変形性腰椎症と診断された左腰痛 70代男性

【症例】70代男性

【初回日】2018年5月8日(施術回数4回)

【現病歴】
2017年1月頃から時々畑仕事をすることがあり、腰が痛くなり始めた。
2018年2月頃から頻繁に痛みを感じるようになった。
思い当たる原因は特にない。
起床時は痛みが強いが、午後に掛けて徐々に痛みが良くなる。
整形外科ではレントゲン検査を受け「変形性腰椎症」と診断され、「加齢に伴うもの」と言われた。
温熱療法と注射による治療を受けた。
今年の4月に鍼治療を受け、良い感触があったので、今回も鍼を受けたい。

【既往歴】
盲腸の切除術

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(±)左(+)
回旋:右(+)左(+)
靴下を履く動作:右(+)左(-)

痛みは全て左腰に出ます。

【触診】

〇:圧痛あり
×:圧痛なし

痛みを感じる左腰部と臀部、更には左側腹部に圧痛を検出できました。
足の甲は左よりもむしろ右に圧痛を検出できました。

【施術】
鍼施術を希望されたので、まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した左の屈伸穴部と大腸兪穴に単刺術を施しました。
次いで、左を中心に下肢全体に軽くマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、左を中心に下肢にストレッチを施しました。
ここで起き上がってもらい、痛みを確認しました。

後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(+)左(+)
靴下を履く動作:右(+)

正直言って、そこまで施術前と大きな変化はありませんでした。

次にベッドに腰掛けてもらい、患部付近を触診すると左関元兪穴周囲に圧痛を検出できたので、同部位4ヶ所にパイオネックス・イエローを貼付しました。

後屈(+)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(+)
靴下を履く動作:右(-)

以上の様に、側屈と靴下を履く動作で右脚を上げた際の痛みが消失しました。

初回は以上で施術を終了し、「筋肉のコリによる痛みの可能性が高いので、なるべく体を動かしてください」とアドバイスして終了しました。


《第2回》2018年5月12日(初回の4日後)

【経過】
「だいぶマシになったが、お尻から足にかけてシビレを感じる」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(±)左(+)
回旋:右(+)左(-)
靴下を履く動作:右(±)左(±)

違和感程度ではありますが、前屈と靴下を履く動作で左脚を上げた際に新たに痛みが出るようになっていますが、それ以外は初回よりも痛みが改善されているようです。

【施術】
この日は初回とは異なり、まずは仰向けになってもらい、左足の甲と左の帯脈穴、章門穴に単刺術を施しました。
次に左臀部にストレッチ、左鼡径部にマッサージを施しました。
ここで起き上がってもらい、痛みの具合を確認しました。

前屈(±)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(±)左(-)
靴下を履く動作:右(-)左(-)

まだ痛みは残りますが、どれも違和感程度まで改善しました。

最後に百会穴周囲に単刺術を施したところ、右回旋での違和感が残りましたが、左側屈での違和感は消失しました。
施術後に「左脚の筋力が弱いことが、今回の腰痛の原因かもしれません」とお話しして、第2回を終了しました。


《第3回》2018年5月19日(第2回の7日後)

【経過】
「左足に冷たさを感じるが、腰に痛みは無い」
「歩き方にぎこちなさを感じる」

【トレーニング指導】
この日は腰に痛みが無いとのことだったので、左脚のトレーニングとしてスプリット・スクワットを指導し、その後、ストレッチと鍼を施して終了しました。


《第4回》2018年6月9日(第3回の21日後)

【経過】
「2週間前くらいから腰に痛みを感じる」
「くしゃみすると痛みが出る」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(±)左(±)
回旋:右(±)左(±)
靴下を履く動作:右(-)左(-)

側屈と回旋で違和感がありますが、痛みはありません。

【施術】
ひどい痛みではなかったので、まずは前回指導したトレーニングのフォーム確認をしました。
トレーニング終了後、最初と同じ様に腰を動かしてもらいましたが、症状に変化はありませんでした。

次に仰向けになってもらい、臀筋のストレッチを施しました。
更にうつ伏せになってもらい、屈伸穴への単刺術と下肢全体にマッサージを施しました。
更にもう一度仰向けになってもらい、左右の足の甲にも単刺術を施しました。
起き上がってもらい、症状の確認を行ったところ、側屈の違和感は無くなっていましたが、回旋での違和感が残っていました。

最後にベッドに腰掛けてもらい、側腹部の帯脈穴を指圧した状態で、左右それぞれ体幹部を動かしてもらいました。
立ち上がってもらい、再度回旋動作をしてもらったところ、「違和感を感じる範囲が狭くなった」とのことだったので、施術を終了しました。


≪第5回≫2018年6月18日(第4回の9日後)

【経過】
「腰の痛みは和らいでいるが、まだある」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(±)左(+)
靴下を履く動作:右(-)左(-)

いずれの動作でも痛みは左右両方に出ます。

【施術】
最初にうつ伏せになってもらい、左右の屈伸穴部、大腸兪穴、天柱穴、崑崙穴、太谿穴に単刺術を施しました。
次に仰向けになってもらい、膝を伸ばした状態と曲げた状態の2パターンで脚を揃えた状態で左右に動かし痛みを確認したところ、膝を曲げて右に倒した時に左腰に痛みが出ました。

仰向けのまま、左足の甲の骨の間と商丘穴に単刺術を施しました。
これで膝を右に倒した時の痛みが消失しました。

起き上がってもらって痛みを確認すると、後屈と左側屈で右と左に違和感が出るものの、右に回旋した時の痛みは消失していました。
最後にトレーニングの指導をして、第5回を終了しました。

【その後】
2018年7月9日に来院いただきましたが、この時は左足のシビレはありましたが、腰は全く痛みが無いそうで、実際に動いてもらっても痛みは確認できませんでした。
この日以降も4回来院いただきましたが、腰の痛みを訴える事はなく、再発を防ぐためのトレーニングを行ってもらっています。

変形性腰椎症と診断された左腰痛 70代男性」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 2018年12月5日 | 川崎市多摩区|えばと鍼灸マッサージ院

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