【症例】30代女性 自営業 川崎市多摩区在住
【初診日】’15年4月6日(施術回数1回)
【現病歴】
’15年1月15日頃から後頭部の辺りがヒリヒリ痛痒い感じがする。
ストレスやPC作業の時間が長い(7~8h/日)ことが原因として思い当たる。
脳神経外科では「緊張性頭痛」と言われ、抗不安薬を処方された。
症状はストレッチや歩行、筋肉を弛緩させて自律神経を整える体操を行ったり、ティータイムには改善する。
一方で電子書籍での読書、PC作業、不安感が増すと悪化する。
【積極的問診】
視力は裸眼では0.1以下で、コンタクトを着けた状態で0.8くらい。
【症状の確認】
座位で後頭部にヒリヒリ感があるそうです。
仰臥位になってもらいましたが、座位との差はありません。
頚の動きに伴う症状の変化もありません。
【触診】
〇:圧痛あり
✕:圧痛無し
後頭部には圧痛は見当たらず、項部と頚部に圧痛を検出できました。
【施術】
眼精疲労の悪化に伴って症状も悪化していることと運動時には改善していることから、「眼精疲労と自律神経の問題だと思います」と説明。
施術内容については「頭部への鍼は怖い」とのことだったので、鍼を使用しない施術を試みました。
まず仰臥位で眼精疲労改善のために左右の攅竹穴と四白穴にティソマを当てて刺激しました。
天井の視力表が見えやすくなり、ヒリヒリ感も減ったそうです。
次にうつ伏せになってもらい、項部の圧痛を検出した箇所にマッサージを施しました。
起き上がってもらい症状を確認すると、更にヒリヒリ感が改善したそうです。
次に交感神経を興奮させるために、その場で軽くジャンプしてもらうとヒリヒリ感が消失したそうです。
「仰向けになった時に腰に痛みを感じる」そうなので、最後に股関節揺らしを施し、PCの画面の明るさを調節するなどして眼精疲労を悪化させないように気を付けるよう指示して初診を終了しました。
【その後】
1週間後に側頭部の痛みで来院されましたが、頭部のヒリヒリ感は「2/10まで減っていて、頭痛と吐き気の方が気になる」とのことだったので、略治としました。
ちなみに「PC作業を控えるなど、眼精疲労が悪化しないように気を付けている」とのことでした。
コメント
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