足底筋膜炎と言われた歩くと悪化する右踵痛 40代女性

症例報告

【症例】40代女性 立ち仕事に従事

【初回】2019年11月

【通院回数】4回(運動指導4回、施術2回)

【現病歴】
2019年の夏頃から少しずつ右の踵が痛み出した。
以前から右足は捻挫グセがあった。
歩いたり、長時間立っていると痛みが悪化する。
朝よりも夕方が辛い。
整形外科では足底筋膜炎と言われた。

【随伴症状】
・左腰痛
・首肩こり

【症状の確認】
片脚立ち:右(-)左(-)
歩行:右(+)左(-)
つま先立ち:右(-)左(-)
※歩行時、右足の足底が内側に荷重

【動作確認】
片脚立ちでの動揺:右(+)左(-)

【指導】
歩行時、右足が左足よりも顕著に足底内側に荷重していたので、外側に荷重するよう指導。
これで歩行時の痛みが少し軽減。
更に右片脚立ちでの動揺が左よりも大きい事と、右足の捻挫を繰り返してきたという情報から、「この歩行時の荷重は筋力不足が影響している可能性が高いと思います」と説明。
右片脚立ちでの安定性向上と内側荷重の是正を目的として、右足前のスプリットスクワットを指導し、自宅でも10回×3セットを毎日行うよう伝えて初回を終了しました。


第2回(初回から2週間後)

【経過】
「スプリットスクワットはほぼ毎日10回3セットできた」
「スクワットの最中に右膝が痛みを感じることがあった」
「踵の痛みは夕方に出る」

【症状の確認】
歩行(-)
つま先立ち:右(-)左(-)

【指導】
この日は踵の痛みが無かったので、スプリットスクワットのフォーム確認に集中。
実施時に体幹部がやや屈曲して骨盤も後傾していたので、体幹部の伸展と骨盤前傾を狙って、鳩尾を少し突き出して実施するようアドバイス。
すると「右膝と腰が楽になった」とのこと。
左のスプリットスクワットとの左右差を確認し、その場で10回繰り返してもらい、最後に殿筋のストレッチを施して2回目を終了しました。


第3回(初回から4週間後)

【経過】
「右踵の痛みが数日前から強くなった」
「左も痛む」
「普段の運動量は特に変わっていない」

【症状の確認】
片脚立ち:右(-)左(-)
つま先立ち:左右(+)右(+)左(-)
歩行(+)

【施術】
この日は痛みが強かったので、治療に集中しました。
右踵骨周りを触診すると、内側に圧痛を検出できたので、同点にソフトピソマを貼付。
歩いてもらうと、「痛みの範囲が狭まった」との事。
更に足部を触診すると、右の太衝穴、衝陽穴、承山穴、湧泉穴、公孫穴にも圧痛を検出できたので、これらにもソフトピソマを貼付。
しかし、歩行時の痛みにはほとんど変化ありませんでした。
右の足趾爪甲根部を触診すると、母趾の中央と示趾の内側に圧痛を検出できのたで、同点にもソフトピソマを貼付。
すると、歩行時の痛みが少し改善しました。

最後にスプリットスクワットのフォームを確認しました。


第4回(初回から6週間後)

【経過】
「一昨日3万歩以上歩いたせいか、右踵が少し痛む」
「スクワットはできない日もあった」

【症状の確認】
歩行(+)
※右足で地面を蹴る瞬間に痛みが出ます
片脚立ち:右(-)左(-)
片脚つま先立ち:右(+)左(-)
足関節伸展(+)

【動作確認】
片脚立ちでの動揺:右(-)左(-)

【施術】
うつ伏せになってもらい、右の下腿後面にマッサージを施しました。
すると、足関節伸展とつま先立ちでの痛みが消失。
歩行での痛みが残りましたが、スプリットスクワットのフォームを確認して、この日は終了しました。

【その後】
第4回以降は踵の痛みが気にならなくなったのか、他の症状の治療を開始しました。
他の症状の治療で1年以上通院してもらいましたが、踵の痛みが出る機会は少なくなったようで、その後は一度も施術する事はありませんでした。
また患者自身も「歩き方が変わったせいか、右踵は楽になった」などと仰って頂けました。
ちなみに、スプリットスクワットの指導はその後も継続させてもらい、一回当たりの負荷を増したり、より片脚立ちでの安定性向上を目的としたフォームを習得してもらうなどしました。

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