【症例】40代男性 川崎市多摩区在住
【初診日】’15年6月1日(治療回数2回)
【現病歴】
’14年1月から左側頭部がズキズキ痛むようになった。
運動中や散歩中は比較的症状が軽く、仕事のことを考えている時や、仕事中に悪化する。
運転中に悪化することもある。
仕事のストレスが原因の一つだと思う。
【症状の確認】
単に座っているだけでも痛みがあります。
頚部の動きに伴う痛みの変化は下記のとおり。
前屈(+)
後屈(±)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(+)
仰臥位と座位では座位の方が痛みが強いです。
【触診】
◎:強圧痛あり
○:圧痛あり
×:圧痛なし
【視診】
咬筋が左の方が発達しています。
【積極的問診】
視力は左の方がよく、検眼は1年前が最後。
【施術】
まず強圧痛を検出した左側頭部をマッサージで解しました。
これで座位や頚部の動きに伴う痛みが「10から5に減った」そうです。
次にこれまた強圧痛を検出した左前頚部をマッサージしました。
すると痛みが「5からに2に減った」そうです。
硬くなっている筋肉や施術個所から、喰いしばりと眼精疲労が影響していることが考えられることを説明。
増悪した場合は左側頭部をマッサージすることと、背もたれを利用した頚部のマッサージ、胃腸のストレス軽減のために夕飯の糖質摂取を控えるよう指示して初診を終了しました。
「第2診」同年6月8日
「頭痛は我慢できる程度に治まっている」
「夕飯の糖質は減らしているが調子がいい気がする」
【症状の確認】
座位(+)
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(+)左(-)
回旋:右(-)左(+)
【施術】
前回の触診時に圧痛を検出した左合谷穴に座位でパイオ・イエローを貼付すると、右側屈と左回旋の痛みが少し改善しました。
伏臥位で左胸鎖乳突筋部をマッサージで緩めると、座位、右側屈、左回旋での痛みが消失しました。
【その後】
第2診の2週間後に来院されましたが、左側頭部の痛みはそれほどではなく、頚の痛みの方が気になるとのことだったので、頭に関しては略治としました。
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