので、その時の様子を簡単にレポします。

センター外観

5階建ての立派な建物です。

「見てくれが立派なだけで、中身は空っぽなんじゃ?」なんていう僻みも聞こえてきそうなくらい立派な外観ですが、もちろん中身も充実しています。
施設の充実っぷりは公式HP日経新聞さんの記事、下記ツイートをご覧頂けるとよくわかると思います。

トレーニング場や医療設備など充実した施設内で、特に私が驚いたのはMPI TOKYOです。

MPI TOKYO施設内

一見すると、ただのガランとしたスペースにしか見えませんが、この空間が重要なんです。
この施設を私なりに簡単に説明させてもらうと、以下の様になります。
『フォースプレートによって地面反力の強さと方向を測定し、更には前方と側方の2方向から撮影した映像を、測定した地面反力とリンクさせ、その場で瞬時に「動き」の問題を見抜くことができる』のです。
わかりやすく詳細に記述しようとすればするほど、わかりにくくなる現象ですね(笑)。
要するに、「(ステップや走動作中の)地面を押す力と方向を測って、それを映像とリンクさせることで、動きの問題点を描出する」ってことです。
まだよくわからないという方が多そうですが、結局問題を描出したところで何ができるかと言うと、「日常生活には問題無いんだけど、試合orレース中に疲労がたまってくると痛みが出る」とか「合宿など練習量が増えてくると痛みが出る」といった、「その場では確認できないが運動を繰り返すと出てくるような問題を、その場で発見できる可能性が高まる」のです。
このテストで問題が発見された場合、例えば怪我からの復帰を目指しているアスリートの場合、問題が解決されるまで競技復帰を見送ったり、解決のためのトレーニング・プログラムを組み直したりするそうです。
私なんかが臨床で使っている「片脚スクワット」より、遥かに運動の難易度が高く、より実際の運動に近い状況を再現し、問題を炙り出そうとする、本当に「アスリートの為の設備」です。
※一般の方の場合、片脚スクワットでも大概の問題は描出できます。

この設備を操る大川靖晃先生とも少しお話しさせてもらったのですが、MPI発祥の地、米国で研修を受けてきたそうで、数分話しただけでしたが、その聡明さが伝わってきました。
このMPI TOKYOでサポート可能なのは、現在は主にステップや走動作だけだそうですが、ゆくゆくは投球などのスィング動作も解析していく予定だそうです。
また、MPIの創始者Christopher M. Powers博士は、大川先生曰く「下肢の問題の大概はヒップに問題がある」「アーチの問題もヒップが原因」などと主張されているようで、私自身が日頃から考えていることと共通点が多く、非常に自信になりました。

さて本題に話を戻しますと、このMPI TOKYOがフルに活用されるようになったら、まずは帝京大学の運動部から「下肢のオーバーユースによる故障」がほとんど無くなるのではないかと期待しています。
今後の帝京大学の運動部の活動から目が離せないです。

帝京大学の公式レポはこちら。※私もチラッと写ってます。