月別アーカイブ: 2017年12月

PC作業、ストレスで悪化する首痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’15年5月11日(施術回数2回)

【現病歴】
長年慢性的に頚肩にコリを感じている。
コリ感は日常のPC作業、ストレスで悪化する。
ヨガに通うとスッキリするが、ここ2ヵ月程多忙で通えていない。

【症状の確認】
前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(±)左(±)
回旋:右(-)左(-)
斜め前屈:右(-)左(-)

【触診】
IMG_0300
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
●:圧痛なしだが硬結あり

前頚部から側頚部の広い範囲に圧痛が検出できました。
後頚部では僧帽筋の起始部、天柱穴付近に硬結を検出できました。

【施術】
頭痛の施術が思いの外早く終わってしまったので、親指の施術と同時に本症状に対しても施術を開始。

伏臥位になってもらい、頚部で圧痛を検出した前頚部と側頚部、加えて天柱穴周囲、前腕部に対してマッサージを施しました。
起き上がって頚を動かしてもらうと、前屈、左右の側屈共に痛みが消失していました。
8日後に予約を入れてもらい、症状がどう経過するか観察するよう指示して初回を終えました。

《第2回》’15年5月19日(初回の8日後)

【症状の経過】
「前回ほどではないものの、まだ痛みはある」
「車の運転時に辛い」

【症状の確認】
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(±)
回旋:右(-)左(±)

【施術】
伏臥位になってもらい、右の側頚部と左右の天柱穴周囲、更に右前腕部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい頚を動かしてもらうと、後屈、左側屈、左回旋での痛みが消失していました。
時間が余ってしまったので、「腰にも少し痛みがある」とのことだったので、股関節揺らしと臀筋のペア・ストレッチを施しました。
臀筋のストレッチを指導して第2回を終了しました。

バドミントンのクリア動作で生じる右肘痛 40代女性

【症例】40代女性

【初回日】’16年5月13日(施術回数2回)

【現病歴】
’14年からバドミントンをやっていて、’16年3月から右肘がズキズキと痛むようになった。
何もしなければ痛くはないが、クリアを打つ瞬間に痛みが出る。
医者に掛かってはいない。
3日後の5月16日に試合があるので、少しでも痛みを改善したい。

【症状の確認】
回内(-)
回外(+)
ドライブ動作(+)

訴えどおり、ドライブ動作を行うと右肘に痛みが出ます。

【触診】
IMG_0316
〇:圧痛あり

右前腕の橈側前後両面、右手の母指球とその裏側の合谷穴部に圧痛を検出できました。

【施術に関する要望】
今まで施術を受けたことが無いので、とりあえず怖い気持ちがある。

【施術】
鍼施術はもちろん、施術そのものを受けた経験が無いとのことだったので、まずはマッサージでの施術を提案し快諾いただきました。
最初に仰向けになってもらい、圧痛を検出した前腕部、手の母指球部とその裏側にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認してから、回外、ドライブ動作を行ってもらうと、痛みが無くなっていました。
ラケットの握り方を見せてもらうと、親指と人差し指を使った握り方をしていました。
より負担が少ない小指や薬指を使った握り方を指導し、前腕部のストレッチも指導して初回を終了しました。

《第2回》’16年5月18日(初回の5日後)

【経過】
「16日の試合は痛みなくプレーできた」
「今は腕(前腕橈側)に張り感がある」

【症状の確認】
屈曲(±)
伸展(-)
回内(-)
回外(-)

【施術】
この日は頚の痛みがあるとのことだったので、まずうつ伏せになってもらい首肩にマッサージを施しました。
起き上がってベッドに腰掛けてもらい、初回と同様に前腕の橈側部にマッサージを施しました。
ここでもう一度右肘を屈曲してもらうと、最初に確認できていた違和感が消失していました。
最後にフォアでの打ち方を見せてもらうと、脇が空いたフォームだったので、脇を締めて打ってみるようアドバイスして第2回を終了しました。

【その後】
5月21日(初回の9日後)に前日の試合での筋肉痛を訴えて来院された際に右肘の状態を伺うと、「痛みは無い」とのことでした。

鞄を右肩に掛けると生じる右首痛 10代女性

※本症例は首の動きに伴って痛みが生じていたため、「頚痛」に分類しました。

【症例】10代女性

【初回日】’16年5月28日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年4月頃から肩こりを感じるようになり、昨日5月27日には運動中に右肩が辛くなった。
通学時に重い鞄を背負っていることと、PC作業を長時間行うことが原因として思い当たる。
痛みは湿布を貼ると楽になる。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈頚の動きとの関連〉
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(±)左(+)
回旋:右(-)左(+)

前後屈では左右に痛みが出ます。

〈その他〉
鞄を肩に掛ける:右(+)左(-)

【触診】
IMG_0318
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
×:圧痛なし

肩外兪穴部に強圧痛、右の側頚部と左右の後頚部、更に上肢の広い範囲に圧痛を検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、鍼施術の経験が無いとのことだったので、マッサージでの施術を提案し快諾いただきました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した頚肩部、前腕、手部にマッサージを施しました。
筋肉が軟らかくなったのを確認して、起き上がってもらい最初と同じように痛みを確認したところ以下のようになりました。

前屈(±)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)

左側屈と左回旋での右頚の痛みが残ったので、座位で患部周囲を触診したところ、右の肩井穴に圧痛を検出できました。
座位のまま同点を指圧した状態で、頭を左右に3往復、痛みが出ない範囲で動かしてもらいました。
再度、左回旋してもらったところ痛みは消失していました。
動きでの痛みが改善したところで、鞄を右肩に掛けてもらったところ、この体勢での痛みも消失していました。

最後に、筋肉が固くなって痛みが起きていた事、温めたりストレッチすれば筋肉はほぐれること、荷物を複数に分けるなどして鞄による負担を減らすことなどを話して初回を終了しました。

半月板損傷と診断され手術を検討中だった左膝痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’16年2月26日(施術回数2回)

【現病歴】
以前から卓球を週に一度行っているが、’15年2月末から左膝が痛みだすようになり、’16年1月の試合後にその痛みが悪化した。
現在は’16年1月当時よりかは痛みは改善しているが、ズキズキとした痛みが残る。
当初の原因として、血中コレステロールを下げる薬を飲み、全身の関節が痛くなったことが思い当たる。
その後、左膝以外の痛みは改善したが、左膝のみ痛みが残ってしまった。
痛みは、お風呂に入って体を温めると改善する。
現在は階段を降りる時が辛い。
医者では半月板損傷と言われ、’16年4月に手術を受ける予定になっているが、できれば手術は受けたくない。

【症状の確認】
正座(+)※
屈伸(+)
階段:昇(+)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳ほど

【触診】
IMG_0313
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左陰陵泉穴部に強圧痛を、左の膝窩内側とヒラメ筋に圧痛を検出できました。
内側広筋には左右同程度の圧痛がありました。

【施術】
鍼での施術は苦手とのことだったので、マッサージでの施術を試みました。
まずうつ伏せになってもらい、圧痛を検出した左の膝窩と下腿後面にマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、左の大腿内側と陰陵泉穴部にマッサージを施しました。
起き上がってもらい最初と同じ動きで痛みの具合を確認しました。

正座(+)※
屈伸(±)
階段:昇(-)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳より狭い

最後に下腿後面のストレッチの指導をして、初回を終了しました。

《第2回》’16年3月5日(初回の8日後)

【経過】
「痛みが内側から外側に移動した」
「階段の昇りで腿に痛みを感じる」

【症状の確認】
正座(+)※
屈伸(-)
階段:昇(-)降(+)
※踵とお尻の隙間は握り拳ほど

〈仰臥位〉
徒手抵抗でのレッグエクステンション(+)

【施術】
仰向けになってもらい、左の大腿筋膜張筋筋腹部と膝窩にマッサージを施しました。
すると、レッグエクステンションで「力が入りやすくなった」そうです。
次に左の前脛部と腓骨筋部にマッサージを施しましたが、レッグエクステンションでの状態に変化はありませんでした。
更に甲を中心に左足(foot)全体にマッサージを施しました。
これでレッグエクステンションで更に「力が入る」ようになったそうです。
起き上がってもらい最初と同じ動きで痛みの具合を確認しました。

正座(+)※
屈伸(-)
階段:降(-)
※踵とお尻の隙間は握り拳より狭い

今回一番効果があったと思われる足部のマッサージを、自宅でも行うよう指導して第2回を終了しました。

【雑感】
本症例でマッサージで筋肉をほぐしただけで半月板損傷と診断された膝痛が改善したように、膝関節の半月板の損傷の程度と痛みは必ずしも連動しないという研究結果が発表されています。
拙記事「半月板の異常で痛みは起きるのか!?」もご参照いただけると幸いです。

起床時のだるさを伴う首痛 30代女性

【症例】30代女性

【初回日】’15年3月10日(施術回数2回)

【現病歴】
今年の初め頃から首肩に重だるさや痛みを感じるようになった。
起床時に寝た気がしなかったり、ダルイことが多く、疲労が抜けていないことが原因として思い当たる。
歯ぎしりを指摘されたことがある。
2014年にも同様の症状で出て整形外科に掛かったが、ロキソニンと湿布を処方され、リハビリとして電気治療やウォーターベッドを受けたが、特に効果は感じなかった。

【副訴】
今年になってから、肩がつって寝込んでしまうことが2回あった。
起床時に吐き気があることがある。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)
斜め前屈:右(+)左(+)

【触診】
IMG_0309
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

首肩の広範囲に渡って圧痛点が検出できました。
また前腕部や手部にも多数圧痛点が検出できました。

【施術】
施術方法に関する希望は特にありませんでしたが、「鍼でもマッサージでも効果に差はありませんよ」と説明すると、マッサージを希望されました。
うつ伏せになってもらい、圧痛を検出した頚肩部と手部のマッサージを入念に施しました。
筋肉が多少軟らかくなったのを確認した上で、起き上がってもらい最初と同じように動いてもらいました。
すると、後屈、斜め前屈での痛みは消失し、左側屈での痛みが少し残る程度まで改善しました。
仰向けになってもらい、頭顔面部のマッサージと揺らしを施して施術を終了。
「歯ぎしりは生活全体のストレスが過多なこと」が原因で、今すぐに実践できるストレスの低減方法として「炭水化物の摂取を控えて胃腸のストレスを軽くする」があることを説明し、夕飯だけでも炭水化物を抜いてみるよう指示して、初回を終了しました。

《第2回》’15年3月24日(初回の14日後)

【経過】
「首肩の痛みはほとんどなく、コリ感が残っている」
「夜だけ炭水化物を摂らないようにしている」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(-)
後屈(-)
側屈:右(±)左(-)
回旋:右(-)左(±)
斜め前屈:右(-)左(-)

【施術】
違和感程度で痛みが確認できなかったので、まずはコリ感を解消するための首肩の運動をしてもらいました。
これで「少しコリ感が楽になった」そうです。
次にうつ伏せになってもらい、第1回と同様に頚肩部と手部にマッサージを施すと、右側屈を左回旋で出ていた違和感も消失しました。
最後に仰向けになってもらい、頭顔面部にマッサージと揺らしを施して、日頃から首肩を動かすよう指示して、第2回を終了しました。

家具を移動させた3日後から生じた腰痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】’14年2月20日(施術回数3回)

【現病歴】
’14年2月19日の夕方から腰が痛み出した。
就寝時には痛みは無い。
2月16日に家具の移動をしたことが原因として思い当たる。
じっと座っていると痛みが悪化する。
お風呂に入って体を温めても痛みに変化はなし。
歩いたり、階段を昇るのは問題ないが、前に屈むのが辛い。
医者には掛かっていない。

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(++)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

〈仰臥位〉
上体起こし(+)

【触診】
IMG_0308
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左右の鼡径部外側に強圧痛を、この鼡径部の強圧痛の少し内側と臀部数か所に圧痛を検出できました。
腰(腰椎周囲)には圧痛は検出できませんでした。

【施術】
以前に鍼施術で症状が改善した経験があるそうで、鍼に対して好印象なことと、強刺激は苦手だということなので、まずは鍼での施術を試みました。
座位で圧痛を検出した臀部の2点にパイオネックス・イエローを貼付。
これで前屈、左側屈での痛みが消失しました。
仰向けになってもらった瞬間、つまり上体起こしに近い状況で腰に痛みが出たそうなので、股関節揺らしを施しましたが、上体起こしでの痛みに変化はありません。
少し痛みに耐えてもらいながら、左右の鼡径部にマッサージを施すと、この上体起こしでの痛みが消失しました。
「かなり久しぶりに、足を伸ばして仰向けになれている」とのことでした。
最後にセルフケアとして、臀部と鼡径部を軽くマッサージすること、なるべく体を動かすよう指示して初回を終了しました。

《第2回》’14年2月24日(初回の4日後)

【経過】
「昨日23日の午前中までは痛み止めを飲んでいた」
「体を動かしている間に少しずつ良くなってきた」
「昨日からお風呂に入って体を温めると少し楽になる感じがする」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(-)

【施術】
座位で患部周囲を触診すると、左臀部に圧痛を検出できました。
そのまま同点にパイオネック・イエローを貼付。
すると、左側屈の痛みは消失。前屈の痛みも改善しました。
ここで「デスクでの作業中に痛みが出たことがある」と仰るので、施術を一端中段。
痛みが出る動作を確認した上で、更に左臀部にパイオネックスを追加で貼付しました。
すると、このデスクワーク時の痛みも消失しました。
揺らしや股関節揺らしを施して、第2回を終了しました。
着替えてもらう際に、靴下を履く動作で「左足を上げると痛い」とのことでした。

《第3回》’14年2月26日(初回の6日後)

【経過】
「朝、洗面台で顔を洗う時に痛む」

【症状の確認】
〈立位〉
前屈(+)
後屈(-)
側屈:右(-)左(±)
靴下を履く動作:右(+)左(+)

〈座位〉
足上げ:右(-)左(+)

【施術】
まず座位で左鼡径部を触診すると、圧痛を検出できたので、同点に対してマッサージを施しました。
しかし座位で足を上げた際の痛みに改善はありませんでした。
次に座位のまま、左臀部を触診すると、圧痛を検出できたので、同点にピソマⅠを貼付。
再度痛みを確認してもらうと、座位での足上げ、前屈、靴下を履く動作共に痛みが無くなっていました。

【その後】
3月4日に電話で様子を伺うと、「すっかり元通りとはいかないものの、だいぶ良くなってきている」「起床時がやはり筋肉が固まっている感じがして少し辛い」とのことでした。

ウォーミングアップ不足で生じた右大腿後面の痛み 30代男性

【症例】30代男性

【初回日】’15年8月26日(施術回数3回)

【現病歴】
’15年7月11日にウォーミングアップもそこそこに野球をプレイしたところ、右大腿後面を痛めた。
受傷時よりもかなり痛みは良くなったが、突っ張った感じが残るなど、違和感が取り切れない。
8月からジムに通い出して、プールで平泳ぎをした際にも痛みが出た。
お風呂上りには痛みは改善するが、朝晩、特に起床時に硬さを感じる。
医者には掛かっていないが、先日整骨院に掛かり、患部周囲をグリグリとマッサージされ少し改善した。
右大腿後面を痛めるのは初めて。

【症状の確認】
立位体前屈(±)
大腿後面のストレッチ(±)
平泳ぎのキック動作(±)
ランジ(+)
SLR(+)

【施術】
鍼での施術を希望されたので、ご希望どおり鍼での施術を試みました。
まずうつ伏せになってもらい、右の膝窩部、崑崙穴、太谿穴に単刺術を施しました。
仰向けになってもらい、SLRを実施すると痛みが無くなっていました。
起き上がってもらい、最初に確認したのと同じように動いてもらうと、ストレッチ、キック動作、ランジでの痛みも無くなっていました。

《第2回》’15年9月2日(初回の7日後)

【経過】
「走った後に違和感や痛みが出るなど、腿はまだ治り切っていない」

【症状の確認】
立位体前屈(-)
大腿後面のストレッチ(±)
平泳ぎのキック動作(±)
ランジ(±)
SLR(±)

多少の違和感は出るものの、初回の施術前ほどの痛みは確認できません。

【施術】
うつ伏せになってもらい、右の膝窩内側、太谿穴に単刺術を施しました。
次に仰向けになってもらいSLRを試行すると、まだ右大腿に違和感が出ます。
仰向けのまま、右の陰陵泉穴、陰谷穴に単刺術を施すと、SLRでの違和感が消失しました。
ランジ、平泳ぎのキック動作では違和感がまだ残ります。
座位になってもらい、右膝関節内側を触診すると陰谷穴付近に圧痛を検出できたので、同点にパイオネックス・オレンジを貼付。
すると、平泳ぎのキック動作での痛みが消失しました。

《第3回》’15年9月15日(初回の20日後)

【経過】
「スクワット、屈伸、前屈みの体勢で腿に張りが出る」

【症状の確認】
立位体前屈(±)
スクワット(+)
屈伸動作(+)

【施術】
仰向けになってもらい、膝関節周囲を触診すると、第2回同様、右陰谷穴周囲に圧痛が検出できたので、同部位に単刺術を施しました。
起き上がってもらい痛みを確認すると、屈伸、前屈での痛みは消失しましたが、スクワットでの張り感が残っていました。
再び仰向けになってもらい、今度は右臀筋にストレッチを施しました。
股関節の可動域が大きくなったのを確認して、起き上がってもらい再度スクワットをしてもらうと、先ほどまであった張り感が消失していました。

剣道の動きで増悪する左足薬趾部の痛み 10代女性

【症例】10代女性

【初回日】’14年8月5日(施術回数1回)

【現病歴】
’14年7月23日に剣道をやっていた際に左足先が痛むようになった。
痛みは安静にしていれば良くなるが、剣道を再開すると悪化する。
医者ではモートン病と言われた。

【症状の確認】
片脚でのジャンプ:右(-)左(+)
剣道の動作(-)

痛みは左足薬趾の周囲に出ているそうです。

【施術】
患部周囲を触診すると、左足甲の第3・4中足骨間部に圧痛を検出できたので、同点にピソマⅡを貼付。
再度片脚ジャンプをしてもらうと、「(足の)裏の痛みだけ残る」そうです。
次に足底を触診すると、左第4MPJ周囲に圧痛を検出できたので、同点に今度はソマレゾンを貼付。
これで片脚ジャンプでの痛みが消失しました。
最後にピソマとソマレゾンの使用方法を指導して、施術を終了しました。

摘まむ動作で起こる右肘の痛み 40代男性

【症例】40代男性

【初回日】’15年7月9日(施術回数1回)

【現病歴】
’15年6月下旬頃から、物を持った時に右肘が痛むようになった。
それ以前にも3~4日間、右肩に痛みが出ていた。
右肩の痛みは以前にもたまに出ることはあった。
思い当たる節は特に無い。
整骨院でマッサージとストレッチを受けたが、特に症状に変化は無い。
昨日は鍼施術を受けたが、やはり変化は無かった。
お風呂に入って温まっても、症状は変化しない。

【症状の確認】
<手関節の運動>
屈曲(-)
伸展(+)
尺屈(-)
橈屈(±)
回内(-)
回外(-)

物を上から摘まむ動作(++)

【触診】
IMG_0307
◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛無し

右手掌部の特に少府穴に強圧痛、手背の中手骨間部、曲池穴部、少海穴部に圧痛を検出できました。

【施術】
鍼施術を希望されたので、ご希望どおり鍼での施術を試みました。
仰向けになってもらい、圧痛を検出した右手の中手骨間部に単刺術を施すと、手関節伸展時の痛みは減りましたが、摘まむ動作での痛みには変化はありませんでした。
次に右曲池穴と右少海穴に単刺術を施しましたが、いずれも摘まむ動作での痛みに変化はありませんでした。
次に右H5・4に接触鍼を施したところ、摘まむ動作での痛みが少し改善しました。
右薬指の指腹にハペパッチを貼付すると、更に摘まむ動作での痛みが改善しました。
右後谿穴に単刺術、右少府穴部に指圧を施すと、摘まむ動作での痛みが消失し、「摘まむのが怖くない」とのこと。
症状がかなり改善したので、以上で施術を終了しました。

井穴刺絡図

三叉神経痛と診断された左頬部痛 50代女性

【症例】50代女性

【初回日】2015年10月13日(施術回数2回)

【現病歴】
2015年10月12日から左の頬にジンジンとした痛みが出るようになった。
2009年1月に初めて今回と同様の症状を発症し、2年前や4年前にも冬頃に同様の症状が出たことがある。
疲労とストレスが原因として思い当たる。
医者では「三叉神経痛だろう」と言われた。

【症状の確認】
上下の歯をカチカチと噛む動作と、奥歯でグッと噛みしめると左頬部に痛みが出ます。

【触診】
IMG_0306

◎:強圧痛あり
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

左右の缺盆穴に強圧痛、左頬部と左右の合谷穴に圧痛を検出しました。

【施術】
まず仰向けになってもらい、右合谷穴へのパイオネックス・オレンジ、右H6にピソマⅡを貼付して、しばらくタッピングを施しました。
ここで再度カチカチと噛んでみてもらうと、少し痛みが改善しました。
次に先ほどとは反対に、左合谷穴へのパイオネックス・オレンジ、左H6へのピソマⅡの貼付とタッピングを施しました。
再度カチカチと噛んでもらいましたが、ほとんど痛みに改善はありませんでした。
次に左F6にピソマⅡを貼付してタッピングを施すと、カチカチと噛んだ時の痛みの範囲が「一番気になる部分だけになってきた」そうです。

起き上がってもらい、座位で外鼻中穴へのハペパッチの貼付、左外百会穴への単刺術を順に施しましたが、共に痛みの改善はありませんでした。
痛みが取り切れなかったので、4日後の施術の予約をしていただき初回を終了しました。

《第2回》’15年10月17日(初回の4日後)

【経過】
「10月13日の夜は激しく痛み服薬した。翌14日は仕事を休んだ。15・16日は出勤した。」

【症状の確認】
カチカチと噛む動作では痛みがあるものの、奥歯で噛みしめる動作では痛みはありません。
その代わり、前歯で噛みしめると痛みが出ます。

【施術】
座位のまま前回圧痛を検出していた左頬部の四白穴周囲を触診すると、やはり圧痛を検出できたので、同点にハペパッチを貼付。
カチカチと噛んでもらいましたが、痛みに変化はありませんでした。
次に四白穴の少し内側にハペパッチを貼付したところ、カチカチと噛む動作、前歯での噛みしめ共に痛みが無くなりました。
うつ伏せになってもらい、頚部に軽くマッサージを施しました。
最後にもう一度カチカチと噛んでみたもらいましたが、やはり痛みはありませんでした。
最後に、爪が非常に薄かったので「タンパク質不足の兆候の可能性が高い」と説明し、タンパク質を積極的に摂取するよう指示して施術を終了しました。

井穴刺絡図

曲げる途中が辛く、曲げ切ると楽になる腰痛 50代男性

【症例】50代男性

【初回日】’17年11月18日(施術回数2回)

【現病歴】
’17年11月15日から腰が痛み出した。
思い当たる節は特に無い。
痛みの程度は平行線で、痛みが出ない姿勢もある。
ストレッチや腰痛ベルトをすると少し楽になる。
医者には掛かっていない。
症状が改善すれば、方法は何でも構わない。

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)
靴下を履く動作:右(+)左(+)

前後屈は曲げている途中の特定の角度で痛みが出ますが、曲げ切ると痛みは楽になります。
左側屈で右腰、左回旋で腰全体に痛みが出ます。

【触診】
IMG_0305
〇:圧痛あり
✕:圧痛なし

いわゆる腰の部分には圧痛は検出できず、お尻の筋肉と鼡径部に圧痛を検出できました。
足の甲も触診しましたが、特に目だった圧痛は検出できませんでした。

【施術】
鍼施術の経験はかなり以前に数回ある程度とのことだったのと触診時のリアクションから、マッサージでの施術を提案し了解をいただきました。
まずうつ伏せになってもらい、臀部を中心に下肢全体を十分に解しました。
首肩こりもあるとのことだったので、頚肩部にも軽くマッサージを施しました。
次に仰向けになってもらい、膝を伸ばしたまま両脚を他動で左右に動かすと、左右どちらに動かしても右腰に痛みが出るそうです。
ここで臀部を中心に下肢にストレッチを施しました。
すると、先ほど動きでの痛みが改善しました。
起き上がってもらい、最初と同じように動いてもらうと、前屈での痛みが残っていましたが、後屈、左側屈、左回旋、靴下を履く動作での痛みが無くなっていました。
いつも通りの生活で過ごすことと、体、特に腰を冷やさないように気を付けるよう指示して初回を終了しました。

《第2回》’17年11月25日(初回の7日後)

【経過】
「まだ少し痛むが、だいぶ動けるようになった」
「痛む部位が左だけになった」

【症状の確認】
前屈(+)
後屈(±)
側屈:右(-)左(-)
回旋:右(+)左(+)
靴下を履く動作:右(-)左(-)
痛みは全て左腰にのみ出ます。

【施術】
うつ伏せになってもらい、左を中心に臀部、更には頚肩部にマッサージを施しました。
仰向けになってもらい、立位での回旋に近い、両膝を立てて揃えた状態から左右に倒してもらうと、右に倒した時に左腰に痛みが出るそうです。
左に倒しても痛みはありません。
そのまま左下肢に対して、臀筋を中心にストレッチを施しました。
すると、先ほどと同様に膝を右に倒しても痛みが出なくなりました。
最後に起き上がってもらい、最初と同じ動きをしてもらうと、前後屈、左右の回旋での痛みが無くなっていました。

【その後】
12月1日に来院された際に、腰の様子を伺うと、「軽くなって、痛みもない」とのこと。
腰痛や今後の下肢症状の予防の為に、股関節を使い臀筋を鍛えるスクワットと片脚スクワット(片脚立ちでの安定性は右>左)を指導し、下肢のストレッチを施して、この日は終了しました。