サッカーのドリブルと脚長の関係

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陸上競技や競泳といった競技では、四肢の長さなど有利な体型がほぼ決まっている一方で、サッカーという競技は、脚での高度なボール扱いの技術こそ必要不可欠なものの、様々な体型の選手が自らの体の特徴を活かして活躍できるという意味で、非常に興味深いと思っている。
今回はその中でも、ドリブルと脚の長さの関係について、極簡単にではあるが論じてみたい。

1.ストライドとボールタッチの関係

脚(股関節~足)が短い程、走りのストライドも短くなるので、ボールのタッチ数が増え、最高速度付近での方向転換が容易になる。
反対に脚が長い程、ストライドが長くなりボールのタッチ数が減るため、ドリブル中の方向転換は難しくなる。
ただし、同じストライドの関係から、走りの初速は前者、最高速度は後者の方が高め易い。

2.メッシ選手とカカ選手の比較

以上から、同じ「ドリブルの名手」でも、脚の長さが違うとドリブルのスタイルも変わってくる事が容易に想像できる。
ここでは理解しやすいよう、身長170cmのメッシ選手と186cmのカカ選手で比較してみる。

メッシ選手は細かくボールにタッチしながら、相手と極近い間合いから大小の進行方向の変化や、一瞬の加速で相手を抜いてボールと敵の間に自分の体を入れる、とう場面がよく見られる。

似たような状況で比較すると、カカ選手の方が遠い間合いから、大きなストライドで相手をかわしている事がよくわかる。

また、メッシ選手と言えばといった場面として、相手選手のすぐ近くでフェイントも交えながらかわしていくシーンがある。

一方、カカ選手はその圧倒的に高い最高速度を活かして、かなり遠い間合いからでもわずかな方向転換で相手を抜き去るシーンも多い。

どちらが優れているといった比較は難しいが、狭いスペースではメッシ選手、広いスペースではカカ選手の方が能力の発揮はより容易だろう。
ただ、カカ選手にはメッシ選手以上とも思われるミドルシュートがあったので、単純に引いてスペースを消して守るという戦術で守り切るのは困難だっただろう。

確実なのは、2人共高度なテクニックと足の速さを持っている事に加えて、ポジションや周囲との連携もあっての事だろうが、自分の体の長所を活かしたプレイができていたと言える事だ。

以上の様に、体型によって、より容易な動きというものは人それぞれ異なる。
選手が自らのプレイを向上させる為にトップ選手を参考にする際は、ある程度体型が似通った選手のプレイを参考にした方が外れは減るだろう。

参考文献:スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?──アスリートの科学
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3.おまけ

ほぼ直線を一緒にヨーイドンで走りだすと、ドリブルするカカ選手の方が素走りのメッシ選手よりも速いと思われる動画がこちら。

走りの最高速度は、脚が長い方が容易に高くなると頭でわかっていても、悠々と走るカカ選手に対してメッシ選手がこれだけ差を付けられるのは結構衝撃的です。

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