過敏性腸症候群と診断された3か月続いた下腹部痛 40代女性 東京都世田谷区在住

【症例】40代女性 東京都世田谷区在住

【初診日】’15年12月24日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年の夏ごろから食後2時間の時点で下痢するようになり、’15年8月から便を硬くする薬を処方してもらった。
しかしその後も軟便が続き、’15年10月から下腹部が痛むようになった。
病院では過敏性腸症候群(IBS)と言われた。

ホッカイロで温めると少し楽になる。
冷たいものや熱すぎるものを食べたり飲んだりすると痛くなる。
入浴後に体を冷やした訳ではなくても痛くなることがある。

朝食、昼食後に痛くなることがあり、夕食後に痛くなることは無い。
お腹が痛くなってからは朝食はほとんど摂らず、昼食に納豆ご飯とおかずを少し、夕食はヨーグルト、バナナ、シリアルとおかずを少し食べている。

現在は腹痛のためにコロネル、イリボー、ブスコパンを処方されている。
腹痛のために食事もままならず、体重も減っているとのこと。

【既往歴】
7歳時に盲腸炎を患い、盲腸の摘出手術を受けた。
’14年に下痢する以前に裂肛手術を受けた。

【症状の確認】
下腹部の鈍痛は座位で感じるが、仰臥位になるとより強く感じられます。

【腹診】
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◎:強圧痛
○:圧痛

腹部を押圧してもやはり下腹部により強い圧痛があります。

【施術】
以前にも同様の腹痛を井穴へのピソマの刺激で改善した症例がありますが、本症例ではピソマによる施術を患者本人からリクエストされたので、ご希望どおりピソマでの施術を試みました。

腹痛の大部分は腸管の過活動によるものなので、副交感神経を抑制し交感神経を亢進させるために、まずは左右H5F5にピソマを貼付し、50~60回程度タッピングを行いました。

これで再度下腹部を押圧すると、右側のみ圧痛が残り、真ん中と左側は圧痛が消失しました。
自覚的にも右側だけ辛いそうです。

右下腹部のみ痛みが残ったので、右F1F6にピソマを貼付し、再度タッピングしました。
すると右下腹部の圧痛が消失し、真ん中に痛みを感じるそうです。

百会の周囲に単刺術を施すと、真ん中の圧痛と自覚痛も消失しました。
「胃腸の存在を感じなくなった」そうです。

痛みが出たらピソマを貼った場所、もしくは百会を刺激するよう指導して初診を終了しました。

【その後】
4日後の12月28日に経過観察のために来院していただくと、腹痛はほとんど無いそうで、「普通の人になれた」、「時々胃腸の動きを感じる程度でお通じも普通になった」とのこと。
余りの急な改善にご主人も驚いているそうです。

この日は無くしてしまったピソマの再貼付と、足のむくみが気になるとのことだったので、股関節を使ったスクワットの指導、たんぱく質と脂質の摂取を指示して終了しました。

年が明けた’16年1月5日(初診から12日目)にも来院いただきましたが、お腹はほとんど痛みが無いそうです。
医者から用量を自由にさせてもらっている薬の量も今日から減らすそうです。

腹痛に関しては略治とし、この日は片足でのスクワットと腕立て伏せの指導をさせてもらい、腰を軽くマッサージして終了しました。

「痛みのない生活って快適」、「同じ症状で苦しんでいる人にも良くなることを知ってほしい」と仰って、当院HP「患者様の声」にもご協力いただきました。

「本症例で使用した主なツボ」
・左右H5F5
・右F1F6
井穴刺絡図