ヴァイオリン演奏時の左手首痛  50代女性

【症例】50代女性 2014年8月4日受診(治療回数3回)

【現病歴】
今年の6月の初めから左手首が痛くなりだした。
重い荷物を持って動くことが多かったことや、ヴァイオリンでハイポジション(左の前腕を回外し、手関節を掌屈した肢位)での練習が多かったことが原因かもしれない。
雑巾絞りをしたりビンのフタを開ける動作で痛む。
整形外科では「腱鞘炎で、温めて休めば3週間で治る」と言われた。

○初診
【痛みの確認】
左前腕の回外で痛みがあり、回内・手関節の背屈でもやや痛みがあります。
掌屈はほとんど痛みがありません。
雑巾絞りの動作でも痛みがあります。
痛みは尺骨の遠位端、ツボで言うと養老のやや近位部にあります。

【治療】
左H4へのピソマで背屈と回内の痛みが無くなり、回外動作も少し楽になりました。
左養老周囲3点と左陽池へパイオ・イエローを貼付すると、それぞれ回外時の痛みが軽減しました。

だいぶ痛みが減ってきたので、もう一つの主訴だった右肘の治療を行い、初診を終了しました。

○第2診(8月12日)
「だいぶ痛みは減ってきたが、0ではない。特に左手首はまだ痛みが強い。」とのこと。

【痛みの確認】
背屈、回内、回外で痛みがあります。
掌屈は前回同様痛みはありません。

【治療】
左養老周囲2点へのパイオ・イエローで背屈、右養老へのパイオ・イエローで回内の痛みが無くなり、左上四トクへのパイオ・イエローで回外時の痛みがかなり楽になりました。

この日も右肘の治療もして、第2診を終了しました。

○第3診(8月21日)
「右肘は不意に痛むことがある程度でかなり良い。左手首はまだ痛みがあり、ヴァイオリンを弾く気にはならない」とのこと。

【痛みの確認】
回内と回外、ヴァイオリンを弾く姿勢で少し痛みがあります。
掌屈、背屈では痛みはありません。

【治療】
右太谿へのパイオ・イエローで回外とヴァイオリンを弾く姿勢での痛みが無くなり、左崑崙へのパイオ・イエローで回内での痛みが無くなりました。
「これならヴァイオリンが弾けそう」とのこと。

仰臥位で揺らしを施し、治療を終了しました。